「動物的な、嗜好について」

最近、私も動物なんだな、と気付かされたできごとがあり、これをネタにしてみようと思い立った。
とはいえ、残念ながら、下の話ではない。そちらを一瞬期待された方には申し訳ないが、むしろ、上の話である。

9月から10月頃にかけて、私の舌が魚を求めるようになった。刺身も悪くは無いが、焼き魚や煮付けにすごく心を惹かれるようになってきたのである。
例えば、定食屋の暖簾をくぐるとしよう。
日替わり定食が「A.和風ハンバーグ定食」「B.塩鯖の煮付け定食」であったとしたら、迷うことなく「B」を選ぶ自分がいるのである。

「ついに、来たか・・・」

その欲求に気付いたとき、私はひとり、覚悟を決めたのである。

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「散歩道での挨拶について」

このところ私の朝の散歩ルートは、自宅からそのまま北上し、ニュータウン内の街路樹を眺めながら歩くコースに落ち着いてきた。
きっと春になれば桜がきれいなんだろうな、と思いつつ、同時に、それまでにこのルートに飽きてしまうんだろうな、などとも感じている。

娘と一緒に家を出るので、散歩時間は通学時間帯に当たる。ゆえにPTAや地元の有志が横断歩道のところに立って子ども達の安全に目を光らせているのである。
私は、「ウォーキングをしている無害な大人」を演出すべく、帽子を被り、首からタオルを巻き、両手にはウェイトを持って歩いている。
ほぼどこから見ても変質者には間違われないような配慮である。

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ワークショップと風と花粉症。

心理学ワークショップ明けの朝というのは、1日興奮していたせいなのか、テンションを上げて挑んだせいなのか、様々なエネルギーが行き交うせいなのか、すこぶる血圧が高くなる(おっと、いきなりオッサントーク全開ですいません)。

不思議な夢を見ることもあるし、すかーっと目覚めることもあり、そのときのワークショップはいかなりものだったのかを、まさに“体感”する瞬間でもある。

今日はそんな話をちょこっとさせて頂こうと思う。

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地に足が着いたホームページはやはりセンタリング効果も抜群なんだろう。

かつてはあちこちのサイトを巡り、面白いページを見つければ日がな眺めていた時代もあったのだが、いつしかネットも実用的な利用が圧倒的多数となり、趣味のページを巡ることはほとんどなくなってしまった。
そんな中でも以前から好きで見ていたサイトはいくつか残り、その中には好きな作家さんのページも含まれている。
そのページは時々チラッと眺める程度になっているのだが、なぜか、そのURLを開くと心が和むというか落ち着くのである。そして、すーっと自分自身がセンターに戻るのが感じられるのである。

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習慣の功罪。

このところ、仕事を終えて、家族も寝静まった夜。テレビや撮り溜めしたビデオを見ながら、冷やの日本酒を小さなお猪口で数杯飲むのが習慣になっている。

涼しくなってからビール欲はすっかり陰を潜め、夕食時はノンアルコールな日も少なくない。お茶や炭酸水を舐めて食事を摂り、子どもを寝かしつけつつ、自宅での仕事を進める。
私は少しはお酒に強い体質をしているようで、夕食時の缶ビール数本程度ではほとんど酔いはまわらない。とはいえ、慎重を期す仕事が待ってるときや、深夜ラジオの出演がある日、電話カウンセリングが控えてる日はもちろんアルコールを入れることはない。

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「よき休日かな」

娘が小学生になって以来、滅多なことでは学校を休めなくなり、故に、土日祝が仕事である私とのすれ違い生活は、ますます増加の一途を辿っている。それに伴い、「娘を寂しくさせている」と勝手に思い込んでいる私の罪悪感もまた右肩上がりで、たまに休日が一緒になったりすると、「何かしてあげたい」というこれまた勝手な思いを抱いてしまうのである。

もちろん、賢明な読者の皆さんは「寂しいのは誰なのかなあ?」「何とかして欲しいのは本当は誰なのかなあ?」などと邪推しないと信じている。

だから、「もう、パパとは遊ばない。友だちの方がいい」という死の宣告を受けるまでは、できるだけ休日は一緒に過ごそうと、特に祝日は休みを取るようにしているのである。

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3日で4回。

このタイトルで皆さんが何を想像したかは興味のあるところである。
私のことであるから、当然、酒食の話に終始する。

3日間で4回も同じ店に行ったとすれば、一般常識的には「狙ってる子でもいるの?」と思われる範疇であると思う。
しかも、案外かわいい子が多く、中にはわが娘と同じ名前のスタッフもいるとなれば、ますますもって「え?根本さん、もしかして?」と思われても仕方がないと思う。

もちろん、そんなことはないし、まかり間違っても、娘と同じ名前の女の子と付き合うなんてことはできないと思うが(世の父親はみんなそうじゃないんだろうか?)、3日で4回も通ったことは事実である。

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