習慣の功罪。



このところ、仕事を終えて、家族も寝静まった夜。テレビや撮り溜めしたビデオを見ながら、冷やの日本酒を小さなお猪口で数杯飲むのが習慣になっている。

涼しくなってからビール欲はすっかり陰を潜め、夕食時はノンアルコールな日も少なくない。お茶や炭酸水を舐めて食事を摂り、子どもを寝かしつけつつ、自宅での仕事を進める。
私は少しはお酒に強い体質をしているようで、夕食時の缶ビール数本程度ではほとんど酔いはまわらない。とはいえ、慎重を期す仕事が待ってるときや、深夜ラジオの出演がある日、電話カウンセリングが控えてる日はもちろんアルコールを入れることはない。


特にそんな日の深夜の冷や酒はすぐにとろんとした気分をもたらしてくれて何とも夜風に心地よい。私は夜9時以降は何も食べないようにしているので、じっくりと冷や酒のみを口に運ぶ。
10分もすれば程よく神経が緩み、呼吸が深くなり、そしてしばらく経てば眠気もやってくる。

結果、コップ1杯分にも満たない量で眠りに落ちることができるわけである。

安いものだ。

かつて医者が少量のアルコールは血圧を下げる効果がある言っており、だからなのかは分からないが、翌朝の血圧計はかなり低い数値をたたき出している。(高血圧予備軍なので自発的に毎朝血圧を測っている)

こんな話を書いていたら、既に酒が回ったかのように眠気がやってきた。
習慣になると恐ろしいのは、睡魔が襲ってきた時に、素直に布団に入ることよりも、晩酌の方を優先してしまうことである。
何だかせっかくのチャンスをフイにしてしまうような気がしてしまうのだ。

そういえば、心なしか初期に比べ、お猪口を口に運ぶ回数も増えているような気がする。
この習慣、効果は絶大だが、私のような酒飲みにはあまり喜べたものではないかもしれない・・・。

とはいえ、あの芳醇な香りを口が求め出しているので、この辺で今日の仕事は終わることにしよう。


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