(本の感想)間もなく新しい職場での生活が始まります。その前に出会えて良かった本です。


人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)

感想を頂きました!!ありがとうございます!!

 ”職場でも家庭でも友人の間でも、会話や行動の先を察するのが当たり前。それでうまくいかないのは、私が本当は人間嫌いで誰の気持ちもわかっていなくて人としておかしいから”。
 そう思っていた人間関係の悩みが「察するのは人が好きで、それだけの価値を感じているから」という内容に根底から覆され、涙が溢れました。
 本書では頑張っている自覚がないのに察しすぎて「人間関係に疲れやすい」「人と関わるのが嫌だ」という状態になってしまっている人たちがどんな場面ですり減っているのか、10例もの体験談を提示して説明されています。
 過去の出来事などが原因で無価値感に塗れ、自分の価値を認めることを忘れ、察するためについた癖が自分の「足りない部分」をも見つけ出して、さらに自分の価値を見失う悪循環。そして「自立の依存」状態から悪化する人間関係と、一人反省会で下がっていく自己肯定感……。
 そんな人の顔色を伺う「他人軸」から抜け出すためのアファメーションや、自分の気持ちに気づくワークなども多く紹介されています。一人二次会は私もしたことがあり、思わず笑ってしまいました。
 つらいことを思い出すものもありますが、歪んでしまった自分と他人への認識とこれからを変えていく見方が丁寧に書かれています。そのためか、自己啓発本に多い「愛」を語っているのに違和感なく読み進められました。
 間もなく新しい職場での生活が始まります。その前に出会えて良かった本です。
 まだまだ「私は迷惑をかけただけ!」と絶叫する自分を承認しつつ、日々のご褒美を欠かさず、仕事や家庭の人間関係崩壊しちゃうくらい察せるんだからあなたの愛は深すぎるくらい深いんだよ、だからこんなに愛されてきたんじゃん、と自己肯定感をさらにあげてやろうと思います。
 心がふと楽になる、癒やしの一冊をありがとうございました。
(TYさん)

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(本のご感想)私の読み終わった後の変化は、部屋の中に丹下段平がいたことだ。


人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)

早速、感想を頂きました!!ありがとうございます!!

「私のことが書かれている。」

目次を読んで、瞬間的に1㎝目が開き、しばらくそのままになった。第1章の実際のケース紹介をはじめ、書かれている事例のほとんどが私の日常だったためだ。「お察し力が陥る幻想」の《自分が我慢すれば丸く収まる》《これだけ頑張れば、喜んでもらえる》については、いやいやそれが普通だから!と反射神経並みの速さでつっこんでいた。しかし、読み進めていくうち、見開かれた目がいつもの大きさに戻ると同時に、これって本になるくらい重要なテーマだったんだ…と肩の力が抜けた。

『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』はその名の通り、人のために頑張りすぎて疲れた時に読むといい。でも、疲れたという自覚がない場合もあるし(私)、人のために頑張っている自覚がない場合もある(私)と思う。なので、自覚がなくてもこのタイトルにちょっとでも何か感じたり、あなた頑張り屋さんねと言われたことがあったり、単に表紙がカワイイと気になったり、動機はなんでもいい。とにかく何かピンと来たら、ぜひ読んでみてほしいなと思う。読み終わった後、変化がきっとあるから。
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お察し上手な人は愛の人、癒し人。

つい相手の気持ちを考えて無理をしてしまう。
場の空気を呼んで、気が進まなくてもみんなのために頑張ってしまう。
良かれと思って先読みして行動してしまう。
その人が喜びそうなことをその人が気付く前に気付いて動いてあげる。

たとえ誰にも気付かれなくても、周りから評価されなくても、それでよい重たい荷物を背負い込むことになっても、やっぱり誰かのために頑張ってしまう。

こんな性格は不憫だと自分で気付いていても、気付いてしまうのだから動いてしまう。
動かざるを得ない。
もし、そこで見過ごしてしまったら罪悪感を抱えるから。
だから、報われないと分かっているのに、ついついやってしまう。

そして、疲れてしまう。

考えすぎだったり、気を使い過ぎだったりしてるってことは分かっているけれど、気付いちゃうんだから、分かっちゃうんだからそうせざるを得ない。

そんな風に自分のことを横において、誰かのために頑張っている自分のことは、正直あまり好きじゃないかもしれない。
そんな人の気持ちを察することができる能力なんて全然長所に思えないし、むしろ、無理やり背負い込まされた荷物のようにも感じてしまう。

でも、やっぱり気付いてしまう。
オフィスで困っている人をいの一番に見つけてしまうし、初めて訪れた店で戸惑っている人を見つけたら店員でもないのに話しかけてしまうし、このままだったらトラブルになるな、ということもみんなより早く気付いてしまう。

気付いたから動くしかないし、そういう癖は昔からずっとついている。
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書評:根本裕幸さん著「人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本」に寄せて

友人であり、仲間でもある大嵜直人さんが新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』の書評を書いてくださいました。
文才ある方なので読み応えもばっちりです!!

書評:根本裕幸さん著「人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本」に寄せて

「愛」をベースにものごとを見ると自分や他人を否定をしなくて済むようになる。

できないことや失敗したことは、次、できるようにすればいいし、
相手は自分と同じじゃないから、同じように感じるとは限らないし、
何よりも自分は良かれと思って愛の行動をしたんだから、何も間違ってないんです。

個人セッションでもセミナーでも「そのベースに愛があるとしたら?」という目で見るように心がけています。
心理学を知るとつい「分析」に力が入ってしまい、「問題探し」にエネルギーを向けてしまいます。それって意外と楽しいし、謎解きのようで面白いのでハマってしまうんですけど、でも、クライアントさんはそればかりを求めてるわけじゃないんですよね。
むしろ、「どないしたらええねん!?」という答えが欲しいわけです。

で、その時にどこに視点を置くか?というと、私はなるべく「それが愛だとしたら?」という見方をしたいと思っています。
これは私のお師匠さんから学んだこと。

「なんでそんな愚痴ばっかり言うお母さんの話を聞き続けたの?」

お母さんとの癒着があって離れられないからお母さんを背負うしかなかったから、という分析をするよりも、それだけお母さんを助けたい、楽にしてあげたいって愛があったからだよね?という見方をしたいんです。

「なんでそんな野良猫くんのために自分の気持ちを我慢して付き合ったの?」

自己肯定感が低くて自分にはその程度の価値しかないと思ってるから、というよりも、それくらい彼のことが好きだし、追いかけちゃうんだよね~?そういう情熱の女だし、愛したい人なんだもんね~という見方に比重を置きたいと思います。

「なんで自分の仕事だけでもしんどいのに人の仕事まで抱え込んでるの?」

そうしないと必要とされないと思っているんだよね?それくらい自分の価値を低く見積もっちゃってるんだよね?という分析も悪くないんだけど、それだけ人を助けたい人ってことだよね?武闘派だもんねえ?という見方の方が好きです。

その状況やできごとを「愛」から見るのか?「問題」として見るのか?というのは大きな違いがあります。

愛というのは必ず存在しているので、どんな状況にあっても、どんな問題であっても、そこに愛を見ることは可能です。

例えば、本日発売の『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』の中ではそんな見方を紹介しています。
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新刊が段ボールに入って届いたので、せっせとサインをして発送の準備をしている。

今日、重たい段ボールが4箱も届いた。

中身はこれである。
『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』

そこから私は送付先を印刷するためパソコンで作業をし(これが意外と時間がかかってしまった)、印刷したシールを大量買いしてきたスマートレターに貼り付ける。

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自分軸になると長所がきちんと長所として発揮されるようになる~自分軸になる方法~

他人軸って他人が軸なので振り回されます。
優先順位も他人が先ですから、自分は後回しです。
何かをするにも、決めるにも相手次第になりますから、受身の状態になります。

問題にもなりましたが、あるバラエティ番組で芸人さんがいきなり目隠しをされてワゴンに乗せられてどこかに連れていかれるコーナーがありました。

それってめっちゃ怖いと思いませんか?
すっごく不安になると思いませんか?
どこに連れていかれるのか分からないわけです。
そして、自分がどうなるのかも分かりません。
めちゃくちゃ考えちゃうと思います。

他人軸って究極のところ、そういう心理状態を作るんです。

だから、ものすごく疲れます。全然余裕はありません。

これは職場でも起きるし、恋愛でも当然起きますし、また人間だけではなく、「お金軸」「仕事軸」と言ったものにも起こりうるものです。

誰かに人生の主人公を渡してしまうわけですから、主体性はなくなりますし、ライフワークを生きることも難しくなるものです。

特に人の気持ちを考えたり、場の空気を読むことに長けていたり、周りの人に迷惑をかけたくなかったり、自分さえ我慢すればいいと思っていたりすると、その傾向がとても強くなってしまいます。

しかも、このタイプの人は「人のために良かれと思って・・・」という動機で動いています。
それって素晴らしいことなのです。

が、他人軸になってしまうと報われなかったり、評価を気にしちゃったり、頑張りすぎたりしてしまい、疲れてしまうわけです。

そうすると「長所が短所になる」という最悪なできごとが起こります。

だから、自分軸を確立することは人の気持ちを考えられる人こそ、非常に重要なのです。
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