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ヒステリックおかん&モラハラおとんという組み合わせの元で育つこともまた虎の穴育ちと言ってよく、そうすると後天的に男性性を鍛えてその両親に対抗する技を身に着けて行きます。
その結果、女の子の部分が見捨てられてしまい、いざ恋をしようとすると躊躇してしまうようになるのです。
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27歳、自武女、彼氏いない歴=年齢です。
職場の人にしか恋ができません。
ここ3年ほどで4人に片思いして失恋しています。
・1人目→後輩の男。好きになった後に彼女がいると知る。会社のグループで遊んだ後、彼女と帰るところを見せつけられる。諦められず奪ってやろうかと頑張るも、自爆し撃沈。向こうが転勤になり終了。
・2人目→先輩。顔は好みじゃないが、仕事ができて尊敬していた。仲良くはなるも、同僚女と仲良くなり始めたことに私が嫉妬し、険悪に。向こうが転職して終了。
・3人目→先輩。2人目の件で悩んでる時に仲良くなる。人としては大好きだが、見た目が受け付けられず、好きになろうと頑張っていた。向こうが転職し、終了。
・4人目→先輩。付き合いは長いが、いいと思ったのは2ヶ月ほど前。その人の前では感情を抑圧せず振る舞える気がしている。他の同僚女といい感じになってるように見え、終了しそうな気配。
街コンやら友達の紹介やらで、職場以外の男性とも会ってはいますが、いいと思えず続きません。
女扱いしてもらえるのは嬉しいのですが、疲れるというか。職場の人と会うとほっとして、やっぱりこっちが好き!と思ってしまいます。
ちなみに私の生い立ちは…
・27歳、自武女、彼氏いない歴=年齢
・母は過干渉ヒステリック
・父は男尊女卑モラハラ
・小さい頃は父と仲が良かったが、両親の仲が険悪になるにつれて父とは険悪に
・夫婦喧嘩に割って入るものの、父の攻撃の矛先がこちらに向かい傷心すること多々
・母とも喧嘩が多く、一度喧嘩すると半年口を聞かないことも。しかも毎年。
・2年ほど前に家出のような感じで家を出て、それきり。たまに母から生存確認のようなLINEがくる。
男性不信と女性からの嫉妬を恐れている自分には気づいています。
仕事は子供の頃から目指していた職業につけたものの、ハードワークで疲れています。辞めたいとも思っていますが、ほかにやりたいことも浮かばず踏ん切りがつかず。
今後どんな人生を送りたいのかもわかりません…。
とりあえず、両親への恨みをもっと手放せばいいのでしょうか…。
本当にお手上げです。寂しすぎて、もう1人は嫌なんです…
(Mさん)
ということで、寂しさを埋めるために彼氏が欲しいってことでしょうか???(笑)
自立系武闘派女子の方々の中にはなぜか男にご縁がないチームも存在していまして、もちろんその中には「男死ね死ね団」に所属する方々も多いのですが、「彼氏がほしいけどなぜかできない派」も根強い人気を誇っているものです。
私もカウンセリングなどでそういう方々にお会いするたびに「なんでなんやろねえ?」と天を仰いだり、死んだふりをしてやり過ごしたりするスキルを身に着けることができました。その節はまことにありがとうございます。
職場の人とか習い事とか接点が多い人たちを好きになるケースってのは一般的に「惚れにくい」という面を持っていまして、だから、街コンで知り合ったり、友達に紹介されたりする人とはうまくいかない傾向があるものです。
また、少し深掘りすると「いきなり男女として合うのはなんかやだ」という乙女心とか、「素性・身分がはっきりしている人じゃないと気を許せない」という個人的な事情とか、高すぎるプライドが邪魔してるとか、様々な要因も見つかってくることが多いものです。
その一つに家族との関係があるわけですが、うちの読者ともなりますとやはり虎の穴出身の方もかなり多いわけでございまして、Mさんと似た環境で育ってきたがゆえに「親密感への怖れ」を巨大化させてしまってる方も珍しくありません。
つまり、過干渉でヒステリックなおかんとモラハラなおとんを両親に持てば、そりゃあ、親密な距離感にロクな思い出はないわけで、誰かと親密になることに対して心は強烈に拒否したりするものです。
また、すでに他の記事でも書いてると思うので簡略化しますけれど、そうした環境で育つと、「外側は大人だけど、内側に小さな女の子を住まわせている」というマインドになりやすいんですね。
だから、仕事などの社会的行動については27歳以上にしっかりしてる、大人びてる、という印象を周りに与えるのですが、一皮めくって見れば幼い女の子がまだそこにいて、それがゆえに恋愛というのが現実的じゃなくなったりするのですね。
この幼い女の子というのも大きく2パターンありまして、5歳くらいの女の子バージョンと、思春期に入った14歳バージョンがあります。
仮に14歳だったとしても結婚やセックスというのは知ってはいるけど現実的なものじゃないですよね?そうするとどうしたって「恋愛=いつかしたい憧れのもの」になりますし、同時にセクシャリティの葛藤もしくは抑圧が起こるものです。
なので、よく私が提案するのは「中身を大人女子に成長させていく」というプロセスでして、とりあえず形から入る場合はファッションやメイクや下着などから取り組むものですし、それができてるならば「与える」「育てる」「輝く」などの方向性でセクシャリティを解放していくことがテーマの一つとなります。
もちろんその先に見てるのはライフワークってことですね。
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さて、虎の穴で育った自立系武闘派女子の皆さまは、親密感への怖れがある一方で、社会的には成功される方が多いのも事実でして、「仕事は問題ねぇんだよ。けどな、男がな、問題なんだよ。何とかしてくれよ」というご依頼が後を絶たないわけです。
その一方で、持ち前の自立心を大いに発揮してハードワークに次ぐハードワークをされる方も多く、「男になんて負けねぇ」とか「出世こそ我が道」などのポリシーを胸にお金の問題もクリアしちゃう人が多いものです。
>仕事は子供の頃から目指していた職業につけたものの、ハードワークで疲れています。
というわけでMさんもご多分に漏れず、自武女の王道を進まれているようでして、その点は誇りに思っていいと思います。それも自分の価値・魅力に違いないので。
ただ、自立系な人たちのハードワークは男女問わず「心が伴わない」という悲しい現実があったりします。
誰かに認められたいという承認欲求がベースにあって、形式的なもの(出世、プロジェクトの予算、給料、社会的評価など)を目指すという「他人軸」な状態になりやすいからです。
実は国家資格をお持ちの方から「この仕事でほんとうによかったのか迷いがある。子どもの頃から目指していた職業だけど、ほんとに自分がこれをしたかったのか考え込んでしまう」というご相談を頂くことがとても多いのです。
だいたい20代後半から30代にかけてが特に多く、ある程度仕事を覚え、一人前になって余裕ができてきた頃にふとそんなエアポケットにハマってしまうようですね。
余裕が生まれ来ると「この仕事が好きだ!楽しい!面白い!」に加えて「やりがい。使命感。達成感。充実感。」を求めるようになり、さらに「将来のヴィジョンにワクワクしている状態」が必要になってきます。
こうした思いが感じられない仕事というのは「やらされ感」が伴うので、モチベーションはどんどん落ちていくものです。
「心が伴わない」というのはまさにそうした方々に言えることなんですよね。
だから、Mさんにとっては「燃え尽きそうになるほどハードワークしてしまう理由」については一度深く考察してみる必要がありそうです。
それもまたパートナーシップの問題とリンクしているので遠回りにはなりません。
仕事って日常の多くの時間を占める時間じゃないですか。
楽しくて仕事してる人と、やらされ感で仕事してる人では、発するエネルギーが全然違うことは分かりますよね?
どっちの人が「モテる」と思います??と聞くのは愚問でしょう。
仕事って時間もエネルギーも割くものですから、「幸せな恋をする」という目的のためには仕事の充実度は非常に大切なものだと思っております。
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さて、Mさんの一行目を見るに、とても頭の良い方であることが伺えますね。(なので敢えて削除せずに残してみました。)
そして、箇条書きにしてくださってる点からも、そして、必要だと思われる情報を網羅されてる点からも私のブログを読み込んでくださってることが分かりますし、やはり賢い方なんだろうと思います。
その一方で、ところどころにほとばしる感情が見え隠れしますから、やはり情熱系女子であることも間違いはないでしょう。
ということで、うちのブログ読者のどセンターを突き進む紛うことなき自立系武闘派女子であることが言えるわけですが、状況は把握できたのですが、それぞれの心情やMさんのキャラについてはあまり言及がないんですよね。
けっこう頭で考えすぎるクセはありますか?職業上、そうなのかな?
また、生い立ちを見ても周りに振り回されることが多かった上に、今も激務で疲れていらっしゃるわけで、私からの提案は「自分の内側とじっくり向き合う時間をちゃんと作る」というところから始めたいと思います。
おそらく、Mさんもまた「男性性優位」な状態にあると思われます。
「女扱いしてもらえるのは嬉しいのですが」という一文を取り上げれば、「え?ふだんはそういう扱い受けてないの?」という邪推も成り立つものでして。
つまり、極端に言えば「男としてふだん生きてるから、恋愛モードになって女になることに違和感があるのでは?」という仮説も成り立つほどです。
自武女あるあるですが、ファッションもメイクもめっちゃ女子なのに、実は漢として生きてるために、女を意識し始めると途端に「恥ずかしさ」が出て来ちゃうことがあるんです。
Tバックもミニスカも胸出しファッションも「男性性」を使うので全然できちゃうんですが、それなのに「女」の部分を見られるととても恥ずかしくなって自分を隠しちゃうんですね。
これが冒頭の方でお話しした「内なる女の子」の部分でして、5歳の女の子はもちろん、14歳の女の子を「大人女子」として見たら違和感もハンパないですよね。
つまりは「女性性」がカギになるのです。
ヒステリックおかん&モラハラおとんの元では「自立」して「思考的」にならざるを得ず、時には「クールな理論派」として成長することも珍しくありません。
後天的に男性性を育てて両親に対抗すべく(正確には傷つけられないように)鎧を身に纏い、武器を手にするわけでして、そんな時に「女性性」はどうしたって隠さざるを得ない状況になります。
だって戦場では辛いの痛いの悲しいの寂しいのなんて言ってられないじゃないですか。
弱い自分を押し殺し、感情も抑え込んで戦うしかないでしょう?
そうして気合を入れて自立し、男性性でもって自分を守ろうとするようになります。
その一方で、ある意味「見捨てられたもう一人の私」がいるんですよね。
女の子らしい振る舞いや甘え、感情的な部分だったり、可愛いものが好きだったり、アイドルに憧れたり、ガールズトークに花を咲かせたり、クラスの男の子を好きになったりってことができなくなるわけですね。
そして、その内なる女の子は彼氏なんて欲しくないんです。
自分を受け止めてくれて守ってくれる強いパパが欲しいし、なんでも話を聴いてくれて一緒に笑い合える優しいママが欲しいんです。
だから、彼氏が欲しいと思いつつ、実は理想のパパ・ママを探していることも多いんです。
だから、「彼氏が欲しい理由」というのが「受身」になりやすくなると思います。
「○○してくれる」とか「○○が欲しい」という依存心が出やすいはずです。
私を受け入れてくれる、愛してくれる、分かってくれる、励ましてくれる、笑わせてくれる、話を聞いてくれる、安心させてくれる、そばにいてくれる、という風に。
「一緒に何かを楽しむ」とか「○○してあげたい」という思いよりもそうしたニーズが強くなってしまうわけですね。
それが悪いってわけではないですが、それが強いと「私を満たしてくれる人を探す」ということになりますよね。
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ということで、両親への恨み辛みを手放すことももちろん大事だし、やっておいた方がいいですが、それ以上に「寂しかった子ども時代の自分を抱きしめてあげよう!」というプロセスもすごく大事です。
その結果、
(1)彼氏に求めるものをリストアップしてみよう!
(2)それを自分が自分に与えてあげよう!
というワークが生まれます。
内なる依存心が強いほど(2)にものすごく抵抗が生まれますし、「なんでそれを自分がやらなきゃいけないの!」と怒り出す人もいます。
「それってほんとは両親の仕事でしょ?両親がちゃんとしてくれなかったからそうなったんだから!」と思うわけです。
その場合は両親を手放すワークが役立つわけですけどね。
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それと同時に「内面的大人女子」を目指すこともお勧めするのです。
自分が大人だなあ、と思う女性を探します。職場でも友達でも女優さんでも構いません。そして、その人を「真似てみる」んですね。
最初は形から入っても構いません。
また、セクシャリティもとっても大事なのでオナニーは必須ですし、大人女子っぽいファッションやメイクを研究することもお勧めです。
親密感への怖れを癒すためにもセクシャリティは重要です。
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こうしたプロセスを経ると27歳の自分が「年相応」あるいは「少し大人びた私」になっていきます。
その結果、パートナーに対する意識もガラッと変わっていくものですし、逆に近づいてくる男が増えていくでしょう。
そうなると職場の人ばかりに恋していた自分も外側にも素敵な人がいることに気付けるようになります。
ということで少々長いプロセスになるかもしれませんが、この辺が本質的な部分かと思いますし、今後一生を左右するテーマですから、じっくり取り組む価値もあると思うのですがいかがでしょうか。
もちろん、この話は27歳でも37歳でも47歳でも言えることですので参考になさっていただけたらと思う次第です。
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