不倫の恋は我慢や犠牲が付き物で、それだけ感情を溜め込んでしまう他人軸な関係なので・・・。

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不倫に限らないのですが、他人軸な恋をしていると我慢や犠牲はつきもので、相手に合わせることを第一に優先するので気が付けば良からぬ感情でパンパンになってしまいやすいものです。
ガス抜きは重要ですが、もっと掘り下げてこの問題を見ていくことがお勧めです。

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おぉ、それではお言葉に甘えてディスらせていただきたく存じます。笑

「まあ、受け身になってしまえばモヤモヤするよね～」というお話かと思われます。

この「受け身」ってところは「依存」とか「他人軸」に置き換えても文意が通じます。

関係上、そうならざるを得ないよね～と思うものですけれど、我慢とかモヤモヤとかが出てくるのはどうしたって「彼軸」にならざるを得ない関係だからなんですよね。

私の興味は「なぜそこに行ったの？」というところなのですが、それは後で触れることにしましょう。

相手が既婚者だとやっぱり我慢したり、無理したり、相手に合わせたり、待ったりすることが多くなり、依存の立場になりやすいんですね。

始めのころはお花畑に住んでる感じで良かったＥさんも、何かトラブルが起こると非常にもろい関係ですよね。

「愛されているから」（←これも受け身言葉なんだけど）という理由で「幸せ～」を感じているし、そこが生命線とも言っていいので、「もしかしてあたし愛されなくなった？」と思った瞬間、それまでの我慢や犠牲で溜まっていた感情が爆発してしまうのです。

そもそも不倫に限らず受け身・他人軸・依存の立場で恋愛すると「何かを埋めてもらうため」に彼がいるわけですし、始めの頃は「何かを埋めてくれる」ということが喜びになってお花畑化していても、その量が不足すると即座に不満・不安になって彼を責めたくなります。

＞は？じゃ、最初から誘ってくるなよ！と思いました

というところがその典型的な症状でして、「それって自分から対等じゃない関係だって知ってるってことだよね？」というツッコミが成立します。

Ｅさんに限らず、同じような恋の相談は話の内容も彼中心の「彼軸」になっていることが多く、それくらい自分を喪失した関係になりやすい傾向にあるんですよね。

この「対等じゃない」というのはなかなか辛くて、「いろいろあって疲れてる時期でも彼からお誘いがあれば頑張って会いに行く」とか「不安で寂しい気持ちがずっとあるのに彼にそれを言えない」とか「なんか体だけが目当てかな？と思って不安になる」とか「先が見えないから全然心が落ち着かない」等々、様々な依存的な思いが出て来ちゃうのです。

そうすると、「なぜ対等じゃない関係を自ら選んだの？」という興味が湧くわけですけれど、それもまたあとで触れることにしましょう。

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相手が既婚者だと、それを盾にして精神的に優位に立つ面があります。

つまり、いとも簡単に相手を責められる権利が与えられるわけで、「あたしはいい友達でいたかったのに彼がそんな熱心に誘ってくれるか関係を持ったわけで・・・」という“短刀”を懐に忍ばせながら付き合えるわけで、いざってときにそれで彼をグサッとできます。

もし仮にその短刀が功を奏して彼から愛情を引き出したとしても、「あたしのことが好きだからしてくれてるわけじゃなくて、脅されてるからそうしてるだけで」と受け取れませんから、モヤモヤしますよね。

だから、盛り上がった時期を越えた不倫が苦しくなってモヤモヤが拭えないのはそうした思いがあるからです。

また、「奥さん」という存在も絶妙なるスパイスを与えていて、ふだん意識してないつもりでも自分の心理状態によって優位に立ってることもあれば、明らかに劣等感を覚えるシーンもあって、その辺もモヤモヤを生み出す要因となります。

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私のクライアントさんには愛人をプロとしてやっている方がいて、自分が納得してそのポジションに付いているのでこうした問題って起こらないんですよね。

彼女たちははじめから「それにふさわしい相手」を選んでいるので、中には奥様公認の方もいますし、彼との結婚を望むこともありません。

恋をしているけれど、ふつうの恋愛とは違うことを自覚していますし（むしろ、普通の恋愛ができないことを自覚してる）、だから彼に無理に合わせたり、我慢したり、犠牲したりすることもありません。

また、そうでなくてもいわゆる「割り切った関係」というのができるタイプの人もいまして、「彼もそうだろうと思うけど、お互い都合のいい関係だし、彼氏ができれば別れるかもしれないし」と捉えられる方もいらっしゃいますね。

そういう方々のお話を聴いていると、不倫ってやっぱ向き不向きがあるんだなあ、ということに気付かされます。

つまり、感情に流されて関係を持ってしまうのは、まるで「一目ぼれしたワンピースを買ったはいいが、家で着てみたら全然似合わんくてショックで、でも、高かったから着続けざるを得なくて苦しい」という状態のようです。

まあ、服ならメルカリでさっさと売っちまうってのが昨今の風潮かもしれませんが、そういうわけにも行きませんもんね。情も移っちまってるし。

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ということで、私の興味はＥさんはなぜそこにハマったのか？という点にあるわけでして、やはり「離婚すると不倫に走りやすい」という傾向がそうさせるのか？それともほかにも事情があるのか？そもそも不倫が向いている体質なのか？とか質問がいっぱい浮かんできます。

友達の発言で心臓を刺されながら銃撃されるほどの衝撃を受けるってことは、Ｅさんも本当は結婚したいし、旅行に行きたいし、たぶん、対等な関係を望んでいらっしゃるんですよね？

彼女の発言はＥさんの本音に気付くまたとない機会だったのかもしれません。

でも、なぜ、望んでいる関係になれない人を“自ら選んでしまった”のでしょうか？

当たり前ですけれど「彼に猛烈に口説かれたから仕方なく」という出発点であっても、どストライクな彼を選んだのは自分ですよね？

問題は主体的で自分軸で取り組む方が圧倒的に早く抜け出せるので、そこは重要です。

我慢や犠牲が昔から当たり前になっていたのでしょうか？
対等じゃない関係がクセになってしまってるんでしょうか？
離婚のハートブレイクから痛み止めの薬が欲しかったんでしょうか？
頑張りすぎて人生に疲れていてどこかで一休みしたかったんでしょうか？
一人で生きることに寂しさを覚えて誰かに埋めてもらいたいと思ってたのでしょうか？
結婚なんて二度としたくない！から、既婚者を選んだのでしょうか？

場合によっては幼少期からのパターンがここに結実している可能性だってあるんですよね。

だから、覚悟が決まったら自分と向き合う時間を作って見てください。
より深く自分を知り、自分がなぜこの状況を望んでいるのかを理解し、じゃあ、どうすればいいのか？を考えていく時間を。

「本当は結婚したい気持ちがあるのに、なぜ遠回りする恋をしてしまうのか？」という問いにもちゃんと答えは用意されています。しかも、複数あることもあります。

「じゃあ、自分がほんとうに望んでいるものは何なのか？」が分かるようになったらずいぶんと生きやすくなるでしょう。

また例によって「自己肯定感」とか「セクシャリティ」とかがカギになってるかもしれませんし、「ああ、やっぱりそれかあ」とか思いながら自分と向き合ってみるのもいいでしょう。

私などはこうして問題にぶち当たったときにはチャンスしかないと思うタイプなので、ここは人生を変えるための、大きくステップアップするためのチャンスだと思って自分と向き合い続けて見てください。

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