「自分がよく分からない!」のは他人と比較して自分の座標を決めているから~自分の価値は他人との比較で見つけるもんじゃないよね?~



人と比較して自分の座標(ポジション)を定める癖が付いてしまうと、違うコミュニティに属したときに途端に自己喪失してしまうものです。だって比較対象が変わってしまうから。
自分の価値や魅力は人と比べるモノじゃなくて、ただあるものなんですよね。

根本先生こんにちは!
こちらのブログに出会って1年ほど、著書もブログも読み漁っております。
今回、初めてメールを送ります。

20代後半の独身会社員です。
今回お聞きしたいのは「シャドウ」についてです。

私が入社したばかりの頃、同じ部署の同期にとても素直で頑張り屋な子がいました。
どんな仕事でも「やりたいです!」と元気よく答え、前向きに取り組む。
できないことも素直に先輩や上司に相談する子でした。

一方私は、その子のように率先的に物事に取り組むことができませんでした。
失敗するのが怖いという気持ちが強く、先輩や上司に相談できず、自分の殻に閉じこもるように…。

その後私が少し病気になったりして、違う部署に異動になりました。
心は落ち着きましたが、仕事自体は自分がやりたいものではなく、去年希望の部署に異動しました。

根本先生のブログを読み、「頑張り屋の同期の子は私のシャドウだったのだろう」と思い、新しい部署では率先して何でも挑戦するようにしました。
おかげでできるようになったことは増えましたし、その姿勢も評価されるように。
性格的には特に無理してるつもりもなく、求めていた環境・理想の自分になれたと思っていました。

しかし!私と同じタイミングで異動してきた子に度々嫉妬してしまいます…。
その子は、命じられた仕事はしっかりやりますが、それ以上のことは基本しません。
でも要領がよく、その仕事にまつわるセンスもあると思います。
ミスをしても騒がず冷静。
しっかり者と見做されていて、うっかりものキャラの私からしたら羨ましくて仕方ありません。

なんだか入社したばかりの私に似ている気がします。
でもかつての私とは違い、人間関係も上手くいっていて評価もされている…多分、私以上に。

「あれ?この子も私のシャドウなの?」という疑問が湧いてきました。

私は異動してからの自分が好きではありますが、少し無理をしている自覚もあります。
元々は怠け者でビビりです。

社会人になってからは、「自分は不器用で要領の悪い人間だ」と思ってきましたが、昔は要領がいいと思っていたし、人からもそう思われていました。
いや、ちゃんと努力していてもそう見られなかっただけかもしれません。

今、自分がよくわからず困っています。
根本先生、どうかお助けください…!!
(Mさん)

「シャドウ」って何?って思った方はこちらの記事を参照いただけると幸いっす。(説明するのがめんどくさいときに筆者がよくやる手段ですけど、検索さえめんどくさいときはググって!の一言で終わらせます!!)

シャドウ~生きられなかったもう一人の自分と共に歩む方法~

仕切り屋の心理とシャドウについて~なぜ、あいつのことが嫌なのだろう?~

「いい人」をやめるにはどうしたらいいのか?~シャドウとの統合について~

で、Mさんからは「あの子はシャドウなの?」という質問を頂いているわけですが、私はここまでの流れを軽快にスルーして「自分がよく分からないときってさー、誰かと比較しまくって他人軸になってるからじゃね?」という話をしたいと思います。はい。

というのも、Mさんはシャドウの意味をたぶん理解されているし、それをちゃんと自分にフィードバックされているし、ね?大丈夫よね?ね?ね?ね?と思ったからです。(強引?)

シャドウというのは「生きられなかったもう一人の自分」という風に言われるんですけど、それが時に「苦手な奴」「嫌いな奴」「ムカつく奴」という形で人間関係に登場します。

自分が何らかの事情で「そんな私はダメだー!」と封印している自分を見せてくれる相手なのでそう思うのも無理はありません。

なので「なんかあの人、苦手なのよねー」という人は「ああ、それってあんたのシャドウやねんな」とか言われることになります。

で、話はいきなり飛んで私たちは思春期に入るころから盛んに周りの人と自分を比べるようになります。
思春期の特徴のひとつである「個別化」が始まり、自分と他人を区別して捉えるようになるので、その違いが明確に見えてくるんです。

あの子はかわいいけど、あたしはかわいくない。
あの子はニコニコしてるけど、あたしは暗い。
あの子は男子とふつうにしゃべってるけど、あたしは飛び蹴りをしちゃう。
あの子は先生に可愛がられてるけど、あたしは先生にヤキ入れちゃった。あは。

いわゆる「比較競争時代」の幕開けというわけです。(武闘派のみなさーん、先生をあんまりいじめちゃだめですよー!男子にも優しく接しようねー!)

そして、ここがものすごく重要なことなのですけれど、“与えられた環境の中で”自分と他人を比較して自分の“座標”を定めることを始めます。

それが自分とは何者か?を知りたいわけです。

つまり、Mさんが疑問に思われている「私って何者?あたしって何なの?」という不安が個別化と同時に湧き上がり、その不安を解消するために他人と比較して自分の座標を見極めようとするのです。

「勉強はあたしよりA子の方ができるけど、B子よりはマシ。けど、体育だけはA子には負けない。B子はピアノをずっと習ってるから音楽はすごい。そこは負けてる。」

「C子はかわいいけれどちょっとぽっちゃりしてる。けど、愛嬌があるから男子にはモテる。あたしは細くて引っ込み思案だから男子の前では恥ずかしくて何も言えなくなっちゃう。こんなんじゃダメだなあ」

「D子の家はお金持ちだから何でも買ってもらえていいな。うちはお金がないわけじゃないみたいだけどD子ほどじゃないからお母さんに我慢しなさい!ってよく言われてる。将来はお金持ちな人と結婚したいな」

ところが、そこで問題がありまして、それは「与えられた環境」が異なれば「比較対象」も当然変わるので、そこで培った「私とは何者ぞ!」という答えは非常に狭い領域での話となるんです。

例えば、進学校に入れば、模試の偏差値が60でも「ふつう」くらいに分類されるでしょう。
そうすると「自分はふつうくらいしか勉強ができない」と周りの人との比較で思うようになります。

え?でも、偏差値60やで。そもそも偏差値って・・・みたいなことはあんまり考えません。

あくまで勉強ができる奴らの中で自分が何番目なのか?によって判断されるんです。

もし彼が社会に出て「俺って偏差値60くらいしかなくてさー、あんまり頭いい方じゃないんだよね?」なんて言い出したらどんな目に遭うか想像に難くないでしょう。

例えば、お嬢様学校に行かれてた方はよく分かると思うんですけど、その学校に通えるってことはどの家もそこそこのお金があるんですよね。
だって寄付金とかたいへんでしょ?

でも、周りにすっごいお嬢様がいたりするとその子との比較によって「自分の家は普通の家。そんなお金持ちじゃない」と思っちゃうんですね。

もし彼女が社会に出て「うち?全然お嬢じゃないですよ。学校があくまでお嬢様学校だっただけで。ほんもののお嬢様がいっぱいいて、うちなんてとてもとても」なんて言ったら、どんな目で見られるでしょう?

つまり「自分が属しているコミュニティの中での比較によって自分の座標を決めている」がゆえに、コミュニティが変われば当然基準も変わるのですが、それを自覚してないとけっこう地雷を踏みやすいよね?ということになります。

さて、そういう風に周りとの比較によって自分の座標を決めてきた場合、常に新しい環境に行くたびに「自分を見失う」という経験をせざるを得ません。

「前の部署では明るくて面白い奴っていじられてきたのに、今度の部署では自分よりおもろい奴がいて全然面白いとは言われなくなったので、やっぱり自分はそんな面白くないのか。」という風に。

自分の外側に比較対象を置いてしまっている場合、環境が変われば比較対象がコロコロ変わるので「自分のことが自分で分からない!どうしたらいいの?あたしは誰!?」なんて風に思っちゃうのですね。

で、Mさんが今感じられているのってそういうことじゃないかなあ、と思ったわけです。

ということで揚げ足を取っていきましょう!(職業柄仕方なく、です!すいません!笑)

>私が入社したばかりの頃

この頃は同期の「素直で頑張り屋の子」と自分を比較して、「私はあの子に比べれば率先して動くことができない」と思っていましたね。
だいぶ否定的だったみたいです。体を壊したのもそんなことが原因のひとつなのかな?

で、

>違う部署に異動になりました。

そして、今の部署に異動してきたときも、その子の存在はMさんにとってインパクトが強く、その子を意識して「新しい部署では率先して何でも挑戦するように」したところ、評価してもらえたんですよね?

※こうしてシャドウの良いところを採り入れようとする姿勢はすごく良いことです!すばらしいです!!

ところが、部署が変わり、人が変わり、そうすると比較対象が変わります。

「私と同じタイミングで異動してきた子」の登場です。(これは同期入社の子とは別の子?)(同じ子でも同じことなので大丈夫っす)

その子は「要領がよく、その仕事にまつわるセンスもある」わけで、「うっかりものキャラの私」は嫉妬しちゃうのですね。

さらにその子と「入社当時の私」と比べて、似てるところもあるけど私より評価されている、と見てますね。

そして、自分を振り返ってみると、

>社会人になってからは、「自分は不器用で要領の悪い人間だ」と思ってきましたが、昔は要領がいいと思っていたし、人からもそう思われていました。

と思いつくので「え?あたしは不器用なの?要領悪いの?要領いいの?」というところで訳が分からなくなってしまうのです。

・・・ええっと気分はいかがでしょうか?Mさん、気分悪くない?自己嫌悪炸裂してない??

つまり、「誰かと自分を比べて自分の座標を決める」ということを繰り返していると、環境(コミュニティ)が変わるたびに、自分の座標もコロコロ変わるので、永遠に自分が分からない、ということになってしまうのです。

たぶん、これ、多くの女子(男子も?)やっちまってることかと思うんですけどいかがでしょうか?

私から見ればMさんはとても女子力高めの女性的感性をめちゃくちゃ持っている方だとお見受けしますけど、全然そんなこと思ったことないですよね?
「ガサツで、だらしなくて、おっちょこちょいで、全然女っぽくないよ!あたしの部屋見る?散らかりまくってるよ!」とか言いたくなります?笑

私、2015年にフリーになって自主開催でセミナーを開催したのですが、そのアンケートに驚愕のコメントがたくさん並んでいたんです。

「根本さん、面白い」「根本さんのお話がすごく面白くて楽しかった」等々。

ご存知の方も多いと思いますが、私の師匠は自他ともに認める「心理漫談家」で芸人みたいな人なんですね。その師匠の元に15年以上いたので、「師匠は面白い人。でも、自分はそんな面白いことを言えない人」と思ってたんです。

もちろん当時のセミナーは「師匠はめちゃくちゃ面白い人!」とみんな思っていたので、受講生たちも「根本さん、面白いですね!」なんて言葉はほとんど聞いたことがなかったのです。

だから、そのアンケートに書かれてる言葉にものすごくびっくりしました。

で、ここからです。

「そうかー。僕のことを面白いと思ってる人もいてくれてるのかー」と思うようになり、「師匠は師匠でもちろんおもろい人だけど、僕は僕で面白いことを言える人なんだなあ」と今では思っています。

師匠の方が面白いから僕はダメだ、とか、師匠みたいに面白くなければダメだ、とかは思わなくなりましてね。

それが「比較競争を手放した状態」と言えます。

※なんでカウンセラーが「おもろい」「おもろくない」で比較競争してるんだ?という鋭いツッコミはナシでお願いします。関西では死活問題なんです!(切実!)

ということでMさん。他人と比べて自分の座標を決めるのはやめにして、それはそれ、これはこれ、という認識を持つようにしてみてはどうでしょう?という提案です。

他人はあくまで参考程度。

特にこの癖がある人は「同期の子は良くて、あたしはダメ」という比較の上に自己嫌悪までオプションで付けちゃうので注意が必要です。

Mさんの中にも「要領の良さ」がきっとあると思います。
それは誰かと比較したら上だの下だのが出てきちゃいますけど、あることはあるんです。

うっかり者キャラてことは愛されキャラですよねー!
しっかり者は案外、うっかりさんは憧れの的なんですよね。それも知っておきたい情報です。

率先して何でも挑戦できるようになったことって素晴らしいですよね。
比較競争してた相手の良さを自分に採り入れられるってめちゃくちゃ融通が利くキャラだし、器デカいっすよね?

以前の自分とはキャラ変できたわけでしょう?それも素晴らしいよねー。

ってことで、誰かと比較しなくてもちゃんといいところはあるし、No.1にならなくても長所は長所なので、オンリーワンな存在である自分を認めてあげることがすごく大事ですよねー。

「あたしはあたし、人は人。その人にもいいところはたくさんあるし、あたしにもたくさんある。」って意識をぜひとも持っておきましょう。

・・・ということでオンラインスクール並みの長文になってしまいましたが、飽きずにここまで読み進めてくださった武闘派な皆さん、ありがとうございました!

「人と比べちゃうのはしゃあないけど、自分の価値もちゃんと光り輝いてんねんから、そこもちゃんと目を向けてやってなー」というおっちゃんからのメッセージでした。

★自分軸を取り戻すための本。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

★素の自分で生きるための心のメイク落としの本&動画

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

★自己肯定感をあげるDVD&書籍&ムック本

自己肯定感とは?(Youtube)

動画配信/DVD「自己肯定感をあげる3daysプログラム」

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)

「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)

ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)


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自分が分からない!のは他人と比較して自分の座標を決めてるから
 


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