成功者である夫に嫉妬してしまい、コンプレックスを感じてしまってすごく苦しい。

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競争心があると夫と肩を並べるほどに成功しなければならないと思うようになり、幸せよりも勝ち負けにこだわるようになってしまいます。
そして、「あれ？これがほんとうにほしかったものだっけ？」と本末転倒な方向に進んでしまうものです。
大切なのは自分軸。競争を手放して自分軸を取り戻すための質問をたくさん投げかけさせてもらいました。

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てことはＳさんは「あげまん」なんですな！

ってことを喜べないわけですよね？

ということで昨日に引き続き夫婦間の「競争心」がテーマになるかと思います。

あいにく私はメジャーリーガーの知り合いもいなければ、その妻ともご縁がありませんので、その手の話は分かりかねるのですが、夫婦そろってデザイナーやイラストレーター、美容師、経営者として開業されている方々は存じ上げており、そういう意味では、夫を支えながら女子野球のスターになることだって不可能ではないよね？と思うのですけどどね。

とはいえ、相手の才能に嫉妬する、相手が成功していくことに嫉妬するし、置いてけぼりを食らった気分になる、というお話はたいへん多くいただいているもので、Ｓさんの気持ちもわからんでもないなあ、と思うんです。

スターの傍で同じことをやっているとしたらそりゃあ気分は悪いですよね。
いわば、軒を並べてうどん屋を開業したら夫の店には行列ができ、自分の店には閑古鳥みたいなものですよね？

特に「夫の才能に惚れて結婚した」同業者ならば、むしろ、傍でその才能を見てる分だけコンプレックスを嫌でも刺激されますよね。

そりゃ、辞めたくなる、もしくは、離婚したくなる、のもふつうのことかと思いますし、嫉妬だってものすごく出てくると思います。

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師弟関係でも起こりますし、きょうだい弟子であればなおさらですけれど、やはり同じ仕事をしているのに、相手がバカ売れしてしまえば、自分の実力ならびに才能ならびに運を呪うことになるものです。

悔しいし、辛いし、痛いし、苦しいものですから、一緒にいることが嫌になるのが当然ですよね。

だから、夫氏に対してそういう感情を持ってしまう自分を責めてはいけないし、誰に聞いても「そりゃたいへんだよ」と言ってくれると思うのです。

そして、その自分を責める気持ちが辛くなると、それを相手に向けるものですから、相手のあら探しをしたり、足を引っ張ろうとしたりしたくなりますし、離れたくもなります。

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＞成功者の隣でコンプレックスを感じながらも、自分も成功者を目指すという、強靭な精神を持つことは可能なのでしょうか。

ただ、そんな強靭な精神なんていらないです。笑

地に足を着けて、自分軸で、自分の心とつながるだけで、大丈夫です。

そもそもＳさんにとって「成功者」とは何でしょうか？
その成功者になりたいのでしょうか？

「夫」という文字を使わず回答してみてください。

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さて、そういうときって丁寧に丁寧に心の中を見ていくといいんですよね。
カウンセリングでも一枚一枚皮を剥くように向き合っていくようにしています。

「自分の本音って何だろう？ほんとうに恐れていることって何だろう？」

自分が向き合いたくなかったり、認めたくなかったりすることがそこにはあって、それで「夫への嫉妬・競争心」になっています。

つまり、何かしら「自分の中にある嫌いな自分」と向き合うことになるのですけれど、大丈夫？

カウンセリングでも一応確認するんです。

今から自分の嫌なところを見ていくことになるけどそれでもいい？って。優しいでしょ？丁寧でしょ？笑

ある意味それくらいの覚悟が要ることなんですよね。

そして、時には「うすうす気づいていたけどショックなこと」もあるんです。

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ということで、ここから先はあれこれ質問を重ねていきますので、ひとつひとつ自分の心を見つめなおす材料にしてくださいませ。

競争心を手放して、自分軸を確立していくためのプロセスを描いていきます。

ということでまずはこれなのですけれど、

＞私は夫に比べてキャリアが浅く、向き合い方や熱意の面でも夫に及ばないことが多い、と常に感じています。

キャリアの面はともかく向き合い方や熱意が夫に及ばないのはなぜなのでしょうか？
逆に見れば、夫氏はなぜそんなにも熱意を持つことができているのでしょう？

そもそもＳさんは夫氏のようにキャリアを積むこと、今以上に熱意を持つことにどれくらい興味がありますか？

夫氏は職人気質でその創作一本に打ち込むことしかできないタイプで、妻は創作以外にもいろいろと器用にできるタイプ、みたいな違いはありますか？

また、夫氏はおそらく創作が優先順位の第一位かと思われるのですが、Ｓさんはどうでしょうか？創作以外にも大切にしたいものはありますか？

本当はＳさんも創作に打ち込みたいのに、事務作業やらなんやらがあるからそこまでエネルギーを割けない、とお感じなのでしょうか？

さらに、夫氏の才能や実績に恐れおののいており、もっとそこにエネルギーをかけることをセーブしているところはあるでしょうか？

また、キャリアの浅さについてはどれくらい引け目を覚えているのでしょうか？

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正直な話、Ｓさん自身も夫氏と同じくらい、あるいはそれ以上に成功したいのでしょうか？

その創作を通じて目指すところはどこにあるのでしょうか？

もし、今よりさらにその創作にエネルギーをかけたら自分はどうなってしまうのでしょう？
そして、そうなってしまった場合、何か困ることが出てくるのでしょうか。

また、夫氏に勝てなかった場合、自分はどうなってしまうと思っているのでしょう？

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今度はパートナーシップのお話。

夫氏が成功していくこと、各方面から必要とされることに嫉妬しちゃうんですけど、彼が成功していくことで何を恐れているのでしょうか？

負けてるような気分がずっとありますか？
元々競争心が強く、負けず嫌いだったのでしょうか？

夫氏の傍にいることで、惨めさや寂しさをずっと感じているのでしょうか？

また、才能のある夫氏からバカにされているような、下に見られているような、そんな感覚は受けていますか？

夫氏に比べて自分は才能がなく、だからダメなんだ的な自己嫌悪はありますか？

そして、そんな妻はいつか捨てられるような恐れもありますか？

また、夫氏に嫉妬している自分に対して、強い嫌悪感に襲われることはありませんか？

「これは自分の方が勝っている！」と張り合ってしまうのはどんなところでしょうか？

改めて、自分は夫氏に何を求めていると思いますか？
どんな夫婦関係になりたいのでしょう？

夫婦としてのヴィジョンはお持ちでしょうか？それは共有されてますでしょうか？

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改めてＳさんの話。

過去を振り返りつつ、Ｓさんはどういう生き方が合っていると思いますか？

自分が前に出て輝いて、スポットライトを浴びながら活躍していく生き方が似合うのでしょうか？

また、Ｓさんが仕事（創作）や夫婦関係で大切にしたいことってどのようなことですか？

どういう夫婦を目指したいのでしょうか？

＞私の才能を誰より信じ、励ましてくれる人は夫以外にはいないともわかっています。

競争相手（敵）から褒められてもそれは素直に受け入れられないものですけれど、仮に、その夫の気持ちや言葉を受け取ってしまったらＳさんはどうなってしまうのでしょうか？

「わたしが本当に欲しいもの、ほんとうにしたいことは何だろう？」と自分に問うたとき、どんな答えが心の中から湧き上がってきますか？

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あれこれ質問攻めにしてしまいましたけど、そのほとんどが「感情」に関するものです。

例えば、夫婦間では競争ってのが良く起こるのですが（主導権争い）、たいていそのときは勝ち負けにこだわってしまって、お互いに地に足が着いていないものです。

「相手を打ち負かす」ということが目的になるものですから、「ほんとうにほしいもの」や「自分らしさ」は横に置かれます。

仲良くしたいだけなのに、勝ち負けがそこに絡んでくるがゆえに、仲が悪くなる、ということが起こるわけです。

負けると惨めで嫌な思いをするから、勝とうとします。

仲良くすることよりも、勝つことが優先されてしまうんです。

本末転倒ですよね。

だから、自分に立ち返ります。

自分は何を目指しているのか？何がほしいのか？どうしたいのか？

その答えが出てこないってことは地に足が着かず、他人軸になっているときです。

そして、自分と向き合っていくといろいろなことが分かってきます。

自分が創作で目指したいこと。
自分の興味、才能。
夫とどういう関係になりたいのか。
才能ある夫氏をどう支えていくのか。

「サイズ感」てのがあるんです。

ちょうど自分に合ったサイズというのが。

分かりやすいたとえ話ですが、ある経営者は、年商１億を目指して猛烈に頑張っていました。そして、それを達成したのは良いのですが、心身にダメージを食らい、家族との仲も良いものではなくなっていました。

彼は「これがほんとうに自分の欲しかったものだろうか？」を考えました。

彼は仕事は楽しみの延長であり、目標を定めて頑張りたいほどのものではないし、家族と過ごす時間、そして、趣味を大切にしたいキャラであることに気づきました。

だから、年商を半分以下に減らすことを決意しました。
そしたら、体調も回復し、家族との仲も好転していき、趣味の時間を楽しむことができるようになりました。

彼にとっての幸せは「売り上げ」ではなかったんですよね。

でも、私は彼を「成功者」だと思いますし、ライフワークを生きていることを素晴らしいと思いますし、何より彼は数年前よりずいぶん顔色がよくて楽しそうなのがうれしいのです。

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夫軸になってしまうと、夫の成功を自分が奪おうとしてしまうことに気づくでしょう。
そして、自分がほんとうにほしいものよりも、夫氏に勝つことが優先されるために、大切なものをいろいろと捨ててることにも気づくでしょう。

Ｓさんにとって一番自然で、肩の力が抜けた状態ってどんな状態なのでしょうね。
そのときってどんな風に夫氏とかかわり、創作をしているのでしょうね。

そこが見えてくるようになれば、夫氏への競争や嫉妬も手放せるし、素直に応援することができ、夫氏からの愛も素直に受け取れるようになるでしょう。

それは修行でもなんでもなく、ただ力を抜いて自然体になるだけなんです。

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『成功者である夫に嫉妬してしまう〜競争心を手放すために自分軸を取り戻す〜』

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