「疑い」がでてきて彼を信じられない問題。



叩けば埃しかでない男と好きになってるのですから疑いが出てくるのは仕方がないと言えますが、果たしてそれって彼だけの問題なんですかね?
何かしらそれを引き起こす種が自分の中にしっかり埋まっていませんか?というお話です。

根本先生!いつもありがとうございます。疑ってしまう心について教えてください(涙)

野良猫男子をやっとの思いで手懐けて、毎週少しの時間でも会うまでの関係性になったのに、会えない日は疑ってしまうのです。
昨年浮気をしていた事が発覚しましたが、継続性のない補償行為からくる浮気なので、いざと言う時(お別れ)まで本人には伝えないと決めました。でもよく考えてみたら発覚する前から勝手に疑っていました。

旦那の不倫でバツイチを経験したせいか、男性に対しては疑り深くなった気がします。疑った結果、私の思い過ごしだった時は自分が嫌になります。昔は自信満々で逆に男子を振り回していたタイプだったのに…。

そんな野良猫は捨てておしまい!とも思いますが、いや待てよ、これって今後誰とお付き合いをしても同じこと(異常に疑ってしまう)が起きるのでは?となりました。
結局これって私自身の問題ですよね?アドバイスをいただけたら幸いです。
(Kさん)

まあ、元夫の不倫でバツイチ経験して、野良猫君の浮気が発覚すれば信じろって方が無理なんですよね。

そうでなくても「彼の愛情が信じられない!」というネタは古今東西あるあるでして、「どうしても彼のことを疑ってしまう」というご相談を日々頂いていると言っても過言ではありません。(あ、まあ、正直言えば過言でございまして毎日そういう話を聴いてるわけではないですけれど、まあ、雰囲気ね。雰囲気。)

>結局これって私自身の問題ですよね?アドバイスをいただけたら幸いです。

という自覚があることはとても素晴らしいことです。

それが正しいのかどうかは横において、彼のことは変えられないわけですし、そんな野良猫な彼を選んでいるのは自分なのですから、自分の問題として捉えるってことは非常に前向きな選択です。

Kさんは会えない日に「他の女と会ってるんじゃねえか?」と疑いを持たれているのですけれど、みなさまはどんな疑いを得意とされていますか?

「きっとあたしのことなんてたいして好きじゃない!」
「あたしのことなんて遊びに違いない!」
「まだ元カノと切れてないんじゃないか?」
「あたしの他に女がいるんじゃないか?」
「あたしへの気持ちが冷めてきたんじゃないか?」

基本的に叩けば埃しか立たない男たちを好むみなさまは疑おうと思えばとことん疑うことができるのですよね。

思い出してみれば10年以上前になりますけれど、夫の浮気を疑って数社の探偵に数百万使ったにも関わらず浮気の証拠が出て来なかった奥様がいらっしゃいました。

半年くらいかけたわけですけれど、その間に疑惑はどんどん深まりまして最終的には「きっと夫が探偵に金を渡して証拠を隠滅しているに違いない」とか「探偵がちゃんと調査してないに決まってる」という疑いというか決め付けまで至っておりました。

なかなか豪快な奥様でございましたが、私もまだ経験が浅かったものですから「えー、そんな探偵に使うお金があったら根本先生に課金した方がよくね?」ってツッコミを入れられずに後悔したものです。今だったら躊躇せずに高額商品をお勧めするのになー。

ということで「疑い」について。

結局のところって話をすると誰も信じてくれないし、むしろ「は?何言ってんの?」と反発を喰らいそうなので少し先延ばしにするとして、王道を歩むべく最初の質問を投げかけてみたいと思います。

「なぜ、そんな疑いを持つようになったの?」

なんで彼の愛情を信じられないの?
なぜ遊びだと思うの?
なぜ元カノとまだ切れてないと思っちゃうの?
どうして他にも女がいると思うの?
なんで気持ちが冷めてきたと思うの?

そうすると「待ってました!」とばかり彼の怪しげな行動の数々を列挙してくださるものです。

休みのはずなのに連絡が取れないとか、話に辻褄が合わないことがあるとか、前に言ってたことと違うことを言ってるとか、前より会う頻度が減ったとか、一緒にいても心ここにあらずに見えたりとか、LINEの返信が前より遅くなったとか、いろいろとそれらしい根拠をあげてくださるものです。

でも、私がお聞きしたいのはもうちょっと心の中にあるものですので質問を続けるわけですね。

なんで休みの日に連絡が取れないと浮気していると思っちゃうの?
話の辻褄が合わなきゃそりゃ「は?」となるけど、それが女絡みだと思っちゃうのはなぜ?
前と違うことを言ってるとなんで大事にされてないと思っちゃうの?彼ってそんな記憶力いいの?

みたいな感じ。

そうするとこの辺から心の中に潜む傷が疼いてくるわけです。
できれば蓋をしたいし、見たくもない気持ちが出てくるのですね。

だからカウンセリングやリトリートセミナーの場じゃないとなかなか自分でも踏み込めない領域なのかもしれません。

「いや実は元カレに浮気されたことがありまして」
「前に同じようなことがあったあとに振られたことがありまして」
「あたしと一緒にいるよりほかの女といる方が楽しいだろうな、と思っちゃうの」
「釣られた魚はエサをもらえなくなるのかな?バカにされてる?と思っちゃう」
「彼、けっこうモテるから他の女に取られるんじゃないかと思ってしまう」
「あたしとちゃんと向き合ってくれてない!ってどうしても感じてしまう」

ここで「過去の痛み」が出てくるのであれば、残念ながらまだその傷は癒されてないってことなので、改めてその痛みと向き合った方がいいのかもしれません。

「もう傷つきたくない!」から「疑い」が出てきてしまうのですよね。

また、そこに「自己嫌悪」とか「自信のなさ」みたいなものが出てきてそれが「疑い」を作ってるとしたら、やっぱりそこと向き合った方が良いものです。

無価値感があって「愛されるわけない!」みたいに思い込んでるならどんな相手と付き合っても疑いが出てきてしまうものです。

彼氏に自信を付けてもらおうなんて思っても意味がないわけですから、自分で自分の魅力を認めたり、彼からの愛情をちゃんと受け取ったり、自分磨きに精を出したりすることが大事なんですよね。

また、彼に対してニーズが溜まってるとするならば、それは巣で親鳥の帰りを待ってる雛鳥のような依存状態ですから、それはやっぱり苦しいわけです。

「待つ」しかなくて「自分にできることはない」なんて思っちゃうとどうしたって彼軸になっちゃいますよね。

そしたら疑いのみならず不安や怖れで飲み込まれてしまうでしょう。

自分の足で立つことがまずは課題になりますね。

さらに、逆に「いやー、実はあたしも浮気したことがあってー」という心理も出てきたりします。

自分も浮気したことあるんだから彼だって浮気するだろう、と疑ってしまうのです。

まあ要するに罪悪感があるのですよね。

他にも罪悪感につながる思いってのはやっぱりいろいろありまして、要するに自分は悪い女だ、と決め付けているところがあるのです。

あたしを愛してくれるはずなんてない!あたしなんて愛されるにふさわしくない!なんて思いがベースにあるものですから、いずれきっと捨てられる、あるいは、いずれきっと捨てる、と思っているわけです。

それが疑いを呼ぶことも多いものでして、だったらその罪悪感を何とかした方がよくね?というものです。

そして、「疑い」が出てくると不安になって怖くなるものですから、相手に意識を取られるようになりますね。

彼の言動を緻密にチェックし、矛盾がないかを見極めようとしますし、何ならカマをかけて確かめようとしたりするものです。

でも、そんな風に厳しく査定しようとすればするほど矛盾が見つかるものですから「ほら!やっぱり!」となるんですけど、当然ながらそれが分かったところで幸せではありません。

つまり、そうして自らを幸せじゃない方向に導くのが「疑い」の効果とも言えるでしょう。

同時に、疑いをもった瞬間から「他人軸(彼軸)」になってしまい、依存に落とされるものですから、その恋は一気に苦しくなるものです。

だからそこでは「私は私」と例の自分軸のおまじないを思い出して、彼との間に線をきちんと引いて「自分」に意識を向けていきたいものです。

「私は私、彼は彼」だし、「あたしはどうしたいの?」と自分に問うことです。

そう、結局のところ話に戻れば「彼」じゃなくて「自分」に目を向けることが大事なわけです。

自信がないのか、過去の傷が癒えてないのか、罪悪感や無価値感があるのか、その全部なのかは分からないけれど、自分の中にそれがあるからこそ「疑い」が生まれてしまうのです。

要するに「自分のことが信じられないから、彼のことも信じられない」のです。

言い換えれば「自分の愛情を疑っているから、彼の愛情も疑う」のです。

これもまた「投影」なのですな。

じゃあ、自己肯定感があがって自分に自信が持てるようになったら何がどう変わると思いますか?

まず、今ほど彼に執着しなくなるんじゃないかと思います。
自信があるから「えー、あたしと付き合ってるのに浮気とかするんだ」という風に思えます。
「浮気するんだったらそういう彼ってことで、あたしはそういう男と一緒にいたくないから」なんて思えます。
「もし気持ちが冷めてきたんだったら悲しいけどそれまでの関係ってことだよね」って思ってます。
「彼が浮気しようがどうしようがあたしは彼のことが好きだから」と堂々としてられます。

まあ、自己肯定感ってのは青天井ですからどこまで行っても成長の余地はあるものですが。

そんな一般論を展開してきたわけですが、Kさん、みなさまとしては刺さる箇所はありましたか?

Kさんから頂いた文章を拝見するに次の可能性が考えられると思いますので、要チェックです!

>昨年浮気をしていた事が発覚しました

まあ、そりゃ疑うわね。疑わないってほうが嘘っぽいね。
やっぱそこを掘り下げてみたいと思うのですよね。

そして、それでもまだ追いかけるということはよほど魅力的な彼だということですよね。

>旦那の不倫でバツイチを経験した

この痛み、もしかしたらまだ少々残っているのかもしれません。
改めて結婚生活を思い出してもやっとするところがあれば、そこに傷がまだ残っている可能性がありますから、ちょっくら向き合ってみましょうか。

私の経験上、結婚生活を終わらせるほどの不倫ってのはかなりダメージが強いものです。
きっちり処理したつもりでも後から出てくることもありますから改めてチェックしてみてください。

>昔は自信満々で逆に男子を振り回していたタイプだったのに…。

これって自己嫌悪を深めますよね。前はできてたのに今はできてないってことに。
そして、もしかすると隠れた罪悪感を創り出している可能性も考えられます。

ただ、自信満々だった時期があったのに、なんで今は違うの?という疑問も付きまとうのでそれも改めて考えてみてください。

そして、その頃の自信を取り戻すことをひとつの目標にしてみましょう。

他にも話を聴けばいろいろとツッコミどころが出てくるかもしれませんが、とりあえずこのあたりをとっかかりに自分と向き合ってみましょう。

とはいえ、「疑い」というのはやはり情熱系武闘派女子のみなさまにとってはドラマティックな展開を生んでくれるスパイスになりますよね?

だから何かと火のないところに煙を立てたくなるものですから仕方ないんですけれど・・・まあ、自爆だけは避けたいですからほどほどに、ですよね。とはいえ、ほどほどなところで止められたら武闘派女子なんてやってねえよってことですから、やっぱそこは難しいのかもしれません。だから、武闘派女子として生きてる以上、こうして疑いを持ってドラマを生きるのがライフワークなんじゃ!と強引にまとめてもいいかなあ、と思うのですけれどどうでしょうか?ダメ?笑

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