その成功法則はほんとうに自分にとっての成功法則なのか?



「頑張って頑張って手に入れる」というのが自分の成功法則だと思っている方、意外と多いかもしれません。
けれど、もし「頑張って頑張る」ということが喜びでないのであれば、それってほんとうの成功法則なの?と思うのです。

こちらの記事(↓)を興味深く読みました。
私は過去を振り返ると成功法則は「頑張る」一択なのですが、なかなかエンジンかかりません…

これまで強制的な環境に身を置いてイヤだ辛いと思いつつやり続けて(ドM?)結果を得てきました。
中学生のころのキツイ部活も、顧問が怖くて辞めたら成績に響きそう、友達が減るという理由で卒業まで続けました(そのスポーツ自体は好きでした)。
最初はレギュラー外でしたが、2年くらいすると1,2番手の位置になり、大学などでも通用したので頑張ってよかったなと思います。
勉強もそうで、親のプレッシャーや自分の見栄っ張りな性格もあり、頑張っていい大学、企業に就職しましたが、いまは優しい旦那に甘えてパートに。
いろいろ趣味に手を出してるけど、いまいちハマらず納得する結果を出せていません…悲

ぬるい生活をしてるので、正直もっと生活を充実させたいです。(イコール、辛いことも増えるんでしょうけど)
これまでを振り返り、自分が頑張って頑張って結果を残してきたなら、やっぱりヨイショーと頑張らないとうまく行かないんでしょうかね…
学生時代にあったのは常に焦燥感でしたが、いまは残念ながら無い…
友人は武闘派ばかりで、なぜこんな違うのかと情けなく寂しい思いもあります。
記事にあるような、頑張らなくても上手く行く人が羨ましいです。
(Eさん)

最近なにかと話題の「こちらの記事」

あなたは頑張ってほしいものを手に入れてきたタイプなんですか?~頑張ってないときの方がうまくいってるとかないですか?~

Eさんと同様の思いを抱かれている方も多いかと思いまして、その辺の心理についてねっとりと掘り下げてお届けしたいと思います。

テーマは「その成功法則ってほんと自分に合ったものなのかなあ?」です。

例えば、キツイ部活を卒業まで続けてそのまま大学でも通用されたってことはすばらしいことなのですけれど、そのどの部分がEさんにとっての「成功」なのでしょうか?

レギュラーになれたこと?
大学でも通用するレベルまで成長できたこと?
それとも友達が減らなかったこと?
続けたことで成績に響かなかったこと?
もしくは、これら全部?

また、頑張っていい大学・企業に就職できたことがEさんにとっての「成功」でしょうか?
それとも親の期待に応えられたこととか見栄を張れたことが成功に値するでしょうか?

そして、ものすごく確認したいことが、「優しい夫と出会い結婚できたこと」や「夫に甘えてパート」というのも「成功」ですよね?

となると猛烈に頑張って夫を手に入れ、命がけで頑張ってパートをすることを夫に認めてもらったんですよね?

この点をお聞きしてから話を先に進めたいところなのですが・・・。

まあ、読者の87%ほどの方が「なんか根本さんって意地悪よね?なんでそんなこと聞くの?」と思われているかと思うのですけれど、そこにちゃんとした意味ってのがあるんですよ、もちろん。それに私の性格がひねくれてるとかあるわけないじゃないですかー。ねえ?

というのも「どの部分が成功に値するのか?」というのはケースバイケースだからなんです。

例えば、かつてあるクライアントさんは「ほんとうは芸術系に行きたかったんだけど、親からは医学部に行くことを半ば強制されてきたのですごく頑張って合格した。」というおっしゃってました。

彼女にとっては「医学部に合格すること」が“成功”に見えて、実はそうじゃないわけです。

「親の希望に沿う/親の期待に応える」ということが“成功”だったんです。

だって医学部になんら興味はなく、ほんとうは美大に行きたかったのですから。
それで合格通知をもらって親の期待に応えた瞬間に燃え尽きてしまったのですよね。

彼女はその後、燃えカスに火を灯すように何とか頑張って国試も合格し、医師としての道を歩み始めるのですが、やはりそれも親の期待に応え、教授の期待に応えるための選択で、研修医を終える頃にはすっかりやる気がなくなってしまってました。

そして、振り返ってみれば彼女は常に親や誰かの期待に応える人生を送ってきたことに気付くのです。

恋人の期待に応えるし、友達の希望に沿うし、自己喪失状態のまま、他人軸で生きてきたのですね。

言い換えれば、「期待に応える」ということを「頑張って手に入れる」というのが彼女のパターンであり、成功法則だったのです。

また、頑張る教を信仰されている方は「頑張って手に入れたものには価値を見るけれど、頑張らずに手に入れたものには価値を感じられない。」という症状を抱えるものです。

Eさんのお話に戻れば「優しい旦那に甘えてパートに」という部分だって「頑張って頑張って手に入れたもの」じゃないと辻褄が合わないんですよね。

もちろん、そこでもさらに話を広げることもできまして、「夫と出会ったのはその会社に入れたから。その会社に入れたのは頑張っていい大学に進学できたから。だから、間接的に見れば、夫と出会えたのは勉強を頑張って頑張ってあの大学に入ったからと言える」という見方もできるわけです。

なんかもうわけわからなくなってません?笑

さらに「いや、優しい夫と出会って結婚できたのはまあ流れというか偶然というかたまたまというか、夫が熱心にあたしを口説いてくれたからかなあ?」とか「パートをすることに夫に言ったらすぐに許してくれた」ということであれば、これらのできごとはEさんにとっては「成功」じゃなくなっちゃうんですよね。

つまり、頑張って手に入れた「いい会社に就職できた」ということは成功として認められるけど、頑張らずに手に入れた「優しい夫」は成功として認められないわけです。

ま、これは仮の話ね。実際は分かりません。

つまり、これは先ほどの記事のあとに書いた「受け取るには理由が必要」という大人な事情が絡んでいることでもあるのです。

大人な私たちが「受け取る」ためには理由が必要!?~楽してうまく行ってもいいのにね~

そうするとね、もしかするとEさんが思う「成功法則」というのは実際の「成功法則」とは違うのかもしれないのです。

「頑張って頑張って成功した」と思いたいのだけど、実は「ま、そういうこともあるかもしれんけど、意外と頑張らずに成功してるのかも?」という可能性もあるのですよねー。

みなさんの場合はどうでしょうか?

>いろいろ趣味に手を出してるけど、いまいちハマらず納得する結果を出せていません…悲

>ぬるい生活をしてるので、正直もっと生活を充実させたいです。(イコール、辛いことも増えるんでしょうけど)

成功法則についてはちょっと横に置くんですけど、「いまは優しい旦那に甘えてパートに。」というところから流れての2文を引用させてもらいました。

今までの頑張りが焦燥感をベースにしたものであるならば、今は焦燥感なんてなくなっちゃったわけですから頑張ることはできませんよね。

でも、頑張ってるときの刺激はやはりたまらんもんがあるのでしょうか?
今の生活が「ぬるい」と感じるので、もっと生活を充実させるために「つらい」ことをしようとされてるのでしょうか?

まあ、ドMであればまあいいんですけどね。やっぱ夫からも言葉責めとか自ら望むタイプなの?

つまり、Eさんが「成功」と感じるものは、「焦燥感などの感情を乗り越えること」なのかもしれませんよね。

だから、またそうした辛い感情を求めてしまうのかもしれません。

でも、それが本当に望む成功ではなく、また、そのやり方もEさんに合う成功法則でないとするならば、この引用した2文はたいへん辻褄が合う話になるのです。

よくお話しておりますけれど、女性性が豊かな人ってふわっとした生き方を好むものです。

今日、神楽坂でライフワークグルコンをやっていたのですが、女性性が豊かな(優位な)方って分かりやすく「趣味欄」がたいへん多くなるのです。

そして、その詳細を聞いていくと「がっつりハマって極めようとする」というよりも「何となく好き」とか「あ、今はそれ、そんなハマってないです」みたいな感じでたいへんふわっとされているのですね。

「映画鑑賞」が趣味と言っても別に「封切り映画を全部チェックして自分なりに星を付けている」というわけでなく「映画が好きだから気になった映画を映画館で見るのが好き。月に1,2回は映画見に行くかなあー」という、感覚的でふわっとしたものだったりします。(それで全然OKですよ、もちろん)

だから、Eさんが

>いろいろ趣味に手を出してるけど、いまいちハマらず納得する結果を出せていません…悲

という風に感じるのも、もしかすると女性性がだいぶ優位になっている証拠なのかもしれないわけです。

「まあ、女性性ってのは、ビュッフェで気になる料理をちょっとずつお皿に盛りつける感じなんよ」ってことなので、がっつりハマるとか、結果を出すなんてことには本来興味はないのです。

「楽しければよい」という価値観なんですね。痛いのは嫌いですし。

ところが、今までの成功法則が「頑張って頑張って手に入れる」だと思っているとしたら、それは確かに生ぬるく感じるでしょう。

しかし、それが焦燥感から来ていたものや誰かの期待に応えるものだったりするならば、それはほんとうにしたかったこととは言えません。(ていうか、焦燥感を何とかしたい、とか、誰かの期待に応えたい、というのが頑張る目的です。)

だとすると今の生活が「ぬるい」と感じるってことは、焦燥感プリーズ!誰かあたしにもっと期待して!と思ってらっしゃるのかもしれないんですけどどうでしょうか?

>ぬるい生活をしてるので、正直もっと生活を充実させたいです。(イコール、辛いことも増えるんでしょうけど)

何かに頑張っている生活というのは確かに充実しているように思います。
問題と向き合い、しんどい思いをして何とか乗り越えていくのは頑張ってる感があるし、達成感もあるでしょう。

しかし、そのために辛いことを体験したいのでしょうか?

焦燥感などのネガティブな感情は確かに刺激物ですが、それがほしいのかどうか?を自分に問い合わせてみていただきたいと思う次第です。

つまり、何が言いたいかというと、「そのぬるい生活がほんとうに欲しかったものって可能性もあるよね?」ということです。

もしそうならば今のぬるい生活に「幸せ」を感じられるようにした方がいいと思うのですよね。

それがEさんにとってのライフワークと言えるわけですから。

とはいえ、今日のお話ってたぶんけっこう難しいですよね?

書いてある内容は理解できても、それを自分に当てはめるとどうなのか?の判断が難しいと思います。

なんせ、Eさんが自分なりに見つけた成功法則に対して「え?それもしかしたら違うかもよ?」なんて言っちゃってるわけで、みなさまを混乱させてしまったかもしれません。

でも、確かにそういうこともありますよね。

ちょいと話はズレますが、今日のライフワークグルコンでこんなケースがあったんです。

「ん?もしかして今、ライフワークを生きてないかい?ていうか、たしかに問題はあったけど、もうだいぶ前からライフワークを生きてるんじゃないかい?」

でも、ご本人はそんなこととは露も知らず、むしろ、自分はずっと悩み続けて苦しい人生を送ってきた、と思ってらっしゃったんです。

ライフワークという視点から見ると次のようなことが言えます。

「ライフワークは自然と頑張りたいと思えるもの」

「ライフワークを生きてるときは周りから見れば頑張っているように見えて、自分にはその自覚があまりない」

だからね、やっぱり人に聞かないと分かんないよね?ということです。

「成功法則」とか「頑張る」ということについても同じです。

自分なりに成功法則を見つけるのは全然いいと思いますが、それを見つけた後に検討してもらいたいんですよね。

「それってほんとに自分がしたいことなのか?」
「自分にとって成功とはどの部分なのか?」

成功って嬉しいし、幸せだし、喜びだし、感動するものですよね?

そして、成功法則て自分にとってある意味「自慢できるもの」だし、「やりたいこと」だと思うのですよね。

頑張って頑張って手に入れることがほんとうの成功法則ならば、おそらく今のEさんも何かを頑張って頑張ってドMとしての人生を楽しんでいると思うのです。

だから、「えー、それが自分の成功法則なの?やだー」と思うならば、たぶん、違うと思っちゃうんですよね。

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