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自己嫌悪が強いと「こんな自分は愛されるわけがない!」と思い、自意識過剰になって何でも自分のせいにして背負い込むようになるので、異性と距離が縮まると怖れが強くなって逃げ出したくなります。
それで壁のある人を好きになるなどうまく行かない恋を選択することすらあるんです。
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4/25のネタをみて思うことがあり、ネタ提供に送らせて頂きました。
私はいつもいつも恋人と親密になるとこわくなり、それがどうにもならず、理由をみつけて別れてしまい、「自分が原因だ」というのが自分でよくわかっているせいで、ひどい自己嫌悪に陥ります。
よく、それは縁がなかっただけ。とか、合わなかったから仕方がない。とか言いますが、何度も繰り返しているとそういう問題ではなくすべて自分のせいであり、もう誰かとお付き合いすること自体相手に悪い気がして、つらいです。
私のように逃げてしまうタイプの人は、このままずっと逃げ続けるか、カウンセリングを受けるなど努力をして克服するかどちらかなのでしょうか。
自然に任せていたら収まるところに収まると思っていていいのでしょうか。。
誰とも深い関係を築けない。友達はいますが友達ともドライな関係が多くそれが心地いいのですが、恋人となるとそうもいかず。
本当にすべての原因を自分が作っている、自作自演でとてもしんどい状態を自ら作っていることに辛くなり死にたい気持ちになります。
自分らしく。と考えると、結婚は合わないだろうから結婚はしない。彼氏を取っ替え引っ替えし、子供も作らない。自由に生きる。となってしまう。
1人の人と安定した関係を作りたいのですがいつもできず、そもそも完全に諦めてしまった方が楽でいいのでしょうか。
(Mさん)
4/25のネタというとこちらっすね。
ということで、恋人と親密になると怖くなって逃げ出してしまう皆様にお届けする記事でございますが、Mさんのようにはっきりと「あたしってそういう症状があるんです・・・涙」と自覚されている方はいいんですけど、中には「あたしは大丈夫!もう克服した!イケるはず!」と思っていたところに実際彼ができて「きゃー!ウソついてました!怖いっす!めっちゃ逃げたいっす!」という風に気づく人もいるものです。
どちらにせよ、この「親密感への怖れ」というのはかなりメジャーな問題でして、カウンセリングでもグループセッションでも頻繁に出てくるテーマなのでこんなセミナーを企画した次第です(動画販売も予定してます)
◎ワークショップ「親密感への怖れを徹底的に癒すワーク10連発」
東京:5/28(日)14:00-17:00
大阪:6/10(土)14:00-17:00
オンライン:6/11(日)14:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/49020
ということで、久々に華麗なるステマをかましたところで本題に参りましょう!!
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>よく、それは縁がなかっただけ。とか、合わなかったから仕方がない。とか言いますが、何度も繰り返しているとそういう問題ではなくすべて自分のせいであり、もう誰かとお付き合いすること自体相手に悪い気がして、つらいです。
カウンセリングでも「その人とは合わなかったみたいねー」と感想を述べることも多いのですが、こうして「いつもそうなる」「繰り返される」「おいおいまたかよ」みたいな繰り返しになるならば、それは向こうの問題じゃなくて自分に問題があるって解釈した方がいいんですよね。
読者の皆様とかクライアント連中とかお弟子どももきっと最初はそうだったはずです。
でも、「そこに問題がある」ということと「あたしが悪い」というのは全くの別問題でして、そこをつなげるのは良くないです。
例えば、先日あろうことか我が家のトースターから煙がもくもく出たのですが、どうやら息子が昼間に焼いた好物の五平餅が原因だったようです。
ヒーターに五平餅の味噌がかかってしまったことが原因だったのですが、だからと言って「トースターが悪い」とか「息子が悪い」とかではないわけです。
しかも、そこでトースターを責めても、息子を怒っても、トースターが使えるようになるわけではないですよね?(←これが非常に重要)
なので、問題を解決すべく、ヒーター部分をきれいにふき取ることにしました。
それでとりあえずトースターは復活。息子も翌日から再び五平餅を焼いていました。
つまり、「親密感の怖れを持ってるあたしが悪い」と思ってなんぼ自分を責めたとしても親密感への怖れがなくなるわけじゃないですし、そこで「殿方に申し訳が立たぬから以後恋愛は禁止じゃ」と誓うのもほんとに望んでることじゃないから無意味ってことです。
なので、Mさんの場合、
>本当にすべての原因を自分が作っている、自作自演でとてもしんどい状態を自ら作っていることに辛くなり死にたい気持ちになります。
こういう風に思っちゃうのも無理はないかもしれませんが、丁寧に見て行けば「親密感への怖れ」と「自分をいじめる癖」の2つの問題が起きてることが分かります。
だから、そもそも自分のことを否定しがち、罪悪感抱えがち、自分をいじめるのが趣味なところもあるんだろうと思われます。
というか文面を見る限り、その自己嫌悪しやすいって方が大きな問題なのかもしれません。
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>私のように逃げてしまうタイプの人は、このままずっと逃げ続けるか、カウンセリングを受けるなど努力をして克服するかどちらかなのでしょうか。
これに関しては非常にややこしい話なんですよねー。
営業的に言えば「カウンセリングを受けなければ良くなりません!早く申し込んで!はよ!」ということになるんですけどねー。でもねー、そうでもないんですよねー。
なんかねー、不思議なことっていろいろあるものでねー。「この人なら大丈夫って思えたんです」「逃げようとしたら首根っこを掴まれて引き戻されました」「なぜかこの人は怖くなかったんです」という話を散々聞いてきたので、あながち
>自然に任せていたら収まるところに収まると思っていていいのでしょうか。。
とおっしゃるMさんに「うん、そういうこともある」と同意してしまう私もいるのです。
だから、縁があればMさんをがっつり捕まえてくれる男に会えると思います。
まあ、そもそもカウンセリングとかセラピーってのは「時間短縮効果」や「ハードルを下げる」という効果があるものでして、「親密感への怖れを癒した方が男や恋愛に対する抵抗が少なくなるから今よりは彼氏ができやすくなる」わけですし、「お母さんとの関係を癒したらそれだけ早く親密感への怖れもマシになるので恋愛しやすくなる」ということです。
Mさんと同じような親密感への怖れを持ってる人なんてゴマンといるわけでして、その方々が全員カウンセリングを受けてその怖れを癒したかと言えばそんなことはありません。
もし、そうだったら猫も杓子もカウンセリングを受けに来るはずで、わざわざお弟子向けに営業講座を開く必要はないのです。
なので「一人やるのは難しいよなー。やっぱカウンセリングとセミナーとか受けたほうが楽だし早いよなー」と思う方は課金先を考えて選べばいいですし、「いや、拙者はもう少し一人で頑張りやす」という方はそれでよいと思います。
それもご自身での「選択」です。
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>自分らしく。と考えると、結婚は合わないだろうから結婚はしない。彼氏を取っ替え引っ替えし、子供も作らない。自由に生きる。となってしまう。
理屈で考えるとそうなるかもしれませんけれど、肝心なのはそれが「自分らしい」のか?はたまたそれが「自由」なのか?さらには、それがほんとうにしたいことなのか?という点にあると思います。
実は私のクライアントさんにも2回結婚に失敗した結果、自分は結婚には向かないということを悟られまして、彼氏ととっかえひっかえしてる方がいますが、それはそれで幸せそうなんですよね。(とっかえひっかえといっても、すぐに別れるわけではなくちゃんとひとりひとりと付き合ってらっしゃいますけど)
また、逆に男をとっかえひっかえやってきたんだけど「でもやっぱ疲れるわー」と思い、自分が愛したい1人の男を見つけるべく、世界を放浪されてる方もいます。(コロナ中はヨーロッパにいらしたようですが現在地は不明)
>1人の人と安定した関係を作りたいのですがいつもできず、そもそも完全に諦めてしまった方が楽でいいのでしょうか。
まあ、ほんとに諦めたかったからこういう表現はなさらないわけで、諦めたくないんですよね?1人の人と安定した関係を築きたいんですよね?
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自分を否定するモードになる(=自己嫌悪が強くなる)といわゆるメンヘラになるだけじゃなく、自意識過剰にもなるものです。いわゆる「拗ねモード」ですね。
つまり、周りが見えなくなるんです。
だから、何かと「あたしがー、あたしがー」になりやすく、もちろん、そのあとには自己否定の言葉が続くのですが、実はとても自己中心的な思考にとらわれるんです。
そういうときって何でもネガティブに捉えがちになるだけでなく、周りの人たちの言葉も届かなくなります。
私はけっこうはっきり言うカウンセラーなんですけど、今までも幾度か「今は私の言葉は耳に入る状態じゃないですよね?」という指摘をしたことがあります。
いわゆる「引きこもり」の状態になってるんですよねー。
別の私の話は聞かなくてもいいのですが、周りの人たちの優しい言葉まで聞けなくなるとするとこれまた問題ですよね?
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そういう話をした上で「親密感への怖れと自己嫌悪の関係について」というテーマで今から語りたいと思います。
何かと自分を責める癖があり、自分のせいだと捉え、常に自分に厳しく接していると、好きな人ができて、いい感じに距離が詰まってくると、基本的に
「彼のことを背負わなきゃいけない」
「この恋がうまくいくかどうかはすべて自分の肩にかかっている」
という風に捉えてしまい、多大なるプレッシャーがやってきます。
ここが「自己中心的」で「自意識過剰」な部分です。
二人の関係は二人で創っていくものなのに、すでに一人で抱え込んでいるのです。
「こんな私じゃダメだ」
「きっと嫌われる」
「彼には自分より素敵な人がいる」
などという勝手な思い込みが発生して、自らその関係を壊そうとしてしまいます。
つまり、自己嫌悪がベースとなって親密感への怖れを発動させてしまうんです。
Mさんもお付き合いが始まる頃には相当な緊張感を漂わせてるんじゃないでしょうか。
もちろん、この親密感への怖れは「彼不在」の状態で行われます。
「あたしなんていい女じゃないし、超めんどくさい女だし、重たいし、束縛したがるし、何も与えられるものなんてないし、退屈な女だし、、、」みたいに思うわけですけれど、それって彼が言ったことじゃなくて、“自分が勝手に思っていること”なんですね。
だから、意地悪なカウンセラーである某氏は「それ、彼に聞いてみた?」なんて質問をするくらいでして、すると「そんなこと聞けるわけないでしょ。それに彼は優しいから『そんなことないよ』って言ってくれると思うんですけど、それは気を遣って言ってくれるだけで本音じゃないと思うんです。」という回答が即座に返ってくるんです。
そこで「じゃあ、彼の愛を受け取ろうよ」と彼に意識を向けようとしても、「いや、あたしみたいな女にゃそんな資格はございやせん」とどうしても自意識過剰になっちゃうんですね。
だから、そういう方は往々にして「あたしの頭の中はまだJCなんす」と全然大人になれてないことを実感するものです。
もちろん、彼に意識が向けば「テスト」を繰り返すことになりやすいものです。
「あたしのことを愛してるんだったらコレくらいしてよね」という風に。
そして、そんな風に彼を試している自分にもまた嫌悪するのですね。
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そういう風に自己嫌悪が強くなってるとうまく行きかけている彼との関係を自ら破壊するのですが、同時に恋愛対象となる人も問題児くらいがちょうど良くなるものです。
ここからはMさんの話から少し逸れていくのですが、自己嫌悪が強くて「あたしなんて愛されないに決まってるわ」と拗ねモードが板に付いてくると、その相手も
1)あたしのことを絶対愛してくれそうもない人
2)女関係、借金、仕事しない、モラハラ、オレ様などの問題のある人
3)既婚者や彼女のいる人
4)手のかかるメンヘラ男子
くらいがちょうど良くなってしまうんです。
「優しくて穏やかで素敵な男子」なんて怖すぎるし、会っただけで全速力で逃げ出したくなるわけですから、自分と同じ闇属性の男の方が釣り合いが取れると思うわけです。
でも、やっぱり問題のある人と付き合っても余計に傷口が広がりますし、それもまた一人で背負って「あたしが悪い。あたしのせいだ。」と思ってしまうので、こうした恋愛を繰り返しやすくなるのですね。
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で、そういう場合「自己肯定感をあげましょうね!」というのは必須になるのですが、そことは違う角度から切り込んでみることも多いんです。
「ねえ、知ってる?それくらいハードに自己嫌悪して、様々なものを抱え込んでるのって、それくらいMさんがエネルギーが強いからだし、セクシャリティが強いからなんですよ」と。
自己嫌悪が強く、中二病を発病してまでも自分に意識を向けるのは、そうでもしないと押さえられないくらい強いセクシャリティを持っているからなんです。
(そもそもセクシャリティは思春期に自己嫌悪として表出するもんですし)
なのでその豊かなセクシャリティを平和利用できるように意識を向けていくことをお勧めしています。
「親密感への怖れが強くなるのも、自らのセクシャリティの強さを怖れてるから」と言えるわけですね。
そうすると自らのセクシャリティを押さえるために自己嫌悪をし、それが親密感への怖れを作り出しているのであれば、そこと向き合うのは相当な抵抗が伴うのも自然なことと言えます。
自分の生き方が相当変わっちまうなんて怖いですし、頑張って押さえてきた蓋を開けてしまったら何が起こるのか想像すらできないですし、まあ、そりゃあ、イヤだよねー。逃げたくなるよねー。ということです。
あ、ちなみに親密感への怖れなどから「彼から逃げたくなる」という症状をよくご報告いただきますが、カウンセラーはそれを「投影」と捉え、「自分の中の何から逃げたいのか?」という視点を持つことをお知らせしておきます。
だからMさんが恋をするたびに逃げ出したくなるのも無理はないと思いますし、そこで罪悪感を抱えて自己嫌悪するのも分からなくはないんです。
で、そこからどうする?
パンドラの箱、開けちゃう?
その本質的な問題と向き合っちゃう?
あとはMさん、そして、皆さんの選択ですよね。
◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397
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