表面的なコミュニケーションは問題ないんだけど、人との境界線があいまいなので心と心のつながりを作るのが苦手な場合、どうしたらいいんでしょう?



たぶん、そうなってしまう何らかの原因があると思うので、それを解消していくのが王道のアプローチです。
が、そこから話を広げれば、それくらいエネルギーが強すぎるからこその問題なのかもしれません。
だとしたらそのエネルギーの平和利用を考えるのも大事ですよね。

現在27歳の女です。
学生時代から悩んでいる人間関係のことです。
私は表面的にはそつなく人とコミュニケーションをとれるのですが、心の距離が近くなったり、現在デスクワークをしているのですが非言語のコミュニケーションになると、とたんにうまくいかなくなります。
人と心がつながるのが怖く感じて、壁をつくってしまいます。
感情のコントロールも難しく、人と心理的に近くなると、自分の気持ちなのか、相手の感情なのかわからなくなってしまいます。
人との境界線があいまいなのかもしれません。
心を常に冷静でいたいです。
何かアドバイスを頂けたら幸いです。
(Eさん)

お母さんってどんな人だったんでしょう?
お母さんとも心のつながりを感じられていなかったんでしょうか?
それとも逆に、お母さんとだけはつながってる感覚があったんでしょうか?

ということで、今日も親密感への怖れのお話であり、自分軸について語る回になるかと思いますが、みなさまどうぞお付き合いくださいませ。

あ、これね。おすすめよ(はあと)。

◎ワークショップ「親密感への怖れを徹底的に癒すワーク10連発」
東京:5/28(日)14:00-17:00
大阪:6/10(土)14:00-17:00
オンライン:6/11(日)14:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/49020

>私は表面的にはそつなく人とコミュニケーションをとれるのですが、心の距離が近くなったり、現在デスクワークをしているのですが非言語のコミュニケーションになると、とたんにうまくいかなくなります。

問題の方に目を向けてしまいがちなんですけど、すなわち、できることよりできないことに問題意識を持って行かれがちなんですけど、表面的ではあれ、人とのコミュニケーションはそつなくこなせるということで、Eさんはコミュ力高めな人ってことになりますよね。

まずはそこに価値を見てあげることは大事です。

でも、そういうコミュ力が高い人だと周りの人からは誤解されるところも多いんじゃないでしょうか?

心まで開いてくれていると思われたり、いきなり距離を縮められたり(依存されたり)、「悩みなさそう」と思われたりしてないかな?と思うものです。

非言語のコミュニケーションというと「表情」「ボディランゲージ」「雰囲気」「目の動き」等々を指すのですが、人と距離が近づくとちょっと挙動不審になってしまうんでしょうか?それともフリーズしてしまうんでしょうか?

カウンセリングをしていても、今の状況とか仕事について人間関係については上手に話をされるのに、内面的な話を振ると途端にフリーズしてしまう方もいらっしゃるものです。

思考的になり過ぎてる場合もあれば、うまく自分の感情を言葉に置き換えられない方もいて、お話しながら「なるほどー。そういうことねー。」と理解していくようにしています。

>人と心がつながるのが怖く感じて、壁をつくってしまいます。

いつからそうなっちゃったのか思い出してみてください。
気付いたのは最近だけど、言われてみれば中学生くらいからそうだった、みたいな。

心がつながるのが怖い赤ちゃんっていないですよね?
あいつらは特に親に対しては全開で迫ってきますから、その勢いにこっちが引いてしまうほどです。

ということは、Eさんもどこかで壁を作ることを学んだと言えるのですが、それはいつのことなのでしょう?

例えば、我がブログにおける準レギュラー「過干渉母」だった場合。

何か言葉を話そうとしても立て板に水の如く母が話し始め、さらにはああせい、こうせい、あれはあかん、これはあかんと干渉されてくるので「自己喪失」になりやすいんです。

さらにそんな母が感情的な人であれば、その感情的な母に対抗すべくクールで思考的に育つものです。

そうすると母に侵入されないように心を閉ざすことになりますから、心と心のつながりを持つことが苦手になり、誰かと距離を縮めることを怖れるようになります。
これが親密感への怖れってやつですね。

ちなみにこれが「母」ではなくて「姉」のケースもあります。

また、これまたうちの読者様、クライアント様に多いのですが、感受性が豊か過ぎてうまく言語に置き換えられず、結果、自分の気持ちをうまく表現できない人もいます。

感じる情報量が圧倒的に多く、それを言葉に置き換えようとするとどうしても情報を削らなきゃいけなくなり、適切な言葉を探すうちに会話が流れてしまうんです。

それを無理やりたとえ話にすれば、「これって悲しいのかな?いや、悲しいだけじゃなく、そこに虚しさとか寂しさのようなものも混じっているから純粋に悲しいとは言えない。しかも、何かモヤモヤする感覚もあるから本当は悲しいわけじゃないのかもしれない。」みたいなことを頭の中でやってるので、うまく話ができなくなるのですね。

さらには、子どもの頃から孤独を感じていた人は「空想の世界で遊ぶ」ということをやりがちです。

そうすると自分の意識は常に空想の世界に飛んでおり、現実世界から離れてしまいます。
もちろん、それは他人が入るべき空間ではありませんから、誰も近づけたくありません。
自分だけの大切な世界なんです。

それが癖になると、誰かに対して心を開くことが苦手になるんです。

そして、身近な大切な人を失った経験もまた心を閉ざすのに相応しい原因となります。

近しい人を失ってものすごく辛い思いをした分だけ、誰かに心を開くことが難しくなるのは想像に難くないでしょう。

この経験は身近な人の死もそうですが、親の離婚や友達の裏切りなども当てはまります。

・・・という風になんでそうなっちゃったんだろうねー?という原因は多岐にわたるものです。未だに「あ、そういうパターンもあり得るか!」と教えてもらうことも少なくないですからね。

>感情のコントロールも難しく、人と心理的に近くなると、自分の気持ちなのか、相手の感情なのかわからなくなってしまいます。人との境界線があいまいなのかもしれません。

心理的に近くなるとどんな感じがするんでしょうか?

相手のことに意識を取られて自分を置いてけぼりにしてしまう感じ?(幽体離脱って私は呼んでます。)

それとも知らないうちに相手に感情が乗っ取られてるような感じ?

また、「相手の感情をまるで自分の感情のように感じてしまう」んだと思うのですが、それに気づいたのっていつくらいなんでしょう?

人との境界線があいまいになってしまうというところから「癒着体質」なる傾向も見て取れます。

癒着ってのは相手と自分の感情を共有して「相手のことをまるで自分のことのように捉えてしまう現象」を指すのですが、やはり母はじめ、家族の誰かと非常に近い距離にあったんでしょうか?

そして、感情のコントロールが難しいってことは、やはりEさんも例に漏れず情熱系武闘派女子ということでよろしいでしょうか?笑

そういう風に見てくるとある仮説を立てることができます。
私のカウンセリングではよくこういうアプローチをするのですが、ご自身が思っていることと違うストーリーを語られるので「それってあたしのことですか?」とよく聞かれるんですけどね。「そうよ、あんたの話よ」ってことですが。

最近擦り倒しているエネルギーが強すぎる人の話を今回も用いることになりそうです。

エネルギーがとても強い人はちゃんと3次元の地球に合わせた使い方をしないといろんなものが壊れちゃうよね?~フルマラソンを全力疾走するような人生にしてない!?~

たぶん、Eさんはとっても豊かなエネルギー(セクシャリティ)の持ち主のようです。
それゆえ、というか、しかも、というかはあいまいですが、感受性が非常に強く、周りの人たちの感情を読み取ることが才能級に強いんだと思います。

だから人のことが分かりすぎてしまったり、見たくないものを見すぎたり、感じたくないのに感じてしまったりして、「自分自身に振り回される」ということがよくあったのかもしれません。

もちろん、母との癒着がそこにはあったり、トラウマと言っていいほどの辛い体験があったりしたのかもしれませんが、ある時期に「自分の心は自分で守らねば!」と決意し、そこから武闘派女子としての人生が始まったのだろうと推測されます。

そこでは「対外的にはそつなく振舞うこと」をトレーニングしていきます。

コミュニケーション能力もそうですが、理性的で思考的になることもあります。

そうして、自分自身の有り余るエネルギーを「理性(思考)」によって制御しようとするんですね。

世界のほとんどの軍隊は「文民統制」という仕組みを取っています。
強力な武器を有する軍隊が勝手に動き出したら危ないので、政治家や官僚が軍を指揮するんです。

それと似たようなことをやるんですね。
自分の心を理性によって統制しようとするわけです。

ところが、それがなかなか難しい。
しかも、Eさんのエネルギーはかなり強めなのでなおさら制御が難しい。

そのエネルギーの一部を使ってとりあえず表面的には日常生活を過ごせるようにしたのですが、やはり内面は無理やり力業で押さえるほかないわけです。

とはいえ、エネルギーが非常に豊かな上に、器用さを持ち合わせているので、表面的には何ら問題のない人間に育っていくことは可能です。

この辺はスキル(技術)なので、いくらでも学べるし、磨けるんです。

よく「仕事の話などは大丈夫だけど雑談が苦手」というご相談を頂くんですけれど、そういう方は何とか人間らしく振舞えるように後天的にコミュニケーションを学んできたんですよね。

「テレパシーで通じ合えたら楽なんだけど、地球人ってそういうの苦手じゃん?言葉とか使いたがるじゃん?だからあたしも一生懸命言葉を覚えて地球人と話ができるようになったんよね」ということです。

ただ、こういうタイプの方はそうして自分を抑えるために自己嫌悪を使うことが多いものです。(これは昨日のネタにも通じる話ですね。)

あるいは、自分の存在を消すが如く「自己喪失」を作り出すこともあります。
自分自身を持たないことによってそのエネルギーの所在を隠すわけです。

ということは、Eさんのテーマは「その有り余るエネルギーをどう平和利用するか?」という点にあります。

私はよほど前世で悪いことをしたのか、今世ではなぜか爆弾処理班のようにそういう女子たちのエネルギーの扱い方を学んできたのですが(とりあえずご機嫌を取るようなことをしとけばよいらしい)、その平和利用のための考え方がライフワークという今現在から未来をデザインすることなんです。

だから、確かに数々のトラウマもあり、それが今のEさんの脚を引っ張ってるのかもしれませんが、そこを扱う前に「未来」をデザインし、そこに至るプロセスを描いてみるのが良いんじゃないかと思うのです。

その有り余るエネルギーをどう活用していくか?

だから、この辺はライフワーク的な話になるので、Eさんが何が好きで、何が嫌いで、推しは誰で、何してるときが楽しいのか?など知りたいことは山ほど出てくるわけです。

同時にパートナーシップってどう?心のつながりと言えばパートナーとの関係で一番問題になりやすいんだけど?という線でもお話を聴いてみたいですし、また、そのエネルギーの強さを鑑みれば性的なことも突っ込んでみたいところです。

そうして「ああ、こういうスタンスで生きるとEさんは楽しいと思うよ」みたいなことが見えてくると思うんですね。

そこを見据えた上で「境界線問題」をどうするか?を検討した方が効率的だと思うのですよ。

さて、何が原因にせよ、人とうまく境界線を保てないのは辛いものですし、ライフワークにも影響していきます。

そこではまいどおなじみの「自分軸」を確立していく必要があるわけで、「私は私、人は人」ときちんと線引きする意識を持つようにします。

だから今よりも少し人にドライになる、冷たくなるイメージですかね。

優しい人は抵抗があると思いますが、優しいがゆえに境界線が見えなくなってしまってるとしたらかえってそれは短所になってしまいますから、ちょっと頑張りましょう。

そして、ふだんから「私はー、あの人はー」と主語を明確に意識しておきます。
リアルタイムにできなくてよいので、ちょっと空いた時間に思い直してみてもOKです。

そして、大事なことは「自分がしたいこと」をできるだけやってみるということです。
お茶がしたい、ゲームがしたい、寝たい、サウナに行きたい、BBQしたい、根本さんの動画が見たい、根本さんの本を買いたい、根本さんのセミナーに行きたい等々自分の希望をできるだけ自分が叶えてあげることをやります。

ふだんから勝手にやってると思いますが、それを意識的に優先的にやってみるんですね。
そうすると「自己」が確立されていきます。
アイデンティティを取り戻していくことができるようになるんですね。

でも、こういうのもヴィジョンがあってこその「今」だと思うんですよね。

鉄オタじゃない限り、新幹線に乗ることが目的って人はあまりいないと思うんです。
東京に行きたいから新幹線に乗るわけなんですけれど、この「東京」がヴィジョンであり、「新幹線」が自分軸を確立するという手段になるんです。

ということで、短い文章からここまで話を広げる筆者に大いに賛辞を贈られると良いと思いますよ!皆さん!

★自分軸と人間関係について学ぶ本。

*文庫版『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』 (だいわ文庫)

*新書版『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
また、感想を送ってくださったり、SNSで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます!

問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト(ネタ提供)」をお選びください。

また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。
(こちらの方が圧倒的に採用率&回答率が高いです!!)


より深く学びたい方のためのオンラインスクール「根本裕幸のメルマガ&動画で学ぶ、めっちゃ使えるココロの法則」
無料で読める根本のメールマガジン「予約の取れないカウンセラーが送る“毎日使えるココロの講座”」


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

『(準備中)』


★Youtubeの公式チャンネルでも同じ内容を公開してます!(チャンネル登録よろしくお願いしますー!)

(準備中)


★voicy/youtubeで配信した話を文字起こしして公開してます!テキストで読みたい方はこちらからどうぞ!

 『(準備中)』


あわせて読みたい