彼に自由を与えたければ、まず自分に自由を与え続けること～自分の価値・魅力にちゃんと自信持ててる？～

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彼に「好きなことをやってほしい」と思う彼女は多いのですが、その結果が「自分から離れること」になるのはイヤだと思うもんですよね？
だから、それって自由を与えてるわけじゃないんです。
自分自身が自分に自由を与えてないと彼にそれを与えることってできないんですよね。

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こんにちは。以前「日常生活や自分の気持ちのあり方は変わったのに、恋愛だけが全く変化ないのはなぜ？」で取り上げていただきました。
その後も、婚活で苦戦していたので一旦全てを止め好きなことをし始めたら素敵なパートナーができました！
彼と付き合うまではとてもスムーズで、付き合ってからも不安がなく、とてもいい人に出会えてよかったなと思っていました。
だけど付き合って半年が経過した頃、彼が転職したいと言うようになりました。転職自体は全く問題ないのですが、海外を含めて検討しており、また彼自身が外国人のため、帰国も検討しているようです。
帰国したり国外に出るようであれば私もついて行きたいのですが、私がついていくと言うことに彼はあまり積極的ではありません。（断られはしませんでしたが一緒に行こうとは言ってもらえませんでした）
また海外と遠距離になれば関係を続けるのは難しいと言われました。
せっかく知り合ったとても素敵な彼なので別れる事は避けたいのですが、彼がやりたいことをやり好きなことをして働いてもらいたいとも思っています。
ずっと苦労して手に入れたパートナーシップなので育てていきたいと思っているのでアドバイスいただければ幸いです。
（Ｍさん）

＞婚活で苦戦していたので一旦全てを止め好きなことをし始めたら素敵なパートナーができました！

おぉ、素晴らしい！！まずはおめでとうございます～♪

この「好きなことをし始めたらパートナーができる説」というのはかなり真実を付いておりまして、男探しに躍起になっている皆様は大いに参考にされると良いと思います。
近々「Ｍさんの爪の垢」を特別価格で弊社にて販売する予定です。楽しみにお待ちください！

さて、私のクライアントさまにも「彼氏は外国人」という事例もちょこちょこありまして、「いつかは帰国する」「帰国したら付き合えるか分からない」みたいな話をされて不安を駆られているって話をよく伺ってます。

で、たいがいそういう彼って「一緒に付いてきてほしい」ということは言わないんですよね。

それとは逆に海外在住の武闘派女子が現地で彼氏を作った場合は「君が日本に帰るときは僕も一緒に行きたい」と言われることも少なくないので不思議ですね。

良い方に考えれば「異国で生活することの大変さを身をもって知っている彼だから、愛する人に同じような苦労を味合わせたくない」とも言えるし、「帰国後に自分が思い通りの仕事に就けるかどうか分からないし、日本にいたときと同じような生活を維持できる自信がない」とも解釈できますが、果たして真意はどこにあるんでしょうね。

悪い方に考えればいくらでも考えられるのでここでは割愛しますけれど、たぶん、そうした様々な思いがあって「一緒に付いてきてほしい」という発想にはならないんだろうと思います。

そもそも外国人の彼という時点で、日本人と同じような考え方を求めるのは難しいところがあるんですよね。

彼は日本人よりもずっと個人主義で「自分のことは自分で決めるから、お前のことはお前が決めたらいい」という価値観を持っている可能性も高いわけです。

だから「彼が帰国するなら私も付いていきたい」という気持ちそのものが彼には理解不能なことも多いですし、その思いに対して「自立していない」「自分の人生なのに他人に乗っかかっていいのか？」「それは君が決めることで僕は知らない」みたいな反応を示されることも多いんです。

結婚に対する意識も全然違うと思うので、日本で生活し、日本に馴染んでいる相手であったとしても、日本人とは違う結婚観を持っていたりしますよね。

「先々のことは分からないから保証できないし、責任も取れない」とか「今、僕たちは幸せなんだからそれでいいじゃないか。先のことは考えないほうがいいよ」みたいなことを言われた人も知っていますけど、それくらい相手が自立してることも珍しくないと思います。

その辺は外国人とお付き合いすると様々な常識や価値観の違いに戸惑うことが少なくないものかと思います。

逆に言えば、それだけ価値観の幅が広がり、選択肢が増えるので良い面ももちろんあるんです。

だから「私はこう思うけど、彼はそう思うんだ」という線引き（＝自分軸）をきちんと持っていないと、知らず知らずのうちに日本人の常識で彼を測ってしまって「大事にされてない」「彼はあたしのことをそんな好きじゃない」「彼はあたしとの将来を考えてくれてない」などの依存的な不満を抱えることになると思います。

とはいえ、これは外国人の彼に限った話ではなくて、日本人同士であっても育った環境も価値観も違うのは当たり前ですので、「自分の勝手な常識で彼を判断すること」は避けたいものですよねー。

＞帰国したり国外に出るようであれば私もついて行きたいのですが、私がついていくと言うことに彼はあまり積極的ではありません。

だから、彼にとっては「積極的ではない」のではなく、「え？それは君が自分で決めることでしょう？」というごく自然な態度なのかもしれません。

実際、そんな彼についてアメリカに渡ったクライアントさんもいらっしゃるんですけど、一緒に住むとか結婚するということはなく、今まで通りの関係を彼が望んでいたために、彼女は一人で仕事を探し、家を決め、現地で一人暮らしをすることを余儀なくされたのです。

ここはもちろん個人差があるので、彼の価値観を理解すると同時に、「私はどうする？」という自分軸の意識を持っておくことが大事だと思っています。

要するに「じゃあ、君はどうするの？」という答えをあらゆる面できちんと出しておくことが大事ってことです。

※とはいえ、外国人の彼だからといってそんな自立してる人ばかりではなく、そのうちに強い依存を隠していて彼女に甘えるばかりの人や、日本人より日本人ぽい人、アルコールや仕事に依存してしまう人も珍しくないので、ほんと個々人を見極めることが大事だよね、という話です。

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で、ここからは彼が外国人に限った話ではなく、「自由」について考えてみたいと思うのですね。

例えば、今回いただいた文章にしてもＭさんは「彼の話」がたくさん出てきますよね。
情報としてはありがたいのですが、ふだんから頭の中も「彼の話」でいっぱいだとやはり「自分軸じゃなくて彼軸になってない？」という危惧が生まれます。

＞せっかく知り合ったとても素敵な彼なので別れる事は避けたいのですが、彼がやりたいことをやり好きなことをして働いてもらいたいとも思っています。

彼の出身地に限らず、自立的に生きてる人は「僕のことを素敵な人だと思ってくれてありがとう。でも、僕と出会えたということは仮に僕と別れることがあっても、また素敵な彼と出会えるってことじゃないか？」という考え方をするものです。

つまり、「せっかくであった素敵な人だから」という思いは、知らず知らずのうちに彼に対する執着心を作ってしまいます。

「彼以上の人はいない」とか「こんな素敵な人と二度と出会えない」という思いにつながって、どんどん彼に依存していくようになるんですね。

別れることを避けたいと思えば、別れにつながりそうな道はすべて塞ごうとしますから、どんどん息苦しい関係になっていくものです。もちろんそれは自分が「重たい女」になることを意味しますね。

で、「彼がやりたいことをやり、好きなことをして働いてもらいたい」という思いは、その逆に、彼を自由にしてあげようとするＭさんの愛情だと思います。

彼を束縛したくないし、彼には自由に生きて欲しいし、好きなことをやって欲しいと思うわけですから。

そうすると彼を自由にしてあげたいＭさんと、彼に執着し始めているＭさんとの間で葛藤が生まれますよね。

たぶん、それが不安だし、苦しいし、イヤなんだろうと思うんです。

この葛藤を生んでいる矛盾している気持ちをどう整理していけばいいのか？

そのカギが「自由」というところにあるんだろうと思います。

「彼を自由にしてあげたい」と思う一方で、「せっかく出会った素敵な彼と別れたくない」という思いが出てくるのは、まだまだＭさんが自分を自由にしてあげられてないんだろうな、と思うんです。

これはカウンセリングでもよくあるのですが、こういう話の展開によく出会います。

〇苦労して婚活を頑張ってる！どこにいい男はおるんじゃー！と文句を言う。
↓
〇素敵な彼と出会った！やった！根本さん聞いて聞いて！！
↓
〇でも、彼がまだアプリを退会してなくて不安なのよ！根本さん、どうしたらいい？
↓
〇彼はたくさん愛情をくれるんだけど、あたしはなんか逃げたくなっちゃうのよ！
↓
〇彼の欠点を見つけて指摘したり、彼を束縛したい自分がいてめんどくさい！
↓
〇このままうまく行くのか不安。彼に去られたらどうしようと思っちゃう！
↓
〇プロポーズしてくれた！これであたし幸せになれるよね？
↓
〇ああ、これがマリッジブルーかー。どないすりゃええねーん！！
↓
〇とりあえず結婚したんだけどほんとによかったのかな？とか思っちゃう。

あくまで仮の話で、分かりやすくしてるんですけど、この彼女は基本、常にネガティブな方向を見続けてるのが分かりますよね？

いいことがあって瞬間的に喜んだとしても次の瞬間にはまた不安を見ています。
それは彼氏ができる前もできた後も結婚した後もずっと変わらないわけです。

だから私はよく「男ができりゃあ、それで解決ってわけでもねぇべ」と言うんですけどね。心の中が変わってなければ環境が変わっても幸せは感じられないわけです。

それで私はねちっこく「ちゃんと自分を認めなさいな」という話をしてるんです。

「婚活頑張ってるよな。そんな自分を褒めてあげようぜ！」

「素敵な彼ができた自分をめっちゃ褒めてあげてる？祝杯あげた？」

「そんな素敵な彼ができた自分も素敵な女だって自覚してる？ちゃんと自信にした？」

「不安になるのはしゃあないけど、そういうときこそ彼を信頼することじゃね？」

「彼の愛情、ちゃんと受け取ってる？取り逃がしてない？ちゃんと自分が愛される価値があること分かってきた？」

Ｍさんにしても、素敵な彼ができたってことは、自分もそれに見合うだけの素敵な女なんですよね。その価値、受け取れてます？ああ、あたしってやっぱりいい女だったわ！とニヤニヤできてますか？それ、自信にできてます？

そこで「こんな素敵な彼の彼女があたしに務まるかしら？」なんて考えてしまうと、自ら一段下がって彼を見上げ、彼に依存するようになってしまいます。

苦労して手に入れた彼と思えば思うほど執着してしまうのですが、それを自信に変えることができれば、自己肯定感も爆上がりですし、自分のことをもっと好きになれるわけです。