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その状況が「今の私に必要な理由」ってのは必ずあるものです。
本来の自分に嘘をついていたり、罪悪感を抱えていたり、何かの目的を果たすためだったり。
そんな時は自分に素直になって「自分を知る」「自分がどうしたいかを知る」ということをテーマにしてみるといいでしょう。
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以前、手に負えない野良猫と~でお世話になりましたMです。あれから一度こちらから音信不通という手段を取り、その間に私にはちゃんと公言できる彼氏ができ今度入籍予定です。
しかし、前に記事にされていた、マイルドな彼ばかりだとスパイスが欲しくなる話と同様に、物事が順調すぎてまた野良猫とロックマンのミックスくんと交流を持ってしまいました。
ミックスくんには婚約していることを伝えたのですが、逆に安心させてしまったのか、はたまた変なスイッチが入ってしまったのか、めちゃくちゃすり寄ってくるようになりました。
以前とは立場が逆転してまして、常に私の予定優先にし、自分軸は忘れないようにしてます。
正直、愛しているのは婚約者の方で、ミックスくんの方は愛に昇華しない恋のような感じでして会わない方が世間体的に良いとわかっていても会ってしまう時があります。
ミックスくんを攻略する気が無くなった=相手からしたら私が攻撃的ではなくなったから割と懐くようになったのだと思いますが、ふと我に帰ると、大嫌いだった母親と同じことをしていると気づきました。
浮気は絶対しないと決めて来た人生だったのに、しれっとしてしまっている自分。ミックスくんとは体の相性が良いので離れられない感も強いのですが、こんな私が結婚などしてもいいのだろうかと思ってしまいます。
自分がどうしたいのかわからなくなった時は、何から考えた方が良いのでしょうか?
結婚もして、ミックスくんとも関係を続け~だと二兎を追う者は一兎をも得ず状態になりそうで怖いです。
(Mさん)
文中の元ネタはこちら。
「手の負えない野良猫とロックマンのミックスとどうケリを付けたらいいのでしょう?」
まあ、今生は情熱的に恋をする!というモットーを掲げて生まれて来たMさんらしいですよね~。
情熱の女は「ドラマこそ、我が人生!!」と波が打ち付ける岩場で夕日に向かってガッツポーズしているポスターを部屋に飾っていることが多いのですが、やはりMさんもその一味でございましたか。
野良猫くんなどは特に「え?お前、婚約したの?そりゃあいいぜ」とばかりすり寄ってくるのが筋でして(責任を取らなくてもいいセックスが大好きだから!)、Mさんもステキな婚約者と知っていても、味が淡白だと物足りなくなっちゃってスパイスが欲しくなるもんです。
「スパイシーな彼の後は、マイルドな彼氏でお口直し!?」
そういう意味ではMさんもミックスくんもお互い需要と供給のバランスが取れているわけです。
しかも、かつては手に負えなかったミックスくんがすり寄ってくるわけで、うれしかったり、可愛かったりするでしょう?
安定の婚約者がいる、という心理状態だと、冒険もしやすいですよね。
となると、頭で分かっちゃいるけどやめられねぇ、ってことになるもんです。
ただ、それを「あたしって、そういう女じゃん?ひとりの男じゃ、満足できない体なんだよ」と開き直れたらこういうご相談を送って下さることはないわけです。
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二股かけちゃうということ自体がいいとか悪いとかではなくて、何がややこしいかというと、そこに罪悪感が生まれることなのです。
同じような事例もありまして、ある奥様は結婚してしばらくして元カレとたまたま再会して関係が復活してしまったのですが、昼間、営業職である元カレとホテルでセックスをし、家に帰ると娘が幼稚園から帰って来る、そこでズキンと心が痛みます。
そして、夜何も知らない旦那さんが帰って来て、家族でご飯を食べて、その夜、娘が寝た後に旦那に求められてセックスをすると、やはり心がズキンと痛むわけです。
自分はなんて女なんだ、と、満足気に眠る旦那や娘の横顔を見ると自分が眠れなくなってしまうのです。
そこで「1日で2回も、しかも別の人とセックスをしちゃった。今日はラッキーな1日だったわ。ぐふふふふ」とニヤニヤするのではなく、自分を責めるような、後ろめたいような、悪いことをしているような、ダメで淫乱なだけの女のような、そんな思いが出てくるわけです。
それが罪悪感という感情です。
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恋や夫婦関係においてもまた罪悪感というのは注目すべき感情で、根本先生は来年春頃には罪悪感をテーマにした本を執筆されるそうなんですよ(早くも宣伝活動中!)。
罪悪感というのはパートナーとの間に壁を作ります。
そして、その壁は「愛」を通さないので、お互いに愛情があってもすれ違ったり、伝わらなかったり、伝わってこなかったりします。
また、罪悪感とは「自分を幸せにしないことに全力を出す」傾向があるので、幸せな道を自らぶっ潰そうとするんですね。
特に、自立系武闘派女子と呼ばれる方々の破壊力が目を見張るほどにすさまじいことは言うまでもありません。
そして、罪なる自分を自ら作り出した牢屋にぶち込んで監禁するんですね。
だから、「こんな私と結婚したらきっと彼が不幸になってしまう」と思い込んで、一方的に婚約を破棄したくなるんです。
ね?その気持ち、分かるでしょう?それが罪悪感と言う奴なんです。
まあ、そもそもミックスくんに惹かれるという時点で、婚約者とは関係なく罪悪感強めな人生を送ってこられたのかもしれませんが。
ちなみに、そんな幸せになりたいのに、幸せを遠ざけちゃっている方々に贈るワークショップはこちらでございます。
↓
『自分解放宣言!~罪悪感を手放して自由になるワークショップ~』
大阪:10/20(土)13:00-17:00
東京:11/23(金祝)13:00-17:00
大阪:10/20(土)、東京:11/23(金祝)ワークショップ『自分解放宣言!~罪悪感を手放して自由になるワークショップ~』
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さて、その罪悪感があると、婚約者と向き合うことができなくなります。
自分は悪い女だ、いけないことをした、と彼の奴隷になることを選ぶ場合もあるし、彼の元から去ろうとする場合もあります。
しかし、そもそも論として、彼との間に何らかの問題があるからミックスくんを受け入れてしまう自分がいるんですよね?
そして、もし結婚するということであれば、その問題はずーっとずーっと続く可能性もあるわけで、仮に頑張ってミックスくんとの縁を切ったとしても、新たなターゲットが現れる可能性だって高くなります。
何が不満なの?
何が面白くないの?
何が物足りないの?
そんな婚約者くんへの思いに正直になってみるといいですよ。
罪悪感があると自分の気持ちに正直になることを妨げますから、罪悪感に惑わされずに素直に正直になってみましょう。
また、同時にミックスくんに求めているもの。
彼との関係で自分が得られているものは何か?
何が欲しくて彼との関係を望んでしまうのか?
ここも正直に素直になってみましょう。
>自分がどうしたいのかわからなくなった時は、何から考えた方が良いのでしょうか?
こういう時は、そういう風に自分の気持ちに素直になってみることなんです。
考えるのではなく、感じることが大事です。
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そもそもMさんが「あたしが一人の男で満足できるわけがないじゃない。そういう女じゃないもの」というタイプで、それを受け入れているのであれば、ここで悩むことはないんです。
そして、そのことを公言することだってできます。
そこで「そんなことはしてはいけない」「婚約者を傷つける行動は慎むべきだ」などの思い込み、ルール、思考によって自分を縛っているのであれば、そこで窮屈になりますし、自ら罪悪感を作り出していることになります。
一方、「私はほんとうは一人の男を愛したいタイプなのに、二人も男ができちゃうのは自分らしくない」というタイプなのに、こういう状況になっちゃうということ、何かしら自分の中にその原因を見つけることができます。
これも今できることの一つですね。
文中に気になる一文がありました。
>ふと我に帰ると、大嫌いだった母親と同じことをしていると気づきました。
私はむしろ、今回のMさんの文章で一番試験に出るポイントはここじゃねーかと見ているのですが、いかがでございましょう???
心理学には「ああなりたくないは、ああなってしまう法則」というのがありまして、「母親のことが大嫌いで、絶対あんなふうにならない!」という決意は、裏を返せば「母のことが本当は大好きだ!お母さんみたいな生き方をしたい!」という決意と同意なのです。
ということは、お母さんといよいよガッツリ向き合ってみましょうか?というのも今後のテーマとしては最適ではないでしょうか。
結婚して、いずれは母になるとするならば、お母さんはMさんにとって「基準」になります。
お母さんのことを嫌っているとするならば、「母」や「妻」になることを拒否したくなることだってあるんです。
妻になることを拒否するならば、婚約は破棄するべきですよね?
そしたら、今のミックスくんの存在や、Mさんが抱える罪悪感は、婚約を破棄するのに十分相応しい理由になるんです。
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さらには、「Mさんがほんとうに欲しいものって何よ?」ってことになっていきます。
まあ、これもまた私のカウンセリングあるあるですけど、ライフワーク的な視野から今の状況を眺めていきましょうぜ、という戦略です。
私が本当に欲しいもの。
私が幸せを感じられる状況。
私が望むパートナーシップ。
私が本当にしたいこと。
この辺をがっつり見ていくのもアリです。
道を見失うことってのはふつうによくあることで、でも、そこで寄り道することにも意味があり、大切なことです。
そして、迷いながらも学び、成長していくってのが私たちは好きなのです。
だから、今の状況から学ぶこと、知ることもたくさんあって、そして、あとから振り返ればとても重要で意味のある時期だったこととして記憶されることになるかもしれません。
思考や周りの人たちの考えや常識やルールに捉われるのではなく、自分を知る、ということ。
そして、自分がほんとうに望むものを明確にしていくこと。
この2つについて今日はお話させていただきました。
自分の人生とガッツリ向き合うならばコレがお勧め。
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沖縄:11/10,11 沖縄リトリートセミナー
恋愛や夫婦の問題ならばこれらのセミナーもありまっせ。
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