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素直さって大事だと分かっていても、いろいろと頭で考えて素直さを引っ込めてしまうことってあるものです。
そして、それが癖になっているがゆえに、素直になろうとしても素直な気持ちが分からないし、出し方も分からないってことになってしまいます。
ただ、素直さは人間関係において最強のツールです。ぜひとも習得(?)したいものです。
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素直さって最強の武器だと思うんです。
素直な気持ちを言葉に出せなくても、態度や雰囲気で出ちゃってるならまだそれも素直だと言っていいでしょう。
ビジネスでもコンサルさんたちはみんな言います。
「言ったことを素直に実践する人は成功している」
うちのお弟子さんたちを見ていてもそうです。
ただ、コンサルや師匠の言うことを聞け!聞いていればいいんだ!なんてことはもちろんありません。
それとこれとは全然違う話。
それは難しいな、と思えば、素直に「難しい」と言えばいいことです。
だまって全部を受け入れる「従順」とは違うのです。
その場では「Yes!」と言って、実際は「No!」というという嘘をついてしまうのがヤバい。
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人間関係でもそう。
素直な人は自然と周りから愛されます。
なぜかというと「安心感を与える」からです。
人は他人からの攻撃を怖れるものです。
嫌われることを怖れるものです。
素直な人って、自分の気持ちをそのまま表現します。
分かりやすいんです。
なので、相手は対応しやすい。
つまり、安心して付き合うことができる、というわけです。
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パートナーシップでは「素直になったもん勝ち」だと思います。
付き合うまでの駆け引きはゲームとして楽しむのもアリですが、そんなゲームを長い期間続けることは難しいので、付き合った後は素直さで勝負です。
「釜飯事件」
あるカップルがドライブしていました。
どうやら目的地は釜飯が名物なところであり、せっかくだからそこに行こうという話になりました。
しかし、名物なだけあってお店の前には行列が。
それを見てこんな会話になりました。
彼氏:どうする?こんなに並んでるよ。別のところに行く?
彼女:ほんとだね。お腹空いたし、別のところでもいいよ。
彼氏:釜飯を楽しみに来たのにそれでもいいの?
彼女:あなたがいいならあたしは全然いいよ。
彼氏:じゃあ、どこか別のところに行こうか?探す?
彼女:そうだね、どこも混んでるのかな?探してみる?
彼氏:そんないいところないよなあ。でも、並ぶのは嫌だよね?
彼女:そうだよね。あなた並ぶの嫌いだもんね。
彼氏:いやいや、あなたはどうなの?
彼女:そっちこそ、どうなの?あたしに決めさせようとして!
彼氏:釜飯が名物だって言ったのそっちでしょ?あなたが食べたいと思ってここまで来たんだよ。
彼女:え?あたしのせいって言うわけ?ひどい!
まあ、こんな会話をしてしまう「お互い気を使いすぎなカップル」は案外多いのかもしれません。
相手のために良かれと思っての言動ですよね。
ほんとうはお互い気分よく過ごしたいですよね。
そのために相手にさらに気を使ってるんですよね。
で、喧嘩になる。
一方、素直なカップルの場合を見てみましょう。
彼氏:どうする?こんなに並んでるよ。俺、それでも食いたいけどな。並ぶの平気?
彼女:並んでまで食う価値があるんだろ?名物ってくらいだから食ってみようぜ。
彼氏:じゃ、並ぶか。しりとりでもしてりゃすぐ入れるだろ。
彼女:しりとり?いつもの「る」攻めはナシな。
彼氏:おけ。俺にはまだ「れ」という手がある。
あるいは、こっちのケースもあります。
彼氏:どうする?こんなに並んでるよ。俺、寒いから並ぶのやだな。
彼女:まあ、確かにな。並んでまで食いたいか?というとあたしもNoだな。
彼氏:じゃあ、別のとこ行くか。
彼女:探すべ。
さらには意見が食い違うこともあるでしょう。
彼氏:どうする?こんなに並んでるよ。俺、寒いから並ぶのやだな。
彼女:でも、名物なんだろ?並んででも食う価値あるって。あたしは並びたい。
彼氏:じゃあ、あなたが並んどいてよ。俺、車で待っとくから。
彼女:は?それは寂しすぎるだろ。一緒に並べ。
彼氏:俺を温めてくれるってこと?
彼女:は?それは逆だろ。とりあえずジャン勝ちに選択権あり。
彼氏:おけ。
*
まあ、元ネタはあるけど創作なんでこんなにうまく行くとは限らないものですけれど、「うまくやろうとして相手に気を使って自分の気持ちを隠して交渉する」という手段は「こんなはずじゃなかったー!!」という結論を作り出しやすいものです。
じゃあ、「なんで素直になれないのだろう?素直になればいいって分かっているのに!」
というのが多くの人の疑問になるかと思います。
「素直になったら何が困るの?」と自分に聞いてみてください。
そして、何を怖れているのかに気づきましょう。
まず、「断られるのが怖い」「否定されるのが怖い」ということが真っ先に浮かぶでしょう。
「並んででも釜飯が食べたい!」という素直な気持ちを相手に「は?やだよ。」と断られると傷ついてしまうのが怖いのです。
だから、「あなたはどうしたい?」って相手に決めさせようとしたり、「どっちでもいいよ」って選択権を放棄したり、「別のところでいいよ。あなた並ぶの嫌いでしょ?」と相手のせいにしたりするんですよね。
そうすると素直な気持ちを我慢したことになるのでイライラして、発言に棘が混じるようになり、全然楽しい気分にならなくなります。
じゃあ、なんで「拒否されるのが怖い」のでしょう?
それは散々今まで親に拒否されてきた歴史が関係しているわけです。
もちろん、親だけでなく、周りの人たちもそうですけどね。
だから、本格的に扱うなら親子関係を振り返った方がいいのです。
でも、それとは別に実践的な面で見れば、「彼氏に断られるのが怖い?断られたらどうなると思ってるの?」と自分に問い合わせしてみるのもアリです。
断られたら・・・傷ついちゃう。嫌な気分になる。嫌われたと思っちゃう。等々の思いが出てくるでしょう。
で、ここで改めて確認しましょう。
ほんとに傷ついちゃうの?傷ついたらダメなの?立ち直れないの?
嫌な気分になったらダメなの?立ち直れないの?
ほんとに嫌われるの?そうでもないよね?
それで素直になることを怖れ、気持ちを隠し、、、、なんだけど、結局、イライラしたり、不満を溜めたりするんじゃない?
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また、素直になったらバカにされるとか笑われると思うのでしょうか?
あるいは、素直だと騙される、利用される、と思うのでしょうか?
それってほんとなの?って改めて自分に問い合わせてみてください。
あと繰り返しになりますが「素直」であることと、「従順」であることは違います。
ごっちゃになってませんか?
あと素直ってのは相手に合わせることではなく、自分の気持ちに正直になることですよね。
嫌なもんは嫌、いいものはいい、と。
それで相手の気分を害することを怖れるのだけど、でも、基本、それは相手の問題です。
自分にはどうすることもできないものです。
しかも、相手の気分を害さないように気を使って素直な気持ちを我慢したのに喧嘩になっちゃうことってあるでしょう?
まあ、喧嘩になるときはなるし、ならないときはなりません。
話は逸れますけど「お互いの関係をうまくやるために自分の気持ちを我慢する」というのは、処世術でもあるのですけれど、ある意味、相手を信頼していない態度であり、自分が何とかしなきゃという傲慢さとしても解釈することができます。
だって、自分の気持ちを我慢しなきゃ2人の関係がうまくいかないってことは、自分が何とかしなきゃ相手は何もしてくれないと思ってるってことでしょう?
背負いすぎだし、相手を軽く見過ぎてない?と思うのです。
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ということで、結局同じことになるんだな、ということを理解していただいた上で、素直になる練習をしていきましょう。
まず、何よりも自分の気持ちに気づかなきゃいけません。
素直さを回避することが癖になって自分の気持ちが分からなくなっちゃってるケースも非常に多いですよね。
だから「心と向き合うノート」的なものを作った方が良いです。
「お恨み帳」の姉妹版ってことですかね。
自分が感じていることをただただ書き綴るノート。
スマホを使ってもいいし、きれいなノートを買ってきてもいいし。
自分は今、こう感じた。
今日、こんなことがあってこう思った。
あの人にこんなこと言われてこう感じた。
このドラマを見てこう感じた。
みたいなことをただ書いていくだけです。
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鏡に向かって練習。
素直な気持ちが分かったらそれを「声に出す」ということをお勧めしています。
自分の部屋にいるときはやりやすいけど、家族がいたり、外だったりすると難しいんですけど、でも、小声でもいいので声に出した方がいいです。
発生すると音でもその気持ちを確認できるから。口と耳で、そこから全身で感情を感じられるから。
さらにそこから「鏡」に向かって言ってみる。
うまくやろうとしない。
俳優さんになったつもりでセリフを言う感じでもOKです。
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素直な気持ちに意識を向けながら1日を過ごす。
今、自分は何を感じているのか、を1日中チェックしながら過ごします。
そうして自分の心の動きの機微をとらえるようにします。
あ、今、眠い。だるい。仕事やりたくねー。あ、先輩相変わらずイケメンだなー。近くに来てもいいぞよ。彼なら不倫してやってもいいぞ。後輩ちゃんいつも元気だなー。うらやま。若いっていいねえ。2つしか変わらんけど。あー、春の日差しが差し込んできれいだねえ、気持ちがいいねえ。春はやっぱ眠たくなるねえ。昼寝したい。昨日の晩、友達としゃべりすぎた。でも、すっきりしたし楽しかった。友よ、ありがと。あ、やば。部長来た。相変わらず好きになれない雰囲気だわ。ま、頑張って何とか午前中乗り切るか!うぉー!
自分の心の動きをただ観察する感じですかね。
自分が今、感じている素直な気持ちをタブーなしで観察するのです。
ま、これは「思考」よりも「感情」に意識を向けるようにするトレーニングです。
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とはいえ、これらは練習であり、なんぼバッティングセンターでぱかぱかホームラン打てても、実際の試合でホームランを打てるかと言ったらそうでもないわけですね。
だから、実際の人間関係で素直に振舞ってみることを実践の場でトレーニングしましょう。
友達、親、きょうだい、友達、職場の人、パートナー、だれでもいいです。
いきなり人間がハードル高いってなら、猫でも、道端の木々でもまあいいです。
まずはコミュニケーションにおいて自分が素直に感じたことを意識するようにします。
これは先ほどのトレーニングの延長ですね。
そして、発言するときは「Yes」もしくは「No」を言えることから始めましょうか。
どちらか一方でも可です。
相手の意見や質問などに対して、素直にYes,もしくは、素直にNoと言う感じ。そこで自分に嘘をつかない。ごまかさない。逃げない。いい子しない。うまくやろうとしない。
案外そういう風にしてみると人間関係はそない壊れないですし、むしろ良くなる・・・これは多くのクライアントさんからのご報告です。
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自己肯定感が上がれば上がるほど素直になれるものです。
どんな自分も受容、承認できるようになるからです。
だから、まあ、結局のところは自己肯定感を上げると素直になれるよ!という話なんですけど、、、、あんまりおもしろくないオチですよね・・・。笑
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