次は女性性の解放?男性不信の癒し?~根本はどこをどう見てどんな風にカウンセリングを進めていくのか?~



今日は根本の頭の中を公開してみようと思います。
どういうところに目を向け、どこを知りたく、それをどう見るのか?どういう風に考えてアプローチをしていくのか?というお話です。
それはまるで心理プロファイリングみたいなものですけれど。

根本先生はじめまして。初のメッセージです。
現在自分軸を取り戻すためたくさんの本を読み漁り、先日罪悪感にお別れと感謝の手紙を書き、最後はお別れパーティーを開いてとうとう罪悪感を手放すことに成功しました。

そこで次は「女性性の解放」に着手をと思っているのですが…。
男性より女性と接する方が気を使い恐縮していたため今まで気付かなかったのですが、自分は男性不信に近い感情を抱いているのかもしれないと思いました。
女性性の解放には男性不信を無くす必要があるのでしょうか?また男性不信を無くすにはどんな対処をすれば良いのでしょうか?

家庭環境はざっくりこんな感じです。私は地元を離れ一人暮らしをしています。
母→他人が思い通りに動かないと怒るため、母の顔色を伺う癖がついていました。母は自分の話しかしないので母との会話は辟易します。
父→無口でおとなしく他界済み。気の優しい人でしたが、働いていない期間もあり頼りがいはありませんでした。
兄→父が亡くなるまで働いておらず、一言でいうと社会不適合者ですぐ不機嫌になります。幼い頃に兄から性的虐待を受けていました。
姉→母から家事を一任されたりと抑圧されていたため若い頃は病みがちでヒステリックでした。昔は姉と関わる時は恐怖を感じていましたが、姉から謝罪を受け今は恐怖を抱いていたことすら思い出せないほど良好な関係を築いていて一番仲良いです。
兄2→本人曰く「家族の中で唯一健全に育った人」。仕事も大変ながら不満なく、趣味も充実しています。趣味が被ってることもあり私と仲良しです。
幼い頃は父方の祖母とも一緒に暮らしており、祖母が認知症だったため介護もしておりました。

どうぞよろしくお願いいたします。
(Mさん)

つまりはMさんのプロファイリングをせよ、ということですな?笑

私のカウンセリングやグループセッションではその多くで事前アンケート・事前課題を書いてきていただきます。

時間短縮と問題の整理が目的なのですが、今回のMさんのネタのようなことを書いてきていただき、その上で、あれやこれやと質問をしていくことでMさんや周りの人を理解していこうという算段です。

そうすると、はじめの頃は次のような話をしていくことになるでしょう。

「罪悪感手放せたってすごいねー!それはめっちゃすごいよねー。ちなみに何に対する罪悪感とかあったの?」

「女性性解放に着手しようと思った理由は何?本やブログにそう書かれてたから?」

「女性性を解放する目的って何?パートナーシップ?生きやすさ?」

「男性不信って気づいたきっかけってある?内観しててそうかも?って思ったの?」

「男性不信って具体的に言うとどんな感じで出てきてます?女性より男性の方が接しやすいんだよね?どこでそう感じる?パートナーシップ?」

「男性不信を手放してどうなりたいの?」

「四人きょうだいの末っ子なんだよね?自分が末っ子だなあ、って感じる瞬間ってある?」

そうして「今、何に問題を感じているのか?」「それをどうしていきたいのか?」というあたりをまずはお聞きしたいのですよね。

目的なきヒーリングはなかなかモチベーションが続かないものですから。

そうして一通り情報をいただいてから、こうでああでそうでって話をしていくのわけです。

まあ、家族のお話を読めば「男性不信」が出てくるのは無理もないかと思います。

父→頼りない。遠い存在。→あたしが自立せねば!!
兄→性的虐待を受けてきた→男性嫌悪、不信、性的嫌悪を抱きやすい。

この辺からMさんの自立心並びに男性不信・嫌悪が育ったのかな?と想像できます。

とはいえ、二人ともふだんはあまり関わらなくても問題なかったと思いますから、そうした思いは心の中に封印されるかもしれません。

というのも「母」「姉」が分かりやすく強烈だからですね。

母。

子どもを支配する母ですから、抵抗できない(家を出て行けない)子どもとしては「母軸」にならざるを得ないと思います。

そうすると母を投影する女性はみんな苦手になり、距離を置きたくなるものです。
またあんな思いをするのは嫌ですから。
そうして女性たち(特に年上)の顔色を窺うようになると思います。

また、「他人が思い通りに動かないと怒る」わけですから、それに対抗すべく「壁」を建立しなければならなくなりますね。

そこで自立する一方で、人に対して「壁」を作るのが癖になってしまうかもしれません。

支配される人は支配から逃れたいわけですから、「早く家を出たい」「手に職を持ちたい」という欲求を強く持つようになるでしょう。

進学や就職など「仕方ない理由」で実家を出られた方も多いんじゃないかと思います。

ただ、「母」というのは一番近い存在なものですから、そう簡単に逃げ切れるものでもありません。

リアルに母本体が追いかけてくることもありますが、母を投影する人々が職場などに現れて「再びそこから自立して逃げる」ということを繰り返すこともあります。(転職を繰り返す、など)

で、母、姉が苦手となり、自立されますと、女性性が封印されるのも無理はなく、女性性の解放をテーマにされるのは理にかなってると思います。

自立系武闘派女子あるあるだと思います。

そうすると男性不信もありますけど、そもそも人間不信なところがあり、結果、親密感への怖れが大量発生してしまうことが想定されますけど、そちらはいかがでしょうか?

※こちらも参照ください。
◎セミナー動画:心理学講座「過干渉・過保護・心配性な母との向き合い方~母軸の人生を自分軸に切り替えるにはどうしたらいいのか?~」

姉。

今は仲良しということでとても素晴らしいですし、謝罪をしてくれた姉はできた人なんだろうと思います。

まあ、母に家事を押し付けられていたわけで、大人になるのが早かったでしょうし、お姉さんも立派な武闘派女子と言えるでしょう。

姉に対して恐怖を抱くほどですから、女性が苦手になるのも無理はありません。
母と姉のダブルパンチってことですね。

その上で兄2とはあまり問題なく育ってきたし、今もそうですが、昔もそれなりに仲良くできたと思うので、そのおかげで「女子より男子の方が得意」となったんだろうと思います。

そこが救いでしたね。

その上で、お互いの距離感を測っていくんですね。

母は支配的な人なわけですが、上に3人兄姉がいるわけで、そうすると母との距離感ってどうだったんだろう?と思うわけです。

たぶん姉に負担が行ってたと思うし、長男に手こずるようですと母の意識はそっちに向かいます。

そうすると兄姉が防波堤になった状態でMさんが立地するので、母の影響も上のきょうだいほどは強くないのかな?という想定もできます。

一方、ケースによっては兄のことは手が付けられないから無視、姉は同志、ということで、子ども役は実質下の2人になることも考えられます。

そうすると比較的ダイレクトに母の影響を受けることになるでしょう。

また、母・兄・姉に対して嫌悪感や恐怖心を抱くと意識は外に向かうことも多いです。

つまり、友達の家に入り浸ったり、習い事や遊びでできるだけ家を出たり、家の人間関係は微妙だけど、友達は多かった、みたいな現象も想定することができます。

そうすると「家よりも学校の方が断然楽しかった!」となるわけです。

「兄弟姉妹の心理学 弟がいる姉はなぜ幸せになれないのか」(WAVE出版)

でも、そこで学校での人間関係はどうだったんだろう?という疑問も出てくるわけで、女の先生が苦手だった、男の先生から変な目で見られてた、同級生を支配していた、目立たないようにずっと大人しくしていた、などの情報も大切です。

私たちは思春期にだいぶ大きな影響を受けますからね。

スクールカーストは一生ものになりやすいし、その頃抱えたコンプレックスは大人になっても継続されることが多いものです。

男性不信に至る要因もそこに何かしらの原因があると想定できるんです。

そこに仕事のこととかパートナーシップとか推し活とか趣味とかいろいろと情報をいただいて全体像を見ていくってのが私のスタイルです。

そして、その中から今問題に感じられていることを起点に、じゃあ、まずはここに取り組みましょう!ということを提案していきます。

なので、そうした流れの中で「女性性の解放」とか「男性不信を手放す」とかがテーマになるんですよね。

もちろん、そうした話の中でMさんの可能性だったり、魅力、価値、才能というものもぽろぽろと出てくるものです。

まあ、間違いなく情熱の女でして、自立も強いが、女性性も持っているものは相当強いだろうな、と想定できます。

セクシャリティは抜群に豊かなはずなので、ここがポイントになるかもしれません。

また、末っ子らしい要領の良さとか立ち回りのうまさとかもあるかもしれないですし、男性不信があるものの、男性にとっては接しやすいはずで、そうすると仕事でも恋愛でもご縁は強いと思うものです。

そうした魅力が今どれくらい出てるのか?ということで可能性を探ることもできますし、今後の方向性を定めていくんです。

だから、

>女性性の解放には男性不信を無くす必要があるのでしょうか?また男性不信を無くすにはどんな対処をすれば良いのでしょうか?

という疑問についても、男性不信があったとして今の日常にどのような影響を与えるかによって優先順位が変わってきます。

あるっちゃあるけど、そこはあんまり問題じゃないなー、むしろ、親密感への怖れを扱った方が早いと思うよー、という場合もありますし、なんでも自己完結しちゃく癖があるからとりあえず女性性の解放を優先させたほうがいいわね、ということもあります。

だから、一般論で言えば、男性不信をなくすには、男性不信の元となった人間関係を見つめなおすことが有効なのですが、今、パートナーがいらっしゃるなら彼との関係をより親密にしていくことで癒されますし、男性たちが自分に向ける愛を受け取ることでも男性不信を払しょくできます。
「情報」も重要なカギなので、男性心理を学ぶという手立てもあるでしょう。

だから、Mさんにとって男性不信をなくす、という目的は悪いものではないのですが、それが何のためにするもので、どうなりたいのか、そして、なぜそんなことになってるのか、という理解をまずはお勧めするかもしれません。

また、女性性の解放ったって人それぞれのプロセスがありますからやり方も異なりますね。

母との関係を見つめなおすことは必須かと思いますし、性的虐待によって隠れてしまった女の子を探し出すことも大事だし、強すぎる自立心を手放すプロセスも必要かもしれません。また、女性性を抑圧しちゃってると心の中はまだ14歳って問題も考えられますから、大人女子ってのを目指すアプローチもあります。

まあ、どんな問題も母との関係をやっときゃ間違いない!という説もありますけれど。。。

ということで、根本さんはこんな風にカウンセリングを進めていくんだなーという一例を知っていただければ幸いです。

見た感じの印象ってのもすごく大事にしますけどね。

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