おひとりさまのときにできたことを、おふたりさまになったときにも試されるもの~全然変わってないのではなく、ステージが上がったと捉えましょう~



全然変わってない!という主張をよく頂くわけですが、よくよく話を聞いてみれば、頑張ったおかげでステージが上がり、新たな局面を迎えているだけ、ということがよくあります。
でも、基本は同じことなので、ひとりだったときに取り組んでいたことを、改めてふたりになったときにもコツコツやっていくだけなのです。

この4年間、自分の寂しさと向き合ってきました。自分は自分。歪でも、欠けていてもいい。
まだまだではありますが、幼くて不安定で寂しがりな自分を、自分で可愛がれるようになりました。
人生楽しいって自由を喜んでいたら、素敵な男性に出会いました。
今までは相手から求められてそれに応えていくような恋愛しかしたことがありませんでしたが、今回は見つけた瞬間に心が動き、自分からアプローチをしました。

相手も好意を持ってくれて、このまま関係が進んでいきそうというところなのに、今回は、うまくやろうと思うほど、自分の寂しさや不安が溢れて止まらなくなり、相手にそんな自分を見せてしまいました。

え、私全然変わってないじゃんと落ち込みまくっています。
嫌われたんじゃないかと、また他人軸で狼狽えている自分をなんとかなだめて、大丈夫と言い聞かせ、自由で軽やかな自分を相手に見せようと努力するたび、みぞおちが痛くて動けなくなります。

ブログを拝見し、体の声に耳を傾けると読んで、今の私にはまだ恋愛は無理だったということなのだろうか…と。

せっかくのチャンス。
この恋愛で、成長していきたい。
ずっと怖くて逃げてきたから、うまく出来ないのは当たり前。頑張ってみたいと思っています。

こんな私に、どうかアドバイスをお願いいたします。
(Hさん)

まあ、少なくとも「自由で軽やかな自分を相手に見せよう」とばかりしなくても良い、というメッセージなのでしょうねー。

みぞおちの辺りが痛むってのは一般的には「怖れや不安」ですから、まさにそれが出ちゃってるんだろうと思います。

けど、おっしゃるように「うまくできないのは当たり前」でしょう?

だから、うまくできなくたっていいわけですが、この「うまくできない」というのに、「寂しさや不安が出ちゃう」とか「重い女が登場してきた」とか「束縛したくってたまんない」とか「相手の愛情を確かめたくて過酷なテストをしちゃう」みたいなのも含まれます。

さて、「あたし全然変わってないじゃん!」という主張をデモ行進のように繰り返される武闘派女子も多いものですが、そんな方には「まあまあ」とダージリンのセカンドフラッシュあたりを丁寧に淹れながら「そんなことはないんだけどねえ」と静かにつぶやくようにカウンセリングをしてみたいと思って20年ほどが過ぎました。

ついつい「だよねー、変わってないもんねー笑」と嬉々として“同意”してしまうものですから、脛を蹴られたり、ネクタイを掴まれたり、それこそ、みぞおちに一発喰らわされたりするのでしょう。(反省)

「変わってないじゃん!」と思ったときは「変わってないところ」を見ているからですし、「変わった」ところもちゃんとあるわけです。

例えば、今回のHさんは

>今回は見つけた瞬間に心が動き、自分からアプローチをしました。

と自ら罠を仕掛け、神経毒を塗り込んだ矢を用意し、3メートルほどの巧妙な穴を掘り、うまいこと彼を捕獲したわけでしょう?

それだけでもものすごく大きな変化だと思うのですけど?ねえ?そう思わない?

なのに「幼くて不安定で寂しがりな自分」が出て来ちゃっただけで「全然変わってない!」と思っちゃうのはなぜ?

やっぱそこを一番改善したかったから?

ちょっとここでお伝えしたい本題があるのですけれど、「あ、そういえば!」と思い付いたことがあるのでそれを先にお伝えしておきます。

それは「自分がここはダメ、ここは直さなきゃ!」と思うところが意外と魅力になることもあるんだぜ?という話です。

が、まあ、そんなことを言ったってみなさんは「じゃない理由」を大量に用意するでしょうから、まあ、聞き流してくれたらいいです。(ぐすん)

というのも「幼くて不安定で寂しがりな自分」ってのはダメなんだとHさんは思っているのですが、そこではかなり綿密かつ詳細かつネチネチした検討が必要なのです。

というのも次の理由からです。

1)それを「かわいい」と思ってくれる殿方がいる可能性があること。
2)過去の男などはそこにダメ出ししてきたけど、今の彼もそうであるとは限らないこと
3)ほんとうに(客観的にみて)直した方がいいほど幼くて不安定で寂しがりなのか分からないこと
4)その裏側に魅力もあるんだから、そっちに目を向けたほうがいいこと

などです。

Hさんが取り組まれてきたように、そういう自分を自分で愛せるようになることはとても素晴らしいことですし、ぜひともお勧めしたいですし、なんなら爪の垢を販売用に収穫していただきたいほどなのですが、それは自己肯定であって、改善とはまた別のものなのですよね。

で、多くの場合「自己肯定」はすごく大事、必要だけど「改善」は必ずしも必要じゃないことが多いのです。

で、その上で「まあ、ステージが変わったんだからまた課題は出てくるんだよ」という話を今日は一番お伝えしたいものです。

「全然変わってない!」のではなく「ステージが変わった!」という話です。

つまり「おひとりさまステージ」から「おふたりさまステージ」に舞台を移したわけで、そうすると「もう大丈夫!」と思ってたことが「全然大丈夫じゃない!」ということが出てくるものなんです。

例えば「ひとりのときの寂しさ」と「ふたりのときの寂しさ」って同じ寂しさでもちょっと違うと思いません?

同様に、「ひとりでいるときの不安定さ」と「彼ができたあとにわんさかでてくる不安定さ」ってまた格別なものだと思いません?

そして、「ひとりでいるときの楽しさと自由」って彼ができた途端、全然別物になっちゃうことも多いのです。

ていうか、「なんかー、彼氏とかできたらー、不自由っていうかー、予定あわさなきゃなんないじゃん?それがちょっと苦痛でー。」みたいな感じね。

おひとりさまのときに

>幼くて不安定で寂しがりな自分を、自分で可愛がれるようになりました。
>人生楽しいって自由を喜んでいたら、素敵な男性に出会いました。

という風に感じられたことはものすごくでかいし、Hさんの成長を表しているものです。

だから、おひとりさまのときの課題は見事合格されたがゆえに神様はご褒美に加えて次のステージを用意してくださったのです。

例えるならば「プールで一生懸命練習して泳げるようになったから、もうこれで大丈夫!と思って真冬の日本海に飛び込んだら全然泳げないの!もうびっくりするほど泳げないの!もう今までの努力はなんだったの?って思っちゃって。もう冬の日本海、ほんと波高すぎ!」みたいなものです。

例えるならば「友達の結婚式で歌を頼まれてさー。『てんとうむしのサンバ』を振り付きで完璧に歌って踊れるように練習したわけ。TikTokにアップしたら100万再生するくらいバズったわけよ。ところが肝心の結婚式の本番で超上がっちゃってさー。全然歌えないし踊れないわけ。もう何それ?と思っちゃってー」みたいなものです。

だから、改めて、新しいステージで自分を可愛がり、楽しく自由に振舞うことを求められているわけです。

つまり、やることはあんまり変わりません。

おひとりさまのときにやったことを、改めて今、やるだけです。
そうするとまたできるようになっていくものです。

実は今朝、パーソナルトレーニングを受けてきたのですが、気が付けば徐々に負荷を足されているわけですね。

かつては35kgを上げるのに四苦八苦してました。
しかし、だんだんそれに慣れてきて、今では35kgは余裕です。

ところがトレーナーさんはそれに気付くと45kgに負荷を上げるのですね。
また四苦八苦するのです。

15回×3セットがギリギリなんです。

でも、それは筋肉が付いた証拠なわけですよね?

まあ、それと似たようなもんだと思ってください。

で、みぞおちの痛みについて。

こういうのって解釈がいろいろとできるからねー。
それに大事なのは「答えはひとつじゃねえ!」というところです。

>ブログを拝見し、体の声に耳を傾けると読んで、今の私にはまだ恋愛は無理だったということなのだろうか…と。

「恋愛は無理」と思いたければたぶんそれが正解なんだけど、それも含めて体に聞いてみるんです。

頑張りすぎてる?
ちょっといいところ見せようと気合入れ過ぎてる?
不安や怖れを無視しすぎてる?
え?朝食べたパン、賞味期限だいぶ過ぎてた?
やっぱ昨日、テキーラショット飲み過ぎた?

まあ、少なくとも「赤子の頭をなでるように」お腹をなでてあげると良いですね。

そっかー、頑張りすぎかー。うんうん。なんて会話ができたらたぶんすーっと心が安らいでいくと思います。

あんまり表には出してないのですけれど、実は私、ボディワーカーの側面もありまして、体からの反応をあれこれ読み取ったりもするのです。

みぞおち当たりに緊張があるのはずっと不安や怖れと戦っているサインであることが多く、そこをなでて上げながら深呼吸すると落ち着きますし、その時、その裏側の背中に温かい手が当たってるイメージをしてみるとより安心したりします。

また、そのときこめかみの辺りや頭の側面をマッサージしてあげるのも良いかもしれません。
不安や怖れが強いときはどうしたって「考え過ぎ」なものですから、頭にもストレスがかかります。

さらに、不安や怖れが強くて自信がないとどうしても自分に意識が向きすぎるんですね。

どう思われるか?
どうしたらこっちを向いてくれるか?
自分なんかが愛されるんだろうか?

彼のことではなく、自分のことに気を取られてしまい、そこから勝手に妄想を広げたり、、思い込みや決め付けも発生しやすいものです。

「彼をちゃんと見る」ということを意識してみましょう。

彼が喜ぶことは何なのか?
彼はどんな風に愛情を示す人なのか?
彼が興味を持つことって何なのか?
彼は自分のどこが好きなのか?

そういう点に目を向けてみるわけです。

そして、自分がまず楽しむ、そして、自由であること。

おひとりさまのときに実践したことを彼との間でも実践していくわけです。

そうして新たなステージに慣れて、攻略していくわけです。

あとできるだけ素直に自分を出せるといいですねー。

>この恋愛で、成長していきたい。
>ずっと怖くて逃げてきたから、うまく出来ないのは当たり前。頑張ってみたいと思っています。

この気持ちは絶対彼に伝えたほうがいいと思うなー。

ネガティブな気持ちだって出して良いわけですが、何よりもポジティブな感情をできるだけ表現していきましょう。

まあ、あとは相手のあることなんで向こうが決めること。

人事を尽くして天命を待ちましょう。

ちなみに今の彼との関係を見つめるために「過去」に目を向ける機会を作るのもアリです。

過去の恋愛や親子関係などから見えてくることもありますし、その自分を承認してあげることで自己肯定感があがり、みぞおちの痛みも軽減されると思います。

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