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ライフワークを生きるためにライスワークを決めるなら、ライフワークを生きることにもっとコミットした方が早いよ?というお話です。
理性的、現実的に考えるとついついライスワークを吟味してしまうものですが、いずれ辞めるものでしょ?そんな深く考える必要なんてないはずです。
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10代の頃からブログと本を拝見しております。いつもありがとうございます!
24歳、女性です。
前職は出版社の編集職。入社半年でメンタルを崩し、休職後、会社から私についての悪い噂話(事実ではありません)が広まっているということで、クビ宣言を頂戴し?、絶望感いっぱいで退職をすることになりました。
退職から2ヶ月後に転職活動を始めましたが、短期離職となり、難航しています…。離職期間も半年になり、焦りや将来とお金の不安があります。
家庭にも問題があり、現在一人暮らし。
良い大学に入り、優等生を歩んだ一方で、うつ病や摂食障害にもなり、生きていくので精一杯の日々もありました。
そんなわたしでも、中学生までは人前に出るのが好きで、舞台役者として活躍していた時代もありました。自然と目立つ存在だったと思います。
根本さんの本を読みまくり、ライフワークとしては、カウンセラー、YouTuber、ヨガインストラクターなどをやってみたいとの願望があります。
なのでまずはライスワークを見つけないといけないのですが、今度は「安定した仕事や良い企業を見つけなきゃ!」と思考がぐるぐるし、心と頭がゴチャついています。
根本さんの見解やアドバイスを聞かせていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
(Mさん)
10代から!?と思わずびっくりしているのですが、実はそういう声を頂くことも少なくねえな、と思い返しまして、こないだも中学生の頃から10年以上ブログを読み続けてます!という女子にお会いしたところです。
そんな早い段階で武闘派女子として生きる覚悟をされたのか!と感銘を受けた次第です。(え?ちがう?)
まあ、あんまり年齢は関係ないですよね。ほんと。
ということで、今日は「順番が逆じゃね?」というお話をして参りたいと思う次第です。
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おそらくMさんの場合、本を編集する側ではなく、本を書く側なんだろうな、と思うわけですが、よく「そっちじゃなくね?」という話も出てくるんです。
やっぱ無価値感と言いますか、自分をちょいと低く見積もってしまっているか、メンタルが落ちてるときに職業選択した結果なのか、あるいは生粋の武闘派女子ゆえに「修行あるのみ」と進んで滝に打たれに行っているのかは分かりませんが、「え?なんでそこなん?」というお話は非常に多いものです。
確かに「人生に無駄なことは何一つない」というのも真実なのですが、例えば罪悪感が入れば、敢えて自分を牢屋にぶち込むような選択をしてしまうものですし、無価値感が影響すれば自分をちっぽけに扱い過ぎて選択を誤るものです。
なので、
>そんなわたしでも、中学生までは人前に出るのが好きで、舞台役者として活躍していた時代もありました。自然と目立つ存在だったと思います。
という一文を見れば、「ああ、Mさんってのは表に立ってこそ輝く存在でね。裏に隠れてりゃうまくいかないもんなんよ。適材適所っていうてね、やっぱ自分に合う場所に自分を連れて行ってあげなきゃそりゃしんどくなるわけよ」などと説教をかましたくなるもんなんです。
特に「あんまり何も考えずにやってたこと」ってのは案外その人のライフワークにつながる生き方を示してくれることが多くて、自然と目立つ存在ってことは、目立つ場所に自分を置いてあげたほうが自然なのですな。
この「自然さ」というのは私がカウンセリングをしていく上でかなり重要視している視点であり、同時に自分自身に対しても決断する際には「これは自然なことなのか?」というのを検討するものです。
まあ、話はズレますけれど、本の編集者ってほんと凄いですよね。
ご縁あってたくさんの編集者とお仕事してきましたけれど、到底自分にはできないことをやってらっしゃるのでひたすら尊敬しているのです。
さらに余談になるのですけれど、そんな話をしていたら現在お仕事をさせていただいている筋金入りの武闘派編集者からの宿題を忘れていたことに気付きまして若干背筋が凍る思いをさせていただきました。
思い出させてくれたMさんに、そして、じめじめとした梅雨時期の蒸し暑さに一時の涼をもたらしてくれたみなさまに感謝したいと思います。(冷や汗を垂らしながら)
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ライフワークを目指すみなさまにお伝えしたいことなのですが、
>なのでまずはライスワークを見つけないといけないのですが、今度は「安定した仕事や良い企業を見つけなきゃ!」と思考がぐるぐるし、心と頭がゴチャついています。
という風に「考える」方がとても多いのですよね。
確かにおっしゃる通りです。理屈では。
正論だと思いますし、多くの大人はその考えに同意されると思います。
が、ここ、順番が逆だと思うのが、ライフワークを研究している私の考えです。
いわゆる生活のための仕事である「ライスワーク」というのは、「ライフワーク」があってこそ、必要なものです。
ライフワークがあり、それを支える仕事が、ライスワークです。
だから“まずは”ライフワークに手を付けなきゃいけないんです。
でも、「フ」と「ス」って見た目が似てるから、ライフワークなのかライスワークなのか分かりづらいですね。
なので、とりあえず今回の記事では「ス」の方を「米ワーク」と呼ぶことにします。
ミイラ取りがミイラになる、ということわざがこの場面でふさわしいかどうか分からないのですが、ライフワークをとりあえず横に置いて“まずは”米ワークを、と考えるといつまで経ってもライフワークに手が回らなくなることがよくあります。
ライフワークありきで米ワークを見つける、ということがMさんにお勧めする姿勢です。
だから、“まず”手を付けなきゃいけないのは「カウンセラー、YouTuber、ヨガインストラクターなど」の方です。
「カウンセラーとしていずれやっていくんだけど、そのためにはどんな仕事に就くのがいいだろう?」という風に考えるわけです。
「まずは米ワークを見つけて、安定してきたら、カウンセラーとしての活動を始める」というのは一見安全かつ現実的に見えて、実は夢の実現を遠ざける大変危険な思考です。
なぜかというと自分が思う以上に米ワークの方にエネルギーを奪われるからですし、早く安定させなきゃ、早く慣れなきゃ、と思うあまり焦って仕事を選んでしまいがちだし、思い通り米ワークに慣れてきた頃にはカウンセラーを目指す気力が削られていることが多いからですし、米ワークで発生した問題に対処するためにどんどんカウンセラーになることを先延ばししがちになるからです。
カウンセラーとしてやっていく!ということがライフワークであるならば、始めからそのための勉強や活動を組み込んだ上で米ワークを探すことになります。
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これ、芸人さんやミュージシャンを目指す人と似てますね。
彼らはいつ仕事が入ってもいいように、シフトに融通のある仕事(多くはバイト)を選びます。
そして、練習に時間が割けるように空き時間を有効に使える仕事(多くはバイト)を選びます。
さらに、可能であれば芸人としての活動に活かせるような仕事(多くはバイト)を選びます。
芸人として成功することを前提に、仕事を選んでいるのですね。
ライフワークを目指すのって基本的にはそれと同じなのです。
Mさんの場合もカウンセラーなのかYoutuberなのかインストラクターなのかは分かりませんが、その活動を支えるのが米ワークなわけですから、それに見合う仕事を選ぶのが良いわけです。
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だから、もし今、定職を持っている方には当面、それを続けることを提案しています。
仕事も人間関係も通勤も「慣れ」ているからです。
面白くない、向いてない仕事だとしても。
ただ、あまりに残業が多いとか、不規則だとか、モラハラパワハラセクハラが横行しているとか、そういう場合は米ワークとしては不適切ですから転職する方がいいですけどね。
で、そういう場合だったり、Mさんのように就活中であるならば、これは大きなチャンスでして、まさに「米ワーク」を選びやすい環境にあると言えるんです。
いずれライフワークで生きていくんだから、と思えば、就活にそんな力を入れなくてもいいでしょう。
ダメだったらまた職を転ずればいいわけですし、米ワークにそんな執着する必要はありません。
そんなことよりもライフワークに割く時間がきちんと取れるか?生活していけるだけの給与なのか?を軸にテキトーに選べばいいってことです。
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例えば、カウンセラーを目指すとしましょう。
「やっぱ根本先生のお弟子になりたーい!(はあと)」ということであれば、講座は土日にやっていることが多いので、土日が休めるお仕事がいいでしょう。
また、カウンセラーとしての経験を積むことを考えれば、お仕事している人がターゲットであれば平日夜と土日を開けておきたいですし、専業主婦をターゲットとするのであれば平日昼間になりますし、夜職専門であれば、午後~夕方にカウンセリング時間を設定する必要があるでしょう。
また、「OLさん向けサービス」を提供したいならば、自分もOLになっておいた方がいいですし、その方が「平日夜、土日」にカウンセリング枠を設定できますね。
とすれば、月~金の昼間お仕事できる米ワークが候補に挙がります。
また、カウンセラーって人と接する仕事だから、やはり何らかの接客業を体験しておくのがいいだろう、という考え方もできますね。
そうして、ライフワークありきで米ワークに求める要素を考えていくのがお勧めなのです。
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そんな風に米ワークを考え、選択していくことがライフワークを生きるコミットを高めることも大いに期待できますね。
つまり、自分はカウンセラーとして生きていく!という覚悟が固まりやすいってことです。
この「何を前提にするか?」というのは非常に重要なのですよね。
大人になると無意識に「逃げ道」を作っちゃうことがあります。
「うっ、耳が痛い話や・・・」と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、やっぱコミットするのって怖いわけです。
「カウンセラーとして生きていきたい!」とは思うけど、「カウンセラーとして生きていく!」と肚を括るのはちょっと怖いわけです。
そうすると「逃げ道」として、「万が一カウンセラーとしてやっていけなかったときの保険」を考え始めてしまうものです。
だから、その「保険」を兼ねて米ワークを探すことになるものですから、米ワークに求める条件ってのが一気に複雑になります。
「カウンセラーとしての活動に支障のない平日夜と土日に時間が取りやすく、生活できるくらいの給与をもらえる仕事」に加えて「万が一ダメだったときのために、長期で雇ってもらえて社会保険もきちんと入れて、できれば福利厚生が充実していて家賃補助があればすごく良くて、人間関係も良好で、ブラックじゃない会社」みたいな条件が付くわけです。
選択肢が一気に狭まる上に、そういう会社を見つけるための時間もすごくかかってしまうのがお分かりですよね?
「米ワーク」と割り切るならば、人間関係ってあんまり重要じゃなくなりますよね。そんな遠くない未来に辞めるんだから。
だから別に1年の契約社員でも構いませんよね?
社会保険には入りたいけれど、ナシでその分、給与が上乗せされてるなら別に構いませんよね。
福利厚生もあまり関係ないですよね?
つまり、ライフワークを生きる!ということにコミットできてるかできてないかで全然違うんです。
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別にライフワークがそこまではっきり見えてなくても構いません。
MさんもカウンセラーになるのかYoutuberになるのかインストラクターになるのか定まってないですけど、どれも「フリーランス」な働き方ですよね?
ってことは会社員として生きていく気はないわけですから、やはり米ワークに求める条件は最低限でいいはずです。
そしたら仕事の選択肢は思い切り増えるでしょう。
このコミットメントというか肚を括るというか覚悟を決めるというか、まあ全部同じ意味なんですけれど、もしかすると今のMさんにはそれが求められてるのかもしれませんね。
私の場合は「会社員が絶望的に向かない」ということに気付いたので、〝消去法”的にフリーランスに行かざるを得ませんでした。
だからコミットしやすかったのかもしれませんが、当時20代後半だった私はそこまで深く考えずに「いやなもんはいや、好きなもんは好き」という感情的理由によってカウンセラーとして生きていくことを決めました。
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そういうわけで、〝まずは”ライフワークの方にエネルギーを割きましょう。
早く米ワークを決めなきゃいけないならなおさらです。
フリーランスで生きていくのだ!という決意からでも構いません。
そしたら仕事を探すハードルってグッと下がりますから、「ま、とりあえずここで良いか」という選択をすればいいと思います。
そうなると「良い大学に入り、優等生を歩んだ」というMさんの今までの生き方が邪魔してくるかと思いますが、その結果「うつ病や摂食障害」になっちゃったり、就職後半年でメンタルやられたりしたわけですからね・・・「優等生はもうやめる!」という決断も大事になってきますね。
肚が括れた分、現実化は早くなりますし、見える世界も広がりますし、得られる報酬も拡大します。
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