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罪悪感ってみたくないし、認めたくもないので、そこから目を逸らしたくなります。
そうすると自分の本音や感情と向き合えなくなるので付け焼刃な対応を繰り返すようになり、時ばかりが過ぎて行ってしまいます。
もちろん、今の状況に肚を括ることもできないので不安や怖れも大きくなり、行き詰まりを感じるようになるのです。
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たくさんのカウンセラーさんに様々な角度から貴重なアドバイスをいただき本当にありがとうございました!300文字以内にするために言葉を削ぎ落とす中で、正しく情報を伝えられなかった部分があり反省しております。
最後の根本先生からの「逃げたいというのが本音では」というご指摘にハッとさせられ…もう少し状況を整理してお伝えすることで再度先生の見立てを教えていただけると大変ありがたいです。
まず、離婚協議中というのは、私と夫の話し合いがなされている状況を表現したもので、弁護士への相談などはまだしていないです。
離婚に至るまでの経緯は、約5年前、特に夫婦仲が悪かったわけではないのですが、会社で出会った彼(既婚者)に私が一目惚れをしてしまい、私からの猛アプローチでダブル不倫がスタート、家族への罪悪感から二度別れを切り出してまた元に戻るということを繰り返し、将来的には彼と人生を歩みたいと思い始めた昨年秋に夫にバレて離婚宣告→彼に慰謝料請求→彼は家族を選び私とは完全に別れることになりました。
その後、助けを求めて根本先生のブログや過去の著書を読み漁り、罪悪感や無価値感、親密感の恐れ、自己肯定感に関するワークショップ動画なども購入して自分の心と向き合う努力をしてきたのですが、仕事が忙しくなりすぎて心の余裕があまりなく、自分軸で考えたと思ったことが実は単なる現実逃避だったことを見透かされて、あらためて根本先生の凄さを思い知りました。
離婚までの時間的猶予はあり、夫とは子供が中学を卒業する2年後を目処に離婚する方向で一旦合意したのですが、家庭内でほとんど会話もないこの状況から早く逃げ出したいというのが本音です。子供には離婚することや私の過去の不貞は話していませんが、夫と私の冷戦状態には気づいていると思うので、すでに十分傷付いていると言われればその通りだと思います。
今は近所に家を探して別居して子供をサポートする方法を模索していますが、私が家を出ることに対して子供にどのように説明したら良いのか…私の不貞について正直に打ち明けるのも勇気がいるし、かと言って適当に誤魔化すのもよくないと思うので悩んでいます。この部分にご助言いただけると嬉しいです。
たくさんのカウンセラーさんが口を揃えておっしゃっていたように、子供を言い訳にせず自分自身の幸せを最優先に考えていきたいし、過去の傷を癒すために根本先生のリトリートセミナーにも参加したいのですが、仕事が落ち着く7月までは身動き取れないため、それまでに準備しておいた方が良いことなどありましたら教えていただきたいです。
(Cさん)
「オンライン・ココロノマルシェ」では貴重なネタを送っていただきありがとうございましたー。
オンラインで読み上げるので字数を制限させていただいたので、やっぱ書き切れないところも多くありますよねー。
ちなみにCさんに提供していただいたネタはこちらです。
さて、お子さんたちには「パパとはうまく行かなくなって一緒にいられなくなったの。」的なことをお話すればよいかと思いますが、私のようなものが気になるのは「なぜ、そこにそんなに悩むのか?」というそもそも論なんですね。
今までけっこう自分の気持ちを放置してきたのかなあ?
仕事も忙しいみたいですし、その上、子育てに家事に邁進されてきたのであれば、自分のことより家族・他人を優先されてきたのでしょうか?
>昨年秋に夫にバレて離婚宣告→彼に慰謝料請求→彼は家族を選び私とは完全に別れることになりました。
という流れであれば、感情的には相当きつく、パニックになりそうだったかと思います。
今までのCさんとは別人のようになってしまって同僚から心配されたこともあったんじゃないでしょうか?
子どもたちも「ママどうしたん?」って感じで見られることもあったんじゃないでしょうか?
そこで「助けを求めて」著書や動画を見まくっていただき、まことにありがとうございます。心より御礼申し上げまする。
で、カウンセリングは利用されなかったのかな?
スーパーカウンセラー様の名著に素晴らしいセミナーで何か得たこと、はたまた癒された部分はありませんでしたか?
(え?そこで、くくく、お前の話なんて所詮その程度なんだよ、とほくそ笑んだ奴!一歩前に出て歯を食いしばりなさいっ!(昭和))
まあ、それはシャレでございますけれど、助けを求めるくらいメンタルがしんどかったんですよね?
それって人生の中で久しぶりでしたか?それとも振り返ってみれば「ままある状態」だったのでしょうか?
5年前に彼とのW不倫が始まって、昨秋夫にバレるまでも彼との間で非常に大きな感情の波を体験されてきたと思うのですね。
どんなに苦しくても人に言えない恋ってのは相当きついものがありますから、悟りを開かんがために日々荒行を繰り返す修行僧のように、次々襲い掛かるネガティブな感情に振り回されることもあったかと思います。
だとしたら、オンライン・ココロノマルシェの方に頂いたネタにある「何事にも気力がない」というのも理解できるところです。それだけ心が疲弊しちゃってるわけですね。
ただ、そこでその感情に対してしっかり向き合うというよりも、何とかその感情を収めるために四苦八苦してきたような感じなのかな?と思ったのです。
というのも5年近くもW不倫を繰り返してくればそれなりに肚も座るはずなのです。
つまり、だんだん開き直ってきてバレたらバレたでしゃあないわ、と思えるようになったり、離婚やその後のことを具体的に考えて準備を始めたりするはずなんですよね。
だから、仮にバレて慰謝料請求やら調停やら弁護士やらが絡んでくるようなことになっても「来るべき時が来た」みたいな感じで辛いことは辛いけど肚を括って頑張れると思うのです。
そしたら「離婚や別居の件を子どもにどう伝えるか?」なんてことは今まで何百回も検討してきたはずなのでそこで悩むことはないはずなんですね。
それよりも「表面上円満に離婚し、今後とも子どもたちとは仲良くやっていくために、踏んではいけない夫の地雷とは?」とか「逆にこの状況から夫から養育費を取って、今の家に子どもたちと住み続けることはできないか?」みたいなところに関心が移るものかな?と思うのです。
でも、そういう風な展開になっておらず、根本先生にいきなり大量課金してしまうとしたら(まあ、それはそれでたいへんありがたいのですけれど)、今までだいぶ感情を放置されてきたのかな?向き合わずに逃げてきたのかな?という想像が成り立ってしまうのです。
まあ、私の勘違いだったら申し訳ないですけれど。
そうすると「付け焼刃」のような行動を繰り返してこられたんじゃないかと妄想してしまうわけです。
その場その場の感情に振り回され、その感情をなんとか収めることにエネルギーを割いてきたのかな?と思っちゃうわけです。
そうすると自分の心とじっくり向き合うことはできず、行き当たりばったりになってしまい、年月だけが過ぎてしまいます。
5年ってまあ相当な年月ですけど、その場しのぎの対応ばかりしていくと5年前と何も変わらない現在が生まれてしまうものです。
とはいえ、何も考えていなかったわけではなく、彼との出会いによってこれからの未来を妄想したり、夫との今後を考えたり、なんでこんな風になっちまったのかをあれこれ考えたり、不貞に対する罪悪感をどうしたらいいのか考えたりしてこられたとは思います。
けど、それらに対して自分なりに結論を出したり、方策を決めたり、誰かに相談したりということはせずに、何となく放置して来られたんじゃないかな?と邪推もするわけですね。
つまり、私にはW不倫歴5年のはずなのに、まるで半年くらいで夫バレを起こしちゃったように見えるのです。
やはり仕事ですか?
仕事が忙しすぎるがゆえに、あまり自分と向き合えて来なかった、と思われていますか?
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よく家族サービスをせずに飲み歩いている夫が「仕事だからしょうがないだろ!遊びじゃねえんだよ!」とキレたときに、妻が「仕事を言い訳にするなんて最悪!」とキレ返す図が平成にはよくあったかと思いますが、Cさん、それをやっちまってませんかね?と思ったんです。
もちろんCさんも、そして妻にキレられた上記の夫氏も、言い訳にしてるつもりなんざないかと思います。
けど、そういう風に言われるとたぶんドキッとしちゃうんです。心当たりがあるから。
そして、何よりも家族に対して罪悪感があるから。
そう、そういう風に言い訳をする夫氏を支配しているのは「罪悪感」ですね。
妻にばかり負担をかけて家のことを放置している自分、そして、放置していることがあまりに長くなり、今更どうしようもないとあきらめかけている自分に気付いているからこそ、家族に対して膨大なる罪悪感を抱えるわけです。
そして、その罪悪感はおそらくCさん自身にも相当あるんじゃないかと思うわけです。
仕事を理由にして子どもたちはもちろん、夫氏にも向き合えなかった過去って山ほどあるんじゃないでしょうか?
中学生の息子を心配しているのも、その裏には息子への罪悪感がたんまりあるんじゃないでしょうか?
だから、すごく子どもたちに「気を遣っている」んじゃないでしょうか?
そうすると確かに仕事は大切だし、やりたいことであればなおよいことなのですが、「仕事が逃げ場」になってしまうのです。
まるで家に居場所がないお父さんが会社を居場所にするように。
だから、Cさんの今回頂いた文章を見て、真っ先に気になったのが「仕事」についてなのです。
ここを何とかするのもひとつの手じゃねえかと思う次第です。
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「夫もいるけど彼氏もいる問題」ってテーマをよく扱っておりますのでW不倫のネタも珍しくないのですが、やっぱり基本はそこにありまして、「なぜ、その彼に一目ぼれをしてしまうような心理状態にあったのか?」というのをカウンセラーは考えるのですね。
つまり、そういう状態になるだけの夫婦関係だったと思われるわけでして、そこから、「夫氏ってどんな人なん?仕事はどんなことしてるん?どんな関係だったん?やっぱもう家族みたいやったん?女に戻りたかったん?」等々のネチネチした質問が根本先生からは飛び出すものです。
同時にCさんのテーマであれば、「その頃にはもう家族から逃げたかったん?家に居場所がない感じなん?それとも罪悪感がてんこもりになってたん?」という質問も追加するかもしれません。
その他にも「今の仕事ってなんでそんな忙しいの?やっぱそれだけやりがいを感じてたの?そんなに仕事が大事なん?それとも夫氏が残念な男だったから頑張らなきゃいけなかったの?」等々の質問も浮かびます。
まあ、私はけっこう全体像を知りたいものですから、一見関係なさそうに見える趣味だったり、学生時代だったりについても質問を広げることが良くあります。
(それで、とりあえず今、注力すべきは推し活だね!なんて言ったりもします)
たぶん、こうした質問を重ねていけば、今のCさんの状態というのも理解できると思います。
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ということで感情的に見れば「罪悪感」というのがやっぱり大きく影響してるんだな、ということは分かります。
罪悪感ってね、ほんと感じたくないんです。
だからそれを認められなくて正当化しちゃうものですし、逃げたくもなるものです。
もし、彼と出会う前から仕事で多忙な日々を送ってきたCさんであれば、夫氏へはともかく、子どもたちへの罪悪感は非常に大きなものになるでしょう。
「母親なのに・・・」と思うシーンも無限にあったかと思います。
また、仕事が忙しいがゆえに夫氏や実家族などに「迷惑をかけてる」と感じていることもあったかもしれません。
そんな状況の中で不貞をしてしまうとすれば、さらに罪悪感もいや増すってもんです。
だから、とりあえず手を付けるべきはその膨大な罪悪感の処理かな、と思われます。
そういえばこんなセミナーもあるんですよ!
◎東京:4/27(土)13:00-17:00 罪悪感をあの手この手で癒す、リアルのワークショップ
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52431
もちろん、本や動画もありますが!
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
*光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~
でも、「実際にお会いした方が効果あるんだろうなあ」と感じられたみなさまはぜひともリアルのみ開催のこちらのワークショップへお越しくださいまし。
◎東京:4/27(土)13:00-17:00 罪悪感をあの手この手で癒す、リアルのワークショップ
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52431
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さて、華麗に告知をさせていただきましたが、まあ、この罪悪感というのはけっこうな悪さをするものでしてね。
何よりも自分が幸せにならないようにどんどん自分を暗い世界に引っ張っていくんです。
「子どもたちを傷つけて、不貞までした自分が許されるわけがない」という思い込みを持ち、罪を償うべく苦しい状況に耐え、なんなら奴隷化して子どもたちに尽くそうとすることもあります。
もちろん、自分がハッピーになることも許せませんから、自分を傷つけるような行動を次々とって、気分を落とそうとするのです。
もちろん、親密感への怖れも強くなりますし、人からの愛なんて受け取れませんし、犯罪者のように常に逃げたくなります。
そうした心理から「自分自身からも逃げる」ということをやりがちなのです。
自分の感情と向き合おうとするとため息が出るくらいどこを掘っても罪悪感が出てきます。
自分のこれからを考えようとすると罪悪感が足を引っ張ります。
自分の本音を探ろうと思っても、罪悪感がそれを阻みます。
だから、自分の心と向き合えなくなっていくんです。
ライフワークを生きようぜ!なんて言われたらそれだけで「あたしにゃそんな資格はないっす」と思ってしまうし、パートナーシップにしても無意識だけど「あたしと同じくらい罪深き男を求む」ということになって癒着や執着が起こります。
W不倫中のクライアントさんから「彼氏がモラハラにとどまらず、性的なものも含めて暴力的」という話をたまに聞きます。
なぜそんな男と不倫するのか自分でもわからないとおっしゃいますが、罪悪感が強いからです。
そうして、自分自身からも逃げ出してしまうとなれば、その場しのぎの対応を繰り返すようになっても仕方がないもんです。
だって自分と向き合うことが罪悪感によってできなくなっているからです。
Cさんの話でも「将来的には彼と人生を歩みたいと思い始めた昨年秋」とありますが、5年くらい経ってようやくそう思えるようになったのも罪悪感からかもしれませんし、そこで夫にバレるのも罪悪感の仕業かもしれません。
逃走犯ってね、だんだん「誰か捕まえてくれ!」という心理になるそうです。
逃げるのって不安だし、怖いし、緊張してるし。
だから何年も逃げていた犯人を捕まえるとみんな大人しいそうです。
そして、彼らは留置所にぶち込まれると何年かぶりによく眠れるんだそうです。
それくらい「逃げる」そして「罪悪感」は心理的負担が大きいのですね。
確かに罪悪感を浄化するセッションをしていくと、たまに本当に眠ってしまう方がいらっしゃるんですよね。
*
で、罪悪感と愛は比例するって話をよくするのですが、それだけ罪悪感に苛まれる人って、ほんとうは誰かを愛したくてしょうがない人だと思うのですね。
子どもたちをめちゃくちゃ愛したい!からこそ、愛せなかったときにめちゃくちゃ罪悪感を持つのです。
だから、罪悪感と向き合っていくと必ず「愛」が出てきます。
助けたかったのに助けられなかったお母さんへの愛。
癒してあげたかったのに敵わなかったお母さんへの愛。
みんなを笑顔にしてあげたい、という愛。
絶対幸せになって欲しい!と願う愛。
その愛が強いがゆえに、罪悪感に塗れやすいのです。
じゃあ、そことつながっていきましょう!というのが私の目指す方向性なんです。
そして、最終的に自分を心から愛されるようになりましょう!というのが目標です。
Cさんにおかれましてはなかなかこことひとりで向き合うのは難しいですから、カウンセリングなりセミナーをご利用くださいませ。
それまでは自分の人生を振り返りつつ、あたしゃほんとは何が欲しいのかねえ?と心の中を探って行ってみてください。
◎東京:4/27(土)13:00-17:00 罪悪感をあの手この手で癒す、リアルのワークショップ
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52431
◎5/10(金)20:00-22:00 特別心理学講座「自分とのつながりを取り戻す~直感/感覚に耳を傾ける」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52513
◎セルフ・カウンセリングにも活用できます!
根本のカウンセリングスキルを伝授する根本式アクティベーション・カウンセリング講座
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/52425
◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
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戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)
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