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「子どもを産まないのは女として価値がない」という思い込みを持っていて、それで自分責めにいそしんでいらっしゃる方も珍しくありません。
でも、よくよく話を聴いてみれば「子どもを産まない」ということを自らが選択されてるんですよね。
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今日はあるあるかもしれませんが、何年も私を苦しめている悩みを相談させてください。
私は自分が子どもだったころから子どもが大好きで、子育てへの夢もたくさん持っていて、なかば趣味で児童心理学などを学んでいました。
これは親との関係に苦労した自分について学ぶ意味でも大変興味深かったからでもありますが、なによりも子どもの成長にとって、大人に何ができるのかということにとても興味があったのです。
結果社会人になってからも本業の仕事(フリーランス)をしながらアルバイト的に子どもと関わる仕事をずっとしてきて、資格も取りました。
子どもたちに愛をもって接してあげたいというのは、最初は苦労させられた親への復讐的な、「わたしは絶対子どもたちにあんな思いをさせない!」という仕返し的意味もありましたが、親との確執の癒しが進んできてもやっぱり子どもたちと関わることが純粋に大好きです。
ということで、子育ての準備万端!なんて勝手に思っていたのですが20代、30代とまわりの結婚・出産をながめていたらいつのまにか自分が40手前になり、自分はこのまま出産を経験しない可能性がでてきて、それを受け止めることができずに驚愕しております。
ちなみに結婚願望がなかったわけではないのですが、私は好みが極端にせまく、私の現在好きな人は彼の事情により結婚などは難しく、彼とだと多分子どもをもてないだろうなと思っています。
かといって自分が一番好きな人をあきらめて、結婚・出産のために他のパートナーを探す、という選択肢も自分のなかでは何か違和感があって、そんな気になれません。
前向きになれるときは、「そんな選択をするのも私よね♪」と受け入れられるのですが、それでも出産・子育てをしている人を見るとそれだけで自分に価値がないような、子育てを経験していないという劣等感を強く刺激されてしまいます。
「子育てをしないとダメだ」というのが自分の思い込みだというのはわかってるのですが、長い間の夢だったこともあり、この思い込みから自由になれません。
根本先生、どうしたらいいですか??(T_T)
(Aさん)
例えば、うちのクライアントさんで子どもが大好きだったんだけど病気で子どもが産めなくなっちゃった方がいらしたんですよね。
で、彼女も子どもと少し関わりのある仕事をしたり、ボランティアで地元の子どもたちと関わったりしていました。
自分が子育てをしていないのに子どもに関わるなんて・・・という思いを彼女も持っていたのですが、あるママにこんなことを言ってもらったんです。
「子育てを経験してないからこそできること、見えることってあるんじゃない?うちは子育てしてるけど、自分の子をどうしても中心に見ちゃうし。あなたはそれぞれの子どもといい距離感で付き合えるのがいいところだと思うよ」と。
それで肩の荷が下りて、その仕事やボランティアが前よりも好きになったんです。
もちろん「子どもを産んでないくせに」と言ってくるママもいたそうなんですけれど、「ええ、だからこそできることがあるんですよ」と笑顔で返せるメンタルも手に入れられました。
まあ、彼女は子どもが産めない体になっちゃったので開き直りやすいのかもしれませんが、Aさんの話を見ながらこの話を思い出していました。
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とはいえ、子どもを出産・育児していないことが劣等感になっちゃうのは無理もないかもしれません。
周りを見れば同世代の人が子連れで歩いてますし、知り合った人から「結婚は?お子さんは?」などと質問されることもあるでしょうし、何かとちくちく心に刺さりますよね。
そういう風に劣等感を覚えたり、痛みを感じたりする人って「ほんとうは子どもを産みたかった」「ほんとうは子どもが産めるのに」という葛藤を抱えてきた人だと思うのです。
でも、結果的に「産まない」ということを選択されたわけですよね?
よく私のブログなどでも「どっちを選んでも必ず後悔するんですよー」と言います。
A,Bの選択肢が与えられ、覚悟をもってAを選んだつもりでも、何かの拍子に「Bを選んでいたらどうなっていたんだろう?」「AじゃなくてBが正解だったんだろうか?」と思うことって必ずあるんです。
そして、そこから「なんであのときAを選んだのだろう!」と後悔からの自分責めに至ることだってよくあります。
しかも、その選択も「何となくAにした」みたいな場合だとなおさら自分を責める(後悔する)余白ができますよね。
「あのときもっと考えとけばよかった!」と。
だから、カウンセラーってのはそこで「その時点での選択はすべてベストなものだった」という風に解釈するんです。
「確かにBって選択肢もあったけどさ。でも、そのときの自分はAしか選べなかったんだよ。だからAがベストな選択だったんだよ」と。
子どもを産まない人生を選んだ自分がいるんです。
はっきりとそう自覚して来なかったとしても、潜在意識ではそっちを選んでいるんです。
そして、その選択を自分は指示してあげれば良いのです。
もし、潜在意識が「子どもを産むぞー」という方を選択していたのであれば、今頃Aさんは子育てについて根本さんに相談していたかもしれませんねー。
つまり、自分を信じるってことなんですよね、結局は。
とはいえ、感情ってのはコロコロ移り変わりますし、自信だって揺らぐことがありますから、時に不安になったり、気分が落ちたりすることもあるでしょう。
けれど、そうなったときも「自分が選択した道なんだ」と意識することで、徐々にその落ち込みは減っていくと思います。
むしろ、産まなかったからこそできることに目が向くかもしれませんね。
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ということでAさんのお話に戻りますと、Aさんは少なくとも今現在までは「子どもを産まない人生」を選んでるってことにお気づきでしょうか?
子どもが大好きで、子育てに憧れがあっても、子どもを産まない選択をしてるわけです。
もちろん、それが悪いことではありません。
「子どもを産む」ということよりも「好きな人」を選んでいるでしょう?
「自分が一番好きな人をあきらめて、結婚・出産のために他のパートナーを探す」のは違うと思ってるんだから、好きな人の方を結婚出産よりも優先されてるわけです。
それがAさんの価値観だから良いも悪いもないんですが、「そういう風に思ってるってことは出産・子育ての優先順位が低いんだよね」と自覚した方がいいでしょう。
子どもやママを見てちくっとしたときはそのことを思い出すと良いでしょう。
「子育てしなければダメだ」という思い込みが出てきたときも、「あたしはそっちよりも好きな人を選んだんだから」と自分に言ってあげることがいいですね。
もちろん、これから先、その選択を変えて「やっぱり産むー!」という風に行くかもしれませんが、それは分かりませんよね。
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Aさんは信じられないかもしれませんけれど、私のクライアント様の中には「とにかく子育てがしたくて、そういう目で今の夫を選んだんですー!」という方もいらっしゃいます。
そして、念願通り子どもを産み、「子育てに協力的で、ちゃんと仕事を頑張ってくれる夫」に感謝しながら「そろそろ2人目を作ろうと思って~」なんて話をされてます。
彼女みたいな人は「恋愛」よりも「子育て」の方が優先順位が高いんですよね。
それもまたその人の価値観なんです。
何が良くて何が間違ってるってことはありません。
また、米国在住のクライアントさんは「こっちは不妊治療も進んでいるから今からいい男を捕まえて子どもを産む!」と鼻息を荒くされてました。当時40代後半でしたけど。
実際どうなったのかは分からないんですけれど、それもまたその人の生き方だと思います。
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そういう風に自分の価値観や選択を認め、自覚することがとても大切なんです。
たぶん、それだけでその葛藤は少なくなると思うんです。
もし、そうじゃなかったら自分を否定し、責めるために「子育てをしないとダメだ」と思ってるのかもね。
となると問題は子どもを産むかどうかではなく、自分を責めちゃうことが本題になってきますね。
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