ずっと優等生をしてきたから既婚の彼と離れられないの?~“ちゃんとした”人生に必須なアンダーグラウンドの世界~



ちゃんと、きちんとしていて、周りの人の期待に応えるいい子でいて、大人たちから褒められる優等生をやってきた方が、なぜか“ちゃんとしてない恋愛”にハマる話、とてもよく聞くんです。それは“ちゃんとすること”が自分に合ってないからこそ必要になったアンダーグラウンドなんですよね。

根本先生こんにちは。
いつもブログ拝見しております。
今日は思い切ってメールをお送りします。

私は30代前半で、今付き合って半年くらいの彼がいます。
その方とは別に職場の後輩(既婚)と3年近く続いています。
私の心は圧倒的に職場の後輩に向いていますが、後輩は離婚するつもりはないです。
だから婚活をして今の彼とお付き合いすることになったのですが、後輩との別れを決断できず中途半端な状態が続いています。
私は自己肯定感が低いです。仕事でも自信がなく、出世できずますます自己否定が強まっています。
父はお堅い仕事をしており、私は子供の頃は優等生で、ちゃんとしなきゃという思いがずっとあります。
「ちゃんとしなきゃなのにちゃんとできない自分」を情けなく感じます。
後輩は私を全肯定してくれます。彼氏に嫌なところは無いけど、男性としての魅力を後輩にしか感じません…
自己中なことをしているなぁ、と思います。
もし何かアドバイスを頂ければ幸いです。
引き続き応援しております。
(SAさん)

いつもありがとうございますー!!
ということで、けっこうSAさんと似たお話ってあると思うんですよね。

参考)夫や彼氏を男として見れなくなる理由~親密になってくると生まれる心の壁の問題~

ただ、もういい子をするのが限界なんだろうなあ、と思うんですよね。
つまり「ちゃんとする」ということがもう無理なんだろうね、と。

だから、「あたし、今までよく頑張ってきました!!えらい!!」って1日に30回くらい毎日言ってみてください。(マジで!)

そして、もしかしたら「ほんとのあたしは優等生でもなんでもなくて自由人なんじゃないのかしら?」と思ってみるのもお勧めです。

今の状況を自己中だと思ったり、自分を責めたり、彼氏と後輩とでバランスを取ろうとして余裕がなくなったりしちゃうと思うんですけど、でも、それもまたそうなる必要があってそうなっていると見るんです。

誰が悪いとか、何が良くないとか、そういうことではなく、ただそういう状況になるようにしてなったし、避けられなかったんだろう、と。

それを一言で言えば「ま、しゃあないよねー」となります。笑

優等生とかいい子をやってきた場合、「ちゃんとすべし!」という家訓がでかでかとリビングに飾られているんです。

そして、朝一でお堅い仕事をされてるお父さんの号令で家族全員が「常にきちんとちゃんとすべし!正しくあるべし!人に迷惑かけるべからず!」と唱和して職場や学校に散っていくのです。

お父さんがお堅い仕事をされてるなら「お父さんに迷惑をかけてはいけない」とか「ご近所様から笑われるようなことはしてはならない」とか「身なりも挨拶も言葉遣いもきちんとしなければならない」みたいな感じの家庭だったかもしれません。

そういう生き方が好きでフィットしているならば全然OKなんですけど、でも、それが合わない子どもはものすごく窮屈で、息苦しく、そして、日々ストレスを量産していきますね。

ところが子どもは生まれたその家が「基準」になるので、その息苦しく、窮屈さを感じている自分のことを否定するようになります。

家が「正しい」わけで、そこで苦しい自分を「否定」しまくるんですね。

だから、優等生をやって先生に褒められて、テストでもいい点数を取って、学級委員とかもやって、大人たちからは褒められたりしても、心は全然満たされません。

期待に応えることばかりに意識を取られる「他人軸」な状態になります。

褒められてうれしいというよりも、怒られなくてよかった、期待に無事応えられてホッとする、という感じじゃないでしょうか。

そうしてどんどん心はストレスでパンパンになりますし、自己肯定感は下がる一方になります。

周りから優等生扱いされ、いい子になるわけですが、それがまたさらなるプレッシャーになりますね。

だから、学校や家ではニコニコして、理想の子どもなんかを演じるわけですが、心の中にどんどん闇を抱えるようになるんです。

始めはファンタジー(空想)にそれを求めるかもしれませんが、徐々に「陰で」こそこそ悪さをし始めるのかもしれません。

そうして、表の世界では処理することのできないストレスを解消する場として「アンダーグラウンド」が必要になってきます。

誰にもバレないような、隠さなければいけないような、そういう閉じられた世界の中でそのストレスを発散していく必要が生まれるんです。

表の社会で出せなかった「反抗期」をそこで解放する人も少なくありません。

それは表の社会とは真逆の顔を持つことを意味します。

全然ちゃんとしてない自分、だらしない自分で居られること。
頑張らなくても大丈夫、周りの人の顔色を窺わなくても大丈夫なこと。
わがままや自分勝手な言動を取れること。
何の制限もなく、自分をそのまま出せること。
言いたいことを言って、やりたいことをやれること。

そういうアンダーグラウンドの世界にいると「自分が自分であること」「生きてるって感じ」「楽に呼吸ができること」「何の制約もなく自由であること」を実感できるので、なかなかそこを離れられなくなります。

もちろんアンダーグラウンドって言うくらいですから、ほんとうは自由ではありません。罪悪感だって湧いてきます。人目も気にしてしまいます。だから隠れます。

でも、そのリスクを背負ってでも先ほど書いたようなメリットが得られるのでそこから離れられないのです。(もちろん、罪悪感がもたらす中毒性もありますが)

だから、表ではお堅い仕事をしているのに夜は風俗で仕事をしている、とか、厳しい家で育ったがゆえにずっと愛人をやっている、とか、マジメに育ったはずなのに恋愛依存症になっちゃった、とか、優等生やっていたがゆえに常に複数の男と付き合っている、などの相談がよく私のところにやってくるわけです。
夫もいるけど彼氏もいる問題もそういう角度から見ることもありますね。

世間に目を向ければ、マジメな社員がギャンブルにハマっていたり、家庭的だと思っていた夫がパパ活をしていたり、きちんとしてる職業の人が実はアル中だったり、まじめでちゃんとした奥さんが不倫を繰り返していたり、よくある話ですよね。

つまり、そういうアンダーグラウンドを持たなければならなくなるほど、表社会でちゃんとして生きることが苦しいんです。もうとうに限界を超えているんです。

ココロのアンダーグラウンド(1/3)~表社会では処理し切れない、行き場のない思いがたどり着く場所~

SAさんも、もうちゃんとするのが辛いんだと思います。
優等生をやり続けるのも、親や周りの人の期待に応え続けるのももう限界なんだろうと思います。
もう頑張れないし、もういい子でいるのは苦しいし、そんな生き方がもう嫌なんだろうと思います。

なので、そんなSAさんには離婚する気なんてさらさらない後輩がちょうどいいんです。そういう存在が救いだし、癒しだし、だから必要なんですよね。

逆にその後輩が奥さんと別れて自分のところに来ちゃったら、それはそれで困るかもしれません。

その後輩と別れて今の彼氏と結婚して貞淑な妻になるなんて想像するだけでゾッとしません?自分の人生が終わっちゃうような、お先真っ暗な気はしません?

もちろん、「今の彼氏のことが後輩以上に大好きになれたらいいのに」と虚しい思いを抱くこともあると思いますが、けど、そんなことは無理、と即座に否定しちゃうでしょう?

>男性としての魅力を後輩にしか感じません…

という風に感じられるってことは、裏を返せば「後輩の前だと女になれるし、女でいられる」ということですよね?

優等生をやってると「女」になることって難しいと思いません?
ましてや、性を解放するなんてタブーになっちゃいません?

だから、表の社会にいる彼氏には男を感じることはできません。

その彼氏はきっとお父さんも受け入れてくれるような人なんじゃないかと思います。

けど、そんな人生はつまんないんですよね。

だってあたしは情熱の女だし、刺激がないと生きていけないし、ドラマティックな人生を生きるのがあたしだし、実はここだけの話、しっかり武闘派だし。

※もし、SAさんが優等生的な生き方が自分に相応しく、その人生が喜びに満ちたものであれば、私のブログにハマることなんてないんですよね。なんせここにはね?分かりますよね?ええ、そういう類の女子たちが蠢く世界なのですから。

だから、その後輩の出現というのは、優等生という自分に合わない生き方をし続けることの限界を示しますし、もう優等生の仮面を外したくてしょうがないSAさんがいる証でもあるんです。

大げさに言えば後輩君は命の恩人みたいなもんでしょうか。

ある意味、結婚して子どもができてそこで後輩君みたいな人と出会わなくてよかったかもしれませんよねー。

けどまあ、私の読者ならびにクライアントさんの中には「それくらい燃(萌)えるシチュエーションじゃないとあたしらしくないわ!」と、“敢えて”結婚して子どもを産んで貞淑な妻をしたのちにアンダーグラウンドに突撃していく猛者も少なくないですが。

なので、彼氏一本にしなよ、とか、後輩君とは別れなよ、とか、そんな中途半端な気持ちで彼氏作ったらかわいそうじゃん、などの展開は一切意味がないと思っていまして、要するに「脱・優等生」がSAさんにとってのテーマなんやなってことです。

ずーっと掲げてきた「優等生」の看板を下ろすときが来たのです。
誰かのために我慢したり、頑張ったり、いい子をしたり、期待に応えたりする人生から抜け出すときが来たのです。

っていうか、「もう、そんな生き方、イヤやし」と思っていることを実践していくんですな。

いわば「自分自身を救い出し、解放する作戦」を展開するんです。

素の私ってどんな自分?
ほんとうの私は何がしたい人?
私がほんとに好きなのは何?
私らいい生き方ってどんななの?

そんな疑問を持って自分の心の中に入っていくんです。
ほんとの自分を発見し、その自分を出して生きていくんですから、これからはもっと人生が面白おかしく楽しくなっていくでしょう。

彼氏や後輩君のことは今時点ではその行く末を見守ることにしましょう。

まずは自分を見つめることですねー。
人間関係ってのはなるようになるものですから。

枠を外す、羽目を外す、自分を解放する、自由になる、私は私のままで居る、私らしさにこだわる、等々を日ごろのテーマにし、「ほんまのあたしってどんなんだろう?」を探求しましょう。

このプロセスって始めはおっかなびっくりですが、だんだん楽しくなり、中毒的に面白くなっていくものです。

ということでいよいよ自分自身で生きられるようになるんだ!と思ってワクワクしていただければ幸いです。

★素の自分で生きるための心のメイク落としの本&動画

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

★ライフワーク本&セミナー動画

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

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*セミナー動画:やりたいことが分からない!を解決するための質問攻めワークショップ。

★そのためのお勧めなセミナーとか。

◎自己嫌悪克服トレーニング~自己攻撃パターンからの脱出~(1週間アーカイブ配信あり)
東京/オンライン:10/10(日)13:00-16:00
大阪/オンライン:10/16(土)14:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/41864

◎オンライン:11/7(日)13:00-16:00 私の生きる道はこれぞ!ライフワークを見つけて実践するグループワーク。
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/42179


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優等生が求めるアンダーグラウンドの世界とは?
 


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