夫や彼氏を男として見れなくなる理由~親密になってくると生まれる心の壁の問題~



夫としては素晴らしいけれど男として見れない、というご相談ってとっても多いのですが、親密な距離感では男性を拒否する心理が働いているのです。
いわゆる親密感の怖れの一種なのですが、どうすればいいのか?も含めてお話ししたいと思います。

根本さん
こんにちは、そろそろ腹巻が恋しくなる気候になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?(あっ、ステテコ派でしたらごめんなさい)
元武闘派女子関西支部ウォンバット市所属のYと申します。

日頃、根本さんの本やメルマガを読み、理想のひとリストを垂涎し鉛筆舐め舐めしたため、裏山でウォンバットや鹿と闘いながらメンタルを鍛え、早1年が経ちました。
おかげさまで8月からヘラクレスオオカブト君を偶然を装った誘い込み罠で捕獲できました!
とりあえず、ありがとうございます。

ですが・・捕獲できたのですが・・。

惜しいことに外見が全然好みじゃないのです・・。身長も160cmと小柄で、おてても私より小さいホビット型ヘラクレス君・・。
今までTHE★男性(身長180cm以上、筋骨隆々、スパダリ系イケメン)ばかり食してきた私。
ホビット君には悪いのですが、全然、欲情しません、ときめきません、したいと思えません。

でも、結婚を考えるとなかなかいいかなと思うのです。

でも本音は「外見だけ私の好みに変わってくれたらいいのに・・」って思っています。
そう思いつつ、新しいヘラクレスオオカブトを捕獲しに行く気力も自信もありません。
理由は、自分の年齢(今年34歳)と、本当に私の理想のヘラクレスオオカブト君を捕獲できるのか自信がないからだと思います。
思春期に醜形恐怖症になったこともあり、外見には自信が551蓬莱のようです。
自信めっちゃある時~イケるイケる♪と、ない時~あぁ、もう理想のひとなんかいないし一生独身なんだ・・という感じで差が激しいときがあります。
なかなか成果が出ないとテンションだだ下がりです。

「だったら、今のホビット君でいいんじゃないですか~?」なんて根本さんの声が聞こえるような気もしますが、嫌なんです。なんか嫌。

もうどうしたらいいですかね?
このままホビット君と結婚ですかね?
結婚話も出ているのですが、なんだか頭と心がちぐはぐで八方塞がり、どこへも行けない気分です。考え過ぎて頭痛いです。

支離滅裂で申し訳ないのですが、強欲なわたくしめにアドバイスいただけませんでしょうか?

こんなネタ・・いやお悩みを抱えた同志の為にも、お手数おかけ致しますが、ここはひとつ一喝宜しくお願い致します。
(結構本気で悩んでいます)
(Yさん)

そんなホビットくんなのにヘラクレスオオカブトなの?マジで?と思っちゃいましたが今日も元気に腹巻してますか?私は夏でも寝るときは遠赤外線腹巻愛用者です!笑

さて、近年私の元には「夫もいるけど彼氏もいる問題」というのが間断なく持ち込まれ、「なんでそうなったかと言いますとー」「で、どうしたらいいかと言うと―」というカウンセリングが何となく定型文になりつつあるものです。

その夫はたいがい「夫としては申し分ない!子どもが生まれても確実にいいパパ!優しいし、穏やかだし、家事もやってくれるし、私のこと大好きだし!」という方ですが、なぜか「男として見れない」という決まり文句が付いてきます。

Yさんのように「外見が好みじゃない」という場合もありますし、「なぜか知らんけど」という場合もあります。

でも、要するに「性の対象としては見られへん!」というわけでして、先日もある奥様(ロックマン彼氏に振り回され、かつ、どうやら振られたっぽい)が「このあふれ出る性欲はどうしたらいいの!!」とセッションルームで雄たけびをあげていました。

「旦那とすればいいって分かってるけどどうしてもその気になれないのー!!!」という心の叫びです。

で、Yさんも何となくそういう妻になりそうな気配でして先手を打ってお話してみようと思う次第です。

でも、見た目って大事っすよねー。もちろん、全然気にしない人も多いし、ある人にとってのイケメンが別の人にはブサメンに見えたりするので基準は人それぞれですが、見た目は大事ですよねー。

「好きな顔の彼なら許せることも、好きじゃない顔した彼だったら許せないことが増える」とも言われます。どうしても毎日目にするものですしね。

だから、そんなYさんにまずお聞きしたいのは「なんでその彼を選んだわけ?今までと全然ちゃうやん?気の迷い?」と言ったところです。

かつて貪り食ってたTHE★男性(身長180cm以上、筋骨隆々、スパダリ系イケメン)たちと何が違うんでしょう?性格ですかね?一緒にいるときの安心感ですかね?絶対こいつは浮気しねーだろ!という確信ですかね?

すなわち、そんなクライアントさんがちょくちょく口にする「20代のときは遊び人とばかり付き合っていたんだけど、いざ結婚となったらそういう男とは嫌だな、と思って、全然違うタイプの安定的な男にしたんだけど、やっぱり男として見れなくてねー。すぐにレスになって彼氏作っちゃったのよねー」という感じでしょうか?

ということで、Yさんの中になぜか知らんけど「親密感への怖れ」みたいなものがあるかもしれず、今日はそんなお話をしてみたいと思います。

実はここ数日、何度もこの話をしているのでたぶんそういう流れなんだろうと思うんですが、ちょっとした物語を描いてみます。

=====

子ども時代に辛いことがあったり、寂しかったり、親が過保護過干渉だったり、きょうだいが多かったりして、早くに自立しなければならない場合、大人びた子どもで、手のかからぬ子になるんですけど、一方で、「子ども時代に子どもができなかった」という問題が生まれます。

優等生やいい子になる場合も多く、生徒会や学級委員や部長をやったりするほか、偏差値の高い高校大学に進学したり、スポーツで結果を出したりして、大人からの評価がとても高い子どもになります。

もちろん、途中で道を踏み外して「悪いことはたいがいやりましたっ!てへ!」という人生になる方もいらっしゃいますし、「目立つことが嫌いだったし大人しかったので気が付けばオタクの世界に突き進んでました」というタイプももちろんいます。

さて、そんな子は自分で自分の身を守らねばなりませんから、外敵に侵入されないように心の中に大きな壁を構築します。

特にコントロールがきつい親、干渉してくる親の場合は、その親の侵入を防ぐために、それこそ「進撃の巨人」のような高い壁を築くんです。要するに親が巨人ってわけです。

ところが、子どもが作る壁なんざ、親(巨人)としてはチョロいものですぐに乗り越えてきます。

そして、壁の内側に作った美しい世界をめっちゃくちゃにしやがります。
大切に育てていたお花畑を荒らされたり、可愛がっていた人形に傷をつけられたり、自分にとって大切な世界を壊されてしまうんです。

だからもっと高い壁、もっと分厚い壁を建設するようになります。

誰も入れないような堅固な壁を築き上げるのです。

一方、壁の外側には「世間向け」の装飾を施します。
敵の侵入を拒むようなおどろおどろしい壁画を描くこともあれば、優等生的な装飾にすることもあります。

もちろん、自分が出入りするための門もあるんですけど、そこには屈強な門番を仕立てて厳しいチェックを行います。

また、その壁の内側にいるときは子ども時代にできなかった「少女」を思う存分味わっているのですが、そんな姿では外に出られませんよね?

だから、外に出るときは戦闘服をがっつり着込んで戦士として出ていくんです。

こうした様子が手塚治虫先生の「リボンの騎士」にそっくりなので、自立系武闘派女子向けの推薦図書としてこの作品をよくお勧めする次第です。

さて、自分の城の外では歴戦のツワモノである武闘派女子をやってるもんですから、とても強い女子になります。

ある人は「女子が憧れるかっこいい女子」となり「姐さん」と呼ばれるようになります。
ある人はめちゃくちゃ優秀なビジネスウーマンとなり、職場でリーダーシップを取ります。
ある人は帰宅時に黒服から「ご出勤、お疲れ様です!」と頭を下げられるような色気を振りまく女子になります。

また、一般的に外行きの服はとてもオシャレだったり、センスあるもので聞かざるのですが、じゃあ、内側は?と言われるとちょっと困る人も多いものです。

でも、それはあくまで「戦闘服」を着た姿。
門をくぐって我が家に帰れば女の子に戻るんです。

そんな心の世界に住んでいるので、彼女たちは

「周りからは大人の女として見られるんだけど、自分としては全然子どもだと思うんだよね。」

「あたしってすごく強い女だと思われてるけど、ほんとうは弱い女の子なんだよ」

「仕事もできるし自信満々だからみんなから褒められることもあるんだけど、ほんとうは自分に全然自信がなくて、自己肯定感も低いと思うんです」

などのセルフイメージを持っています。

頑張り屋さんで、強くて、優しくて、きれいで、かっこいい、男前な女子はあくまで戦闘服を着た戦士の一面。

内側にはか弱くて、自信がなくて、寂しがり屋で、甘えん坊で、ほんとは誰かに頼りたい、甘えたい女の子がいるんです。

さて、そんな彼女が結婚を考えるんです。

彼氏とか遊ぶ相手ってのは外の世界で何とかなりますから、そんなかっこいい姐さんの私を演じ続けられます。

でも、結婚して家族になる「夫」と呼ばれる人には、どうしたって門をくぐって城壁の中に入ってもらわなければなりません。

そうすると門番にこう命じるわけです。

「この門をくぐる男たちからは武器(剣)を取り上げ、丸腰で入城させること」

そして、その門番は忠実にそれを実行します。

男らしく、バリバリ仕事ができて、かっこいいヘラクレスオオカブトくんも門番に剣を預けなければいけません。

元々丸腰なYさんの彼のような人も入念なボディチェックが行われ、剣がないことを確認しなければ、入城を許されません。

もちろん、それは城壁の内側が安全でかつ穏やかで平和な空間に保つため。
お花畑や美しい自分の家を守るため。

だから、そんな穏やかで優しくて平和的な人を夫に定めるんです。

でも、門番に剣を預けてるでしょ?

この剣って何を意味するか分かるでしょ?

そう、男性器のシンボルですね。

だから、彼女たちの心の内側に入るためには男を捨てなければダメなのです。

=====

これがいわゆる「親密感への怖れ」であり、その怖れを越えて心の内に男性を招くには「私を絶対傷つけない!コントロールしない!」という条件が必須になるんです。

この場合の親密感への怖れというのは「男性をなかなか心の内に入れられないこと」であり、それは「城壁の中に男を招き入れること」がそれにあたります。

つまり、よくよく見たら門の横には墨痕鮮やかに「男子禁制」と書かれているわけですな。もちろん、その看板の隣にはずいぶんと汚れた別の看板があり「おかん禁止」とか「おとんは絶対入ってくんな、ボケ!」などの文字が描かれているようです。

もちろん、人によってはただ「立入禁止」とだけ書いてる人もいますけど。

なぜ、Yさんが今の彼をヘラクレスオオカブト君だと認識し、見た目が好みじゃないけど性格が良いからという理由で彼との結婚を考えるか?と言えば、そんな物語があるんじゃないかな?と思いました。

そして、それは多くの自立系武闘派女子のみなさまにとって他人事ではない心理ではないかとも思う次第です。

じゃあ、どうするか?

武闘派女子は「生か死か?白か黒か?ゼロかイチか?」という極論を望むので、いきなり苦労して築き上げた城壁を核爆弾で吹き飛ばそうとするんですけど、それって危ないですよね。

だから、そこはもうちょっとグレーに行きたいところです。

よくやるアプローチとしては「戦闘服を着ないで城から出てみれば?」という提案です。
もしくは、城から出たときに着ていた戦闘服を脱いでみたら?というアプローチです。

さらには、もう一度心を開いて誰かを信頼してみては?とか、あなたが信頼できる人を武器チェックせずに心の内に入れてみては?という提案もあります。

それは「弱い自分を誰かに愛してもらう」「自分の中の少女を隠さずに表に出してみる」「戦闘服を脱いで無害者になってみる」「誰に対して負けを認める(争いをやめる)」などの意味があります。

また、いわゆる女性性とセクシャリティの解放を目指すのが王道で、それは徐々に城壁を薄く、低くしていくアプローチであり、そうして「ありのままの自分を晒す、表現する」ということを目指します。

ちなみに、こうしたマインドを持つ女子はセックスというのは城壁の外で行われるものであり、戦闘服を着込んでいるために格闘技のようなプレイになりやすいものです。

心の扉はしめたままですのでオーガズム(特に中イキ)は苦手になりやすいですし(ここでは城壁の門は膣の入り口の象徴となります)、セックスは好きだけどイマイチ自分を出せなかったり、そもそもセックスが好きでなかったりするものです。

一方、その壁の中は一人ですからオナニーはとても盛んになりますし、そこでは自分を思い切り表現することもできます。

さて、そういうアプローチって結局具体的に何をするか?っていうのは難しいんです。
自立系な分、簡単にできちゃったりします。

マインド面からのアプローチの方が早くて効率的なので、なんだかんだイメージワークを使ったりしていきますし、そのルーツである「おかんとの関係性を見つめ直す」とか「家族の平和を祈っていた自分を救い出す」みたいなポイントを突いていくこともあります。

そうして、自分自身に「世界は安全なところだ」ということを教えてあげます。
壁はもう必要ないんだ、美しい生垣程度で十分なんだ、ということを学ぶんです。
もちろん、門番は解雇します。

そうすると「自由」も手に入ります。もちろん、戦闘服を着なくていいので「楽」ですね。

そんなマインドを作っていくと不思議なことがいろいろと起こるものです。
例えば、旦那に男らしさを感じるようになったり、あるいは、「おお!これぞまさにヘラクレス君!」という男と出会うようになったり。

そんな世界を味わっていきたいと思いませんか??

そんな皆さんはぜひこのセミナーへ!!!!

・・・・・・・・・・・・。

あ、あれ?ないや・・・(苦笑)

とりあえず、これはあります。

>れん&ジュンコ:東京|10/31&11/23、大阪|12/12&1/9「マインドフルネス×セクシャリティ講座」

ということで、次回のセミナーの開催を楽しみにしてくださるか、個人セッションをご利用くだされば幸いですー。


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心の壁が分厚くてパートナーに男を感じられなくなる問題。
 


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