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目標を達成したら「やったー!」と喜んで自信に変え、自己肯定感も爆上げされるはずなのですが、生き急いでいる自立系な方々は目標を達成した途端、次なる刺激物を求める傾向があります。
その結果、燃え尽き症候群になりがちなのですが、その心理に何があるのか?
成功者が成功を受け取るための秘訣についてお話します。
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燃え尽きや達成感について伺いたいです。
OLをしながら物書きをしており、昔夢見た賞が獲れるようになったり、目標のファン数を達成したり、お金になることも叶い始めました。
しかし嬉しいのはいつも叶ったその一瞬です。すぐに、次は◯◯を達成しなきゃという焦燥に襲われます。
戦利品を並べて何度も「私すごい!」と言ってみるけれど、達成感や安心感に繋がらず…今はもう、叶えたい目標がなくなりました。
日常でも「何もできてない」という不安が頻繁に湧くのですが、振り返れば自立して暮らしてるし、ちゃんと家事もする、お洒落もするし社交的に振る舞える。なのに「もっとやらなきゃ」「でも、これ以上何を?」のループです。
昨年秋に失恋したのも影響してるのかな…?
120kmで飛ばしてた車(私)で、防音壁(ロックマンのシャッター)に突っ込むという、血まみれエンドな恋でした。短い片思いでしたが、ここ数年で一番燃えて幸せでした。もう回復しましたが、失恋後は、仕事以外ほぼベッドで過ごしました。
執筆も恋愛も、情熱的に走っている時に「the 私」を感じます。
私を再燃させるには何が出来ますでしょうか。
アドバイス頂けますと幸いです。
(Yさん)
なるほどー。ある意味達成したいことをやっちまって燃え尽き気味ってことっすねー。
私もカウンセラーをしながら物書きをしているのでちょっとその気持ちは分からなくもないですが、残念ながら賞などはいただいたことがないんですけど。笑
ってことですごいですねー。ファンもたくさんいらして、お金にもなってってまさに物書きとしての夢が叶ってますよね。
でも、なんで満足できないんでしょうね?
素直に喜べないのでしょうね?
失恋してからですか???その前から兆候ありました?
まあ、120kmでロックマンに突撃して大破しちゃったなら寝たきりになるのも無理はないですよねええええ。
ってことでYさんがご多分に漏れず情熱的に生きる女で、仕事でも恋でも燃えるものがないと全然生きてる!って感じがしないのもよく分かりますな。
物書きとしてもある程度夢が叶っちまったので、それで燃え尽きちゃってることもあるのかなあ。次の目標が見つからないぞ!みたいな。
なので、次のターゲット(男)が見つかったらまた燃えそうですけど・・・。
うちのクライアントさんの話を聴いていると「結局好きな男ができればすべての問題が解決する」みたいな方が多いんですよね。
心理学を駆使し、あらゆるセラピーを提供してもビクとも動かなかった心が、好きな男(獲物)を発見した途端、情熱が一気に回復して超絶元気になられる方が少なくないのです。
おまいら、結局は男か!男なのか!とその報告をしてくれた彼女が去った部屋の中でつぶやく日もあるのです。(ザ・哀愁)
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>すぐに、次は◯◯を達成しなきゃという焦燥に襲われます。
>なのに「もっとやらなきゃ」「でも、これ以上何を?」のループです。
一般道を120kmで疾走するわけですから、Yさんもどこか生き急いでいらっしゃることが分かります。
情熱系武闘派女子ってよく「命のかかる恋」とか「命がけのタスク」とかが見つかると勝手に燃え盛る傾向があるじゃないですか。
でも、120kmで疾走するスリルを味わってしまうとなかなかそれ以上の刺激ってないんですよね。
「あたしを満たしてくれる刺激物はどこにあるの?」って感じで。
だから、彼女たちは「難攻不落のロックマン」「行方不明中な野良猫男子」「どうしようもねぇダメンズくん」に惹かれるのでしょう。
仕事なんて打てば響くようなもんにはあまり興味は湧かず、一寸先は闇でこの先どうなるか分からない!もしかしたら燃え尽きて死ぬかもしれん!という状況にコーフンを覚えるとしたら、恋が終われば廃人のようになるし、賞を取ったり目標を達成したりしたらヒマ過ぎて死にそうになるのも無理はないものです。
だからこそ、次から次へ刺激物を見つけてそこにダッシュすることがクセになるのですが、そんな生き方もある程度刺激に慣れてしまえば麻痺してしまってコーフンしなくなるんですよね。
そういう段階を踏んでの燃え尽きかなあ、と思います。
・・・うーん。よくよく思えばあるあるな話かもしれませんね。よく似た話をお聴きしますもの。
なので、なぜそんなに生き急いでしまうのか?なぜそんな刺激物を欲してしまうのか?というところがテーマになると思います。
しかも、好きなことをやってそれである程度成功して、そして、日常生活も順風満帆に見えるYさんがそんな悩みを持ってるとは周りの人は気づかないですよね。
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ここからはカウンセリング案件になるので、一般論かつ筆者の妄想からお話ししますので、「そういうケースもあるのかあ」という目線で読んでいただけましたら幸いです。
叶えたい夢を達成してしまえば当然燃え尽きるものです。
が、Yさんのように
>すぐに、次は◯◯を達成しなきゃという焦燥に襲われます。
という思いがある場合、真っ先に疑われるのが「心の何を埋めようとしているの?」なんです。
心の中にぽっかりと穴が開いていて、その穴を埋めるために猛烈に頑張るわけです。
物書きとして成功したらその穴が埋まるんじゃないか?
○○をしたらその穴がなくなるんじゃないか?
という思いが常にあるんですね。
欠乏感というか飢餓感にも似たもので、これが焦燥感や不安や怖れを作り出します。
何をしても埋まらないので、焦りがさらに増え、情熱を燃やしてそれを埋めようとするのですが、だんだんその情熱にも陰りが見え始めます。
「何か目標を達成した暁には盛大なるパーティを開き、その喜びを思い切り受け取り、そして、自らを称賛して自己肯定感を爆上げし、そして、しっかり休暇を取ってそこまで使い果たしてきたエネルギーを回復させる時間を設ける。」
これが成功し続ける秘訣だと思っています。
しかし、目標を達成しても、何ら祝う気にもなれず、次は?次は何をすればいいの?と思うのは、山登りをして見事登頂に成功するのだけど、即座に「次はあの山に登るぞ!」と下山し、再び山登りを始めるとしたら、当然体力なんて持たないですよね。
(逆に言えば、それで今まで持ってきたところが情熱系武闘派女子のエネルギッシュなところと言えるでしょう。)
そこではこんな表現も可能なんです。
「手に入れるまでは魅力的に見えたのものが、手にした瞬間、価値を感じなくなる」
これは心の中にぽっかり空いた穴=強烈な自己否定の思いがあることを示してます。
ここにも無価値感や罪悪感が暗躍しています。
何を達成してもそれに価値を感じないのは、それを受け取った自分にそもそも価値がないと思い込んでいるから。
目標を達成しても奴隷のように次の目標に駆られるのは成功を受け取らせない罪悪感があるから。
戦利品を並べてもそこに価値を感じないのは、そこに無価値感や罪悪感があるからと言えるんです。
罪悪感からその価値を感じられないし、その戦利品を受け取っても自分に価値がない分だけそれに価値を感じないのです。
ってことは、ほんとうにほしいものにまだ気づいていないのかもね。
ほんとうにほしいものをまだ手に入れていないのかもね。
そんな見方も成り立つわけです。
・・・で、結局、男なんだよねえ、なんて話にもなるんです。
ぽっかり空いた穴はやっぱり男で埋めるしかないよねー。大人のおもちゃで埋めたとしてもちょっと物足りないよね。虚しいよねー。という話。
で、そこから見えてくるのは「親からの愛」をちゃんと感じられてないのかなあ?というもの。
ほんとうにほしいのはお母ちゃんやお父ちゃんからの愛で、それ以外のものには価値を感じられねえんだ!という切なる思いがあるのかもしれません。
ってことで、カウンセリングなら幼少期の話を伺っていくでしょう。
もう一つは「受け取る」ということがとことん苦手な自立特性によるもの。
自分の価値や魅力はもちろん、成功や豊かさも愛も「受け取るもの」です。
受け取る=女性性ってことで、ここからはYさんの女性性に関するテーマが浮かんでくるでしょう。
もちろん、見た目は女性っぽいとか、センスは女性らしいとか、書き物を読めばめちゃくちゃ女性性があふれてる、なんてこともあり得るわけですが、たくさんの自立系武闘派女子にいじめられてきた(?)私からすれば、もっと深いところにある女性性に注目しちゃうんです。
分かりやすい例えを使えば、夜の蝶たち。めちゃくちゃ女ぽい服を着て、女らしい所作をし、コミュ力もめちゃくちゃ高いわけですが、実はそれ、男性性がもたらすものなんですね。
ファッションではなく戦闘服だから胸の空いた服も着れるし、女らしい素振りも「歌舞伎の女形」のような後天的に学んだものであり、コミュ力も「仕事だから」できるものです。
だから彼女たちはプライベートではTシャツにジーンズという服を好み、口数が少ない人も珍しくありません。
※ちなみにお嬢たちだけでなく、看護師、エステシャン、美容師、ネイリストなどにも同様の傾向がみられます。
見た目は女だけど、中身は男よね~♪という奴です。
だから、私のブログでは「女性性だぞー。女性性は大事なんじゃぞー」と連呼するに至るわけです。
ということで、Yさんの中には何か埋めようにも埋められない穴があるのか、女性性が意外と発揮できていなくて男性性優位に生き過ぎてきたのか、という目論見が立つわけです。
だから、そこをきちっと解決してあげると、自分が挙げた功績を自信に変えることができるようになりますし、自己肯定感もあがります。
そして、私がほんとうにしたいこと!もより明確になりますし、場合によってそれは一生かけて成し遂げたい夢としてYさんの目の前に現れるかもしれません。
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男性性優位で生きてきて、受け取ることが苦手な方には「愛させる」というテーマを掲げることがあります。
イメージワークでそれを扱うこともあるし、実践的に周りの人たち、そして今まで出会った人たちの愛を受け取るレッスンをすることもできます。
サレンダーと言って流れに身を任せることを感覚的につかんでもらったり、恥ずかしさ(受け取るときに出る抵抗はコレ)を乗り越えるセッションをすることもできます。
そうして「自然な私」「ありのままの私」と出会うんです。
鎧を脱いで、裸になるんです。
その素の自分を愛すること、その素の自分を与えること(愛させてあげること)を意識していきます。
そうすると自分本来のペースが分かってきます。
120kmで疾走する姿が本物であれば、一般道からレース場に場所を移します。
でも、多くの場合、もっとゆったりとした牛車に揺られるペースが似合う女性も多いです。
ゆるやかに、たおやかに、風になびく柳のようなしなやかな生き方がほんとうのYさんなのかもしれません。
そうすると今まで成し遂げたことのすべてに価値を感じられ、豊かさと幸せを実感できるようになるでしょう。
いよいよそんなプロセスに入っていく時期が来たのかもしれませんな。
・・・でも、結局は男ができたらすべて解決するのかもしれんけど。笑
★自立系で生きてきた武闘派女子のための鎧外しの本&動画
*『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days
★自分の価値を知り、受け取るシリーズ
ワークショップ「自分の価値を見つけて、ちゃんと受け取る会。」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/35015
自立系武闘派女子のための恋愛講座~自分の魅力と強みを自分で見つけて自信にする!~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/37327
心理学講座「自己価値を簡単にあげる方法」
https://nemotohiroyuki.jp/podcast/32642
心理学講座「愛される価値とは?~無価値感について~」
https://nemotohiroyuki.jp/podcast/33533
★罪悪感モノ
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
『目標を叶えてもすぐに次の目標に向けて走り出してしまうクセ』
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