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仕事でも人間関係でも相手があることなので、何かと相手の都合に振り回されることってありますよね?
そんなときにどういう風に自分の意識を切り替えれば、自分軸で、自由な選択ができるのかを考えてみたいと思います。
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まずは皆様へのお知らせとお詫びを。
昨年末に脱稿した「寂しさ・孤独感」の本、2,3月発売予定とお伝えしていましたが、出版社の計画変更等がありまして5月以降の発刊となりそうです。皆様からネタ協力を頂いており、楽しみにしてくださっている方も多いのですが、しばしお待ちください。決まり次第ご報告します!
— 根本裕幸|カウンセラー・作家・講師 (@nemotohiroyuki) February 1, 2021
で、せっかくなのでこういう事象をネタとして扱ってしまおうと思いました。
昨日のネタにも通じることがありますが「先方の都合で予定が変更されたときどうすればいいの?」という話です。
仕事でも先方からミーティングのリスケをお願いされたり、納期の延長を打診されたり、計画が変更されたり、仕様が変わったりってしょっちゅうあると思うんですよね。
また、皆さんが追いかけている野良猫やロックマン氏は「ドタキャン」とか「行方不明」などのできごとに遭遇し、一人ねねちゃん人形にグーパンチを喰らわせて憂さを晴らしていることと思われます。
自分はそのつもりで準備しているのに、相手の都合で予定が変わっちうとなると「えーっ!?」となって、悲しくなったり、ムカついたり、焦ったり、不安になったりして、振り回されることも多いと思うのです。
私の場合もありがたいことに執筆の依頼を先々までいただいていて次やその次の本の発刊時期もだいたい決まっているので、発売が延びるとなるとそちらにも影響を与えることになるわけです。
マネージャー職の方なんかは日常的にそうした対応に追われることも多いでしょうし、野良猫君を追いかけてる女子たちは日夜問わず次なる作戦の立案に忙しいことでしょう。
で、ここで運命の分かれ道なのですが、そうした先方の都合で予定などが変わってしまったときに、被害者ポジションで動くのか、それとも無害者として行動するのかってことでその後の心の持ちようも全然違うわけです。
つまり、相手軸(他人軸)でこのできごとをとらえるのか、自分軸で理解するのか、ということですね。
相手の都合なわけですから、被害者になろうとすれば簡単です。
「あいつのせいで嫌な気分にさせられた・・・」
「勝手な都合で振り回しよって・・・」
という感じで。
もちろん、理屈では分かっているので先方には「かしこまりました。また調整させていただきます。」などと大人な対応をされるかと思いますが、在宅勤務が定着してきた昨今、ネネちゃん人形の被害も甚大なものになってきているかと思われます。
もちろん、そこで感じた感情は抑え込むことはせずに御恨み帳や聴き上手な友達に吐き出すことが肝心ですけれど、そこで少し気分が軽くなったとはいえ、他人軸状態では先には進めなくなります。
でも、それって実は「相手が予定を変更してきたから他人軸になった」のではなく、「元々、相手に依存していた(他人軸だった)ことが、この件で露見した」に過ぎないのです。
ここが大事です。
例えば、私が専業作家で本の印税で生活をしている立場だとしましょう。
そうすると本が出ないと生活費の確保ができないわけで、1冊1冊がまだそんなにバカ売れする作家ではない私は「出版時期が延期になりました」という連絡は即、死活問題になります。
そうするとどうしたって出版社に依存心が強くなり、他人軸モードで執筆活動をすることになります。
※具体的かつ生々しいな話をしますと、本の印税ってだいたい8~10%のことが多く、、ざっくり言えば1冊あたり100円の収入があると思っていただいて結構です。つまり、1万部売れると100万円になります。じゃあ、皆さんの年収分を本の印税で稼ぐには、年何万冊売れたらよいか?を計算してみると印税生活がなかなか難しいことが分かると思います。(もちろん、印税率やその算出方法などはケースバイケースです)(さらにそこに税金や社会保険料などがかかってきます)
その結果、「発売時期は未定になりました」とか言われると、ものすごく振り回されてしまうわけです。
しかし、実際私は本の執筆以外にもカウンセリングやセミナーなどの収入源があり、かつ、最近は弟子どもの上前をいかにハネるか?ということに執心しているので、本の発売時期が延びたとしてもあまり影響はありません。
しかも、発売延期というのは過去何度も体験しているので「ああ、はいはい。了解っすー。」という程度にしか思いません。
ああ、S社とかD社とかに連絡するのがめんどくせーなー、くらいです。
別に自慢話をしたいわけではなく、「複数の収入源があるので、一つの収入源が滞ったとしてもあまり影響を受けない」という話です。
そして、これは終身雇用制が崩れ、副業が解禁されてきたこれからの時代の生き方としてはすごく重要なことだと思っています。(なので、私のライフワークセミナーでは数年前からそういう話を頻繁にしてるわけです。)
企業でも100%子会社でもない限り、一つの取引先に依存せずに複数の取引先を持つのがふつうだと思うのですが、それが「個人」にも言える時代になってきたと思います。(なので、最近は“複業家”という言葉も一般的になってきましたね。)
※ちなみにパートをされいる主婦の方は「夫の収入」と「パート収入」の複業家ですよ。
すなわち、複数の選択肢を持つことで「自分軸」で物事を考えられるようになる、というお話です。
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で、そうすると武闘派な女子たちは「おいおい、仕事はそれで問題ねーけど、それって男も複数持てっていうことかい?あたしはあの野良猫君をなんとか仕留めたいと思ってるんだけど?」という不満がぶーぶーあがると思うので、今度はそっち方面の話をしておきたいと思います。
また、副業禁止の会社員や公務員の方はどうしたって今の勤め先に生活を依存してしまうので、そんな皆様にも通じる話です。
相手の都合に振り回されるのは「依存心」であり「他人軸」であることはもうご理解いただけたと思います。
そこを自分軸で行動できるようにするために、「とりあえず、1人ではなく、何人かの男を視線に入れながら婚活するといいよ」なんて話をすることも多いのですが、「こいつや!こいつがええんや!」と決めちゃった場合、そんなことはしたくないですよね?
適当に遊ぶ異性はいたとしても本命は1人がいいと思う方も多いでしょう。
だから、「他人軸」→「自分軸」への意識の転換がどうしても重要になるのです。
じゃあ、それをどうしたらいいの?という話だと思うんです。
もちろん過去の記事を読み漁っていただいてもいろいろヒントが得られますよ!
「私、私、自分軸、自分軸」などのおまじないも効果的ですし、あと「今できることをする」という方法もよくお勧めしてますね。
今できることって大層なことじゃなくてよくて「手を叩く」「歌う」「踊る」「部屋の掃除をする」「映画を見る」「逆立ちをする」「外に出て深呼吸する」「スマホをいじる」等々無限にあります。
で、改めて今日やってみたらどう?という提案は、「自己価値をきちんと認識する」ということです。
※自己肯定感と言ってもいいのですが「根本さんってほんとうにワンパターンだよね」とため息つかれないように、たまには違う言葉を使ってみました。
これ「自己価値をあげる」とは言ってないことに注目してください。
「自己価値をきちんと認識する」です。
つまり、今の時点で十分な価値があることをきちんと認識しましょう、ということです。
自己価値をあげることは全然OKですが、それは今時点での座標をきちんと確認した上じゃないと、おかしなことになります。
相手の都合に振り回されそうになるときって意識は相手に向かっています。
相手の動向に意識を取られてしまうんですね。
そこで「あっ!」と気付いて、「相手ちゃう、自分や、自分」と意識を自分に強引に持っていくんです。
その時の目先は「自分の無価値なところ」ではなく、「自分の価値のあるところ」です。
具体的に言えば今の自分が持っている「魅力」であり、「できること」であり、「能力」であり、「可能性」です。
「えー、でも、そんなの自信ないもん。自分に魅力なんてないもん。魅力がないから相手もそんな風にあたしのことを扱ってくるんでしょう?」なんて思ってしまうのも、意識が相手に向いているからです。
いやいやそうは言っても私は○○だし、○○ができるし、○○という魅力があるし、ということを見ていくのです。
「魅力がない」と思っちゃうならば「いやいやそんなことないじゃん。あるよ。けど、自分ではそう認識できないだけ」と気付いて、改めて自分の魅力を掘り出しましょう。
そういう意味で、ふだんから自分の魅力を思い出せるようにメモを残しておいたり、魅力を見つける方法を知っておくことも役立つでしょう。
※参考)「あなたはどんな人に憧れますか?」がなぜあなたの魅力を教えてくれる質問になるのか?~魅力発見法のなぞに迫る!~
職場で軽く扱われようが、男から無下に扱われようが、文句を言われようが、友達から冷たくされようが、あなたの持ってる価値や魅力そのものは全く傷つくことはないものです。
自分がそのように解釈してしまうだけで。
そうして「私、私、自分軸、自分軸」と意識を自分に向けていくと、相手の影響力を弱めることができるので、心がふわっと軽くなります。
これは「相手から心理的距離を一歩取る方法」とも言えますから、執着や依存心を減らす効果もあります。
「でも、自分の魅力が分かったって発売時期は早くならないし」とか「でも、自分の魅力が分かったって彼から連絡は来ないし」とか思いやすいんですけど、そでは「ああああ、また他人軸ーーーー!!!」と気付いてあげて、「自分、自分」と意識を向けます。
もうこんなことは何万回も繰り返す必要があるんですけど、だんだんその変換が習慣になってきますから、辛いのは最初だけです。
で、相手は相手、自分は自分、と意識しながら、「あたしの魅力は~」と見つめていきます。
そうすると、相手と自分の間に線引きができるようになって「あたしにもちゃんといいところはいっぱいあるんだし、よくよく見れば魅力的な女だよね」なんて自信もついちゃいますし、「ま、相手のことは相手が決めてくれるから、それまでは自分ができることをしておこう」という意識を作ることができるんです。
いわば執着が切れた状態、自分軸が確立された状態です。
そうすると相手の事情で自分が振り回されないので、「あ、そうなんだ。了解ー」と言えるようになりますし、「選択権をきちんと意識する」ということもできるようになります。
自分軸が確立されるということは、相手と自分は対等の位置に来ます。
だから、相手の都合で予定が変わったことに対し、自分がどういう態度をとるのかは自分が選択できるんです。
「先方からリスケお願いします。」という連絡が来た際、「分かりました。〇月〇日はどうでしょうか?」と返すのも自分の選択ですが、「分かりました。じゃ、この話はなかったことにしましょう」と返すこともできるのです。
相手に依存せず、対等なので、相手の態度に対して、自分がどんな態度を取るのかは全く自由なわけですね。
もちろん、相手との関係を良好にしようと思えば、いきなりバッサリ斬るのもアレなので、お互いがwin-winになるように話を持っていくのがいいとは思うのですが、もちろん、それも選択権は自分にあります。
彼のことが好きだ、仕事をうまくやりたい、人間関係で揉めたくない、本を出したい、みたいな感情、欲求がいろいろ動きそうですけど、自分軸が確立されればされるほど、心が自由になるので、「彼のことは好きだけど、幸せになれないんだったら、残念だけど距離をおいてもいい」とか「平和な関係性がいいけど、今の状態はハッピーじゃない。だから、この話はなかったことにする」というのもアリなのです。
自分の気持ちはちゃんと受け止め、その上で、相手の気持ちや状態を考えて、そして自分の行動を選択できるのが理想的ですよね。
ということで、「相手の都合で振り回されないようにする秘訣」なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
ざっくり言ってしまえば、自分軸に立ち返り、今後どうするのかの選択権が自分にあることを意識すること、です。
これ、夫婦関係や、会社との関係でも言えることですのっで、ぜひ強く意識してみると自由を感じられるようになっていいですよ。
★自分の価値を知り、受け取るシリーズ
ワークショップ「自分の価値を見つけて、ちゃんと受け取る会。」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/35015
自立系武闘派女子のための恋愛講座~自分の魅力と強みを自分で見つけて自信にする!~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/37327
心理学講座「自己価値を簡単にあげる方法」
https://nemotohiroyuki.jp/podcast/32642
心理学講座「愛される価値とは?~無価値感について~」
https://nemotohiroyuki.jp/podcast/33533
★自分軸を取り戻すための本。
>『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)
>「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

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『相手の都合に振り回されない秘訣とは?』
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