「あなたはどんな人に憧れますか?」がなぜあなたの魅力を教えてくれる質問になるのか?~魅力発見法のなぞに迫る!~



投影の法則を使った魅力発見法はいくつもありますが、その法則がちょっと理解しがたいために、セミナーでもセッションでもなかなか素直に受け取れないものです。
ということで、今日はその理屈を事例を使いながらできるだけ分かりやすく説明してみたいと思います。

ふと思いついてツイートするのですが、このネタ、皆さんはどうでしょう?
誰が思いつきますか?

※ちなみにtwitterのみの投稿も多いのでフォローしてもらえると根本が喜びますー!

引用リツイートを見るとみんな自分の憧れを白状してくれて面白い。
特に知ってるフォロワーさんの場合は「へーーー」「なるほどーーー」なんて目で見てしまいます。

で、私のことを知ってくれてる人は「所さん!分かるー」みたいなコメントをしてくださっているんですが、そんなことを言いながら私も100%受け取れてるとは思えないです(笑)

そんな私が自戒を込めてお届けするのが今日のネタです。

この質問、私のセミナーに出たことがある方なら「ああ、やった、やった、これ!」と思い出される方も多いと思います。

「そんときもさー、それって自分の魅力だよ!って根本さん言ってたけど、は?って感じで全然ピンと来なかったのよねー。全然そんな魅力ないって思っちゃうんだよねー」という反応まで思い出された方も多いかと思います。

皆さんはいかがでしょうか?

「自分が憧れる人って自分と同じ魅力を持った人なんだよ!」って言われたら。

たしかにー!と思いますか?
いやいや、絶対ちゃう!!と思いますか?

※twitterでは説明がややこしいので「同性」としてますが、ほんとのところは「異性」でも構いません。ただ、異性の場合は「恋愛対象としての憧れ」みたいなのが入るので、「同性」の方が確実に自分の魅力を探り当てることができると思ってます。

リツイートを見てても「いやー、絶対違うと思う」的なニュアンスでコメントしてくださった方もいらっしゃるのですが、はてさてどうなのでしょうか?

私が憧れる有名人と言えば所ジョージさんなのですが、私のことを知ってくれている方の中には「ああ、分かる、分かるー」と思う方も多いと思います。(実際、よく耳にします。)(ちなみに「根本さんってタモリさんみたいだよね」と言われることもあります)(イケメン俳優に例えられたことはほとんどありません。芸人さんばかりです笑)

でも、さっきも書いたように私自身は「まだまだ全然その域には達してないなあ」と思う部分もあるんですね。

で、そのギャップがあるじゃないですか。

周りの人が「分かるー!なるほどー!」と思うけど、私自身は「いやー、それほどでもー」と思っている、そのギャップ。

これが「自己否定」や「自己嫌悪」と呼ばれるものなのですね。

つまり、自分の魅力を受け取り切れていない分がそのギャップとして現れるわけです。

で、今日はその辺の話を細かくしていきたいと思います。

「あなたが憧れる人ってどんな人ですか?」という質問をするわけですが、そこで出てくる憧れというのは「要素」なんですよね。

所ジョージさんに憧れる、と言ってもそのすべてに憧れているわけではなく、そもそもそのすべてを知っているわけもなく、あくまで私がイメージする所ジョージさんに憧れているわけで、厳密に言うと、所さんそのものに憧れているというのはちょっと違うのです。

この意味、分かります?もう少し私の話を土台に具体的にしましょうね(沖縄風イントネーションで)。

所さんのどこに憧れるか?というと、あの自由な雰囲気、軽さ、器用さ、視野の広さ、面白さ、チャレンジ精神、遊び方、趣味に生きてるところ、愛妻家、笑顔、自分をちゃんと持ってるところ、地に足がついているところ、などでしょうか。

所さんに憧れている人ってほかにもたくさんいらっしゃると思うのですが、おそらく、その人それぞれが挙げる要素ってバラバラだと思うんです(もちろん、被る部分もありますよね)。

例えば、ある人は「交友範囲の広さ」とか「お金持っているところ」とか答えるかもしれませんが、私はそれはリストには入っていません。逆に私が憧れている「チャレンジ精神」とか「遊び方」はその人にとっては憧れではないかもしれません。

同じ所さんという人を見ているのに、その見方はズレるんですね。
でも、それ、当たり前ですよね?見ている人が違うんですから。

じゃあ、なんで所さんの「ここが魅力だ!」と感じるポイントが人によって違うのか?というと、人それぞれが持っている要素が違うからです。

「所さんの自由さに憧れるわー」と思う人は、当然、「自由さ」を心の内に持っている人です。

で、こういう話をすると「ないから憧れるんじゃないですか?」とツッコミを入れてくれる方がいらっしゃるんですけど、ええ、ものすごくいい質問ですね。

ここがポイントなんですが、私たちはそもそも自分が持っていない要素には反応できないのです。というか、何も感じないんです。

私の中に「自由さ」がなかったら、私は所さんが持つ「自由さ」に気付くことができないのです。だって、持ってないもの、分からないでしょう?

大阪のセミナーではここで「ねえ、みんな、“ちくわぶ”って知ってる?」って聞くんです。ちくわぶって関東の食べ物だから(最近は関西のスーパーにも並んでいるところがありますが)、関西人は知らないんです。だからみんな「え?何それ?ちくわ?」なんて反応を示します。

自分の中に“ちくわぶ”という情報を持っていないから「は?なにそれ?」ってなるんです。

それと同じことだと思ってください。
(ちなみに東京のセミナーでは「がめ煮」とか「サラダパン」とか季節によっては「カニ面」を例に挙げます(笑))

自分にない要素は他人の中に見えない、のです。

そして、さらに細かく言うと、私が自分の自由さを肯定しているので(ポジティブに捉えているので)、所さんの自由さが肯定的に見えて、それが魅力として感じられるのです。

逆に言えば、私が自分の自由さを嫌悪していたら、所さんの自由さにも嫌悪してしまうので、とても魅力的な要素としてリストアップすることはできないのです。

分かりました?

自分の中にある要素で、かつ、それをポジティブに、肯定的に捉えているものだけが、他人の中に「魅力」「憧れ」「長所」「価値」として見ることができるのです。

これが「投影の法則」なんですね。

ただ、ここは注意したいところなのですが、その要素を持っている上に、肯定的に受け止めていることは分かりますが、それを使っているかどうかはまた別問題です。

「自由さ」の魅力をふんだんに持っているのに、様々な要因が重なってそれを封印してしまってる方はたくさんいます。

そうすると「所さんの自由なところに憧れるんだー」「それってお前の魅力らしいよ」「ええー?こんなに不自由なのに?そんなことないよー」という会話が成立することになります。

セクシャリティ関連でよくこの話をしますが、元々その人が才能レベルに強く持っている魅力や価値は、周りからの抵抗にあったり、自分自身でその力を怖れて抑圧したりして隠してしまってることも多いのです。

「自由の魅力をふんだんに持つからこそ、その自由さを怖れて自ら封印する」わけです。
だから、そんな魅力を持っていることに気付いちゃいけないので、「ない!絶対ない!あるわけない!」と強く否定することになります。

・・・ということで、この質問の答えが自分の魅力だと聞かされて「絶対違う!」と強く反発する要素があるとしたら、それはあなたの才能を示しているのかもしれないですねー。(ねえ、嫌な話ですねえ)

さらにややこしいことに、私たちは自分の才能レベルの魅力に対しては非常に厳しい目を持つことになります。

私は長らくこんな仕事をしているので、次のように不思議な話をされる方に何人もお会いしてきました。

・東大出身だけど、自分は頭が良くない、という奴
・青山のモデル事務所に所属してる、外見コンプレックスの女子
・プロ野球のドラフト候補に挙がったくせに、自分はヘタクソだとおっしゃる男子
・周りの人からとても慕われ、信頼されているのに「自分は人望がない」という経営者
・3つの事業を立ち上げ、どれも軌道に乗せて人に譲り渡しているのに、自分には才能がないという起業家
・中学生以来、男が一度も切れたことがないのに、全然モテないという武闘派女子(←みんなヤリで突いてあげるといいよ!)

もちろん、彼らが間違ってるわけではなく、そう思わざるを得ないような事情があることは確かなのですが、「自分の才能には自分が一番厳しい」ということは何となく分かっていただけるかな?と思います。

才能レベルの魅力を持っているだけに、その基準がめちゃくちゃ高くなってしまってるんですね。
モデルになれるくらいの美貌とスタイルの持ち主だからこそ、モデル事務所に所属したらすさまじい美人が集まっていて、それが「基準」になるから、自分の外見にコンプレックスを持つようになってしまうんです。まさに才能は諸刃の剣ですね。

だから、なおさら、自分が持つ魅力に対して人は厳しく見てしまい、せっかくの魅力を「ないもの」にしてしまうのです。

ということで、改めて、あなたの魅力をリストアップしてみてください。

(1)あなたが憧れるのはどんな要素を持った人ですか?
(2)あなたの周りにはどんな魅力を持った人がいますか?

後者も非常によくセミナーで問いかける質問なのですが、これまでの説明と全く同じです。

この(1)(2)の違いですが、(2)は今現在あなたが持っている魅力をそのままあぶりだしてくれるものですが、(1)については将来の可能性含みなことはお断りしておきたいです。

つまり、憧れの人、というのはいわば仰ぎ見る存在ですが、今のあなたが自分らしさをより発揮して、魅力をどんどん解放していったら、そういう要素を持つことになるんですよ!という意味になります。

ということで、せめて(1)(2)合わせて100個くらい魅力をリストアップして、そのすべてが自分の魅力であることを“素直に”“素直に”“素直に”受け取って、ニヤニヤしてみると、それだけで自己肯定感が格段にアップすると思います!

なお、いつも言ってることですが、それだけの魅力を持っているからといってあの男が陥落するわけでも、あの仕事が成功するわけでもありませんので、その点はご留意ください。


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
 『あなたの憧れる人が持つ要素=自分の魅力!?
 


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 『「あなたはどんな人に憧れますか?」がなぜあなたの魅力を教えてくれる質問になるのか?~魅力発見法のなぞに迫る!~

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