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成功者になると不都合なことが起こりそうな気がしたり、今までの自分と違う人間になってしまうような気がしたりするものなのですが、それは成功者という存在を崇めすぎているからかもしれません。
それが証拠にひょんなことからTさんが成功者であることが分かってしまいましたし。
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先日は悶絶モノの個人セッションをありがとうございました。
おかげさまで、「やっぱり音楽や創作をしたい!」という意志がハッキリしてきまして、それまでは苦行でしかなかった毎日の鍛錬に身が入るようになりました。
ありがとうございます。
しかしながら、最近また新たに迷いが生じてきました。
「成功したいけれど“成功者”にはなりたくない」という気持ちに気づいてしまったのです。
私は音楽や芸術に感動はしますし憧れる存在もたくさんいるのですが、現実的には生活があってこそ創作できるわけで、結局は一次産業のほうが偉くないか?と勝手に比較してしまいます。
音大や芸大出身のアーティストを見ると、そりゃ成功して当然だろと冷めてしまい、若くして成功した人たちに対する嫉妬や見下しを感じるのはしんどいものです。
嫉妬本にもお世話になりました。
いま思い返してみると、幼少期から心身ともに敏感体質だったため、健康的な暮らしをすることが最優先で色々と勉強しては実践してきました。
身体のことを気にせず普通に暮らせている人がとても羨ましかったです。
まして音楽のレッスンを受けるなんて金持ちの道楽で、しんどい生活から生まれるものこそ本物だと、子どもながらに感じていました。
厄介な制限の中で育った反面、その頃の経験や学んで得た知識が今の仕事に丸ごと生かされており、弱者や被害者だったことで社会に役立っているのかと思えます。
そうなると、成功してしまったら弱者じゃなくなる→社会の役には立てない→成功しないほうがいい→でも成功したいしホールの舞台に立ちたい、という渦でグルグルしています。
弱い自分への執着をなんとか成仏したいです。
ご助言の程お願い致します。
(Tさん)
「弱さ」というのは案外武器として使えるものですし、人によっては「憧れ」に近いものを抱く傾向にあるんです。
みなさまもこんな経験してことありませんか?
・弱いとみんなから守ってもらえる。
・病気をして体が弱ると親が優しくなる。
・弱さを出すとみんなが心配してくれる。
そうすると「弱い方がお得じゃないか?」と思ってしまうわけです。
もちろん、本人は辛いんですけどね。
だから健康優良児だった方はクラスに1,2人はいる虚弱体質の子を少し羨ましく思ったこともあるんじゃないでしょうか。
「しんどいのは辛いだろうけど、体育見学できていいなあ」と思いながら自衛隊式体力向上運動をされてたかと思います。
女性だって、(ハートが)筋骨隆々の自立系武闘派女子よりも、(ハートが)か弱い女子の方が男子からモテそうな気がしませんか?
最近はさすがに聞かなくなりましたが、かつては「君はひとりでも生きていける。けれど、彼女は僕がいなきゃダメなんだ」という理由で失恋した話をよく耳にしておりました。
現代でも口には出さないにせよ、「君には敵わない。僕はいつも優位に立てる相手がいいんだ。」という理由により男に去られた経験を持つ自武女諸君もいらっしゃるのではないかと思います。
つまり、「弱さ」というのは「武器」になりうるということです。
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さて、それが反骨心の原料として使われることも多々あるわけですよね。
家が貧しいからこそ、それに反発して成功してやる!!と頑張るのもそう。
実際それでお金持ちになった方だってたくさんいます。
Tさんの場合も、体が弱くて健康的な生活を送ることが目標であったがゆえに、健康な上にお金もあって音楽を学んでいる人たちを羨ましく思うのもごくごく自然なことだと思います。
そして、その嫉妬心や弱さをバネにして頑張ったのであれば、それが今のTさんの頑張る燃料になるんですよね。
>厄介な制限の中で育った反面、その頃の経験や学んで得た知識が今の仕事に丸ごと生かされており、弱者や被害者だったことで社会に役立っているのかと思えます。
そう、そうした制限の中で得たことが今の自分を助けてると思えば、常に自分を弱者に起き、強者に嫉妬することがTさんの星刻法則になってしまったんだと思います。
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「弱さ」に関する成功法則は私たち全員が少なからず持っているものです。
「体調を崩すとみんな優しくしてくれる」という成功体験をしているならば、みんなから優しくしてほしいときには体調を崩すようになるんです。
そういう心理を特に「弱さを使う」という風に表現します。
そうするとその成功法則ってなかなか手放せないんですよね。
弱さ以外で優しさを手に入れる方法が分からないので、何かと弱くなるしかなくなるのです。
それは「もうこのパターンは嫌じゃ!」と天に向かって叫んだとしても、長年しみついた癖のように抜けないんです。
Tさんが成功者になりたくないと思うのも、まさにその心理で、今の自分を作ってくれて来たもの(=弱者であること)、自分が原動力としてきたもの(=嫉妬心とか劣等感とか)を手放してしまったらどうしたらいいのか分からなくなってしまうからでしょう。
だから、どうしても弱者に執着してしまうのも無理はないと思います。
伝家の宝刀を自ら手放すようなことはふつうできませんもの。怖すぎますよね。
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まず、そこで今に目を向けてみましょう。
>弱者や被害者だったことで社会に役立っている
という表現があるのですけれど、これは暗にTさんがすでに成功者であることを表しています。
音楽ではまだ成功したと言えないかもしれませんが、今の生活、今の仕事においては、ご自身が成功者であることをすでに自覚なさっているのです。
だとすると、Tさんの論理(↓)によれば、Tさんはもう弱者ではないことになってしまうのですけどどうでしょうか?
>成功してしまったら弱者じゃなくなる→社会の役には立てない→成功しないほうがいい→でも成功したいしホールの舞台に立ちたい、という渦でグルグルしています。
さらに言えば、成功者であり、もう弱者ではないTさんはご自身で「社会に役立っている」と感じていらっしゃるわけです。
どうでしょう?
すっごくイヤな気分じゃありませんか?笑
でも、「今、自分はすでに成功者である」ということを知り、受け入れることはものすごく大事なことだと思います。
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ちょくちょくこちらでもお話していますが、私はよくクライアントさんの人生の中にある「成功者」の部分を見つけようとしています。
意外とその人の中には成功体験が眠っていることが多くて、でも、自分ではそれを自覚していなくて、せっかくの宝物がそこにあるのに「もったいないじゃん!」と思うんです。
でも、自分が成功者であることを受け入れられるとぐーんと自分に自信が持てるようになるんです。
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ということは、残念ながらすでにTさんの論理は破綻してしまったのですが、どうでしょうか。成功したら弱者じゃなくなってしまったんでしょうか?成功したら社会の役に立てないのでしょうか?
ということは「弱者のままでも成功できるし、成功者になっても社会の役に立てる」ということをもうTさんは体感してしまっているのでは?
そうするともしかするとTさんはもう「弱い」のではないかもしれません。
知らないうちに強くなり、そうと気付かないうちに成功し、そして、仕事を通じて社会に役に立っている、、、そう思ってもいいのかもしれません。
そしたら、Tさんが思う「自分は弱い」という思いは過去の思い込みを表しているのかもしれません。
知らないうちに強くなってしまったのかもしれないんです。
としたら、ちょっと自分の中の強さを見つめてみるのもアリですね。
もし、自分が弱い人間ではなく、強い人間だとしたら・・・、と前提を変えてみるのです。
そうすると見えてくる景色も全然違うかもしれません。
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ここで心理学的にみる「強さ」と「弱さ」について触れておきたいと思います。
心理学では「ほんとうの強さとは弱くなれる強さのこと」と表します。
言葉のアヤが入りまくりで一見、え???となったかもしれませんが。
「弱さを出す」って強さがないとできない。
「弱くなれる」のは強い人だけ。
「弱い自分をさらけ出す」のは強くないとできない。
私たちが一般的に思う「強さ」「弱さ」とは逆のような気がするかもしれません。
弱さを出せずに意地を張る、隠す、平気なふりをする、などは「強がり」と言います。
「強がり」はやがて「折れて」しまいます。
しかし、ほんとうの「強さ」は折れずに「しなる」と言います。
台風の後などに一見頑丈そうな大木が根っこから倒れてしまうことがありますが、それがいわば「強がり」というわけです。
そして、しなりをもってどんな風にも耐えてビクともしない「竹」がほんとうの強さを表すというわけです。
その「しなり」を生み出せる人間というのは一見弱そうに見える(強そうに見えない)けれど、実はほんとうの強さを持っている人なのです。
まあ、たぶん、そういう強さを持っている人は自分が強いという自覚はありませんけど。
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さて、Tさん。そうすると「成功」の定義も少し変わってくるかもしれません。
自分がすでに「成功者」だとしたら、成功者になることを怖れる必要はなくなります。
そしたら、音楽や創作に遠慮なく打ち込めるんじゃないでしょうか。
そもそも「何をもって成功とするか?」は様々な定義があります。
自分の中でそれぞれ定義があり、人と異なることも大きいわけです。
しかもそれはジャンルによっても異なりますね。
人としての成功、男としての成功、音楽家としての成功、仕事人として成功、いろいろと定義づけが変わってきそうです。
Tさんにとって音楽や創作はどういう意味を持っているのでしょう?
その意味が感覚的につかめるとそこでの成功もはっきりイメージできるかもしれません。
ということで、成功者のTさん。今日からはそのつもりで生きていただければと思う次第です。
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