夫との関係は続けながらも、「また恋をしたい」と思っています。このような気持ちとどう向き合っていけば良いのでしょうか?



まずは「なんでそう思うようになったのか?」という理由を解き明かしていきましょう。
そうすると「ここは何とかした方がいいよね!」というポイントが見つかりますし、「これをやっていきましょう!」という方向性も定まります。
でも、その気持ちを否定しないこと!がまずはとっても大切かもしれません。

こんにちは、いつもブログを拝見しております。40代既婚、中学生の子供が1人いるKと申します。夫は3歳年下です。
今日は、自分の気持ちを整理したくてご相談させてください。

私は既婚ですが、10年ほど前に夫以外の男性に性的に強く惹かれたことがあります。そういうことは初めての体験で、かなり戸惑い、その頃から右京みさほさんや根本先生のブログを読むようになりました。
その方とは特別な関係にはなりませんでしたが、その経験をきっかけに、それ以降も何人かの男性に恋をしてしまうことがありました。数人とは体の関係を持ったこともあります。

最後に好きになった人は、4年ほど前にマッチングアプリで出会った人で、見た目がかっこよく、流行にも敏感、話が軽快で、人気者タイプの方でした。
自由で気ままでかわいい雰囲気に惹かれて(かなり年下の子でした)私の世界が一気に明るくなったように感じました。
何度か私から会いたいと誘ったのですが、いつも都合が合わず、逆に「今日なら会える」と急に連絡が来ることもあり、結局会えないままあきらめてしまいました。

その人から「真面目」と言われたことがあり、その言葉が心に残っています。
私は相手に合わせようとしすぎたり、空気を読みすぎてしまうところがあります。
もっと軽やかに振る舞えたら良かったのかな、と感じることもあります。

独身時代には、12歳年上の人と不倫関係になったこともありました。3年ほど関係が続きましたが、私にとってはすごく辛く苦しかった経験の一つです。

正直に言うと、今は「ギュッと抱きしめられたい」と思うような、寂しさを感じています。
誰かにちゃんと受け止めてもらいたい、安心したいという気持ちがあります。

夫とはここ数年、体のスキンシップはほとんどありません。夫に対しては性的に惹かれません。他の男の人を好きになってしまってから、どんどん夫には男性的魅力は感じられなくなってしまいました。

私は幼い頃から家族に心理的に頼ることができず、父母や兄2人とも疎遠です。
中学生の頃は男子からいじめられていたこともあり、「人に受け入れられること」や「愛されること」「女性としての魅力」に自信が持てないまま大人になった気がします。

そのため、自由で明るいタイプの人に惹かれるのは、どこかで自分にはない強さ、自信を感じられるからかもしれません。

夫は、真面目で、私のことを自由にさせてくれるタイプです。(他の人と恋愛をしてもいい、というほどではないですが)
これまでの男性との関係の中で、夫との関係は、唯一自分が安定していられる関係だと思います。話していても楽しいです。

3年ほど前にリトリートセミナーに参加させて頂いたのですが、そのときのある出来事をきっかけにダンスを始め、これまで熱中してダンスを練習してきました。
今、ダンス熱は少し冷めてきたところです。
また、1年半ほど前から、小規模ではありますが細々と個人ビジネスを始め、一応頑張っていますが、まだ経済的に自立しているとはいえない状況です。

私は、魅力的な女性になりたいと自分を磨いてきているので、今は、自分でいうのはおかしいですが、昔の自分と比べたらかなり綺麗になりました。学ぶことも好きなのでいつも何かしら学び内省したりしており、そのおかげもあるのか一層艶っぽくなってきたと思います。(元々胸も大きく謎に色っぽいタイプなのですが、より色気が増したと思います。また実年齢よりは大分若く見られるタイプでもあります)

今の私は、夫との関係は続けながらも、「また恋をしたい」と思っています。恋をすることでまたダンス熱も蘇ってくる気がします。

このような気持ちとどう向き合っていけば良いのか、また、この寂しさをどう扱えば良いのか、根本先生のお考えをお聞きしたいです。
(Kさん)


とても分かりやすく、丁寧な文章を書かれる方だなあ、と思いました。頭良いですよね。
女性性も豊かだと思うし、心の勉強をされてきたのも分かるし、周りの人たちからの信頼も厚いと思います。
で、ちゃんと自分と向き合っていらっしゃることもよく伝わってきますね。

おそらく「妻」「母」としては満たされて幸せだと思うんです。
けど、「女」が取り残されていて「寂しい」し、性的にも欲求不満になると思うんです。
だから「また恋がしたい」って思うんですが、それって自然なことですよね。
まあ、そりゃそうだよねー、全然変なことじゃないっすよー、と思って欲しいです。

ぎゅっと抱きしめられたい!てほんま自然な欲求ですから。

しかも、“前科”があって、女としても自信を感じられるようになって、色気もますます出てきてるなら「もったいなーい!」と感じるでしょうし、周りからお声がかかることもあろうかと思います。(時折クライアント様から「最近色っぽいとか言われることがめっちゃ増えてモテ期が着ちゃって困ってるんですけど、あんたのせいだからね!」とか言われるのですが、それはうれしいっす。笑)

禁止するとアンダーグラウンドにもぐりこんじゃって罪悪感を量産することにもなりますから、「あー、女でいてぇ。女の自分でいてぇよ」的な感じで女でいることを許可し続けることがまずは大切かなあ、と思うのです。

ということでKさんはもうお分かりかもしれませんが、心理解説をしていきましょう。

幼い頃から家族に頼れなかったってことは早くに自立して、ひとりでなんでもこなしてきたってことですよね?
また、中学時代の男子からのいじめも一人で我慢して耐え抜いたのかな?
そういう経験は男性不信にもつながりますよね。

そして、今も家族と疎遠ならば、ずっと寂しい思いを抱いてきたと思うのです。
温かい、安心できる、ホッとできる、居心地がいい、そんな家庭を求めていたはずです。

それで真面目な夫氏と結婚したんだと思います。
欲しいもの、だいぶ手に入れられましたよね?
心の安定、安心という一番欲しいものも得られましたね。

だから、まずは、ここで自覚していただきたいんです。

「わたしは夢を叶えたんだっ!!欲しいものを手に入れた“成功者”なんだっ!!」

ぜひ、空にこぶしを突き上げて感動的に叫んでいただきたいんです。

あんま成功者って自覚はないでしょ?
「ありがたや、ありがたや」と手を合わせたくなる気持ちはわかるけど、「は?成功者?え?」と目が点になっちゃうかもしれません。

けど、Kさんは確実に成功者なんです。
子どもの頃から欲しかったものを手に入れたのですから。
夢を叶えたんです!

これ、すごく大事なことでね。
自己肯定感や自信という点において、めちゃくちゃ大事なんです。
なので、私もお話を伺いながらそういうポイントを目を皿のようにして探しているんです。

だから、とりあえず「お、おぅ。せ、成功者ね?うん、分かった」と頷いといていただければ幸いです。

で、そうしてお子さんも産まれて「理想の家族」を手に入れられたわけですが、そうするとちょっと不思議なことが起こります。

なんと夫氏が気が付けば「男」ではなく「理想のパパ&ママ」になっているのです!

パパやママに性的興味を抱くことはありませんから、ものすごく困りますよね。

これは夫氏との関係で、幼少期の孤独感、寂しさが癒されたことを表しているんです。
夫氏を理想のパパやママに見立て、幼少期に欲しかったものを与えてもらったわけです。
「不安定で不安」だった“家”が「安定、安心」な“家”になったんです。

そしたらマインドは子どもから成長して思春期に入っていきますね。

思春期に入ると・・・男子たちが気になりますね?メイクやおしゃれに興味を持つようになりますよね?性的な興味も湧いてきますよね?そして、恋がしたくなりますよね?

ということで、10年前くらいにKさんのマインドは思春期に入ったわけで、そうすると家から(精神的に)自立したくなって、外に目を向けるようになるわけです。

その際、どんな男性に惹かれるか?というと、、、同じですね。パパやママが与えてくれなかったものを彼氏から得たいと思うように、夫が与えてくれなかったものを彼氏から得ようとするんです。

だから今のKさんが惹かれる男性は夫氏とは逆のタイプが多いと思うんですよね。

また、思春期とは言え、まだ学生ですから経済的自立を求めるわけもなく、生活は実家のお世話になってますよね?バイトはしても、正社員になることは少ない時代です。

そうして「素敵な彼氏が欲しい」と願うようになるし、でも、そこにちょっとだけパパとママに罪悪感を覚える、そんな日々が訪れるのです。

そうして私たちは「子ども時代に得られなかったものをパートナーを通じて得ていく」のですが、その際に、「まるで子供時代からやり直しているようだ」と感じるものなのです。

かつて不倫をしたのも相手にパパやママを投影していたとすれば理解ができることでしょう。

それくらいKさんは実家で寂しく、辛い思いをされてきたのだろうと思いますし、夫氏との結婚で穏やかな安心を手に入れられたのだろうな、とも思うのです。

そういう風に考えるといろいろと辻褄も合い、今の状況も理解しやすいのではないでしょうか?

そして、「成功者」であることを受け入れて、「これでファーストステージはクリアしたぞ!」と気持ちを新たに、現在の「セカンドステージ」に意識を向けることにしましょう。

>今の私は、夫との関係は続けながらも、「また恋をしたい」と思っています。

そういう気持ちになる理由もお分かりいただけたところで、じゃあ、これからどうしていきましょうか?について考えていきましょう。

あ、別にそういう気持ちがあるのは全然悪くないですからね?
「彼氏が、できちゃったの・・・」って恥ずかしそうに告白するシーンになっても別に自分を責めなくてもいいですからね?

・・・なんかね、文字にするのがちょっとめんどくさいなあ、と思っちゃいましてね。笑
話をした方が早いんだけどなあ、voicyにでも収めようかなあ、でも、ここだけ話をするのもリスナーには分かりにくいよなあ、などと新幹線の車窓を眺めながらぼーっと考えておりました。ちょうど浜名湖を通過するところです。曇りですが、気分がふわーっと解放されますねー。やっぱ海はいいですねええええ。

てなわけにもいきませんので、頑張ってお伝えしたいと思いますっ!!(応援声援承認等々よろしくお願いします。)

1)夫から投影を外す
2)ライフワークをデザインする
3)仮面を外して真実の素顔と出会う

どれも絡み合っているので説明の順番が難しいのですっ!!

1)夫から投影を外す

どっちみち必須事項だと思います。

リアルな思春期は「勝手に大人にされていくシステム」が確立されてます。
下級生も1年経てば上級生になり、中学も高校も「ここにずっといたーい!」と言っても卒業させられます。(留年は別として)
そして、次の進路に向かわねばならず、時がくれば「就活」というイベントに巻き込まれます。

しかし、やり直しの思春期というのはそうしたシステムがありませんから、いつまでも思春期の状態をキープできてしまいます。

いや、むしろ、「抜け出したい!」と思ってもぬるま湯に浸かってしまって抜け出せない!という状態にすらなりやすいのです。

つまり、今のように「夫に理想の両親を投影している」という状態が続くと、「夫もいるけど彼もいる問題」がずーっと続いてしまうのですね。

これは真面目なKさんとしては罪悪感を大量発生させることになるものですからしんどいと思うんですよね。(真面目であるということは大切な長所ですよ。)

それとは別にも、いわば親の脛をかじりながらぷらぷらしているような状態って、ものすごく中途半端なものですから、精神衛生上も良くないわけです。

ただ夫を親にしておくのはとても「楽」なので、ここは頑張る部分ですね。

だから、「夫は親ではない!」と頭ではすぐに理解できる事実をマインドに教えてあげる必要があるものです。

そのプロセスを「投影を外す」という風に呼びます。そのまんまですが。

これは意識的な作業を必要とします。

「感謝しまくる」。

夫が今まで与えてくれたこと、夫と一緒だから実現できたこと、など、夫氏に感謝できることをものすごく頑張ってリストアップし、感謝の手紙を書きまくります。(本人に渡すかどうかは自由です。)

「両親と向き合う」

そもそもは両親との関係に問題があるから夫に親役をしてもらっているわけで、その根っこを絶って行きましょう!という話です。

家族はどんなキャラで、どういう関係だったのか?をきっかけに、最終的に両親に感謝できる状態まで持って行きたいですねー。

そうすると親の席にちゃんと本人たちを座らせることができて、夫をその席に座らせなくても済むようになります。

そうすると夫に対して親を投影する必要もなくなっていくので、そしたら夫に対する意識も変わり、離婚だって選択できるようになりますし、なんと!そんな夫に男を感じられるようになったりもするんです!アンビリーバボーだと思いますけど!

◎東京:11/23(日祝)11:00-18:00 1DAYリトリートセミナー~1日かけて自分と向き合い、自分を癒し、自分自身と出会う~

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2)ライフワークをデザインする

ここに取り組むことも1)につながりますし、3)にもつながるのでとっても重要なプロセスなのですが、ダンスやビジネスなどのライフワークにエネルギーをよりぶち込む、ということです。

これもよくお勧めする方法ですけれど、その分やっぱり効果も高いわけですね。

ちなみに今やってらっしゃるビジネスはライフワークと言えるものでしょうか?

もし違ったら改めて自分らしい幸せな生き方とは何ぞや?というところに意識を向けてみていただきたいですし、改めて自分らしさを探っていただければと思う次第です。

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3)仮面を外して真実の素顔と出会う

まあ、結局これも1)であり、2)につながるものでもあるのですが、ほんとのKさんってどんな女なのかな?と思うわけです。

早くに自立して、頑張り屋さんになって、でも、我慢が当たり前になったし、あんまり目立つ子ではなかったのかな?

でも、中学のときは男子からいじめに遭って、それは何でだったのか?
女子とはどうだったのか?

そうして「女」というものを封印してきたんだけど、10年前から「女」を取り戻して来られて、色気も増して、モテる女になってきて。

言い方は悪いですけど「男好き」ってのは認められますよね?
そもそも兄が2人もいらっしゃるわけで、ブラコン、ファザコン(隠れ、も含め)の可能性も高いですし、男慣れしてるのも間違いないし。

真面目ということを少し気にされてるみたいですけど、それも仮面なのかな?それとも実はそれが真実なのかな?

でも、マジメだからこそ自分磨きもできたし、色気も出てきたってことですよね。

てことはやっぱりすごく女でいたい!という思いが強いのかな?
となると母はどんな人だったのかな?女を抑圧していたのか、その逆か。

なんてことをつらつらと考えながらお話をしていきたいわけですね。
そしたら「ああ、ほんまはこういう人やんね」ということが見えてくると思うので。

これはプロセス自体が自分を楽にしてくれるし、これからの人生に光を差し込んでくれるので、やっぱりお勧めですね。

表面的な部分にとらわれるとどうしていいか分からないことも心の中に入り込めばできることはいっぱい出てきますね。

今までもそうして自分と向き合い続けて来られましたけど、それをまたこの方向で向き合っていきましょう!

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