夫がEDになりまして・・・。~妻が夫の男性性を奪っちゃった!?女神性で夫を癒す!?~



こうしたテーマのカウンセリングもとても多く、社会的な背景もあってこの問題って昨今増えてるんじゃないかと思っています。
その気はなくとも妻が夫の男性性を奪ってしまってるケースもありますし、夫の男性性が傷つきまくってることも珍しくありません。
だとしたらやはり女性性のさらなる解放に意識を向け、さらにその女神性によって夫を癒すプロセスも考えたいものです。

根本先生、こんにちは。
以前記事でお世話になったTと申します。
2年越し、その後のご相談なのですが、聞いていただけないでしょうか。
この度夫が、EDになりまして。夫が、EDになりまして…。(うぉぉぉぉん涙)

私は元々、セクシャリティが激強のなのに性への罪悪感が強い系の自武女でしたが、ヘラクレスンな旦那さんと結婚し、一気に色んな感情(主に性欲)が爆発。そんな私へ、根本先生は
>「彼」という安全な環境の元で、ずっと抱えて来た慢性的な問題を本格的に癒すときなんだな、と思ってください。
と温かなお言葉をくださいました。

そのご助言をお守りに、彼に色んな本音を曝け出してきました。その結果、夫婦関係はより深まったし、かつて悩んだ性への罪悪感も消えてきました。
「私、今なら最高のSEXできます!」と心の準備ができてきた矢先、彼の大切なものが、スタンダップしなくなったんです。

彼も元々、私以上に性への嫌悪感があるようで…キスをすると未だに苦虫を噛み潰したような顔をするし、私の前ですら裸になれません。断片的な情報ですが、DVの父、お金と男のトラブルが多い母、モラハラの元彼女、などの記憶を引きずっているようです…。

そういう彼のトラウマを、今度は私が癒せというフェーズなのかーー!?….と拳を強く握っているのですが、彼は絶対に自分の心の傷を話そうともしないし(匂わすくせに)、最近では「SEXしたい!」の「セ」と言った時点で逃げるし、取り付く島がありません。

男性のEDは身体的な理由が大きいとも思うのですが、それだと希望が見えなくて絶望しそうです。何か、妻側にもできる解決方法を探りたいのです…。
いつも一方的にお世話になり申し訳ないのですが、また、ネタにしていただけますととても嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(Tさん)

前の記事はこちら。

安全・安心・安定な彼氏ができた今だからこそ、向き合える問題ってのがあるんです~関係を破壊せずに成熟した大人の関係に導くための大切な心がけ~

前回の記事でも何となく匂わせられておられましたよね?笑

>デート中はずっと、彼を襲う瞬間を狙っています。しかし、彼は全ッくそれに乗ってくれません。

>「いずれセックスレスになり、一緒にいることが辛くなり

Tさんは予言者でしたか!!笑

このところ夫(彼氏)の“ED問題”から“ずっとレス問題”のカウンセリングが相次いでおりまして、神様はそっちの専門家として私を育成しようとしているのか!?と疑っているところです。

ただ、彼らに共通している点も見えてきまして「優しい、穏やか、平和的、マジメ、話をいっぱい聞いてくれる、自分(妻・彼女)に合わせてくれる、あまり自分の話をしない、仕事はきちんとする」というところでして、「ああ、男性性があんまり伸びてないのかな?そして、明らかに“かかあ天下”なのかな」というところが見えてくるものです。

EDに関してはクスリで解決するとか、ストレス解消、食生活の見直しという男性側の解決法も多数あり、また、女性側はけっこうテクニカルなアドバイスをする向きもあるようで、男性にとっても女性にとっても大問題っちゃ大問題なんすよね。

で、私は例によって心理学やカウンセリング、サイコセラピーの観点からお話を申し上げるわけです。

さて、男性がスタンダップ(←気に入った。笑)するためには、男性性のエネルギーが必要でございまして、その男性性が他のところで使い切っていたならば彼女とベッドインしたってモノが言うことをきかなくなるわけです。

例えば、

・ハードワークのし過ぎでエネルギーが完全に削がれている
・幼少期、もしくは、思春期から男性性を抑圧して生きてきた。
・女性から男性であることをひどく否定され、男性として自信が持てなくなるトラウマを抱えている。
・過去、もしくは、現在のパートナーシップで「男性性」を彼女に奪われてきた。
・父親との関係などで、男性であることを否定して生きてきた。
・思春期以降の男性同士の競争に敗れ続けて自信を失っている。

みたいな彼の過去が見えてくるものです。

特に21世紀は「風の時代」とか「女性性の時代」という風に言われています。
それはそれまでの「傷ついた男性性の時代」よりは平和だし、穏やかだし、いい感じの流れではあるのですが、社会的にも「男性性を使わなくても生きていける時代」になっていることは確かですよね。

また、日本的監視社会の影響も大きくて、空気を読めねばならず、人にものすごく気を遣わなきゃいけない時代でもあると言えます。

そうすると女性性の成長が促される一方で、特別な職業以外は男性性が必要な場面がものすごく少なくなるんですよね。(それで男性性を自主的に育てる必要が生まれ、筋トレブームが生まれたと思っております。)

つまり、昭和の男性は「口下手なもので」と無口でも許されたのですが、令和の男性はそれなりのコミュ力を求められるようになってるわけです。

そうした背景の中で、男性性が弱った男性の代わりに「自立系武闘派女子」と呼ばれる血気盛んな女子たちが世の中に台頭し、「男に頼ってはあかんぜよ!」の号令の元、怒涛の勢いで社会を席巻していることはみなさまもご存じのことでしょう。
そうなれば、男たちが社会の隅っこに追いやられるのも必然と言えるかもしれません。

しかし、社会上はそれで問題なくとも、いざ男と女の営みとなれば男はスタンダップ(←とても気に入ってる)しなければならないわけで、それが大問題となるわけですね。

もしかすると近い将来、女性側の機能が進化して男がスタンダップしなくても目的を果たせるようになるかもしれませんなあ。(縁側で渋茶を啜りながら)
そもそもラブグッズの世界では「男がいらなくなるかも」という領域に達しようとしていますしね。

カウンセリングをしていても、女性側が性欲を持て余してる話を伺うこともめちゃくちゃ多く、また20代でのレスの問題を伺うことが増えてきてるのです。

まあ、たまには社会的な話でもしようかのぉと干し柿をかじりながら思った次第です。

ということで、Tさんの話に戻るわけですが、

>そのご助言をお守りに、彼に色んな本音を曝け出してきました。その結果、夫婦関係はより深まったし、かつて悩んだ性への罪悪感も消えてきました。

というプロセスはたいへん素晴らしいことだなあ、と思う一方で、その実態をもう少し調査したいな、と思ってしまいまして。

うまく行ったことを掘り返すことは野暮なことだと分かっているのですけれど、これ、Tさん側から見た話で、彼から見たらどんなプロセスだったのかな?と思ったんです。

例えば、こういうケースがありました。

安心安全かつ穏やかで優しく、なんでも話を聞いてくれる夫にいろいろな思いをぶちまけ、さらけ出していた奥様がかつていました。

「私たちはなんでも話し合える仲」とおっしゃっていましたが、その内訳は「9:1」で奥様が圧倒的にしゃべっているようですし、そもそも話し合いのきっかけも、そのテーマも、また進行も、すべて奥様が主導されていました。

彼はそれに合わせてくれていたし、意見を求めれば言ってくれたので彼女はうまく行ってるし、対等な関係だと思っていたんです。
もちろん、セックスも彼女主導でした。

そういう生活がしばらく続いたのち、徐々に彼がスタンダップしないことが増えていき、彼の態度もだんだん悪い方に変わって行きました。

そして、あるとき様子が変だな、と彼の入浴中にスマホを見てみたところ(当然、スマホのパスワードは知っていた)、懇意にしている女性の存在を見つけてしまいました。

それで彼女は半狂乱になってバスルームに突撃し、事態を問い詰めたのですが、そこで彼女としては思ってもみなかった言葉が彼の口から語られたんですね。

「自分の話ばかりしてこちらの話を聞いてくれない」
「自分の思い込みを押し付けられるばかりで、こちらの意見は一切受け入れない」
「頑張ってあなたに合わせてきたけどもう疲れた」
「その彼女は僕の話をたくさん聞いてくれるし、たくさん褒めてくれる」

つまり、彼女と彼で全然違う物語が流れてたんですよね。

Tさんのケースがこれに当てはまるかどうかはもちろん確信なんてないし、私の思い過ごしであればよいなあ、と思うのですけれど、おふたりの関係性を見ていると、そんな物語が頭をよぎるんです。

「自分はうまく行ってると思っていたけど、彼が自分に一生懸命合わせてくれてただけだった」という悲劇は実はとても多いんです。

そうした夫婦関係が彼の男性性を抑圧させることになってしまったのです。

つまり、全くその気はなかったのだけど、夫の男性性を妻が奪ってしまったような形になってしまってたってわけです。

ということで、Tさんの不安をいたずらに煽ってしまったかもしれませんが(すいません)、勢いのある(圧が強い!?)自武女のみなさまは時々「彼が素直に従ってくれるのは彼の好意からだ」と思い込んでしまうことがあるので、こういうケースもあるのかあ!と生暖かく受け止めていただければと思います。

というわけでTさんの夫の話。

>彼も元々、私以上に性への嫌悪感があるようで…キスをすると未だに苦虫を噛み潰したような顔をするし、私の前ですら裸になれません。断片的な情報ですが、DVの父、お金と男のトラブルが多い母、モラハラの元彼女、などの記憶を引きずっているようです…。

彼は「超・安全健康体なヘラクレス君」とのことですが、そんな過去をお持ちとは。

まさに「人生はドラマじゃ!!」というTさんにふさわしいパートナーが用意されたのですね!

どこをどうとっても親密感への怖れも強いし、恐怖の中で生きてきたことが分かるし、だからこそ、モラハラな元カノを引き寄せてしまったのでしょうし、、、、え。Tさんも!?笑

ということで「モラハラ女」にならぬよう、最大限の警戒を発するとともに、まずは「理解」から始めていきましょうか。

性への嫌悪感はもちろんですけれど、どうも「人への恐怖心」というのを彼は強く持っているのかもしれません。

身近な人に散々振り回され、傷つけられてきたわけですから、そうした人々の投影をTさんは引き受けることになるわけです。

裸になれないというのは一種の防衛手段ですね。
表面的には「恥ずかしい」と感じてるかもしれませんが、実際は「怖い」のかもしれません。
相手に隙を見せるようで。

その一方で、DV父やトラブルメーカーの母となれば、距離が近づいたときに心を閉ざしてしまうのも無理はないでしょう。

そして、男性性は抑圧されちゃいますよね。
自分を守るには致し方ない選択だったかと思います。

だけど、おそらくそういう父ですから彼の中には暴力的な男性性が隠されている可能性もあると考えます。

そこをうまく解放できればTさんにとって最高のセックスパートナーになれるでしょうし、いっぱい稼いでくる男になってくると思うのですね。

また、その一方で女性不信もたいがいなものだと思います。

ということは、

>そういう彼のトラウマを、今度は私が癒せというフェーズなのかーー!?

というTさんの読みは大正解なのでしょう。

さて、そうなるとTさんは彼に「安心・安全」を与えてあげる必要があるのですが、そこは興味ありますでしょうか?

彼が服を脱がないのも、キスすら拒もうとするのも、ポジティブに見ればそれくらい心の距離が近づいた証拠と言えます。

つまり、家族の距離と言いますか、親密感が高まってきたというか。
それはTさんの頑張りのおかげでもありますね。

同時に、彼はその近い距離で散々傷ついてきたわけですから、服の下には無数の、そして、生々しいままの傷が残っていると解釈しましょう。
キスですら痛みが走るくらいですから。

ということはやはり「女性性」、その中でも「女神性」をもって傷だらけの彼を包み込んであげる的な戦法を採りたいものです。

この点についてはどう思われますか?
「刺激的な人生」とは真逆の方針ってことにもなってしまうのですが。

夫との関係をもっとよくするためだったら女神様にもなったるで!!という気持ちになれるでしょうか?

夫が「男性性」の問題を持つならば、妻は同時に「女性性」の問題を持つことが多いものです。
「夫婦は同じ感情で苦しむ」というものですから。

だとするとTさんはまずご自身の女性性の問題をさらに深く癒していくことが良さそうですね。

彼にここは安心・安全な場所だよ、リラックスして自分を表現しても大丈夫なんだよ、という優しいメッセージを送り続けるイメージでしょうか。

よく個人セッションでは「傷ついた男性を癒すイメージワーク」をよく採り入れているのです。

それは自分自身が女神様になり、彼を優しく包み込み、深く深くその慈愛と慈悲の心で癒してあげる、ということです。

そこで、ちょっとディープな話をします。

この女神様と言っても様々な女神様があると思っているのです。
だから正確には「女神性の解放」ということになるのですが、それにはやはり実母との関係や、女性としての自己肯定感、そして、今までの生き方(つまりは罪悪感)が影響してくるものです。

※女神性とは高いレベルの女性性のことを指しています。

ちょっと前に波長の話を書きましたが、Tさん本来の波長に自分を戻してあげることも課題となってきます。

今のTさんが自分らしい波長で生きられてない!というわけでなく、そこは正直分かんないのですが、育った環境に適応して筋金入りの自武女となった方の中には「本来はゆったりとしたワルツの波長を持っているのに、後天的にいろいろあって、パンクロックみたいなリズムを刻んでる」なんてこともよくあるんですね。

それには「地に足を着ける(グラウンディング)」というプロセスも役立ちます。

以前に比べればだいぶ自分らしく生きられるようんいなったTさんですから、その点も改善傾向にあると思うのですが、改めて「自分らしい波長」とか「自分らしい時間の過ごし方」という意識を持ってみられるといいでしょう。

さらに夫婦は鏡なものですから、夫との間に起こる問題は自分自身の問題です。
だから、女性性がカギなんじゃねえか?とひとつ目星を付けたのですが、もう一つはやはりセクシャリティですよね。

ここまで癒されて、性への罪悪感もなくなってきたにも関わらず残っているセクシャリティの問題とはなんでしょうか?

これがまさに慢性的な問題かもしれませんよね。

そこに改めてフォーカスして、さらに魅力的な女になっちまおうぜ!ということなのです。

最後にヴィジョンになったらいいな、という話。

彼女の夫はEDではなかったのですが、彼女が女性性やセクシャリティを解放するほどに中折れの傾向が強くなってきたんです。
逆じゃね?と思ったのですが、改めてより自分を解放するタイミングだと悟り、彼女は「とってもエロい女神様」という路線を選んだのです。

そして、それらの解放を引き続き徹底して行ったところ、まず、夫がなぞの2段階昇給を果たし、年収が一気に20%近くアップするというミラクルが起きました。

その頃彼女は「少し触れただけでもイッてしまう」というレベルまで至っており、何ならセッション中に「夫と見つめ合い、包み込む」というイメージワークでも達してしまうほどになったんですね。

その頃から夫も自信を取り戻して男らしさが増しており、彼女はさらに彼に惚れるようになり、自然とスキンシップが増えて行ったのですね。

そして、気が付けば夫氏は連射可能になって、週7体制を敷けるまでになっていました。

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