愛されたいのに愛されないように振る舞ってしまう心理について

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愛されたいのに愛されないように頑張ってる自分はいませんか？
愛情を示されても素っ気ない態度をしたり、愛されることを求めているのに気持ち悪いと思ってしまったり、愛してくれる人を遠ざけようとしたり。
でも、そうなるにはそうなるだけの事情があり、何とかできる方法もいくつもあるんです。

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タイトルのみで「どきっ」としてしまった紳士淑女のみなさま、こんにちは。
そして、タイトルを思いつきながらも、すごい数のパターンがあるなあ・・・と思わず天井を見つめてしまった私です。

「愛されたいのなら、素直に愛情を受け取ればいいのに」ということは自明なのですが、それが分かっていてもできないっ！から問題になってしまうんですよね。

で、この「愛されたいのに～」の傾向はパートナーシップでのみ現れるものではなく、仕事だってあるあるな話です。

とある女性経営者の方をカウンセリングしていて、従業員や取引先からすごく愛されるタイプだろうな、と思っていたんですよね。

で、実際、そういう事実も多くあるようなんですが、ご本人、全然それを受け取っておらず、むしろ、距離が縮まれば縮まるほど相手のことを疑ってかかってしまうそうなのです。

「だからわたしは怖い社長として見られてると思います！」と愛らしく笑いながらおっしゃってて、「矛盾、矛盾！」と指摘させていただくほどでした。

パートナーシップではほんとうにめちゃくちゃよくあるケースですよね。

・パートナーから優しくされればされるほど嫌な態度を取ってしまう。
・相手が自分のためにいろいろしてくれると「何かお返しをしなきゃ」ということばかりを考えてしまう。
・おごってもらうことを「悪い」と思ってしまい、相手に余計に気を使ってしまう。
・気になる人から気になる素振りが見えると壁を作って素っ気なく接してしまう。
・自分のことを可愛がってくれる人が現れるとほんとはうれしいのに、無視したり、意地悪をしたくなったりしてしまう。
・好意を向けられると「キモい」と感じてしまい、相手のことを嫌いになろうとする。
・「好き」って言われると即座に「そんなわけない！」と否定する自分がいる。
・自分を好いてくれる人には興味が持てず、振り向いてくれない人ばかりを追いかけている。
・「愛されたい！」と思うのに、尽くす恋ばかりを繰り返している。
・好きな人との距離が縮まって行くのが怖くて逃げることばかりを考えてしまう。（親密感への怖れ）
・パートナーから愛情を示されるとフリーズしてしまい、何も言えなくなってしまう。
・優しくて愛情深い人とお付き合いしていながらも、刺激を求めて他の異性を求めてしまう。
・無条件で自分を愛してくれる人よりも、全然愛情を示さない冷たい人の方に惹かれてしまう。

いろいろと心当たりはありませんか？

「愛されたい！」って思っているのに、全力で「愛させないぞ！！」と相手をテストしているような態度を取ってしまって、そんな自分にも嫌悪して、相手に罪悪感も覚えて、「ほんと自分は何してるんだか・・・」とため息をついてる感じ。

そこにある愛情を自ら遠ざけているような感じになるんですよね。
分かってるのに！！！て叫びたくなるのも無理はありません。

てことで、心の中を見ていきましょう！という話になるわけです。

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（１）無価値感系

〇愛してほしかった人に愛してもらえなかったので愛を疑うようになってしまった。

〇愛されたらその分お返しをしなきゃいけないけど何も返せないと思ってしまう。

〇愛してもらっても自分は何もないから相手をがっかりさせると思ってる。

〇愛を受け取ってしまったら自分の嫌な部分がいっぱい出てきちゃう！と思ってる。

（２）罪悪感系

〇自分のことが嫌いすぎるので、愛してもらうのって申し訳ないと思ってしまう。

〇愛してくれた人を傷つけてしまった経験がトラウマになってる。

〇愛されたら相手の奴隷にならなきゃいけないって思い込んでる。

〇愛を受け取ってしまったらもっと頑張らなきゃいけなくなる。

（３）執着系

〇この人にしか愛させない！って決めてるフシがある。

〇あの人ですら愛してくれなかったのに、他の人が愛してくれるわけがない！と思ってる。

〇愛を受け取ったあとで振られたらもう立ち直れないと思ってる。

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（１）無価値感系

「自分には愛される価値がない」という思いを無価値感と言います。

これは幼少期に端を発することがほとんどで、親が自分を十分に愛してくれなかった、自分よりも他のきょうだいを愛していた、自分よりも他の人（配偶者、親など）を優先していた、などの経験がこの思いを作ります。

だからけっこう歴史的な感情だったりするのです。

また、女性の場合は「男尊女卑」の影響を受けて「女の子でがっかりされた」「兄（弟）の方を大事にされた」という要因で無価値感が刻まれることも多いです。

そして、それがパターン化して、学校でも、友達関係でも、恋愛でも、「自分なんて愛されるわけがない！」という思いを引きずるようになります。

中にはそこで自立して「自分が愛される価値があることを証明してやろうじゃないの！」と気合を入れて勉強やスポーツやおしゃれを頑張って優秀な成績を残すようになるケースもありますが、そうすると「親が愛してくれてるのは“優秀な子ども”である自分で、“ありのままの自分”ではダメなんだ」と思うこともあります。

また、自分には価値がないから価値を外から付けようとして「ブランド信仰」に走ることも多くあります。
ファッションをブランド物で固めるのはもちろんですが、学校や就職先、勤務先を「有名だから」という理由で選んでしまいますし、パートナー選びも同様に職種、勤務先、ルックス等で選ぶ傾向があります。

でも、そうして身に着けたブランドも「そのブランドに価値があるんであって、自分自身は価値がない」という思いは引き継がれてしまい、やはり根っこの問題は解決していません。

この場合、「親が十分に自分を愛してくれなかった」という“誤解を解く”という作業をコツコツ続けていきます。

つまり「親なりに自分を愛してくれていたとしたらどういう風に愛してくれたのだろう？」というところを見ていき、「ちゃんと親なりに愛してくれたんだよな」と心から納得する必要があるものです。

さらに言えば、「親が他のきょうだいを大事にして、自分を愛してくれなかった。自分には愛される価値がないんだ」と感じた瞬間に、私たちは自分自身に「愛される価値のない奴」とレッテルを貼るんですね。

親が貼ったんじゃないんです。
親の言動によって、自分が自分にそのレッテルを貼り付けたんです。

そして、その後の人生でそのレッテルがほんとうであることを証明し続けているのです。

だから、それを剥がしましょう！という話になるわけです。

「周りの人がありのままの自分を愛してくれない！」と思っているわけですが、誰よりも自分自身がありのままの自分を愛せないわけですね。

だから、改めて「自分で自分を愛する」というプロジェクトに着手します。

「自分が自分を愛しても人から愛されないんじゃ意味がない！」と思ってしまう方はぜひ「投影の法則」を学びましょう。

自分で自分を愛せるようになれば、それを周りの人に投影しますから、周りの人も自分を愛してくれてるように感じられるのです。

◎セミナー動画「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

◎セミナー動画：応用心理学講座「ワーカホリックもプレイボーイも無価値感が強くて自分に自信がないの！？」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46474

（２）罪悪感系

無価値感と対をなす罪悪感ですが、これは私たちの潜在意識の中に深くめり込んでる感情でして「こういうことをしたから罪悪感が芽生えた」という記憶は乏しいものが普通です。

この感情は「自分なんて愛される資格はない！」と思わせるものですし、「わたしなんかを好きになっちゃって申し訳ない！ごめんなさい！」と思わせるものですし、「また相手を傷つけちゃったらどうしよう」と不安にさせるものです。

そして、この罪悪感は「奴隷マインド」を作り出しますから、「こんな自分のことを愛してくれてるのだから、相手のことをとことん満足させなければならない」なんて思わせるんです。

自分に「罪人・悪人」というレッテルを貼って、罪の償いをさせようとするわけです。

そうすると「愛されること＝牢屋に入ること＝不自由になること＝奴隷になること」みたいに連想してしまうので、それは嫌だ！自由でいたい！と思って愛を受け取らなくなるんですね。

また、罪悪感は自分のことを「毒」のように扱います。
汚いもの、穢れたもの、として自分を見るんですね。

そうすると愛を受け取ってしまったら相手を毒してしまう、穢してしまう、と思うわけで、そしたら愛なんて受け取っちゃいけません。

だから、愛してくれようとする人を拒絶し、愛させないように努力するんです。

罪悪感は私のブログでも常連様のように出てくるものですから、あちこちで解説をしてますが、「自分を許す＝自分を愛する」ということがテーマになります。

「わたしの罪はすべて許されました。わたしはもう無罪です。」という基本的なアファメーションから、その毒を流すイメージワーク、自分自身を浄化するワークなど多種多様なセッションが生まれています。

＊「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」（ディスカバー２１）
＊セミナー動画：『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
＊心理学講座動画：『罪悪感と癒着の心理』
＊光の瞑想～疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク～

（３）執着系

「君のことを愛しているよ」
「だめ、わたしには忘れられないあの人がいるの」

という形で愛させないように頑張るのがこの執着系です。

「忘れられないあの人」というのポイントで、それが過去の恋人であるケースも多いのですが、「父」や「母」や「きょうだい」であるケースも実はとっても多いのです。

「過去の恋人のことを忘れられない」という場合もあれば、「その恋で傷ついた痛み」がまだ解消されてない場合もあります。

「その恋の痛み」というのは、例えば「大好きだったから一生懸命相手のために頑張ったのに、相手の人は最後は他のひとを選んだ」みたいなときに、「ああ、自分の愛情なんて大したことないんだ！」「あんなに頑張ったのに報われなかった！」という傷がつきますよね？

だから、その相手とはまた付き合いたいとは思えないんだけど、「また恋をして、あんだけ頑張って、それでダメだったら立ち直れない！」という怖れが、愛を受け取ることを拒否させるのです。

これはやっぱりその執着を手放していきましょう！ということになりますね。

また、その親、きょうだいになるとなかなか実感がないことが多いのです。

カウンセリングなどでお話を受かっていくと、どうも「母」にこだわりが強く、母からの愛情を未だに求めている様子が見えることがあるんです。

とはいえ、あんまり本人に自覚はないのですが、そういう風に考えると辻褄が合うんです。

そうすると「あなたはお母さんにしか自分を愛させないって決めてるみたいですね」ということになるわけで、そしたら、他の人に自分を愛させようとは思わないですよね。

これは先の罪悪感につながってることも多いですね（母を助けたかったのに助けられなかった、という罪悪感など）。

だから、ここは王道の手放しワークに挑んでみたいところです。

＊「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」（学研プラス）
＊セミナー動画：本気の手放しワーク 2024
＊セミナー動画：『本気の手放しワーク』
＊手放しワーク～手放したいものを川に流してしまおう～(1,000円)
＊セミナー動画：心理学講座「執着と手放し～もしあなたが今幸せでないならば何かに執着しているのではないだろうか？～」
＊セミナー動画：「自立系武闘派女子のための恋愛講座～過去の恋を清算する、棚卸しと手放しセッション！～」
＊セミナーＤＶＤ『手放す愛で夫婦関係に奇跡を起こす～愛で問題を解決するセミナー～』

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そんな風に「愛されたいのに愛させないように振る舞ってしまう」という態度の裏には、そうなるしかなかった原因と、それぞれの対処法があるわけです。

もちろん、それらは個別案件なのでこれ以外のケースだって、こうした事情が絡み合ってることだってあるのですが、「そうなってしまうにはそうなってしまうだけの事情があるんだから、そんなに自分を責めないでね」ということを言いたいわけですね。

でも、そうして根っこの問題を解消していく段階で、「少しは受け取れるようになりました」とか「前よりも愛されてる実感を得られるようになりました」という変化が現れるようになります。

そればかりかその変化は各方面に広がっていき、「はじめは恋愛の悩みで相談してたんだけど、最近、仕事の方も調子がよくなってきたんです。」なんて副産物も現れるんですね。

だから、あきらめずに「自分と向き合えば何とかなるんだ！」という希望を持っていただきたいと思う次第でございます。

◎大阪：11/15（土）12:00-17:00 パートナーシップ・グループカウンセリング【定員４名】

◎東京：11/23（日祝）11:00-18:00 １DAYリトリートセミナー～１日かけて自分と向き合い、自分を癒し、自分自身と出会う～

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「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」（小学館）

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