腹を括ってケジメをつけないと前には進めませんか？幸せにはなれませんか？

＊

という質問へのアンサーは、
「まあ、罪悪感がそれだけ出しゃばってるうちは幸せにはなれねえな。自分がそれを許さねえもんな。罪悪感を解放していきゃ、ケジメも付けたくなるってもんだし、肚も決まるってもんよ」
ということになります。

＊

逆だったらＡさんはどう思います？

彼が元カノとまだつながっていて、前に住んでいた家の家賃が彼の口座に毎月振り込まれてるって。しかも、どうやら週に何度も元カノの夢を見るだなんて。

どうします？

処す？

埋める？

沈める？

斬る？

Ａさんの話を読むと、それなら元カレに戻ればいいじゃんね？と思っちゃうのですけどそれは難しいんですかね？

とりあえず、なんでそんな元カレとつながってしまっているのかが気になるのですけど、そうするしかしゃあない状況だったということなんですよね、きっと。

でも、自分名義の家に元カレが住むってのは気持ち悪いんじゃないかと思うのですけどそうでもないの？

心の中の数％くらいはヨリを戻すことを期待してたりするの？

少なくとも元カレとのつながりが残っていることに対して「何とかしなきゃ」という思いとは別に、それを望んでる自分もいることは確かなのでしょう。

＊

私の元に持ち込まれるご相談にはけっこう取っ散らかってる事案も少なくなくて、今カレの話の中に元カレやセフレや不倫相手とかが混在していることも多いんですよね。

「えーっとお金を貸してるのは元の不倫相手で細々とお金を返してもらっていて、セフレとはイマイチ切れてなくて半年に１、２回タイミング合ったときに会う関係で、元旦那名義の家に子どもたちと住んでいて、ということでよろしいですよね？それで今カレが離婚協議中？」みたいな。（←この例は創作ですけど、まあこんな感じね）

で、状況が取っ散らかってるので、当然ながら自分の気持ちも取っ散らかっているわけで、「どこから手を付けていいのか分からん。」とご相談にいらっしゃるわけですね。

で、例によって「どうしたいの？」って聞くと「ああ、それが一番分かんない―！今カレのことが好きなことは間違いないけど結婚したいかって言われると分かんなーい！」とおっしゃるわけです。

ということで、Ａさんのお話についても「あれこれ整理しつつ本音でも探っていきますかねえ？」というところでカウンセリングを進めていくのだろうと思います。

＊

＞腹を括れてないのは私や～。元カレを思うことで自分を守ってるんだ～。進むの怖いんだね～。なんてことに気づきました。

ということに気付いたのはとても偉いです。素晴らしいです。最高です！

幸せになる恐れがよりリアルになったって感じですかね？

前回のネタと通じるところがあるかもしれませんが、自立してる人はこういう手を取ることが多いので注意喚起でございます。

「幸せになることが怖ーい！」
　↓
「あ、そうだ！幸せにならないようにしたらいいんだ！あたし賢い！」
　↓
「なにか悪いことすれば幸せにならなくてもいいもんね！」
　↓
「よし、罪悪感増やしちゃおう！！」

今カレとの関係が一気に進んだったら数々の罪状を持つＡさんとしては怖くてたまりませんよね。

そしたら「溺れる者は藁をも掴む」の精神で、とりあえず元カレを掴んでしまうのかもしれません。（元カレ＝藁ですね）

そうして、元カレに気を逸らすことで、今カレ、そして現況から目を逸らせるわけです。

今のところその作戦は順調に推移しているのでしょう。

まあ、このまま今カレに押し切られて「祝！結婚！」なんてことになるかもしれませんが、とはいえ、「結婚＝幸せ」じゃないですから、やっぱりこの問題は付きまとうと思います。

何なら自分名義の家に元カレを住まわせてる時点で罪悪感もいや増しますから結婚を祝われるたびにビミョーな気分になることも間違いないでしょう。

＊

＞ケジメをつけないと今の彼と進んではいけない、私が腹を括らないと幸せになれないの？

とおっしゃるＡさんは幸せになりたいのかな？どう？正直どない？なあ、どない？

「幸せになる！」と宣言できる？

あ、なんか最近そんな記事書いた気がする。

幸せになることを「遠慮」してませんか？

もうちょっとウダウダわちゃわちゃゴチャゴチャしたいのであれば、まあ、それはご本人が望むところなので私は何も言いません。

好きにしたらええよ、と優しく耳元でささやくでしょう（キモい）。

＊

ということで、堂々巡りになっちゃうかもしれないけれど、どうしてケジメをつけるのが嫌なんでしょう？

今の彼と先に進むことがどうしてイヤなんでしょう？

肚を括るのがイヤなのはなんでなんでしょう？

このあたりをぐりぐりしていくとコリがほぐれるかもしれません。

これって再び

＞罪悪感を言い訳に目の前の幸せ見逃してない？

という話になるのでしょうか？笑

＊

＞これをどうにかしなければいけない繋がりも元彼への気持ちも清算しないと、そう思いすぎて週に何度も元彼と話夢を見ます。

だったらひとりで考えるのは無理ってことなのですよねー。
カウンセラーを使った方が早くないですかねー？

＊

さて、ここから話を逸らしていくのですけれど、取っ散らかってる状況に見えて実は一本の線が絡まってるだけだった、というケースはとても多いんですよね。

同じ人間があれこれやらかすものですから、けっこうパターンは似ていますし、自分では混乱するような状況でも、傍目から見るとけっこう筋が通っていたりするものです。

例えば「罪悪感」なるものがありますと、やはりケジメを付けてスッキリしてから前に進む、ということは難しくなるものです。

過去の男をずるずると引きずりながら、時々横道に逸れながら、さらには途中でゴミ（？）を吸い付けながら、ごちゃごちゃと前に進んでいくのですね。

そして、罪悪感がベースにあるものですから、それぞれを整理するということもすごく悪い気がしちゃうのです。

そういうときってテーブルの上にひとつひとつ押収した証拠品を並べてみて「ねえ、これ必要？」って聞いてみるんですね。

そうすると「まあ、そう言われてみればいらないかな。ちょっと惜しい気はするけど」とかおっしゃるので、「じゃあ、処分でいいね？」と確認して、窓の外に放り投げるのですね。

その瞬間は「あっ！」と空飛ぶ押収品に目をやるのですが、その後は「まあ、いいですわ」とちょっと力が抜けたようになるのです。

それで「軽くなっただろ？」と老刑事のように言うと、容疑者は「まあ、確かに」とおっしゃって整理が進みます。

要するに自分では大切なものだと思い込んでしがみついているのだけど、心の中では「そろそろもういいかな？」とか思っているし、罪悪感が引っ付いてるものですから正直重たいので、まるできっかけを探しているような心理状態になるんですね。

それをカウンセラーが「こんなもん、もういらねえだろ？」と詰めると、その罪悪感が解放されるので、「ええ、まあ。もういらないっす」と言いやすくなるのです。

＊

このスッキリしない状況を持ち続けてしまうのも罪悪感の仕業とするならば、やはり罪悪感と向き合っておいた方が良いのかもしれません。

罪悪感から解放された分だけ綺麗な道を歩きたくなるものですからね。

ということで、

＞腹を括ってケジメをつけないと前には進めませんか？幸せにはなれませんか？

という質問へのアンサーは、

「まあ、罪悪感がそれだけ出しゃばってるうちは幸せにはなれねえな。自分がそれを許さねえもんな。罪悪感を解放していきゃ、ケジメも付けたくなるってもんだし、肚も決まるってもんよ」

まあ、前回今回と文面を見る限りRさん賢い人だから一人で考えて何とかしようとしても自分の思考にハマって抜け出せなくなると思うからやっぱりカウンセリングとか使った方がいいと思うよ。

＊「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」（ディスカバー２１）
＊セミナー動画：『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
＊心理学講座動画：『罪悪感と癒着の心理』
＊光の瞑想～疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク～

◎オンライン：6/2（日）11:00-13:00 特別心理学講座「どうしたらもっと自分の魅力や価値を受け取れるようになるのだろう？～他者評価と自己評価と潜在意識評価～」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52773

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