幸せになることを「遠慮」してませんか?



「お母さんのことが大好きだから、お母さんが幸せになったら自分も幸せになっていい」
そんな思い込みを持っている方、意外と少なくないんですよね。
そうして幸せになることを遠慮している自分がいるのです。
だから、頑張って幸せになろうと思ってもなぜかうまくいかなくなるのです。

表向きは「幸せになりたーい!どうして幸せになれないの?」と思っているのだけど、ちょっと心の内を覗いてみるとこんな思いが顔を覗かせてびっくりすることがあるもんです。

「お母さんが幸せになったら自分も幸せになっていい」
「自分が幸せになってしまったら周りの家族を置いてけぼりにしてしまう」
「自分は一番最後でいい」

幸せになることを遠慮する心理、という奴です。

まあ、気持ちはわからんでもない、と思われる方も少なからずいらっしゃると思います。

その一方で、「うーん、自分は違うな。誰に遠慮することなく自分は幸せになる!」という“思い込み”を持っている方もいますが、やっぱりそこを崩してみれば「おかんに遠慮してる」という驚愕の事実に気付いたりします。

逆に、もし幸せでないのであれば、もし望みが叶っていないのであれば、「自分は誰に遠慮しているのだろう?」と探ってみるのも一興かと思うのです。

***

お母さんのことが大好きで、ずっとお母さんを笑顔にしたいと思って頑張ってきた。

けど、お母さんはあんまり笑ってくれなくて、いつもしんどそうで、寂しそうにしていたし、何かと不機嫌になることも多かった。

話を聴いてあげたり、味方になってあげたり、一緒にお父さんの悪口を言ってみたり(それはお父さんに対して罪悪感を覚えることになったけど)したし、お母さんを励ましたり、感謝したり、褒めたり、できるだけ笑顔で振舞ったりしたけれど、そのときは良かったけれど、相変わらずお母さんはあまり幸せそうではなかった。

そのうちだんだんお母さんが自分に頼るようにもなってきた。
それがちょっとだけ嬉しくて何とかお母さんの思いに応えるようにしてきた。

それくらい大好きだったということだ。

知らないうちに自分の中でお母さんが優先順位第一位になっていた。

自分のことよりも、好きな人のことよりも、友達よりも、お母さんが一番になっていた。

友達と外で遊んでいてもなんか気になってしまうし、お母さんから連絡がないかをいつも気にしていた。

家を離れて一人暮らしするようになって少しは解放されたけれど、お母さんはよくLINEしてくるし、電話で話し込むこともある。

離れていても何か気になってしまう。

***

「習慣」てのは恐ろしいもので、そうして「お母さんを気にする」「お母さんが一番」という感覚は当たり前のように自分の中に定着していきます。

そうすると仮に結婚を考える彼氏ができて幸せな未来を想像するようになっても、心がなぜか重たく、お母さんのことをやっぱり気にしてしまうのです。

「お母さんは何て思うかな?表面的には喜んでくれるし、おめでとうと言ってくれるだろうけど、それって本心なのかな?あたしが結婚しちゃったら寂しくないかな?」

そうすると「お母さんが幸せだったらなあ、遠慮なくあたしも幸せになれるのに」なんて思っちゃったりするのです。

自分の幸せよりも、お母さんの幸せの方を優先してしまう。

それは子どもの頃から「自分はいいからまずはお母さん」と思って頑張ってきた頃の癖なのです。

さて、分かりやすい事例からご紹介申し上げた次第で御座います。
すなわち、他のケースもあるぜ?油断するんじゃねえぜ?ということです。

例えばうちの準レギュラーでもある「過干渉な母」の場合も似たようなことになります。

何かと口を挟み、時には手だって出してくるおかんですから、知らず知らずのうちに自分のマインドは「母」が中心になります。

何をするにしても「母がどう思うか?」を先に考えてしまい、「母が嫌な顔をする」「母に怒られる」のであればやめてしまいます。

「県外の大学に行きたいけどたぶんお母さんが嫌がると思うから家から通える学校を選ぶ」
「こんなミニスカート、お母さんに何て言われるか分からないから興味あるけど買わない」
「この彼氏、お母さん、気に入ってくれるかな?でも、ちょっと転職回数が多いからそこに文句言われるかもしれない。じゃあ、結婚はなしかな」
「一人暮らししてお母さんから解放されたと思ったけど、いつ突然やってくるか気になってかえって落ち着かないかもしれない」

そんな風に思っているならば、明らかに「自分よりも母を優先する」という状態になりますね。

また、「期待に応える」という癖がある方もお母さんがどうであれ、常にお母さんの顔色を窺い、お母さんの思いを読み取ろうとするものですから、やはり自分より母を優先していることに違いはありません。

母というのは子どもたちにとって最も身近で最も重要な人物なものですし、表面的にどう感じていようが「大好き!」な存在ですから、ついつい「お母さんを優先する」という癖がついてしまうのです。

それもまた「愛し方」のひとつですから責められることではないのですよね。

だから、こういう「遠慮」のパターンがある方は何も母に限らず、いろんな相手に対して遠慮を繰り返していると思うのです。

自分よりも彼氏。
自分よりも子ども。
自分よりも会社。
自分よりも仕事。

その結果、「みーんなが幸せになったら自分も幸せになっていい!」という感覚を持ち歩くことになるのです。

リトリートセミナーでも毎回のようにこのパターンを扱ってるような気がします。

やっぱうちの参加者さんはいい人が多いのですね。
それはカウンセラーがものすごくいい人だからですよね?(類友の法則による)(反論は受け付けない)

で、そのたびにする話が「リーダーシップ」です。
で、この間もそれをネタにしたものです。

リーダーシップっていろんな形ややり方があって、その中から自分に合うスタイルを選べばいいんですよねー。

心理学の格言にこのようなものがあります。

「私たちは自分が受け取ったものしか人に与えられない」

「自分が自分に与えているものしか人に与えられない」

お母さんに幸せになって欲しい!
お母さんを幸せにしてあげたい!

と思うのであれば、まず、自分が幸せになることが必須科目なのです。

そして、まず自分が幸せになって道を作り、そこにお母さんを招くのです。

で、最近の読者様はブログを熟読し、セミナーなんかにも参加し、参加できなかったセミナーは動画で学習しちゃったりするので、相当賢くなっちゃっていまして、そういう話をイキってお届けすると、「まあ、それは分かるんだけどね。ていうか、そんなことはとうの昔に分かっているんだけどね。」という空気を醸し出されます。

理屈では分かる。けど、じゃあ、具体的にどうしていいのか分からない。

うちのクライアントさまたちは賢いものですから、この表現をたいへんよくされます。

ずっと幸せになることを遠慮してきたわけですから、「まず自分が幸せになる」と言われても「は?どうやって?知らんぞ?」という思いになることは無理もありません。

一歩引いて「さあ、お母さん、どうぞ先に幸せになってください」とずっとやってきたところで、まず自分が一歩前に出るなんて「こわい」「むり」「やだ」という抵抗が出てくるものです。

「遠慮」を読み解くと、一見親切な行為に見えるのですが、穿った言い方をすれば「誰かを盾にして自分を守る」という図式に見えてしまうわけです。

つまり、「お母さんが幸せになったら自分も幸せになっていい」という思いは、同時に「お母さんが幸せになるまで自分は幸せにならなくてもいい」という思いを生むのです。

ここには当然ながら「罪悪感」が介在してるものですけどね。

「お母さんを幸せにできんかった奴が幸せになっていいわけねーだろ!」というわけです。

だからリーダーシップをとって自分が一歩前に出る、まず自分が幸せになる、なんてことは発想の外側にあるものになるから「ぽかん」としてしまうんですよね。

「あたしが先に幸せになっていい」
「あたしがまず幸せになる」

この言葉を声に出して言ってみてください。

どんな感情が動きますか?

ワクワクしてきますか?
解放された気がしますか?
安心感で満たされますか?

それとも、

ざわつきますか?
怖くなりますか?
ダメー!という声が聞こえますか?
シーンとしちゃいますか?

前者であればもうあなたは準備ができてるようです。
自分を幸せにするために意識を向けましょう。

今までお母さんを幸せにしたいと思って頑張ってきたのですから、それをお母さんから自分に置き換えるだけです。やり方はすでに知っていますし、散々研究してきましたね。

一方、後者であれば、お母さんを隠れ蓑にしてきた癖がまだ抜けないようです。

これらのセリフをアファメーションのように日々呟くようにしてみましょう。

そして、そこで湧き上がってくるネガティブな感情をただ味わいましょう。

自分の感情と戦ってはダメです。
お母さんを受け入れてきたように、自分の感情も受け入れてあげるのです。

こういうレベルはけっこう深いところにあるので、何か日常でできることってあまり効果的ではないのですよね。

ただ、それでもできることは「遠慮を辞める」ということです。

おかんに対してだけでなく、同僚、先輩・後輩、上司、友達、恋人などに対する「遠慮」をできるだけやめていくことです。

周りに合わせてきたな、と思ったら、自己主張をもっとしてみる。
つい相手の意向に沿うことをやってきたな、と気づいたら、自分の意志を明確にしてみる。

要するに「自分よりも他人」を優先する「他人軸」でやってきたわけですから、「自分軸」を意識してみるのです。

それと同時にイメトレをしてみましょう。

「自分が最高に幸せになったシーンをイメージしてその気分を味わい、そこでお母さんはじめ今まで出会った人たちに感謝する図」

「そうして幸せになった自分が両手を開いてお母さんを招いている図」

「みんなの祝福を受けながらバージンロードを歩く図」

「祝賀会のような場の壇上でみんなの祝福を受ける図」

そうして、潜在意識の中に「まずは自分が幸せになる」という思いを植え付けていくのです。

そうして「遠慮をやめる」ということができるようになっていくものです。

そうしたサポートが必要な方はカウンセリングを使ってね!というお話でした。

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