モラハラ&メンヘラな自己中夫と別れられないのは、バランスの法則によりがっちり噛み合っちゃっているから。



パートナーシップはバランスを取り合うので、この人嫌だな、別れたいな、と思っても、そのバランスにぴっちりハマってしまうと動き出せないものです。
また、特に自己中な夫でモラハラだったりするとどうしたって他人軸(夫軸)になりますから、自分の意志を持つこともできなくなるんです。

根本先生、いつもお世話になります。
少し前の「パワーストラグル(主導権争い)にある夫婦が関係を再構築するための心がけと方法について。」を拝読し、うちのことやん!と、筆を取りました。

今回お聞きしたいのは、自分と向き合ったあと、相手とどう向き合うか?です。

モラハラ気味な夫に我慢の限界で、昨年10月~12月末までマンスリーマンションを借り別居していました。
その間はLINEも控えてと伝え、お恨み帳を書いたり自分のいい点悪い点、何が好きか嫌いか、これからどうなりたいか、夫のいい点悪い点、感謝していること、一緒にいて成長できたと思うこと…色々書きました。

別居期間は友人と遊んだり一人時間に本を読んでみたり。楽しい一人暮らしでした。夫には手紙を書いて自分の想いを伝え、何かしらのきっかけが作れたらと思っていました。

年内に夫とは2回会いましたが、夫は「俺も傷ついた、嫌なことされ続けてきた、寂しったし悲しかった(要約)」と繰り返し、俺の方が可哀想なんだ!と言っているように聞こえて「あ、そう」と冷めた感情でした。

年明けに自宅へ戻りましたが、主導権争いをしているような状態は続いており、居心地がいいとは言えません。が、わたしはキャリア再構築をしようと就職活動を始め、面接を受けたり勉強したり、コーチング体験を受けてみたりとしています。

夫は話しかけても素っ気ないですし、気を遣うのも疲れるし最低限の会話にしていたら「やっぱり何もしない!俺は一緒にしたいのに!寂しくて傷ついてるけど俺は頑張ってる。そっちは何もしてない!自分のことしか考えてない奴は嫌い(要約)」と繰り返すばかりで正直ウザいなと思います。酷い妻だと思う自分もいるにはいるのですが…。

友人から「◯◯(私)は本来の自分に戻ってきた感じする」と言われる今日この頃。今後どのように向き合っていく選択肢があるのか、どうかご教授お願いします!
(Mさん)

やはり「離婚」という文字が見えないのは夫氏に弱みをたんまり握られているからなんですかね?それとも多額の借り入れを夫氏からしてる、とか?あるいはセックスが抜群に良くて離れられないとか?それとも武闘派あるあるで夫氏のことを丸ごと抱え込んでいる状態なのでしょうか。

何となく離婚はせずに夫婦関係を続けていくことを前提にしてる文章に見えるのですが、それはなぜなのかな?と思いまして。

Mさんの夫氏、モラハラ&メンヘラ男子のようですが、その彼に対するMさんの気持ちが見えないのですよねー。

>「あ、そう」と冷めた感情でした。

という部分くらいですかね?

感謝はあるみたいですが、それがどんな気持ちなのかというのは書かれてないですもんね。

別居を解いて自宅に戻ったということは愛情があるということなんでしょうか?
それともモラハラあるあるで、立派な共依存関係(癒着)なので、離れることが想像できなくなっているのでしょうか?

ほら、根本先生って誠実で温厚でマジメで純粋でものすごく優しいけど、たまーにひねくれた見方をするじゃないですか。

そうすると頂いた文章とかお話されてる様子とかを引き気味に見て「なるほどー」と勝手に理解しちゃうことがあるんですよね。

Mさんの文章にしても、「夫」の話はありますけれど、先ほど指摘したように「自分の気持ち」は描かれていませんよね?

客観的に友人からの評価を書いてくださってますけど、ご自身がどう変わったのか?という話は皆無ですよね?

そういう癖ってふだんからありませんか?

自分のことをあまり話すのが得意でなかったり、感情表現が苦手だったり、相手に合わせるのは上手だけど自分から動くのが苦手だったり。

なので、別居中に夫氏宛に書かれた手紙の内容ってのも気になりますね。

けれど、そういう妻だからそんな彼とうまくバランスが取れるのかもしれません。

彼はモラハラな上にメンヘラなので、自己中なキャラですよね?

となると、自分のことはさておいて相手に合わせてくれるMさんとちょうどバランスが取れるんです。

そこがぴったりハマってしまうとなかなか離れづらいものがありますから、別居するのも相当気合が必要だったんじゃないかと思います。

また、「別れたほうがいいんだろうな」と思っても別れられないし、「関係を改善したいな」と思っても主体的に動くのが苦手だと何もせずに時間だけが過ぎて行ってしまうものです。

パートナーシップってこういう風にバランスを取り合うものです。

自己中な夫と、自分を放置して相手に奉仕する妻。(←韻を踏んでみました!すごいでしょ?)

何もしない夫と、世話を焼いて動き回るのが得意な妻。

冷静でロジカルな夫と、ヒステリックになってしまう妻。

ダメンズな夫と、しっかり者で優秀な妻。

穏やかで温厚な夫と、激しくて情熱的な妻。

動く夫と、待つ女である妻。

平和主義な夫と、武闘派な妻。

ね?みなさんにも当てはまりませんか?思い当たるところありませんか?笑

そうしてバランスを取り合うものですから、頭で「この状態はよくない」と思ってもなかなか動けなかったり、変わらなかったりするんですよね。

そういう場合はMさんがされたように別居するなり、実家に帰ったりするなりして一旦距離を置いて自分やふたりの関係を見つめ直すがお勧めなのですね。

実際、現役のクライアントさんでも「別居した方がいいよ。このままだと二人の関係を壊しちゃうでしょ?」と距離を開けることを提案していますし、その間に「自分」と向き合うことをしてもらっています。

そうすることで自分の気持ちを整理しやすくなるし、過去のできごとに対する気持ちも確認しやすくなるし、未来のことも考えられるようになるし、結果的に「今」に目を向けることができるようになります。

渦中にいると分からないじゃないですかー。
そこから一旦抜け出してみると見えてくるものもあるじゃないですかー。

だから、Mさんの取られた別居という選択は良かったと思いますし、その中でどんな変化があったのか、どういう気持ちになったのか、というところがほんとうは知りたいのですよね。

で、ちょっと引用が長くなるのですが必要なのでお付き合いください。

>夫は話しかけても素っ気ないですし、気を遣うのも疲れるし最低限の会話にしていたら「やっぱり何もしない!俺は一緒にしたいのに!寂しくて傷ついてるけど俺は頑張ってる。そっちは何もしてない!自分のことしか考えてない奴は嫌い(要約)」と繰り返すばかりで正直ウザいなと思います。酷い妻だと思う自分もいるにはいるのですが…。

この部分、日本語がちょっと変じゃね?と思っちゃったんですよね。

この流れで「酷い妻だと思う」という話になんでなるのかな?と。

夫のことをウザいと思ってしまうのが「酷い妻」なのでしょうか?

こんなのねえ、ほんと、うちの読者様なら思わず武装蜂起しちゃいますよね?

「そんな男、許さねえ。打ち首獄門にしてやる!」とか「そんな奴、とっとと島流しにしちまいな」とか「なんならあっしが成敗いたしやす」とか思ってる武士がいっぱいいると思いますし、冷静に「夫氏のそのセリフ、投影そのものじゃんねー」と分析している方もいらっしゃるでしょう。

で、これもまたMさんのパターンじゃねえか?と思ってしまうのですけれど。

元々罪悪感でコントロールされる癖ってあります?

あるいは、元々問題児に囲まれて生きてきたので、「彼はまだまともな人なの」と思っちゃいます?

優等生で完璧主義なところってけっこう強いですか?

なんかいい妻だよなあ、と思うんですよね。。。

「ああ、Mさんみたいな人を妻にしたい!」と思う自武女たちも多いような気がします。

モラハラの怖いところは、怖れによってコントロールされてしまうことなのですね。

理不尽な怒りをぶつけられたり、何かと自分のせいにされたりすることが続くと、客観的かつ冷静な判断ができなくなり、何でも相手の言う通りだと思ってしまうようになるんです。

いわば「洗脳」されたような状態ですね。

これは夫婦関係のみならず、親子でも、上司と部下でも、先生と生徒でも言えることでして、怒られることがイヤだから何でも相手の言うことを受け入れちゃうんです。

そして、だんだんそれが癖になると“無意識的に”「夫は悪くない。悪いのは全部あたしだ」と思うようになるのですね。

こういう状態が「共依存」と言いまして、心理的に癒着が起きている状態です。

そうすると文章にしても、話し言葉にしても「私は」という主語が見えなくなり、「相手が」という主語が大勢を占めるようになります。

常に相手のことを考えている「幽体離脱状態」ですから「自分」が見えなくなり、自分の気持ちや自分の考えがなくなっていきます。

他人軸(夫軸)の極みみたいな状態になるのですが、こうなるとなかなか厄介で、とても当人たちで解決できる状態ではなくなります。

だからMさんが別居できたのは素晴らしいなあ、と思うのですが、さて、問題はここからですね。

>わたしはキャリア再構築をしようと就職活動を始め、面接を受けたり勉強したり、コーチング体験を受けてみたりとしています。

就活ってことは、別居を解消したのは経済的な理由もあるのでしょうか?

で、Mさんがその先に見ている世界ってどんな世界なのでしょうか?

その未来の世界に、夫氏の存在ってあるのでしょうか?

さて、友達からもカウンセラーからも占い師からも「別れたほうがいい」と言われているにもかかわらず、頑固に「夫とやり直したい!」とおっしゃる方も少なくないものです。

まあ、それならそれで腹を括っていきましょう、というのが私の思うところですので、やはり様々なアプローチがあるものです。

でも、とりあえず「自分軸の確立」は必須の課題でして、「夫はこういう風に言うてるんやけど、あたしはこう思うねんな。でも、結局あたしは夫のことが好きだから離れられへんと思うねん。」的な感じで、ちゃんと自分の気持ちに意識を向けてあげることを目指します。

で、「毒を食らわば皿まで」ということで「積極的に関わる(=コミットメント)」をしていきます。

そんな夫を愛せる妻ってどんな妻だと思う?

そんな夫を立てつつ、自分も自由に振舞える妻ってどんな妻だと思う?

そんな夫に華麗なツッコミを入れつつ、笑い溢れる家庭を築ける妻ってどんな妻だと思う?

そんな夫が尽くしたくなるような妻ってどんな妻だと思う?

これらの答えが次なるヴィジョンになります。(あ、もちろん全部の質問に答える必要はありません。興味のある質問にだけ答えてください。)

そして、そういう「妻」になるべく自分自身を成長させていくのですね。

どんな夫でも妻でも「問題」はあるものでして、完璧な人なんていないものですし、完璧な結婚生活なんてのもありえません。

「パートナーは鏡」という視点からすれば、Mさんが夫に見ているのもまた「自分自身の投影」である可能性も否定できません。

となると、こういうパートナーを持つってことはやはりまだまだ自分には成長の余地があるということでして、様々な手が繰り出せるってことです。

そのために過去を振り返ることも大事ですし、自分自身の器をさらにデカくすることも大事ですし、はたまた、自分の愛を成長させることも大事です。

ただ、心理学の世界では「解決できない問題はやってこない」とも言います。

ということは、Mさんが「夫と仲良くやっていきたい」ということであれば、それだけの力がすでにMさんの中にあるということです。

じゃあ、その力をいかんなく発揮できるように自分と向き合って参りましょう!ということなんですね。

ということで繰り返しになりますが、私としてはまずMさんがどうしたいのか?というところを聴きたいなあ、と思うんです。

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