相手の気持ちが冷めてくるとなぜかプチ・ストーカーのことをしてしまうようになるのですが、どんな心理が働いているのでしょうか?



心離れした相手を追いかけてしまうのは誰にでもあるものですが、その気持ちが強くなると自分でも自分が怖くなりますよね。
こうした心理は幼少期の後追い期に始まり、孤独感や寂しさ、そして、不安や無価値感などの感情が蠢いていることが多いようです。

根本さん、こんばんは。
ほぼ毎日ブログをみ、動画はたくさんダウンロードをして毎日みています!!
たくさん勉強させていただいてありがとうございます~

私もリクエストさせていただきます。

私は、いいなと思った男性と、思いのほか仲良く親密になった後に、関係が落ち着いてくると、相手にプチストーカーになる傾向があると自覚しています。

今まで3回ありました。
簡潔にまとめると、私への好意を感じる→本格的にさらに好意を感じる→仲良し期をすごす→関係が落ち着いて、相手が少し冷めたように感じたり、もう私のこと好きじゃないのかな?と思うようになる→前ほどには誘ってこないことに不安になる・・・

その後が重症です。

その後、ちょっとしたストーカーみたくなってしまいます。
相手からは嫌われたわけでもないし、こちらから誘ったり日程を合わせれば会える距離感なのに、思い通りに熱烈に会ったり誘われなくなると失ったように感じてしまい、例えば、
相手の家をなんとなく見に行く。(相手と会いたいわけでなく、ただ存在を感じたいだけです。あ・・ちゃんと生きてる、と思いたいだけなんです。生活感を感じると安心します。なのでピンポン押すとかはしません。むしろ見つかったらちょっときもい?と思うので、相手が飲み会とかで絶対鉢合わせしないってわかっているときなどに。)
彼が普段使っているクリーニングや薬局をなんとなく見学したり。
その、ばれちゃいけない訪問は人生で2回やりました。なにやってんだろ?会えないのに。とも思うのでしょっちゅうじゃないんです。

他にも、相手が所属しているスポーツの所属とか、習い事とかで、与えてもらった情報を徹底的に活用して、彼が思う以上の情報をつかんでしまい、それを使って彼の予定を把握できてしまう。
でも、彼の前ではそんなことは知らないふりをして、予定を嘘つかないとかをなんとなく照合しちゃったり。
誘われないときとか、さみしいときも、自分がつかんだ彼の動向と予定を見て、なんとなく安心します。

普段はぼけーっとしている私なのですが、そういう時だけはびっくりするほどのリサーチ力が降ってきて、本気で彼関連のなにか1つを調べたとき、ものすごい収穫量になります。

そして職場恋愛のため、彼の職場の退勤時間や、有給をつかうタイミングや理由も見られることもあります。

あとはSNSをマメにみて、どういうタイミングでログインしているかルーティンをデータ化しようとしたりとか。
ログインが全くないと不安になるのですが、ログインをしているのを見ると、あ、彼はちゃんと生きている~と安心します。
最近はめんどくさくてやらなくなりました。

不安によってそれをやっているのは自覚あるのですが、
会えなくていいのに、こっそり家を見に行くとかやっている自分が理由が謎です。

彼氏に対しては束縛もしないし、私もされたくないし、詮索もめんどくさいから、しないです。
知らなくていいことってたくさんあるし、逆に知った方が疑ってケムリを激しくたたせて彼を攻撃してしまったりするし・・・

不安によってそれをやっているのは自覚あるのですが、会えなくていいのにこっそり家を見に行くとか、プチストーカーをしてしまう心理が自分でもわかりません。

根本さん、こんな私のこのちょっとやばめの心理になる理由と、おさえるための対策を教えていただけましたら嬉しいです!
(Mさん)

自立系武闘派女子には様々な部隊があることをみなさまもご存知かと思います。有名どころでは突撃部隊とか後方待機部隊とかですね。

その中に「諜報部」という恐ろしい部署もあって、彼女たちはサイバーポリスと化してターゲットのSNSをくまなく調べまくり、裏垢を突き止めて本音を探ったり、彼の家でゴミを漁ってレシート等を発見し、その店のランク、訪問人数、食事内容等をチェックして浮気をしていないかを探ったりする他、彼の表情・声・触れた感触・肌感等々から気持ちが冷めていないのかを綿密に調査するのが主な業務となっております。

もちろん中には彼氏と離れたくなくて付きまとってしまった結果、警察に通報されたツワモノもおりまして、かなりグレーゾーンで生きてる者もおりますね。こわい。

とはいえ、こうした気持ちは誰にでもあるものでして、分かる分かるーと読み進んでくださってる方も多いと思われます。

そういうわけでMさんも諜報部への異動(兼務)を希望されているということで良いでしょうか?頂いた申請書を拝見するに、十分その素質はあるかと思われます。

で、Mさんの場合、彼氏に対してはやんないけれど、ターゲットの熱意が冷めてきて不安になってきたときに諜報活動を開始されるのですね?

重症とおっしゃるのでどんな実績をお持ちなのか興味が湧いてしまったのですが、私からすると「ああ、そういうことはよくあるよね~」という感じでした。

相手の家を何となく見に行くだけで、彼の部屋が見えそうな建物に侵入するとかはないんですよね?あるいは、彼の行きつけのランチ店を突き止めて声はかけないけど同じ空間でランチしたりはしないんですよね?あるいは、彼が常連になってる飲み屋に通い詰めて自分も常連になったりはしないんですよね?(でも、彼が来ない時間帯を狙っていくので鉢合わせはしないようにする。)

まあ、彼の予定を詳細に押さえるってのは定番でして、彼の言動、SNS、周りの人への聞き込み等から「別にメモとか取ってなくても彼の予定はだいたい覚えてる」という驚異の記憶力を発揮している奴もいるくらいですね。(もちろん、彼の予定以外の記憶力はさっぱりらしい。)

1歳前後の赤ちゃんには「後追い期」というのがありまして、ママがトイレに行っても、宅急便を受け取りに行っても、お着換えをしていても、その後をハイハイもしくはよちよち歩きで付きまとんですね。

始めはかわいく思っても、だんだんそれがウザくなるものでして、かつ、常に後ろを気にしてないと心配なので気も使うのでちょっとしんどく感じる人もいるものです。

つまり、ママの姿が見えないと不安であちこち探し回り、見つからないと号泣するって時期ですね。

ストーカーになってしまうのはこの時期のトラウマが何か影響しているのでは?と考えるフシもありまして、案外、根深い問題として向き合った方が良いテーマです。(だから、ストーカーというのはなかなか直らないんです。)

Mさんも今の程度であればあんまり問題ないかなあ?と思いますし、彼氏に対してはそんな気も起きないそうなので、「自分から離れていく」ということに対して不安が強いのかもしれません。

ちなみに、付き合ってた人と別れ話になったときにはそんな行動は起こさないんでしょうか?
付き合うまでの段階で、ということでしょうか?

本格的にその心理を掘り下げていくのであれば、後追い期に限らず幼少期の母親との関係について深く知っていくことになります。

離れることへの不安、付きまといたくなる心理を追いかけていくと、そこにたどり着くことが多いからです。

また、そもそもMさんのキャラ的に「何かに没頭すると周りが見えなくなる」とか「情熱を持て余さないように常に発火している」などの要素があるかどうかも気になるところでして、となるとセクシャリティを抑圧しすぎてない?ちゃんと自分のエネルギーをうまく発揮できてる?というテーマにもなっていくものです。

要するに、「ヒマ」ということなんじゃないかと思う次第です。

元々好奇心が強く、気になることがあると“徹底的に”調べてしまう性質をお持ちかも知れませんが、彼の動向をチェックできるほどの時間を捻出できるわけですから、おそらくプチ・ストーカーする時期ってのは何かとヒマなんじゃないかと思うのです。

もちろん、ヒマってことが悪いわけでもないのですが、もしかするとエネルギーを向ける先があいまいになってるんじゃねえかなあ?とも思うのです。

機会がありましたらこちらの本でも熟読してみられると良いかもしれません。

忙しすぎて辞める人。暇すぎて病める人。(主婦の友社)

さて、ちょっと流れを見ていきたいと思います。

>関係が落ち着いて、相手が少し冷めたように感じたり、もう私のこと好きじゃないのかな?と思うようになる→前ほどには誘ってこないことに不安になる・・・

というところから彼の動向を探る諜報活動が活発化するようですが、ここではどんな心理が動いているのかが気になるわけです。

どんな不安なのか?

自分から離れて行ってしまうことが不安で寂しく思うのか。
見捨てられたような痛みを感じているのか。

そして、その不安から彼をもう一度振り向かせたいと思うのか。
彼の気持ちを知りたいのか。

別に自分の存在をアピールするわけではないのですが、もし許されるならば、待ち伏せをして彼の前に「来ちゃった(はあと)」って登場したいんでしょうか?

でも、そんなことしたら怖がられて嫌われることが分かるから、そっと情報を得るだけにするのでしょうか?

つまり「何を求めてそういう行動に出ちゃうんだろう?」というところを探りたいわけですね。

さらに、そうした心理(気持ち)はいつからあったのか?
はたまた、他にもそういう心理が動くことがあるのかどうか?

というところも気になるところです。

せっかくいい感じになった彼の気持ちが冷めて行ってしまうのはそりゃあ寂しいし、辛いし、イヤだから、何とかつなぎ留めたいと思うし、もう一度燃え上がってほしいと思うのは分かりますが、こうした行動に出てしまうのはなぜなのか?を突き止めたいところです。

とすると、何らかの「無価値感」のようなものがMさんにはあるのかもしれません。

どうせ愛されない、どうせうまくいかない、どうせ嫌われる、みたいな。

でも、彼氏はできるわけですし、彼氏に対してはそういう気持ちは出ないので、無価値感がものすごく強いわけではないと思いますが。

無価値感ってのは「自分には愛される価値がない」という気持ちでして、そこから自分なんかが愛されるわけがない!というなぞの自信が生まれてくることもありまして、となるとどうせ嫌われるし、うまくいかないと思い込んでしまうがゆえに、付きまということで「彼を感じたい」となるんです。

*セミナー動画「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

つまり、Mさんがしていることってのは「彼の存在を感じたい」という、まこといじらしい行動とも言えるのですが、その裏には「そのまんまの自分じゃ愛されない」という思いが眠っているのかもしれません。

で、そうして彼の存在を感じると安心するというのは誰にでもあることだと思いますが、要するにそこには彼が離れていくことへの不安だけでなく、孤独感・寂しさというのもあると思うのです。

その寂しさを埋めるために、彼の存在を感じられることに興味を持つわけです。
何かしら「形見」が欲しいって気持ちかも知れません。

ということで、じゃあ、そもそも孤独感とか寂しさってのをふだんからひたひたと感じているんじゃないの?とカウンセラーは邪推するわけですね。

彼氏がいたらこうした行動を起こさないのも、その存在によって寂しさが癒されているからだと思うのです。

「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)
*セミナー動画:「つながりと自己充足で寂しさと孤独感を癒す3時間ワークショップ」

さて、こうした行為をもうやめたい!ということはMさん自身もその行為が苦しいわけですよね?

サイバーポリス化して彼の動向を綿密に調査したり、フィールドワークにて彼の家を突き止めたりしてるときは変なコーフンがあってとことん徹底できると思うのですが、そのエネルギーをできれば「平和利用」したいところですよね?

つまり、そのエネルギーをもっと自分がコーフンすることに向けられたらいいと思うのです。

で、当然諜報活動というのは人目を避けて行われるわけですから、一種のアンダーグラウンドとも言えます。

その活動でしか感じられない感情ももしかしたらあるかもしれません。

その感情が刺激となって蜜の味となり、つい繰り返してしまうのかもしれません。(とはいえ数回程度ですよね)

だから、結局はその強すぎるエネルギーの使い方の問題であって、そんな自分を怖いとかキモイとか思う必要はないと思うのですよね。

ということで、こうしたテーマではセクシャリティの問題がやっぱり重要視されるものでして、そのエネルギーをふだんどのように使ってらっしゃるのかな?と思うわけです。

ライフワークにそのエネルギーを向けてもいいですし、女性性をさらに開く方に使ってもいいでしょう。

こうした行動に出る場合ってコミュニケーションに自信がないケースも多いのですし、親密感への怖れが強いことも多いので、そうした問題と向き合ってもいいでしょう。

無価値感ならびに、女としての自信のなさが強いのであれば、そこを癒していくのも一興です。

ということで、そうした心理を綿密に見ていくとMさんの価値魅力、そして今の課題がよりリアルに浮かび上がってくると思うのですね。

そうして心身のバランスを取っていくことで、そんな行動に出る必要もなくなっていくと思うのです。

ただ元々知的好奇心が強く「知りたい!」という欲求が強い場合は、ある程度、この癖は残るかもしれません。

つまり、害のない範囲で、趣味として夢中になるには別に問題ないと思うんですけどね。

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