超絶モラハラな父に洗脳されてきた私がそこから抜け出すにはどうしたらいいのか?



恐怖を使って人をコントロールすることを洗脳と言いますが、まさにそんなことをしてくる親もたくさんいると思います。
しかし、恐怖を植え付けられているがゆえに、頭で分かっていても心が動かず、なかなか自立も果たせないし、親離れも難しくなります。
そんなときは「情報」「知識」を得ることが役に立つことがあるのです。

根本さん、こんにちは。
以前、30代なのにセックスが怖いというご相談をさせて頂いた者です。その節はありがとうございました。
あれから色々取り組んでみていますが、その中で私の中には「自分はまだ子供だ」という意識や「自分一人では何も出来ない」という気持ちがあることに気が付きました。
だからなのか、恋愛も仕事も、覚悟を持ったりコミットすることが出来ません。

小学5年生の途中から中一くらいまで、男子に「ブス」「キモイ」と言われ続け、それまで結構リア充に過ごしていた生活が一変しました。
それ以降男性と関わることを避けてきていて、それが彼氏が出来なかったりセックス出来ない問題かと思っていました。

でも、それもあるけど結局は両親の影響なのかな、と最近思い始めました。
私の両親はとても仲が悪く、毎日父親が母親に怒鳴りつけていて、すごく怖かったです。
母親の事が大好きだったので、いつも怒られて泣いている姿を見るのは悲しかったです。
父親は超絶モラハラであり、今考えると母親はよく精神的な病気にならなかったなと思います。
父親はとにかく感情的で、何か気に入らないことがあるとすぐキレて、周りをコントロールしようとする人でした(今もそうですが)。
今、母親は祖母の介護で離れて暮らしており、私は父親と一緒に生活しています。
この前35歳になったのに、未だ私のことを小学生のように扱い、自分の言うことをきかせようとしてきます。毎日自分のできないところは棚に上げて、私のできないところばかり指摘され、本当に疲れます。
私が出かけると言っただけで、どこへ行くのか、何時に帰ってくるのか、誰と行くのか…挙句の果てに門限が20時と言ってきます。

じゃあ、早く家を出ればいいのですが、なぜだかコミット出来ません。自分には無理という気持ちが出てきてしまいます。自分の甘えかもしれません。
20代の頃は何度も家を出ようと「一人暮らしする!」と宣言したのですが、その度父親から「その月給じゃ無理」などと言われ猛反対され、出来ませんでした。
当時はそうなんだと父親の言葉を鵜呑みにしていましたが、今調べると私の当時の月給より少なくても、一人暮らしされてる方は世の中たくさんいるようです。騙されていました。

今はその会社を辞め、ライフワークを求めてフリーランスで働き始めました。まだ少額で、一人暮らしは本当に無理な金額なので、実家にいさせてもらっています。
なので、文句は言えないのですが、じゃあそのフリーランスをもっと頑張って一人暮らしすればいいのですが、なぜか重い腰が上がりません。
自分にはお金を稼ぐ能力がないと思ってしまうんです。恋愛も、自分のことを好きになってくれる人がいないと思ってしまい、全くコミットできません。

私は、一度これと決めたら絶対やり抜くタイプの人間(蠍座だから?)だと思っているので、決められればいいですが…恋愛も仕事もやりたい事のはずなのに、どうして決められないんでしょうか。
何か覚悟を決めるコツがあったら、ご教授頂きたいです。
どうかよろしくお願いいたします。
(Aさん)

フリーランスで働き始めるってすごいですねー。
実家があるからと言ってもなかなかできることじゃありませんよねー。
この部分が「一度これと決めたら絶対やり抜くタイプの人間」の一端なのかな?と思うんですよね。

なぜ、できたんだと思います?
そのとき、どういう覚悟をしました?
何か不安や怖れはなかったですか?
お父さんに反対されたり、反対される懸念はなかったんですか?

というのもこうした“成功体験”はとても参考になるんです。

ということで、いろいろとツッコミどころがあるのですけれど、それだけの決断力と行動力を持っているAさんが、もし「あたしは実家を出ない!」と決めているとしたら、なぜだと思いますか?

つまり、実家を出ないことを「決めて」るので、それをやり抜いているんじゃね?と曲解してみたわけです。

どうでしょうか?
少し考えてみてください。

で、本質的な話をすると「洗脳って怖いよねー。ほんと分かっていてもなかなか取れないもんだよねー」というのが今日の主題です。

まあ、我々も色々と親だけでなく、国などからも洗脳されてしまっているところがあるわけですが、自分ではそれに気付かないことって多いですよね?

それに我々は自己正当化という習性を持っていて、自分が選んだものが正しい、と思いたいんですね。

だから、仮に洗脳された結果の選択であったとしても、それは洗脳されたからではなく、自分の意志で選んだ、という風に思いたいのです。

洗脳されるのってダメなことだと思うので、余計にそう感じるわけです。

例えば、あるクライアントさんは怪しげなセミナーに通い詰めて洗脳されたようになっていたのですけれど、何人かのカウンセラーや占い師に「それ、洗脳だよ」と指摘されてようやくそれを受け入れられたそうです。

はじめのうちは絶対違う!と反発してたらしいんですけどね。

で、Aさんの場合はお父さんに洗脳されてるみたいでして、「お父さんが言うことは正しい」「お父さんの言うことをきかなければ悪いことが起こる」「お父さんを怒らせてはいけない」等々、色々とあるみたいです。

こういうケースは他にもたくさんあり、お母さんから「あんたはブスだから」と言われたままそれを信じ込んでいた美人さんとか、「うちはお金がないの。貧乏なの」と洗脳されていた世田谷区の高級住宅街の邸宅出身の娘さんとか、「あんたが漢だったらよかったのに」と言われて女であることをずっと呪っていた武闘派女子とか、上司から「お前が起業したってやっていけるわけがない」と洗脳されてずっと会社員を続けてる人とか、まあ、言ってみれば私たちは親を始め、周りの人から様々な洗脳を受けて生きてきたといっても過言ではありません。

もちろん、良い洗脳もたくさんありますけどねー。

さて、みなさんは今、どんな洗脳を受けているでしょうか?

何が洗脳かと言えば、真偽を確かめることなく相手の言葉を信じ込んでることです。

そして、それは多くの場合「怖れ」を使って行われます。
脅される、怒鳴られる、暴力を振るわれる、全否定される、コントロールされる、という状況で行われます。

だから、恐怖心と共に行われるから逃げ道がないのですね。

Aさんの心の中にも常に怖れが根付いちゃってることと思います。

親による洗脳は子ども時代より途切れることなく延々と続きます。

それは仮に親元を離れて一人暮らしをしていても、結婚して自分の家庭を築いたとしても、延々と続いているものでもあります。

もちろん、親が亡くなった後でも残るものです。

あえて「洗脳」という言葉を使っていますけど、でも、それくらいだと思った方がいいんです。

宗教に洗脳された人がそこから抜け出すのに相当苦労する話ってあるじゃないですか。
それくらいの自覚がないと親の洗脳なんて解けないんですよ。

超絶モラハラなお父さんから「一人暮らしなんてできるわけがない」という洗脳を受けてきたら、実際に家を出ることはできませんよね。

そして、家を出ることができないように、自分自身をコントロールしていくんです。

だって家を出るって言ったらお父さんキレるわけでしょ?
怒鳴り散らすし、全否定してくるんでしょ?

だったら「一人暮らしできるほどのお金を持たないようにすればいいじゃない!」という戦略を抱えるようになるんです。

もちろん、「結婚して家を出る」なんてこともダメなんですよ。

だとしたら、恋愛もできないし、セックスもできないと思い込んだ方が、お父さんからキレられずに済むと思いませんか?

つまり、そのモラハラによる洗脳で、Aさんは完全なる「お父さん軸」になってしまってるのですね。

だから、自分軸を確立していこうぜ!というのが今後の方針なんですけど、ちょいと難解なプロセスが待っているかと思います。

だからこそ、会社員を辞めてフリーランスになった経緯がものすごく大事だなあ、と思うわけです。

私たちが誰かに対して他人軸になってしまってるときでも、自分軸になれるジャンルがあります。

そのひとつが「好きなことをしているとき」です。

推しを推してたり、映画を見まくったり、ゲームやアニメに没頭したり、歌ったり、踊ったり、絵を描いたり、バンジージャンプをしたり、焚き火をしたり好きなことをしてるときの私たちは「自分軸」です。

そして、それは気分をよくしますし、エネルギーをあげてくれますから、自己肯定感だってあげてくれます。

だから、今できる範囲で「好きなことをやる時間を増やす」のはAさんにとって必須項目です。

そして、2つ目が特に「親軸」になってるときに有効なもので、それがセクシャリティ、すなわち、性に関する部分です。

だから、性的興味を高め、性的欲求に素直になることは親からの自立を進めてくれますし、自分軸になってくれます。

ただセックスとなると再び他人軸になりやすいので、そこはやはりセルフプレジャーの世界が重要となるでしょう。

さらに、3つ目は「肉体を酷使する」ということです。
表現がアレなんですけれど、めちゃくちゃハードなトレーニングをすれば他人のことなんてどうでもよくなるくらい体が疲れちゃいます。

そうして息が切れ、酸欠になってるような状態では自分の体を休めることに意識を向けざるを得ないので、ある意味自分軸になれるのです。

ちなみに怖い話をすると、3つ目の話で「あれ?もしかしたら?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。そう、病気やケガもその効果があるってことです。

だから、Aさんにとってはこの辺を意識的に強化してみることをお勧めしたいところです。

さて、私の読者には自立系武闘派女子の中でも突撃部隊とか特殊空挺部隊という好戦的な人たちがいます。

彼女たちはモラハラな父に対して思春期より戦いを挑み、時には打ち勝ち、時には家を飛び出し、時には父を家から追い出す等の戦果をあげてきたツワモノです。

そんな彼女たちはAさんにこう助言するでしょう。

「戦いなさい。その父と武器を持って戦いなさい。あなたならできるはずだ」と。

で、確かにそれも悪くない戦略です。

私たちは親から自立して社会に出ていくのですから、そこで争いが起こることも自然なことと言えば自然なことです。

しかし、長らくその父に押さえつけられてきたAさんとしては、戦う気力もなければ、勝てる自信もなく、また、彼女たちのように長期戦覚悟で父に挑むだけのスタミナもないと思いますから、あまりお勧めできないものです。

なので、私がそういうAさんにお勧めするのは「心理学をめちゃくちゃ学び、父の深層心理を理解する」ということです。

ある意味、心理学という武器を手に入れる、ということです。

心理学って多くのことを教えてくれますし、大いに私たちを救ってくれるものです。

例えば、他人の私から見るとAさんのお父さんというのは次のような心理を持っていると思います。

・怖れが非常に強い。
・自分に全く自信がなく、常に不安と怖れの世界に生きている。
・恐怖でしか人を支配できないと思っている。
・自分は誰からも愛されていないし、必要されないと思い込んでいる。
・だから、ものすごい孤独感を持っている。
・そのため、自分から誰かが離れていくことを極端に怖れる。
・怒りを使うことでしか人とコミュニケーションできない。
・つまり、たいへんなコミュ障である。

つまり、とても弱い人なんだろうな、ということです。

「弱い犬ほどよく吠える」と言われますが、まさにそういうことです。

お父さんがそういう人であるならば、と仮定して考えてみると、今までのお父さんの言動も理解できることが増えるでしょう。

そして、一方のお母さんと言えば、Aさんもお感じのようにたいへんメンタルが強い方のようですが、もしかすると、お父さんのそういう弱いところを見ているから気が狂わずに済んだのかもしれません。

さらに言えば、お父さんも同じような境遇で育って来られたのかもしれません。
何か強い劣等感をお持ちなのかもしれないし、それくらい自己肯定感が低くなる状況にあったのかもしれません。

近くで見ていると全然そんな感じはしないかもしれませんが、一歩引いてお父さんを「観察」してみると様々なことが分かって来るんじゃないかと思います。

そうすると暴れ狂う巨大な象のように見えていたお父さんが、実はハムスターだった、ということが分かっちゃうかもしれません。

つまり、知識や情報ってのはこういうときにとても役立つんですね。
だから、心理学という武器を持つことはAさんの人生に大きな援助になると思うのです。

お父さんの言動や人生を「心理学」を使って分析してみてください。
そういう風に怒鳴り散らす人の心理を研究してみてください。
それくらいモラハラになってしまう人の心境を一歩引いて観察してみてください。

そうすると「怖れ」が徐々に減っていき、「洗脳」も徐々に取れていくのが分かると思います。

私のブログにはそんな情報が無数に掲載されていますし、なんせ無料で読めるものですから大いに参考になると思います。

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