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立場的にできることって多くはないものですが、私のカウンセリングではそれよりも「その問題を通じて自分自身を見つめる」ということをメインにしています。
だから、なぜそんな問題を引き寄せちゃったんだろうね?なんてことを考えていくわけです。気持ち的にはイヤな話なので気を付けて読んでね!笑
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あれからこれまでにないほど自分自身と向き合い(根本さんのブログを時間があれば穴が開くほど読み漁り)カウンセリングにいったりと様々な取り組みをしてきました。
不倫相手の彼との出会いは、自分が女であること、セックスが大好きで重要事項だったこと、自分の人生に求めていること(まだはっきりとはしていません)など、色々なことを気づかせてくれました。
あれから結局、定番の不倫の展開へとどんどんと足を踏み入れてしまい、あっとゆうまに彼のことが大好きになってしまいました。
彼はとっても真面目で誠実な人だったので、私との関係で悩んでいるように思います。(言わずもがなですがちゃんとロックマンでもあります)
彼は男性なので割り切っていると思っていたのですが、「Cとのこともちゃんとしたい」と電話で言われました。
その言葉を聞いてわたしは彼がわたしに真剣に向き合おうとしてくれていることなどを知りとても嬉しく思う反面、悩ませてしまっていると感じました。
仕事もできるし、普段はとても元気でおちゃらけて、周りの人を楽しませる人です。
そんな彼が 最近鬱っぽい、とぼやいてきたんです。
家庭でも色々とあるようで家庭、仕事、わたしと色々とキャパオーバーな感じがします。
わたしは彼を苦しませることはしなくないので、苦しませてしまうなら離れたい、彼の幸せを願いたい、と自信をもって言えます。
鬱ぽい彼に今の私がしてあげられることはなんでしょうか?
ロックマンなのでそのうちシャッター下ろして一人になりたいって言うんだろうなーと予想はしています。
そうなったらしばらく放置するしかないと思いますが、まだシャッターは降りてない状態で彼を癒したいと考えています。
ネタにしてもらえたら幸いです。
よろしくお願いします。
(Cさん)
一夫多妻制って男の憧れみたいなところはあるんだけど実際は超難しいんだよね~♪という話を先日飲みながらしていまして、そんなときにCさんからネタを頂きましたので、おぉ、これはシンクロニシティというやつか!?と勝手に思っています。(今日はシラフですよ。あ、ブログネタ書いてるときはシラフですけど。二日酔いのときもありますけど)
さて、立場上難しい話だなあ、と思わされます。
けっこう似たような話はカウンセリングの中では出てきまして「ややこしいよね~。ほんとそういうの好きだよね~」などとお伝えして一緒に悩んでいるところです。
「あたしのことが負担になってるから離れてあげたほうがいいんでしょうか?」という考えもあるんですけど、「それはそれでまた彼の負担になるし、罪悪感刺激するからなあ。楽になる分もあるけど、また別のストレスを抱えるから何とも言えないんだよなあ」と天井を見上げております。
>鬱ぽい彼に今の私がしてあげられることはなんでしょうか?
たぶん、Cさんを奮い立たせるような答えは私は持ってないんですよね。
一緒にいるときに一時的に癒しを与えてあげることはできます。
例えば、あるクライアントさんの彼も精神的にヤバかったのですが「あなたの家にいるときだけ本当に心が安らかになれる」と言われたそうです。
でも「じゃあ、ずっとここにいたらいいじゃん」とは言えない関係ですから、嬉しかったけど何て言っていいか分からなくなったらしいです。
だから、一時のオアシスだと思ってもらうしかないのかな?と彼女は思ったわけですが、それってでも寂しいよなあ、とも思い、自分の立場にもどかしさを強く感じたそうです。
その結果、その彼女は「根本さんを彼に紹介したい」と思ったそうで、実際、その後しばらく彼をカウンセリングすることにしていました。
ちなみにその彼はあれこれ抱え込みすぎてヤバかったので「とりあえず逃げましょう!」とお伝えしました。時には逃げることも大事ですから。
*ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)
*セミナー動画:逃げる技術~今よりもっと自由で自分らしく生きられるスキルを習得する~
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まあ、ちょっと厳しい話になっちゃうんですけれど「それは彼の問題」とどこかで線引きをしておくことが大切です。
彼を喜ばせてあげようとしたり、癒してあげようとしたり、気持ちいいセックスを与えてあげたり、じっくり話を聞いてあげたりすることは“会っている時間限定”ですけどできるかと思います。
ただ、それがほんとうに彼のためになるのか?彼の幸せにつながるのか?という点で「分からんよなあ」と思うのです。
意外かもしれませんが、それが逆効果になることも実はよくある話です。
元々誠実な人であれば彼女に心配をかけている時点で罪悪感が出ますし、そこで彼女が自分にあれこれ与えてくれてるとなればさらに罪悪感が重なります。
また、そうした彼女に彼がどんどん依存的になってしまい、自主的に回復していくことから目を逸らしちゃうこともあります。(鬱っぽい症状が苦しくてアルコールに依存していく人がいるように)
それに、そうした精神状態から回復するまでってけっこう時間がかかるものです。
彼がどの程度の状態なのかは分かりませんが、少なく見積もってもそこから元に戻るには早くても数か月、ふつうは年単位でケアが必要になります。
ここを軽く見てえらい目に遭ってる人もよくいますよね。
だから、それだけ継続的に関われる相手じゃないと癒してあげるのは難しいよね、と思うのです。
なのでもし本当に彼が鬱っぽいのであれば、その回復は家族に委ねるのがベストではないかと考えています。
もちろん彼の家庭がすでに崩壊し、Cさんと年がら年中一緒にいられる状態であればまた話は変わりますけれど。
さらにあんまり聞きたくない話だと思うのですが、奥さんや親という立場であればあれこれ強行突破も可能です。
「とりあえず彼を熨斗つけて実家に送り返しましょう」とか「会社に乗り込んで上司に直談判してきてください。あ、でも、会社を壊しちゃダメですよ」とか「駅に送っていくふりして心療内科に連行しましょう」とか「とりあえず亀甲縛りにして強制的に休ませてあげてください」等々とか手は広いです。
「彼の話をたくさん聞いてあげてください」ということも、妻という立場であれば時間は無制限ですが、不倫相手という立場だと時間は限定的になりますよね。
(とはいえ妻がそれに同意するか?という別の問題がありますし、そもそもそういうことができる妻であれば彼は不倫なんてしなかったかもしれませんけれど。)
だから、ここはちょっとしんどいですけれど「それは彼の問題」というところで一線を引くことをお勧めしたいわけです。
そして、それは同時に「自分が彼の負担になっている」という風にこの問題を罪悪感で背負わないことがCさんの課題です。
ここで罪悪感を用いてしまうと、彼の罪悪感と相まって「癒着」という状態になりやすいものです。
それはまさにお互いにとって非常にしんどい状態を招いてしまいます。
ということでやはりここでも自分軸が大事ってわけです。
◎ワークショップ「自分軸とは何?なぜ自分軸が大切なのか?どうしたら自分軸が確立できるのか?」
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さて、自分自身と「これまでにないほど」向き合ってきたCさんが今向き合うべき課題は何でしょうか?
私のカウンセリングでは彼のことよりも自分の問題を扱うことを優先させるので、「まあ、彼のことは彼の問題なんでそれは彼に任せて、Cさんは自分の問題と向き合いましょうね」という展開をしていくものです。
というか、彼の「鬱っぽい」という問題に付き合っているヒマがCさんにはあるんでしょうか?
この辺はちょっと繊細な話になるのですが、パートナーシップでもビジネスの問題でも自分の問題を回避するために誰かの問題に意識を向けることってよくあるものです。
つまり、彼のことが気になるのであれば自分にこう問いかけてみて欲しいのです。
「あたしは自分のどんな問題から目を逸らしているのだろうか?」
彼が鬱っぽくて悩んでいるのを助けてあげたいと思うのも自然なことかもしれませんが、それがまさか自分の問題から目を背けてるなんて思いませんよね?
例えば、Cさん自身の夫婦問題。家族の問題。過去の恋愛のこと。セクシャリティのこと。仕事やライフワークの問題。
そちらはどうなっているかが私などは気になってしまうのです。
とはいえ、カウンセリングの現場ではそういう指摘に対して気分を害される方もいますし、自分には問題がないと主張される方もいますし、激しく抵抗される方も少なくないものです。
だから、なるべく慎重にその辺を突っついていくのですが、特に自分の問題から目を逸らそうとしている場合はやっぱりそこを突かれるのはイヤですから、なかなか自分の問題と向き合うのは難しいんですよね。
「いやいや、自分のことより今は彼でしょ」という風に。
こういう場合はあんまり良いカウンセリングにはならないものです。苦笑
なのでそういうときに私は頭の中で「なぜ逃げたいのか?なぜ向き合いたくないのか?」ということを考えてみたり、「向き合えないこと自体がパターンになっているのではないか?」という風に読んでみたりして、その糸口を探そうとします。
たいていこういうケースでは「罪悪感」というのがポイントになるわけでして、だからこそ向き合えないのですが、そこを彼と絡めて話をしていくこともあります。
「彼はあなたに相当罪悪感があるみたいですけれど、もしあなたも彼に対して罪悪感を持っているとするならばどういう点でしょうか?」
罪悪感ってのは罪悪感ですからどの罪悪感を扱ってもよいわけです。
彼に対するものも、夫に対するものも、社会や親に対するものもでも中身は一緒です。
そして、罪悪感ってのはなかなか捕まえにくい感情ですし、潜在意識の中まで入り込んでいるものですからそのサイズ感も分からないものです。
だから、話をしてくれそうなところから感情ベースにこれらの問題を落としていくことを考えるのです。
「こういう状況だと立場的に十分なことができないですから無力感も感じやすいですよね?ところで、無力感って今回初めて出会ったものでしょうか?たぶん、過去にもその感情を感じていた時代があるかと思うんですけれど」
「親密感への怖れと聞いて何か思い付くところはありませんか?今の彼とも何だかんだ親密になり切れない関係ですから」
まあ、そんな風に些細なテクニックを使いながら「感情」というところに目を向けていくものです。
★罪悪感モノ
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
*光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~
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で、たぶん方向性としては前回の記事と変わらず、「なぜこのような状態を招いてしまったのか?」というところに目を向けようとするでしょう。
私はちょくちょく書いていますが、表面的に起きている事象にはさほど興味はなく、その事象が示す心理に興味を持つタイプなので、この状況を創り出しているCさんのマインドを見ていきたいわけですね。
つまり「彼の問題」ではなく「自分の問題」として捉えるわけでして、「鬱っぽいという彼の問題は、あなた自身のどんな問題を映し出しているのか?」なんてことを考えるわけです。
そうして「なぜこの問題を引き寄せてしまったのか?」を考えていきます。
自己肯定感が低いという母との関係が影響していること。
しっかりと愛情を注いでくれた父とのこと。
兄となぜそんな喧嘩ばかりしていたのか?ということ。
前回の記事で書いてくださったこの辺が気になるところです。
とてもセクシャリティが強いと思われるCさんがそれを抑圧してきたのはなぜなのか?ということが分かるとまた今後の展開も広がりやすいものです。
カウンセリングなどでCさん自身の才能が発掘されているのであれば、その方向にセクシャリティを向けられると素敵だな、と思いますし、女性としてのさらに自信を深めるヒントもありそうですし、今よりもさらに魅力的な大人になるアプローチも考えていきたいものです。
こうした点を注意深く見つめていくと「彼が鬱っぽくなった理由」もそこから導き出せるかもしれません。
ということで、「彼じゃなくて自分よ!」というまいどおなじみの方向性でしたが、何かヒントになることがあれば幸いです。
★セミナー動画:ワークショップ「親密感への怖れを徹底的に癒すワーク集」
https://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/49020
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https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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