自立系武闘派女子の妻とうまくやっていく取り扱い説明書はないでしょうか?



ないです。(きっぱり!)
・・・というのもアレなので、その辺をあれこれ解説してみました。
少しでもお役に立てば幸いですが、くれぐれも取扱注意にてお願いします。
下手をすると火に油をガンガン注ぐことになりますので。

自立系武闘派女子の対処法を教えてください。こんにちは根本さん。当方男子です。
根本さんの読者様たちの多くは、自立系武闘派女子ということで折り入ってご相談したいことがあります。

私は結婚四年目。結婚してすぐ娘が生まれました。
何を隠そうその妻が自分でも認める自立系武闘派女子です。

この武闘派女子と上手くやっていく取り扱い説明書はないでしょうか。

妻の両親が離婚して母親が働きながら3人や子育てをしていたそうで、一番末っ子の妻は小さい頃から母があまりいない生活が当たり前のように、自立した生活を送っていたそうです。

そのお陰か、社会人になったあと飲食店の社員としてバリバリ働き、成果もかなりあげていたようです。
そのかいあってか数年で店長を任されまして。

妻はバリバリだったので、バイトの男の子を仕事のことで詰問し泣かせてしまったり、男の社員さんにも物怖じせず物申したりなど武勇伝?も多いです。

そんなおり私と出会い晴れて結婚。
子供にも恵まれ生活をしているわけですが、

その頃の血が騒ぐのか、事あるごとに競争?が発生します。

気遣いも家事も子育てもそつなくこなす妻からみると私の行動には無駄が多いようで、イライラして、強く当たってきたり、冷たい言葉を発したり、ため息をついたりと上から目線での言動が日常的です。

私のほうに競争心があるから問題なのだろうか。
白旗を振ったらよいのだろうか。
白旗振ったところで、逆にイライラを助長させるような気もして動けずいます。どのように対応したら良いのかわからないのです。

気が休まらないので、どこか別の人や場所に癒しを求めたい衝動がおきますがなんとか踏みとどまってる状況です。

私の本音は、妻と愛し合いたいし仲良く暮らしたい。お互いイライラせず穏やかで安心できる関係になりたいと思っています。

私は何系男子なのでしょうか。それを踏まえた自立系武闘派女子の対応マニュアルを是非ご教授ください。
(Sさん)

「戦場マニュアル」とか「災害対策マニュアル」のようなものをご所望ということですね?
そのためには、膨大なる紙面が必要となりますので、本日はその要点をかいつまんでお伝えするにとどまりますことを予めお詫びしておきます。

なお、この文面は奥さまの同志たちが手ぐすねを引いて読み耽ることと思われますので、その後の身の安全につきましては重々気を付けましょう。
(夜道を一人で歩かない、とか、護身術を身に着ける、とか、必要以上に多くの金銭を持ち歩かない、とか)

さて、数少ない男性読者の中にはSさんのように奥さま、もしくは、彼女の取り扱い説明書を求めて私の記事を読み漁って下さっている方もいらっしゃるかと思います。

近々ではこちらの記事にて取り扱いましたが、Sさんはさらに深刻な症状を呈していらっしゃるということでございますね?

『自立系武闘派女子とうっかり付き合ってしまった男子がその命を守るために習得すべきスキルとは。』

さて、

>この武闘派女子と上手くやっていく取り扱い説明書はないでしょうか。

というそもそも論におきましては、「そんなもんがあったら何も苦労せんわい」という我が心の叫びが漏れ出て来るところでございます。
現実的な解決方法としては、妻の目を盗んで夜な夜な傷を慰め合う夜会などを企画するのが早いのではないかと思うのです。

もちろん、その開催場所は彼女たちの強烈な調査能力並びに突撃能力を回避するため毎回変更せざるを得ませんが、なるべく安全な場所を確保し、各自ティッシュを大量に持参して傷を舐め合うのが一番良いのかもしれない、と考える所存でございます。

なので、とりあえず、あきらめます?
よほど、前世で悪いことをしちまったカルマだ、と受け入れます?

とりあえず、Sさんが良かれと思ってやったことをことごとく否定、拒絶、ダメ出し、矯正、コントロールされている状況かと思います。

それって、ものすごく精神的に鍛えられませんか?
職場でどのようなパラハラを受けようが、取引先にどれだけ説教されようが、余裕で受け止められるほどの精神的なゆとりを得られませんか?

ええ、Sさんも今生、めちゃくちゃやる気みたいです。
ものすごい精神的な成長を求められているようです。
自ら望んで虎の穴に入り、肉体、精神ともに極限まで鍛えようとする、その心意気は誠に尊敬するほかありません。(自分のことを棚にあげて申し上げております。)

そんな前置きはさておきまして、現実的な話をして参りましょう。

>気遣いも家事も子育てもそつなくこなす妻からみると私の行動には無駄が多いようで、イライラして、強く当たってきたり、冷たい言葉を発したり、ため息をついたりと上から目線での言動が日常的です。

よく耐えていらっしゃるかと思います。
涙なくしては語れない日々かと思います。

とはいえ、一方で、そのような態度をとられるだけのことをしちまっている自覚もおありということですよね?

まあ、相手は百戦錬磨でいらっしゃるわけで、なんぼSさんが標準以上の能力をお持ちであっても敵う相手ではないんですよね。

「そんなこと俺に期待されても困る!」とか「俺なりにちゃんとやってるのに!」とか、言いたいこと山ほどあるでしょう?

「そりゃあ、お前の基準で見たら俺がしてることは全然ダメかもしれないけれど、良かれと思ってやってるんだから、少しは認めてくれたらいいじゃないか!」って叫びたくなりませんか???

ええ、その通りでございます。

何が辛いって、全然認めてもらえない、感謝のひとこともない、というところだろうと思うのですが、いかがでしょうか。

で、なんで彼女は文句言ったり、指摘したり、バカにしてきたり、イライラしたり、コントロールしてきたりするのでしょう?

Sさんが彼女が期待するほどの能力を発揮していない、というのが直接的な理由かもしれませんが、その裏にあるのが「彼女自身が自分自身に対して強烈に厳しく監視している」という事実です。

要するに、彼女もまた自己肯定感がだいぶ低いみたいです(そうは見えないと思いますが)。

奥さまに限りませんが、人は「自分は完璧ではない。もっと完璧にならなければ」と思っているときに、目の前の人が完璧でないことにイライラします。

同様に「もっと自立しなきゃ!もっと頑張らなきゃ!」と思っている人は、他人に対して強く自立を求め、もっと頑張ることを期待します。

すなわち、彼女がSさんに対して取っている態度は、彼女自身が自分に対してとっている態度と非常に酷似しているのです。(それを投影の法則と言います)(もちろん、外からはそんな風には見えないかもしれません)

そして、もしSさん自身もまた「完璧主義」であったり、自立しようとしていたり、もっと頑張らなきゃと思っているのであれば、同様の思いを持つ彼女との間で「競争」が生まれるわけです。

また、Sさん自身が幼少より、誰かの期待に応えようとしたり、いい子・いい人をやってきたりしていたならば、彼女の要求に完璧に応えようとしてしまいますよね?

彼女が望む通りにしなきゃいけない、彼女の期待に応えなければいけない、と条件反射のように思ってしまうとするならば、夫婦関係が「ゴールの見えないレース」のようになってしまいますね。

となれば、疲れちゃいますよね。

そんな時に年下の可愛い後輩が「S先輩、どうしたんですか?お疲れですか?」なんて言って来たり、年上の優しい先輩が「Sくん、最近疲れてるね。らしくないぞ」なんて言って来たりしたら、ヤバいっすよね?救いを見出しますよね?

ただ、多くの事例が示しているのは、武闘派女子の魔の手に一度でも落ちると、出会う女がすべて武闘派である、という悪夢のような現実です。

その可愛い後輩も、優しい先輩も、蓋を開ければ・・・奥さま以上の・・・なんてことにもなりかねませんので、そうした際の人選には全神経を使われることをお勧めしたいと思います。

・・・この話を一言で纏めるならば「結局、そういう女が好きなんじゃねーの?」です。

で、Sさん自身の性格も相まって、どうやらお二人は共に「競争」のぐるぐるに巻き込まれているようです。

それを「パワーストラグル(主導権争い)」と言います。

どちらが勝っても幸せになれない魔の争いです。

なので、Sさんもお気付きのように「白旗を振る」というのは一つの作戦ですけれど、正直言いますと、まだちょっと早いんですね。

白旗を振るためにはある条件が必要なんです。

それは彼女の心の痛みをちゃんと理解した上で、ということです。

さて、奥様の人生を振り返ってみましょう。

子ども時代、早くに自立した、ということは、彼女はずっと一人で何でもしてきたということですね。

ということは、反面、彼女は誰かに甘えたことがない、ということを示しています。
つまり、甘え方が分からないんですね。

で、男女問わず、甘えたことがない、甘え方が分からない、という人は、たいてい「怒りをぶつける」という甘え方をします。

あら、どこかで見たシーンですねえ。

そう、彼女がSさんにイライラをぶつけるのは、「この人にならイライラをぶつけても大丈夫」という「甘え」がそこにあるからなんですよね。

意外でしょ?

さらに言えば、幼少期に早くに自立しなければならなかった彼女が抱える問題のひとつは「寂しさ」であり、「不信感」です。

不信感がある=親密感への怖れが強いわけです。

ということで、結婚して夫婦の距離がどんどん近づいてくると、彼女はどんどんイライラしてしまうんです。

なぜならば、怖いからです。

何が怖いか?というと、Sさんのことをもっと好きになってしまうこと、そして、Sさんなしでは生きられなくなること、Sさんにどんどん依存してしまうこと。

ね?全然信じられないでしょ?(笑)

こういうことね。

『もう後戻りできない一線~これ以上近付いたらヤバい!という怖すぎる一線~』

そして、何よりも「寂しさ」です。
傍目からは見えないかもしれませんが、彼女、けっこう寂しがりやだと思います。

一人でも大丈夫!に見えるのは、一人に慣れているだけです。
ほんとうはものすごい寂しがりやなんですね。

『親密感への怖れが「心のドーナツ化現象」を作り出す。』

だから、「ああ、彼女は寂しいんだ」という目で見てあげると、色々と読み解ける言動が出てくると思います。

もちろん、彼女は自分が寂しいだなんて一言も言わないでしょう。もしかしたら、その感情は麻痺してしまっているかもしれません。

けど、その生い立ちで寂しくないわけがないですよねー。めっちゃ孤独ですもんねー。バイト先でだって孤立してたと思いますしー。(ドーナツ化現象という意味でも)

だから、彼女がイライラしてきたら「ああ、こいつは今、寂しいから、俺に構って欲しくてイライラしているんだな」と解釈する癖をつけましょう。

これはもう思い込みに近いレベルでやった方がいいです。

そうして、彼女が表面的には見せない、その心の痛みを理解し、受け入れてあげると、彼女の暴言なども「子どもがダダをこねているかの如く」に見えてきます。

娘に「パパ、きらい!パパなんてだいきらい!」て言われたらどうします?本気で受け取ります?

「あ、ごめんね。パパ、何か嫌なことした?」って優しく聞きません?

子ども時代に早く大人になった彼女の心の中には、娘さんのような幼い女の子が現役で存在しているんです。

そこを見つめてあげられるようになると、それだけで奥さんに対する印象が変わると思います。

さて、オンラインスクール並みに長くなってしまっておりますが、今から一番大切な話をしたいと思うんですよねー。

ちなみに、武闘派女子のみなさまはここから先はお読みにならない方がいいと思いますのでそろそろ退室なさった方がいいんじゃないでしょうか?

Sさんが奥さまと接する上で、決して忘れてはいけない法則があるんです。
それは彼女が人一倍「恥ずかしがりや」である、ということです。

Sさんが愛情を伝えてもきっと受け取らないと思いますし、時には全否定してくると思います。

愛情表現はしてくれますか?過去でもいいですけど。

とにかく、自立時代が長かったわけですから、何かと恥ずかしいんですね。
愛情を示すことも、感謝を伝えることも、Sさんからの愛を受け取ることも、ものすごく恥ずかしい。

恥ずかしいあまりピエロのようになって「演じる」ことはできますが、心から受け取るのってできないんです。

そこが奴のウイークポイントっす。

「どうやって愛を受け取らせようか?どうやったら俺の愛を受け取ってもらえるのだろうか?」という戦略を日夜研究してみてください。

もちろん、そのためにはSさん自身が自己肯定感を高め、男としての自信を持つ必要も出てきます。
なんせ、すごく抵抗しますからねー。そこを押さえつける(そういうプレイはきっと大好きだと思うけど)だけの筋力も必要ですしねー。

で、そのためには思い切りSさんの男性性を解放してあげる必要があるんですが、それをひとことで言うと「アホになる」ということです。

彼女のイライラに対抗するのではなく、「ごめんなー。俺、アホやし」って受け流す。バカにされたら「助かるわー。ほんま。ありがとうな」って感謝を返す。でも、時々、アホになって「でも、ほんまお前と結婚できてよかったわー。ほんまお前のことが好きやわー」と言ってあげる。

さっさとプライドを捨てて、真の男性性を発揮していくのですね。

彼女のその怖れ、寂しさ、恥ずかしさを、温かく包み込み、癒してあげるならば、アホになって、笑って、楽しんで、怒られて、謝って、告白して、感謝して、芸人のような、ピエロのようになってみるんです。

そしたらね、彼女、始めはどんどんイライラが募りますが、それを越えると、ほんと、この人はしょうがない人って思うようになって、逆に甘えてくるようになります。

「あんたは自由でいいわね」って。

それが「白旗を振る」って意味なんですよ。

アホになって「ありがとう」「大好き」「かわいい」って言い続ければいいってことですね。簡単ですね。はい。

そう、もうお気づきだと思いますが、彼女がイライラして競争を仕掛けてくるのは、表面的にあれができてない、これができていないからじゃないんです。そんなことは彼女だってわかっているんです。

寂しいんです。愛されてる自信がないんです。嫌われるのが怖いんです。これ以上、Sさんのことが好きになるのが怖いし、恥ずかしいんです。失いたくないんです。

彼女の怒りはすべてそうした思いの裏返しだと思い込んでください。

そうするだけで、怒る彼女のことが「かわいい」と思えるようになります。

そしたらSさんの勝ちですね(^^)

★そんな打たれ強い心を育む自己肯定感向上プログラム。

『自己肯定感をあげる3daysプログラム』
東京:2/9(日)、3/8(日)、4/12(日)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/31475

★罪悪感を知り尽くし、癒す4時間ワークショップ

「私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するWS
大阪:2/15(土)13:00-17:00
福岡:2/29(土)13:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/33242

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

「人をその表面的な態度で判断しちゃいけない」
https://voicy.jp/channel/962/68004

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