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根本先生はじめして。
いつもブログを読む度に心に沁みるといいますか
すごく感慨深いものを感じ、勉強させて頂いてます。
先日、一年ちょっとお付き合いをさせて頂いた4歳年上の彼女とお別れしました。
色々と理由があり、彼女への執着心のあまり別れを受け入れられなかった私ですが本当に愛しているなら彼女の気持ちを尊重したいという気持ちと根本先生の「手放せるくらい彼を愛せますか？」の記事を読んで改めて彼女への大切な気持ちに気付き、彼女の意志を受け入れ苦しかったけど、最後は笑ってお別れをする事が出来ました。
二人の関係に感謝をし合えた、円満なお別れでした。
さて、話は変わってリクエストをさせて頂きます。
自分の相手への気持ちが大きくなるにつれて、相手の自分への気持ちが冷めていって、最終的に別れに発展する、という経験を何度も何度もしてきましたが、その度に疑問に思います。
これは自立と依存が逆転しているという事なのでしょうか？
逆に、相手が私に対してデレデレしている時は私の気持ちの方が比較的冷めてるような感じでそういう時は何故か相手との関係が上手くいくのですが、この逆の場合だと上手くいくどころか別れに発展していき、これからの恋愛に不安すら感じます…。
これは私独自の問題なのか
それともパートナーシップにおける現象の一つなのか、だとしたらどうすれば相手と上手く関わっていけるのか、根本先生、よければ教えて頂けると幸いです。
（Ｓさん）
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貴重な男性読者からのリクエストを頂きました（＾＾）
嬉しいです。ありがとうございます。
なお、文中で紹介いただいた「手放せるくらい彼を愛せますか？」の記事はこちらです。
皆さんに読んで頂いて代表作の一つみたいになってますね（笑）
＞http://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/8749
さて、
＞自分の相手への気持ちが大きくなるにつれて、相手の自分への気持ちが冷めていって
という話、とてもよく耳にしますね。
女性の方からも「最初彼が熱心にアプローチをしてくれて、私はあまり気乗りしなかったんだけど悪い人じゃないしってお付き合いしたらどんどん好きになっていって、木が付けば気持ちが逆転してた」というお話を聞きます。
皆さんも体験ありませんか？
せっかく好きになってこれからじゃっ！！！って気合入れてるときになんじゃその態度は！冷たいぞ！愛情消えてるぞ！おいおい、あたしが追っかけるのかい！！今まで見たいに情熱的に誘ってくれないのかい！という感じ。
これは一言で言うと「バランスの法則」なんです。
バランスの法則～バランスを崩してお互いを統合することで問題は解決する～
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/12128
別居中の私はいったい夫とどうなりたいのか？～自立と依存のバランスの法則～
http://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/9254
バランスの法則～周りに流されることってそんなに悪いこと？～
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/8286
バランスの法則再び～なぜ、彼は浮気をするのか？私は不倫をしてしまうのか？～
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/8153
バランスの法則～パートナーシップの見えない繋がり～（他社サイト）
http://www.counselingservice.jp/lecture/lec110.html
私たちは感情レベルでお互いバランスを取ります。
一方が熱くなれば、一方は冷えます。
一方がヒステリックになれば、一方はクールになります。
一方が暴走すれば、一方が止めにかかります。
一方がワンマンなら、一方はイエスマンになります。
一方が自立的になれば、一方は依存的になります。
もちろん、お互いヒートアップするケースもありますが、ついついそういう法則に縛られて私たちは生きているようです。
そして、それが時に「相性がいい」と感じることもありますが、どっちかと言うと「合わない」って感じることの方が多いんじゃないでしょうか。
だから、
＞相手が私に対してデレデレしている時は私の気持ちの方が比較的冷めてるような感じでそういう時は何故か相手との関係が上手くいくのです
ということもよく起こるのですね。
Ｓさんも自立と依存のことに触れられていますが、それが正解です。
私たちは関係性の中で一方が自立、他方が依存を取ります。
惚れた方が依存、ホレられた方が自立、というのが一般的ですね。
だから、ホレられてた方がだんだん相手にホレ始めたら自立していた自分が崩れ、依存の方に流れますね。
そして、相手はそれに伴って自立し始めて、気が付けば逆転します。
この自立と依存がひっくり返るタイミングが別れの危機になりやすいです。
でも、こうしたことが繰り返されると、ほんと恋愛するのも嫌になりますよね～
無理ないことです。
じゃ、どうすればいいのか？？？
Ｓさんのようにこういう恋愛のパターンを繰り返してしまう背景をクリアにしていきましょう。
始め自立側から始まる（相手から惚れられる、デレデレされる、追いかけられる、等々）ことが多い方は、ふだんから自立的でいることが多いはずです。
自立してる、ということは、何か依存的な部分を隠してる、という言い方もできます。
もちろん無自覚であることが多いですけどね。
自立と言うのは依存を嫌ってするものですから、自分の中で
・こういう自分はダメだ
・こんな部分は出してはいけない
・ここを直さなきゃいけない
・こういう自分は嫌いだ
と感じる要素が、自分の内側にある依存的要素と見ることができます。
Ｓさんはどれくらい思い当たります？？？
例えば、ロックマンと呼ばれる我がブログの読者が常に追いかけまわしてる男性たちはこの権化とも言える存在ですね。
だから、ロックマンと付き合う武闘派女子たちは依存に突き落とされて感情の海をもがきながらも力強くたくましく突き進み、彼の心臓を射止めるべく攻撃力を成長させているわけです。
そのロックマンなんてのはこの禁止事項のオンパレードなんですよね。
それだけ依存を嫌ってるんです。だから心開かないんです。
Ｓさんはどうやらそういうタイプの男性ではないみたいなんですが、どれくらい思い当たります？
「弱い自分を見せてはいけない」
「頑張らなきゃいけない」
「前向きな自分でいなきゃいけない」
「ぐちぐち言う癖は直さなきゃ」
「肝心な時に逃げ出す自分はダメだ」
「いつも強がってばかりいる自分は嫌いだ」
・・・。
ざっと２０００個くらいは浮かぶでしょう？あ、少ない？？（笑）
依存と自立の関係性がひっくり返るのは、相手の愛情や好意に心を許して、その禁じていた部分が出てきちゃうから、と言えるんですね。
「好きになってはいけない」
「女好きがバレてはいけない」
「エロい部分を見せてはいけない」
「すぐにやりたがってはいけない」
「女子は清潔感がある男性が好きだから不潔さを見せてはいけない」
「相手よりも自分は優位に立っていたい」
・・・。
これらの要素をふだんは隠してるんだけど、恋愛で依存モードになったときに出てきてしまうわけです。
そして、これが出て来るということは「そんな俺を愛してくれよ」という要求に他なりません。
もちろん、このプロセスは意識下で進められます。
だから、相手のことが好きになってくると
「会いたい気持ちが強くなってきて追いかけたくなる」
「返事が遅いと不安になって何度もスマホを見てしまう」
「離れるのが寂しかったり、辛くなる」
「相手が自分のことを好きかどうかを確認したくなる」
みたいな思いとして出て来るんですね。
そして、それが「いやだ！！」と思う人もいるわけです。
そんな内なる依存心を自分が愛してあげようぜ！というのが今日の私の提案です。
そうすると「自立→依存」になる恋愛から「自立→相互依存」に移る恋愛ができるようになります。（理論的にはね（笑））
少なくても、立場がひっくり返って別れ話、という傾向は減っていくでしょう。
そして、依存を受け入れた分だけ、人は無邪気なり、素直になり、そして、笑顔が増えます。感情表現が豊かになり、その分、人生の面白み楽しみがグッと増えて行きます。
好きなもの、楽しいものが明確になり、自分らしさを見つけることができます。
もちろん、このテーマは自立系ナントカ女子の皆さんにも大いに当てはまりますね。
「自立系」ですから！
自分を愛してあげるにはどうしたらいいのか？
その依存心をただ受け入れる（抱き締める）んです。
「それでいいんだよね」
「それが自分だもんね」
「そういう風に思っちゃうよね」
そんな言葉を自分自身（その依存心）にかけてあげるわけです。
なかなか悶絶することもありますが、恋愛以外でも非常に役立つパワフルなセッションになると思います。
「それが私なんだよね。それでいいんだよね。うん。そうだ。そんな自分を許してあげよう」
嫌な自分に出会ったとき、そんな気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか？
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