バランスの法則再び~なぜ、彼は浮気をするのか?私は不倫をしてしまうのか?~



なぜかうまく行かない恋愛。浮気をされたり、仕事に夢中だったり、不倫だったり。
その背景には心理的バランスの乱れがあるのかも。
例えば、お母さんとすごく近い距離だと、そんな不自由な恋をしやすいのです。
そんな時はお母さんとの適切な距離を取る時期が来た、と言えるのです。

バランスの法則
この図をよくカウンセリングで使うんですね。
(クリックすると拡大します)

「バランスの法則」

以前、心理学講座にも書きました。


これは「浮気の心理」の図ですが、同じことは「恋愛がうまくいかない」他、「人間関係がぎくしゃくする」「仕事がなかなか見つからない」「お金が貯まらない」等の問題でも言えるんですね。

例えば、家べったりでお母さんとすごく仲良しだったとします。
それってある意味では良いことなのですが、彼の立場から見ると「どうせ、俺よりもお母さんの方がいいんでしょ?」という思いに繋がります。

しかし、彼女(私)としては「お母さんと仲良し」というのは「ふつう」の状態ですよね。
意識してお母さんを選んでいるわけではないし、自分では彼氏を優先しているつもりです。

しかし、話題によくお母さんの話が出てきて、何かを選択する際も彼の意見よりもお母さんの意見を採用することが多くなり(そりゃあ、お母さんの意見の方が的を得てることが多いのも事実ですけどね)、やがて彼は寂しさが募るようになります。

「最初っから彼の方が愛人ポジションだったようなもんですよ」
「心理的には初めに浮気したのはあなたの方って言えるんですよ」

と話すこともあります。

つまり、お母さんが本命、ついで、彼氏、みたいな。

そしたら、彼もまた他に目が行くようになると思いません?

あるいは、始めから自分が「愛人ポジション」に入ってしまうこともあります。
すわなち、いわゆる「不倫関係」ですね。
(この場合、図の「女」が「奥さん」になります)

この図とは少し違いますが、

「私と仕事とどっちが大事なのよ!」

という伝説的名言も、やはりこうしたバランスの心理から生まれるんですね。
自分よりも仕事を大事にされてるような感覚がして不満に思うのです。

それに少し深い話になりますが、そもそもお母さんと近い(癒着してる、親離れ・子離れができていない)分だけ、心の中にお母さんが占める比重はとても大きいですから、そこに他の人が入る余地ってあまりないんですよね。

だから、彼が出来て、彼のことが大好きでも、やはりその比重はある程度維持されてしまうのです。
いわば、彼に向けるエネルギーがそれほど多くないのです。

また、自分がそういう時だと彼も同じようなバランスの人を引き寄せます。

例えば、ワーカホリックの人。
彼は仕事、私はお母さん(家)。
だから、バランス取れてるように思いますよね。
でも、実際、恋人っぽいロマンスはあまりありませんし、結婚すると大変。
奥さんはすぐに家で一人でいることが寂しくなって、お母さんに電話したり、実家に頻繁に帰るようになります。

例えば、浮気性の人。
感情的にはすごく嫌だけど、心理的にはこれもまたバランスが取れます。
自分がお母さんに向く分、彼も他の女性にうつつをぬかします。

例えば、多趣味な人。
彼は土日のどちらかは趣味にでかけ、もう一日も友達と遊びたがる・・・。
寂しいけれど、でも、その分、空いてる日は家で過ごせる・・・。

そんな風に心ってバランスを取っているんです。

このケースでは「お母さん」としましたけど、もちろん「お父さん」や「家」でも構いません。
「趣味」「友達」「ペット」などが当てはまることもあるかと思いますが、浮気や夫婦関係の問題まで至るのは、お母さん、お父さん、家、が多いでしょうか。
男性の場合は家もありますが、「仕事」も圧倒的に多いですね。

そこでの対策としては、お母さんとの適切な距離、というのがテーマになります。
心理的には癒着しているようなケースも少なくないですし、背負ってしまって苦しくなってるケースも実はあります。

親離れ・子離れをテーマにしていくことが多いのです。

じゃあ、一人暮らしをすれば、親と連絡を取らなければ適切な距離ができるか、というと、それも一つの方法ですが、それだけだと遺恨を残します。

やはり愛情・感謝の思いを持って「手放す」ことが理想的。

だから、お母さんへの感謝の気持ちを意識的に持って頂くことが多いですね。
もちろん、そんなセラピーも多数用意していますし、大量の宿題もよく出します。

そうして、適切な距離を取れるようになると、もっと彼にコミットメントできるようになるんですね。

それによって関係が改善されていくことは言うまでもありません。

もし、思い当たる節がある皆さん、一度、自分はどんなバランスになっているのかを考えてみるといいかもしれませんね!

男と女の心理学


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