私が彼女でごめんなさい。



「私が彼女でごめんなさい。」

こういう気持ちになったこと、ありませんか?

 彼を幸せにする自信がないから。
 全然、自分に魅力なんてないと思うから。
 あれこれと要求をぶつけてしまう重たい女だから。
 きついことを言って彼を傷つけてしまうような女だから。
 ちゃんとやるべきことができないから。
 たくさん迷惑をかけてしまうから。

このモードでお付き合いしていると、彼への愛情も表現できず、また、彼からの愛情も受け取れません。


だから、いつも寂しく、惨めで、いじけていて、素直になれません。
また、別れを切り出されるのも怖いし、いっそのこと、自分から別れを切り出そうかを常に考えてしまいます。

 自分なんて迷惑な存在。
 自分なんて全然価値のない人間。

そんな“幻想”が心を縛り上げているのです。

苦しいですよね。そう思うことが。そう思わざるを得ないことが。
そして、そう思ってしまうだけの理由が目の前に転がっているのです。

だから、安易に「そんなことないよ」という言葉を伝えても、全然響きません。
もちろん、響かないようにブロックしていることにも気付いているでしょう?

「私が彼女でごめんなさい。」と思う人ってどんな人かな、と思うんです。

間違いなく、優しい人。愛情深い人。
ちゃんと愛してあげたいから、与えたいから、そんな風に思ってしまう。

それから、彼の幸せを願える人。
一生懸命に。
そのためなら、身を引いてもいいと思える人。
だから、本当の強さも持っているんですよね。

そんな風に伝えられると、つい“でもでも星人”と化して「いや、そんなことないです!」と自論を展開されるでしょう。

もちろん、その自論が間違っているわけではありません。

“パラレルワールド”“アナザーワールド”

すなわち、もう一つの世界。

「自分なんかといても彼は幸せにならない」と思う裏にある、「彼には幸せになって欲しい」という愛情に注目します。

素晴らしいんです。その思い。
それがひっくり返って出てきてるだけなんです。

あなたの愛の偉大さに、気付いてくださいね。

「自分には何の価値もない」と思った瞬間に思い出してください。
「彼にたくさん与えたいんだな」と。
もし、自分にあれこれと価値があれば、それを与えてあげたい、そうして、彼を喜ばせてあげたい、幸せにしてあげたい・・・でしょう?

でも、ほんとうにないんでしょうか?

私たちの価値って自分ではまったく気づかないものです。
あって当たり前だから。
それがふつうだから。

だから、価値がない、と思ったら、こう思い直して欲しいんです。

「価値に気付いていない」

だから、生かせられないんですね。
せっかくあるのに気付いていないから。もったいない!!

もう、そのままで素晴らしいんです。
今のままで、十分愛せるし、愛されるんです。

それくらい、素晴らしいんです。

「私が彼女で良かったね!」

そう言ってもいいんです。今すぐに。
言うのはタダですから。
そして、そう思い込んだモノ勝ちですから。

(そして、私のクライアントさんは、そのセリフを言う練習をさせられるわけですね(笑))

ラブ・カウンセリング
男と女の心理学


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