自立系男子からの猛アプローチには気を付けよ!~陥落すると依存の沼にハマりやすいから要注意!~



彼から猛アプローチを受けて付き合うことになった・・・のはいいけれど、その後、サービスレベルが一気に低下して釣られたのにエサをもらえなくなっちゃった、という悲劇。よく耳にします。
お付き合いすることは彼女にとってはスタート地点なのですが、そんな男子からするとゴール地点だったりするのです。

こんにちは。
ロックマンと野良猫ハーフの彼からの猛アプローチを受け、私も彼に惹かれ正式にお付き合いをしていました。
彼はハードワーカーな上忙しい時期にお付き合いが始まり、中距離恋愛だった為会うのは月一回程でした。
ラインでの雑談が苦手と言っていたけれど、こまめに連絡をくれ、会う日は予定を合わせてくれるなど、彼なりに愛情表現をしてくれていたのかな?と感じます。
私の環境の変化や怪我が重なり、大丈夫?と一言欲しかった私は、大切にされたいと自分の思いばかりで接してしまっていた気がします。

その思いが重たかったのか、彼から会う日も連絡を忘れられ…
別れを切り出せないでいるのかも、そろそろ彼を手放す時なのでは?と思い、感謝と寄り添えずごめんなさい、仕事の事を含めてあなたを理解してくれる人と出会って、大切にしたいと思える人と幸せになってと伝え、お別れしました。

根本先生の執着を手放す本のワークを泣きながら行い、過干渉な母との関係など、やっと少しずつ色々な事に向き合えるようになりました。

とっても愛していた彼を、お互いの幸せの為にと手放したけれど、私は彼から逃げたのでは?と時々感じてしまいます。

彼といる時はお互い自然体で、癒し合える存在でした。
私自身を大切に出来ていなかったから、大切にし合う関係を築けなかったのか…と反省もあります。
本当は、彼ともう一度やり直したい気持ちでいっぱいですが、今は自分を大切に労り、整えようと思います。
この先、彼もしくは彼以外とお互い大切にし合う関係を築いて行く為のアドバイスを頂ければ幸いです。
長文失礼しました。
(Jさん)

詳細はツッコんで聞いてみないと分かんないのですが、「ハードワーカーかつロックマンと野良猫のハーフ男子からの猛アプローチ」と聞いて、「それって釣った魚にゃエサをやらねぇ!という主義主張をもった男子じゃねえか?」と疑惑の目を向けられるようになったら、立派な自武女として誇っていいと思う今日この頃です。春というよりは初夏の東京からお届けしております。自立系武闘派女子のみなさま、今日も元気に竹やりを振り回してますかー!!!

Jさんが何かをした/してない以前に自立系男子の猛アプローチというのは警戒レベルをマックスにした方が良いと思うんです。

割り切ってセックスをする相手としてみるのであればまあいいのですが、「正式にお付き合い」という手続きを踏む前に、やはり試用期間を設けたほうがいいんですね。
その期間は一般企業にならって3か月としましょう。

彼らは「目標物に向かって一直線に突進する」というイノシシみたいな特徴を持っており、「あ、Jさん、かわいい!きれい!手に入れたい!」と思ったら、怒涛の押しを見せて彼女を口説こうとするんです。

歯の浮くようなセリフやどストレートな愛情表現を平気でしますし、かわいい、きれい、エロいを連発しますし、仕事帰りに車を飛ばして遠路はるばる会いに来てくれますし、ラインの返信も超マメだし、多忙ななか無理やり時間を作ってもくれますし、なんなら家に来た時は手料理まで疲労してくれますし、セックスだってめちゃくちゃサービスしてくれるし、そりゃあ、女子としては嬉しいですよね。

カウンセリングでも「ヘラクレス君かもしれませぬ」という報告を頂くのですが、「ん、ちょい待て!早まるな!」とブレーキをかけることも少なくありません。

彼らは「彼女を口説くこと」が目標であって、「彼女と幸せな関係を築くこと」というのは目標ではないからです。

彼らにとってそんな長期計画はなく、とにかく目の前の短期目標に向かって駆け抜けるのです。

だから、残酷な話ですが「正式にお付き合いしましょう」という取り交わしは、彼女にとっては始まりなのですで、彼にとってはゴールだったりするのですね。

もちろん、すぐに態度が変わる奴もいますが、たいていはしばらくはクールダウンするかのように以前と同様の行動をとってきますから、多少は「最高に幸せ!めちゃくちゃ愛されてる!」と思ってしまうものです。

それがお付き合いし始めて1か月くらいした頃から「うーん、なんか態度おかしくね?」というできごとが増え始めます。

多忙な時間をやりくりして会いに来てくれたのに「ごめん、今日はちょっと行けない」と断られることが増えたし、何とか時間を合わせてご飯に行ったらかつてのようなきれい、かわいいというセリフは出ずに時間を気にしながら自分の話ばかりをするようになったり、買い物の約束をしていたのに「疲れてるから家行っていい?」とおうちデートに変更された挙句、家に来たらずっと寝てる、みたいな。しかもエッチもテキトーになってるし!

「まるでラグジュアリーホテルが急にカプセルホテルになったようなサービスレベルの低下」が起こるのです。

で、そういうときにいたいけな女子たちは始めは「仕事頑張ってるんだし、疲れてるよね」と理解しようとし、ドタキャンにも「忙しい人だもんね」と悲しいながらも受け入れようとし、「うん、大丈夫。お仕事頑張ってね」なんて優しいラインを返したりするんですよね。(ちなみにそうした優しい返しによって彼の罪悪感を刺激するのですが)

そして、ラグジュアリーホテルがビジホくらいになってきた頃に、「あれ?あたし、なんかしたかな?」と自分の行動を振り返るようになるものです。

「なんか調子に乗り過ぎた?」「重たい女になってた?」「あれこれ求めすぎてた?」「なにか気に障ること言っちゃった?」「やっぱ愛情を受け取りきれてなかった?」「わがまま言い過ぎた?」「彼の気持ち考えずに行動してた?」「あたしがちゃんと向き合えてなかった?」「もしかして親密感への怖れが出ちゃった?」等々、あれこれ探り始めるんですね。

つまり、「あたしが何かしたせいで、彼の気持ちが離れちゃったのでは?」という考えをするのです。
それで、突然「ごめんなさい」と謝罪のラインを入れちゃったりすることもあります。

もちろん、それは彼の罪悪感を上手に刺激することになるのですが、一方その頃の彼はすでに目標を達成し、次なる目標を探し始めたりしているものですから、「ごめん、Jちゃんのせいじゃないよ」なんて返信はなく、よくて既読、悪ければ未読にてスルーされることになっております。

それで「根本さーん、またやっちまったかもーーーーーー」と駆け込んで来られるのですが、ここまでお話してきた事情により「そりゃあんたのせいじゃないよ」という一言でカタを付けられてしまうのです。

もちろんそれを聞いた彼女はみるみるうちに憤怒の表情に変わりまして、「マジか!くそーっ!ムカつく!成敗してやる!!」と脇に置いていた愛用の竹やりを抱えて走り出そうとするものですから、「それは危ないでー。一般市民を傷つけるでー」と丁寧に竹やりの持ち方を指導するまでがお約束の流れとなっております。
あれは縦に持つものであって、横に持つのは危ないんですよね。

ちなみに私の古くからの常連様で、そんな男が4,5人連発した経験をお持ちのツワモノがいらっしゃいまして、なかなかの記録だと思ってるんですがいかがでしょうか?
ちなみに彼女はそこからようやく学習しまして、慎重にコトを進めた結果、今はラブラブな関係を築いていらっしゃいます(まだ3か月くらいだけど)。

まあ、そういう意味では早めに事情に気づき、手放しを進められたJさんは自立系武闘派女子の鏡と言えるでしょう。

手放しワークからの過干渉母との関係を振り返るくだりなんて見事すぎますね。
それじゃあ、あっしの商売あがったりですわ。

ところで怪我の方はもう大丈夫なんでしょうか?

さて、ここまでの話は今までもちょくちょくしてきたと思いますが、今日はまた別角度というかさらに掘り下げてお話を進めたいと思います。

こうした自立系男子からの猛烈なアプローチを受けるということは、まず原則として「外見が良い」という魅力をお持ちだということです。

もちろん彼から見て外見が良いのであって、彼女が国民的美少女だとか化粧品のCMに登場するレベルの美女だとか言いたいわけではありません。

でも、そのことを受け取っていないと「きれい、かわいい」の連発で口説かれてしまいがちです。

また、ふだんから自分の気持ちとどれくらいつながれているかも重要でして、ほんとは寂しい、人肌が恋しい、彼氏が欲しいけどできなくて辛い、誰かに甘えたい、みたいな本音に蓋をしてしまうと、彼のようなタイプに惹かれやすくなるものです。

そして、彼は自立的に一方的に自分勝手に行動するじゃないですか。

彼のそんな行動に好意を感じていて「すごく求められてる!必要とされてる!」と嬉しくなってしまっていると、「すごく愛されてる」なんて思っちゃうじゃないですかー。

「あたしのために予定をキャンセルしてまで来てくれた!しかも遠路はるばる!」なんて思ったらそりゃあ嬉しいですよね。心惹かれますよねー。

また、最近では忙しいのにたくさん自分の話を聴いてくれる男子もいますし、愚痴や不満を語るとそっと手を握りながら「僕が付いているから大丈夫」なんてクサい嘘を付いちゃう男子だっているじゃないですか。

そうするとやっぱり「すごく愛されてる!」と思って、「ついにヘラクレスオオカブトくんを捕獲したわ!根本さんに報告メールを書かなきゃ!」って思うじゃないですかー。
(報告メールは随時募集中です。みなさまよろしくお願いします。)

でも、よくよく考えたら「捕獲した」のではなく「捕獲された」のです。

で、何がややこしいか、というと、そうした一方的なアプローチによって押し倒されてしまうと、「依存」がたくさん出てくるってことです。「期待」もいっぱいしちゃうってことです。

彼が圧倒的に「自立」である分、彼女は圧倒的「依存」になってしまうのです。

言葉責めにしても、その行動にしても、コミュニケーションにしても、彼が主導権を握る「自立側」であったはずです。

そうすると今まで自武女としてぶいぶい言わせてきた女子も、隠していた依存心が雨後の筍の如くにょきにょき顔を出してしまうのです。

そうすると大嫌いな依存心に振り回されるようになります。

彼のことを1日中考えてしまう。
ラインの返信をクビを長くして待ってしまう。
何かと不満を感じやすくなる。
ああしてほしい、こうしてほしいと思ってしまう。
彼を束縛したくなる。
彼のことをあれこれ知りたくなってしまう。
もっともっと愛されたいと思ってしまう。

そうして「重たい女」が自分の中から登場してくるし、メンがヘラってくるようになるのですね。

その頃から目標を達成した彼は晴れ晴れとした表情で次なる目標に意識を向けますから、彼女へのサービスレベルは低下し始めます。

その態度の変化に「依存」に浸かってる彼女は不安を覚え、焦り、何とかしようと足掻き始めます。

それが彼からすれば「ウザい」「重い」「めんどくさい」と感じられるものになりますから、さらなるサービス低下を招きます。

「あのときは一生離さないって言ってたのに嘘だったの?」(嘘です)
「将来の話もいっぱいしたじゃない!あれはウソだったの?」(同上)
「たくさん褒めてくれたのに本気じゃなかったの?」(あのときは本気でした)
「毎晩マメに連絡してくれたのは好きだからじゃないの?」(無理してました)

という不満が怒りに、それが激怒に変わるのも時間の問題でしょう。

だって「依存」ですものね。「被害者」になっちゃいますよね。

だから改めて沼にハマる前に「自立」して彼から離れたJさんは偉いと思うのです。まさに自立系武闘派女子の鏡と言えるでしょう!(うれしくない?笑)(2度目)

このままだと彼をディスって終わる感じなので、少しだけ男性心理についてフォローしておきたいと思います。

「釣った魚にエサをやらない」というのは目標達成型男子の十八番とも言える技でして、数々の問題を作りだしているのですが、本人もおそらくそんな意志はなく、彼女を欲しいと思った気持ちにウソはないでしょう。

そして、目標達成のためにできることをすべてやる勢いで口説くのですが、若干、このタイプは昭和の香りが漂う男子ですので、一方的に押す、というやり方しかわかりません。

いわば、熱意で商談をまとめるタイプですので、仕事ではけっこう業績を残しそうですが、その成功体験を男女関係にも用いてしまうために問題が起きてしまうのですね。

優秀な営業マンとしては契約を取るまでが仕事でして、その後はフォロー部隊なり、製造部門なりに引き継いで、自分はあらたな契約を求めて行動を開始するわけですね。

これを女子に対してもやってしまうようなものです。

また、そうした自立系男子は仕事がハードな戦場だと思っているので、プライベートでは安らぎを求めることが多いものです。

その安らぎってのは「何もしないこと」であり、「空間(場)を共有すること」であるので、気を遣わずに済み、戦わずに安全な場所に憧れるんですよね。

そうすると「彼女」という存在ができたときに、サービス低下をしちゃうのです。

そこでたくさんおしゃべりして仲良くなり、お互いを知り合い、スキンシップをたっぷりとってラブラブに過ごす、ということは苦手な場合が多いのです。

安心できる場所で、戦闘服を脱ぎ、ぼーっとできることを求めるのですね。

そこが求めてるモノのニーズがすれ違っちゃう場でもあるのです。

さて、ようやくJさんの質問にお答えするのですけれど。

>この先、彼もしくは彼以外とお互い大切にし合う関係を築いて行く為のアドバイスを頂ければ幸いです。

お気づきの通り、まずは自分を大切にすることが大事ですよね。

自分を大切にできて初めて彼を大切にできます。これは基本です。

自分を大切にできないのに彼を大切にしようと思うのは「犠牲」と言います。
それも悪くはないですけれど、そのうち不満、愚痴、文句が大量発生するはずです。

だから「自分を大切にする」ということはぜひ具体的に意識していきましょう。

最近の私などはよく「体をケアすること」をお勧めしておりまして、例えば、Lilyさんの「カラダをほぐせば、心もゆるむ 自分を愛でるセルフマッサージ 」(ディスカバリー21)などは具体的なケアの方法を教えてくれる本なのでとても良いと思います。

もちろん、心だって大切にしていただきたいので、例えば、この辺の本などはいかがでしょうか?

「今日こそ自分を甘やかす」(大和書房)

「朝9時までに1分間ください。不安が消えて、心が元気になります。」(キノブックス発行)

疲れたら休めばいい、ということが何故こんなにもヘタクソなのだろう。(ともえ (著, イラスト), 根本裕幸 (監修))

「ついつい抱え込んでしまう人がもう無理! と思ったら読む本」

さらに「お互いを大切にし合える関係」を築くためにお勧めしているのは次のようなポイントです。

1)自分軸を確立しておくこと。

自分というものをきちんと持ち、その上で相手のことを考え、そして二人の幸せを選べるようになるプロセスが自分軸です。

「私はこう思うけど、あなたはどう?ふたりのためにはこうした方がいいとも思うんだけどどうかな?」というコミュニケーションです。

仮に結婚して夫婦になったとしても「別の人間」であることを忘れないためにも重要な意識だと思います。

2)相手の価値魅力をきちんと見続けること

例えばネガティブな要素を見つけたときに「そういうところがあるからこういう長所がある」という風に価値に置き換えてみることも大事です。

「お金のことにいちいちうるさいけれど、その分、安心して我が家の家計を任せられる」
「時間にルーズなところが気になるけど、だから、あたしのことも自由にしてくれるんだよね」
「けっこういい加減な性格にムカつくこともあるけど、細かいことを気にしないから助かってる部分もあるよな」

3)愛情表現を忘れないこと

案外、当たり前になった分、愛情表現を忘れがちです。
だから、きちんと愛情を示すことは意識した方が良いですね。

また、同様に感謝を伝えることも大事にしたいものですね。

4)ヴィジョンを持ち続ける

二人のワクワクする未来を描き続けることが大事ですね。
「○○に旅行に行きたい」「△△のレストランに行きたい」という短期目標もありですし、「こんな家に住みたい」「こんな子育てがしたい」みたいな長期目標もありです。

「二人で」というのがポイントで、これをふたりで描いていくことで、目指すものが生まれて意識を合わせやすくなります。

5)愛情を受け取ること

勝手に愛されてない!必要とされてない!と判断しないこと。
相手なりの愛し方を理解し、受け取っておくことがものすごく大切です。

他にもいろいろと考えられますし、それこそ本一冊くらいの分量はありますから、まずは基本からですねー。

◎根本のカウンセリングスキルを伝授する根本式アクティベーション・カウンセリング講座
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/52425

◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

根本のセッション
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★武闘派女子のみなさまのための新たなバイブルが生まれましたっ!

戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)

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