人は何もしなくても周りに何かを与えているもの。

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一緒にいると安心したり、元気になったり、やる気になったりする人っていますよね？
それって私たちが勝手に周りに振りまいているもので、コントロールできるものではなく、ある種の才能と言えるものなんです。
それを開花させるには「自分が気分良く過ごす」ってことがポイントなんですけどね。

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いつもブログ拝見させていただいています！ありがとうございます。

付き合っている彼氏に、
「あなたはそこに居るだけで人を救う。俺は生き辛かったけどあなたがいるおかげで呼吸がし易い。あなたは何も特別な事をしていなくても周りが勝手に心の暖かさを受け取って、時間をかけて傷を癒し前を向けて、もう多分その人は一生闇堕ちすることは無いと思うよ。」
という何ともありがたい言葉を貰いました。

ただそこに居るだけで元気になって貰えるなら、それを使って何か人に貢献出来たらと考えたのですが、こういう人間の適職って何なのでしょうか？
おそらく能動的じゃないのが私の良さだろうと思うのですが、能動的じゃないお仕事って何だろう…？と思いました。

また、根本先生のブログでは、身体や心を使い人を癒すヒーラーとよばれる方々や、受け取ることで人を癒す姫と呼ばれる方がいますが、それらのように、何もせず居るだけ　という種類の癒し人の名前も存在しているのでしょうか？(お地蔵さん的な)
もしあれば教えていただけると嬉しいです。

目に留まれば幸いです。新年も明け忙しくされていることと思いますが、どうかご自愛ください。いつも楽しいブログをありがとうございます。
（Ｒさん）

お気遣いありがとうございます。

まあ、そうですねえ、そういう方は季節的に言えばオイルヒーター的な存在なのかもしれないし、薪ストーブと言ってもいいかもしれませんし、カイロなら持ち運びも簡単でいつも自分を温めてくれる存在ですよね。

でも、それもヒーラーだと思っていただいていいですよ。
存在だけで人を癒す人ってことで。

「そこに居るだけで元気になったもらえる」なんて最高の才能だと思いますし、彼にとっては命の恩人とまではいかないにせよ、生きる意味を与えてくれた存在なのかもしれないです。

ただ、その才能って誰もが持っているものでもあるんですけどね。

だから、何してもいいってことです。

スーパーのレジ打ちならお客様やパート仲間を癒せるわけですし、事務職もそうですね。同僚たちにとっての元気の素になります。営業職や接客業ならお客様に笑顔を与える存在になるでしょうし、会社を経営すれば従業員や取引先はもちろん、広く社会貢献にもつながるかもしれません。

しかも、別に「あんたを癒したるでー！！」と気合を入れて彼と付き合ってるわけじゃないですよね？

Ｒさんがふつうにしているだけで彼は“勝手に”そう感じてくれてるんですよね？

じゃあ、何かをしてもいいし、何もしなくてもいいわけです。

能動的でもいいし、受動的でもいいし、「自分がここに居る」ということにぜひ価値を感じてください。

自分が何か意識してやらなくても相手が“勝手に”癒されたり、元気をもらえたりしているだけですので。

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「存在するだけで価値がある」という言葉をみなさまも耳にしたことがあると思いますし、「は？そんなわけねーじゃん！」と反発されたこともあるかと思います。笑

例えば、「会うと元気になれる人」に出会ったことはありませんか？
バイタリティあふれていつも笑顔でいる前向きな人で、一緒にいると行動的になれるような人。疲れも吹っ飛ぶような存在。

例えば、「一緒にいるととても安心する人」も周りにいませんか？
何をするわけでもないんだけど、その人と一緒にいると心がホッとして安らぐような、温泉みたいな人。

例えば、「楽しい気分にさせてくれる人」とか「あの人といるといつも笑っちゃうんだよね、みたいな人」とか、知り合いにいたらうれしいですよねー。

私たちは不思議なことに存在しているだけで周りの人に何かを与えているんです。

恋愛感情とは全く別で。だから、老若男女関係なく。

こういう話をすると「あたしと一緒にいたら暗い気分にさせちゃうかも」と思った方が数十万人はいらっしゃると思うんですけど（！？）、それは単に自分が今元気がなくて前向きになれない状態だからじゃないかなあ、と思います。

私たちが周りに与えているものは必ずしもポジティブなものだけじゃありません。

「あの人といるとなんかイライラしてきちゃう！」という人だっているでしょうし、「あの人としゃべると人の悪口を言いたくなる！」という人に出会ったこともあるでしょう。

でも、そこで自己肯定感があがり、自分らしく生きられているときは、誰もがポジティブな影響を人に与えています。

まあ、このポジティブ、ネガティブというのも観察者の主観に過ぎませんけどね。

「会うと元気になれる人」も悪く言えば「疲れてるときにはあんまり会いたくないなあ」と思わせるかもしれません。そのバイタリティについていけないよ！と。

だから、「あたしといると暗い気分にさせちゃう」と思っている人が気分よく生きられるようになると「一緒にいるとすごく落ち着く存在だね」と言われるようになるでしょう。

Ｒさんの彼の言葉はそんな意味を持っていると思うんですよね。

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だから、私たちは意図して、頑張って、何かをしなくても、勝手に周りに影響を与えているのです。

もしみなさんが「良い影響を与えたい」と思うのであれば、周りに対して何かをするのではなく、自分自身の心の状態を良くすることがお勧めです。

自分が笑顔でいられること。
自分が気分よく過ごせること。
自分が元気でいられること。
自分が自然体でいられること。

ここを目指してみるのがいいんです。

自己肯定感がらみのお話のときによく「自分のご機嫌を自分で取る」というものがあります。

自分のご機嫌を自分で取れるようになったら勝手に自己肯定感って上がっていくんですけど、そうして自己肯定感が上がれば自然とよい影響を周りに与えられるようになります。

でも、この自分が周りに与えているものって自分では意識しておらず、自然なことなので、それは周りの人にアンケートを取ってみないと分からないものなんですよね。

友人たち、恋人たち、家族など近しい人たちがきっと教えてくれるでしょうし、カウンセラーはあなたのその才能をきっと教えてくれる存在だと思います。

そうすると「えーそうなのー？全然知らんかったー！」みたいな自分の才能と出会えるかもしれません。

例えば、こんなこともありました。

あるクライアントさんはとても大人しく、控えめで、あまり目立たない方だったんですね。

でも、話をしているとなんか楽しい気分になるし、面白いし、「さすが大阪人だねえ」と思っちゃったんです。

とはいえ、それをストレートに彼女に伝えても「は？何言うてんねん。バカにしとるんか！？あ？」とキレられかねないので、そのタイミングを測ってたんですね。

それで「あのさー、意外かもしれないけど、あなたの才能は“ユーモア”なんだと思うんだよね、心当たりはない？」とおずおずと聞いてみたんです。

すると「え？ユーモアですか？あたしには全然ないと思ってました。でも、確かに家族でも学校でもあたしが何かすると面白いみたいでけっこう笑われてきました。どこにいっても天然キャラみたいに扱われるんです。それがなんかバカにされてるというか、あたしは何もできないって思われてるみたいですごく嫌だったんですけど」みたいな反応でした。

ああ、やっぱ出てたんですねー、ということで、そののちは今日お話ししているようなことを彼女に伝えて「周りの人はあなたをバカになんてしてなくて、むしろ笑顔や明るさや楽しさをもらっているんだと思うよ」と説得工作に挑みました。

「じゃあ、そういう風に前向きに受け取っておきます」的なリアクションだったんですけど、うつむき加減に話される彼女のその雰囲気はやっぱり“ユーモア”を感じさせるものなんですよね。

なんか面白い、という。

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自分が思ってる自分と、周りから見る自分ってのはけっこう違っていることが多いものですが、それぞれ別々にとらえておいた方がよく、間違っても「自分が思っている自分が正しい！」なんて思うと危険です。自分の魅力が分からなくなっちゃいます。

さて、みなさんは“勝手に”何を周りに振りまいているのでしょう？

でも、それは必ずしも知る必要もないかもしれませんね。
勝手に出てるものですし、周りの人が勝手に受け取っているものですから。

自分が気分よく過ごせるようにしているだけでいいってことなんです。

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