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日本人ならば恥ずかしがり屋は当たり前のことと言ってもいいのですが、じゃあ、それをどうしたら克服できるのかを各方面から考えてみました。
そもそも「恥」というのは思春期以降に出てくるセクシャリティとの関連が深く、自己嫌悪を伴うものなので、なかなか向き合うにも勇気は要るのです。
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8年程前に過労で寝たきり状態&パニック障害を発症。そこから好きなことで独立したのですが、集客の苦手意識が強すぎて未だに自力で生活できるだけの収入がありません。
収入なし彼氏なし、自立できない自分や現状が恥ずかしくて、誰にもプライベートの話ができません。
思い返すと、昔から母親の口癖が「お金がない」で、ボロ家ボロ服など、貧しさ、みすぼらしさ、惨め、恥ずかしさをずっと感じていました。何かにつけてケチる母親にも恥ずかしさを感じます。
また、子供時代に「あんたは痩せすぎてて気持ち悪い」と言われたり顔を笑われたりして、容姿も恥の塊。動画配信を頑張っても、自分の醜さが恥ずかしすぎて集中できません。
集客も婚活も頑張らないと!と焦るのですが、「恥」が邪魔するし、もう頑張りたくないし頑張れなかったりで、どうしたもんかと。
「恥」という感情とは、どう向き合ったらいいでしょうか?
(Aさん)
そのAさんの以前のネタはこちら。
ということで「恥」について。
日本人は「恥と嫉妬の民族」と言われるほど「恥じらい」が強く、「恥ずかしがりや」な国民と言われるんですけど、和を大事にするあまり「人目を気にする」のですよね。
昨日の東京でのランチ会にオランダから一時帰国されてた方が参加してくださったのですが「オランダ人は自分のことしか考えない」と力強く主張されておりまして、かの国では人目を気にした「恥」というのはあまり存在しないのかもしれません。
「そんな恥ずかしいことしなさんな」と人を諫める言葉にも使われるように、目立つことや自己主張すること、つまりは「人と違うことをする」ということを嫌う傾向にあるわけですね。
だから、学校で「SNSの発信」が義務付けられ、入社試験でもYoutubeで審査が行われ、SNSで発信した分だけスーパーで割引が効くとなれば、「みんなが発信をしている状態」となりますので、逆に発信していない人が「恥ずかしい」となるわけです。
だから、ものすごくシンプルに言えば「周りの人がみんな何らかの発信をしているコミュニティ」に属すれば、案外抵抗なく発信することができるのかもしれません。
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とはいえこの「恥」というのは「自意識」が作り出すものですから、この自意識との付き合い方を学ばないと本質的な解決にはならないものです。
例えば、Aさんも自分の容姿を恥じていらっしゃるのですが、それも「周りの人が自分を見て笑うのでは?」という不安や怖れがあり、また、笑われることがイヤなんですよね?
となると無理やり動画を撮って配信しても自分の容姿にばかり意識が向いてしまいますから、続けることができなくなります。
※じゃあ、アバター使ったり、顔出ししなければいいじゃない?という発想もあるのですけれどどうなんでしょうか?
この自意識ってのは読んで字のごとし「自分に意識が向くこと」であり、自分が自分を見てるだけでなく、それを投影して、周りの人たちも自分を見ているのではないか?と思ってしまう状態を作ります。
それが強くなれば自意識過剰ってわけでして、頭では「そんな誰も見てないよ」と思っているのに、心では「全国民が自分を見ている」という思いになってしまうわけです。
そりゃあ、容姿にコンプレックスがあればなおさら羞恥心は強まるわけでして、「そんな人前に出られるようなツラではございませんので」と遠慮に遠慮を重ねてしまうことになるでしょう。
だから、集客も婚活も頑張らねば!と頭で思っていてもそれだけ強大な「恥」の抵抗があるならば、なかなか踏み出せないのも無理はないかもしれません。
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ビジネス面で考えれば、そこを無理やり突破するのに必要なエネルギーと、他の線を当たるエネルギーを比べてマシな方を選ぶのがお勧めでして、顔出しせずにやればいいじゃん!という他に、SNSやネットでの集客じゃなくて口コミを作るようなやり方を模索したり、文章力なり画力なり営業力なりを磨いて集客すれば特に問題ないんじゃないかなあ、とは思います。
時代が違うので何とも言えないですけれど、私自身もカウンセラーとしてデビューして数年は顔出しをしておりませんで、動画もSNSもない時代でしたから、ひたすら「文章」で集客をしておりました。
今はYoutubeもSNSもやっていますけど、やっぱりメインは文章ですしね。
また、とあるカウンセラーは文章が苦手過ぎて発信ができなく、また、恥も強かったので全然集客ができなかったんですね。
しかし、彼は「自分を売る」のではなく「商品を売る」という風に発想を変えまして、いろいろと商品のラインナップを揃え、その商品を売るように意識をズラしたところ大成功しました。
また、別のカウンセラーさんは本名とは全然違うカウンセラーネームを作成し、役者さんのようにそのカウンセラーを演じることで発信ができるようになりました。
これもまた「自分を売る」のではなく、「カウンセラーという役割を売る」という風に意識をズラされたわけです。
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本題は「恥」の方でした。笑
さて、そういうわけで自意識が過剰になればなるほど恥ずかしさも増すわけでして、そのときには相当な「他人軸」になっておりますから、「自分軸」を確立していくことが重要なわけです。
「自意識が強い」が「他人軸」というのはもう皆様ご理解いただいていますでしょうか?
自意識が強いってことは人目をものすごく気にするってことで、自分よりも周りの人を優先している状態なんですよね。
つまり、恥ずかしがり屋というのは、自分よりも他人に意識が向いているからこそ出てくるわけでして、自分を取り戻すというか、自分にもっと目を向けることが大切になってくるものです。
まあ、「恥」については私も研究させていただいておりまして、とあるお医者様はパートナーとの間に出てくる恥を克服するために1か月毎日遠方から大阪に通って恥と向き合われましたし、別のバリキャリの方も前に出る怖れ(恥)を何とかしたくて半年以上、ひたすら恥と向き合い続けました。
それでパートナーとはさらにラブラブになり、また、数千人の前でプレゼンができるようになったりとそれなりの効果を出しているのですが、やはり「慣れ」も効果的なものです。
幾度となく「恥ずかしさを感じて乗り越える」というイメージワークを作りましたが、そうすると恥ずかしさという感情がなくなるのではなく、慣れるんです。
その恥ずかしさを感じながらも一歩前に出る、というレッスンを繰り返した結果、そうした効果が得られたわけです。
ただそのためには「一歩前に出た先にある目標」が重要なのです。
これは自分軸を確立することにもつながる、大事な視点です。
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Aさんがどんな商売をされているのかは分からないのですが、もっと自分の商品を愛してあげてもいいと思うのですよね。
この商品がどれくらい価値があり、魅力があるのか?
この商品がどれくらい購入してくれた人に幸せを与えるものなのか。
この商品がどれくらい愛に満ちたものなのか。
この商品がどれだけ社会に貢献するものなのか。
そこに意識を向けるんです。
そして、まるで自分の愛猫のように商品がかわいくなれば、この子をふさわしいところに嫁に出してあげることが自分の幸せにつながるでしょう。
ここで、自信なんてあまり関係ありません。
まず自分がその商品のファンになることが大事なんです。
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そして、自意識過剰を抜けるために、自分の意識を「自分」ではなく「お客様(相手)」に向けるわけです。
自分を見るんじゃなくて、お客様を見るんです。
自分の恥ずかしさよりも、相手の喜びを大切にしようとするんです。
つまり、お客様を喜ばせるためにもっとエネルギーを注ぐってことです。
SNSのフォロワーさんや動画の視聴者さんは目には見えない存在なのですけれど、いずれ自分のお客様になってくれる人ですよね?
だとしたらその未来のお客様のために全力を尽くすわけです。
そして、その全力を尽くすことの喜びをもっと味わうのです。
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「与える喜び」ってみなさん、何となく分かりますよね?
誰かを喜ばせる喜び、と言ってもいいでしょう。
友達の誕プレを選んでいるとき、推しに課金するとき、恋人が喜ぶ料理を作ってあげているとき、子どもの服を選んでいるとき、姪っ子と遊んであげているとき、与える喜びを感じていらっしゃると思います。
「恥」を超えるのはこの「与える」ということなのです。
だから、一般的に発信をすることが苦手な人というのは「依存心が強い」「比較競争が強い」「プライドが高い」などのキャラと一致することが多いものでして、要するに「与えることが苦手」な方なんです。
だから、日常の中でも「与える」ということに意識を向けることをレッスンしていきましょう。
でも、そうすると万事において「与えるのが苦手」じゃないことに気付くと思います。
友達や会社の人には与えることができてるぞ?ってことじゃないでしょうか。
だから、与える能力がないわけじゃないんです。
つまり、恥を越えて与える能力はちゃんと自分に備わっているんです。
これ、重要ね。
だから、「与えることができる」=「恥を乗り越えられる」=「発信ができる」=「集客ができる」ということなんです。
ちゃんと自分にその能力があることを自覚したいものです。
じゃあ、Aさん、そしてみなさんは「誰に」与えるのでしょうか?
「誰のために」商売をするのでしょうか?
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さて、心理学的に見れば「恥」というのは「自己嫌悪」を表します。
だから、自己嫌悪が急激に伸びる思春期は多かれ少なかれみんな恥ずかしがり屋で、思春期が終わって大人になればなるほど自己嫌悪は減り、それに従って恥の概念も減っていきます。
そして、中でもたいへん自己嫌悪が強いってことはセクシャリティもまた強いということを表します。
子どもの頃から恥ずかしい思いをたくさん感じていたAさんはどれくらいセクシャリティが強いと思われますか?
もしかするとAさんが集客用の動画を撮るときの心理は「グラビアアイドルになって水着姿を撮影されるようなもの」と例えられるかもしれません。
そうするとAさんは「えー、そんなグラビアアイドルみたいにきれいじゃないし、、、胸だって・・・」と思ってらっしゃるに等しいわけです。
まあ、そりゃ恥ずかしすぎて動画での配信なんてできないわなあ。
そうしたセクシャリティが強いけどそれを自己嫌悪で蓋をして押さえつけてしまうから「恥」がより強くなるわけで、ということはセクシャリティと向き合うことはAさんにとっての「義務」と言えることかもしれません。
Aさんにとっては婚活にもつながるテーマですし、コンプレックスを克服することとイコールかもしれませんので、ぜひともここは気合を入れていきましょう!
例えば、女性としての自信を深めていくことや性的魅力に意識を向けること、ざっくり言えばより大人女子を目指してみるってことですし、自分を子ども扱いしないってことです。
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「恥」を克服するまた別のアプローチは「つながり」です。
つまり、「みんなで」という意識を持てれば恥ずかしさは軽減されます。
1人じゃなくて5人だったらマシって感じするでしょ?
だから、チーム作りは恥を克服していくひとつの手です。
このチームというのは同志の集まりで、ビジネススクールで一緒になった仲間でもいいですし、同業の仲間でも構いません。
また、サポートチームという形で、コーチ/コンサル、動画編集者、サムネ作成者、事務スタッフ、マネージャーというメンバーを揃えるのでも構いません。
とはいえ、いきなりはそんな人たちを雇うお金もないですから、まずは同志を募る方が現実的ですけどね。
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カウンセリングやリトリートセミナーでこのテーマを扱うときは「恥」をどんどん掘り下げていくものです。
どんな恥ずかしさなのか?
その裏にどんな感情が隠れているのか?
その感情はいつどこから来たものなのか?
Aさんの場合も「家が恥ずかしい」「母が恥ずかしい」という思いがあるわけですが、そこには書いてくださったような惨めさや情けなさもあるでしょう。
子どもの頃に言われた言葉を未だに引きずっているとしたら、そのときの感情を手放して行くのも効果的でしょう。
そうして「恥」を掘り下げていくと「罪悪感」が出てきたり、「孤独感」が出てきたりするわけでして、そちらを本題として扱うことも大いにあります。
また、カウンセリングというよりもトレーニングっぽいですが、自分と徹底的に向き合ってみると意外と恥の概念があっさり手放せることもありました。
鏡に映る自分を直視してみる。
自分の心の中の思いを言葉や態度にして表現してみる。
そうすることで「あれ?できるじゃん」ということに気付いちゃうことも多いものです。
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ただ、それだけ中心を締めてる「恥」が手放せたら、Aさんにとっては人生が一変しちゃうかもしれませんね。
とりあえず今日のところは、恥ずかしさがなくなったらどうなるのだろう?というところを想像していただき、ニヤニヤしていただけたら幸いです。
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