彼にすべてを求めすぎじゃね？という問題～心理的な距離が縮まると出てくる期待と不満～

＊

頭では分かっているのですが、彼氏に全部を求めてしまうという事件が各地で起こっております。
これは心理的な距離が近づいたがゆえに生まれる「親への期待が彼氏に向かう事件」でございまして、無意識的な反応として出てきます。
それゆえ気付きにくく、恋愛を苦しいモノにしてしまうのです。

＊

このところ掲題のようなお話をカウンセリングでさせていただくことがありまして、みなさまにもシェアさせていただこうと思います。

「たぶん、頭では分かっているんですけどー」と思われるネタです。

特にこのところヘラクレスオオカブトくん（仮）を捕獲された方が連発しており、はじめは超幸せだったのにしばらくして「うーん・・・」となってきたようで、その際にまあ分からんでもないけどね、と思いながらこんこんと説教を垂れるわけです。

仕事ができる、優しい、見た目もいい、体の相性も悪くない、家事とかできちゃう、みたいな素敵な彼にはそりゃ大いに期待しちゃいますわなあ。

そうすると何でも感でもその彼に満たしてもらおうという思いが出て来ちゃうんです。

いやいやそんなの無理だって、と頭では分かっているんですけど、「え？こういうことはしてくれないの？」みたいな感じで不満になったり、「えー、なんかそういうところがイヤなんですけどー」と欠点に見える点が分かってきたりして、「どうしようかなあ？」と思ってしまうんです。

中には「彼だったらもっとちゃんとした店を選べると思うんですが、最近のデートはあたし任せで、それって手を抜かれてるんじゃないかと思っちゃって」と“勝手に期待して勝手に裏切られたような気分になる”というプレイを自主的に始められた方もいます。

つまり、彼に対してあれこれと求めすぎてしまうわけです。

これも、それも、あれも、彼なら満たしてくれるのでは？という期待や依存心が出てくるんですよね。

＊

もちろん、これはみなさんが親に対して無意識に求めていたものが出てるんです。

親が満たしてくれたものは、彼にも満たしてもらいたい。
親が満たしてくれなかったものは、彼に満たしてもらいたい。

また過去のパートナーとの関係も影響してくるものです。

過去のパートナーが満たしてくれたものは、彼にも当然満たしてもらえるものだと思っている。
過去のパートナーが満たしてくれなかったことは、ぜひとも彼に満たしてもらいたい。

そこで疑問に思いませんか？

「え？そんなに彼に求めちゃって大丈夫？」
「彼ってそんなスーパーマンなの？」

そうなんです、冷静に見れば「そんなの求めすぎだよ」って分かりますし、「そんな全部を満たしてもらことなんてできないよ」と理解はしています。

頭では。
思考では。
大人としては。

けれど、無意識って怖いですね。

お話を聴いていると「分かってると言いながらもめっちゃ求めてるよね？」というシーンによく遭遇するものです。

＊

「それ、彼にできることなの？」と疑問を呈することがあります。

反射的に「え？できるんじゃないですか？」とおっしゃるんですけど、よくよく考えてみると「あれ？」となるんですね。

やっぱパートナーに対しては理想を求めてしまうものですし、「せめてこうあってほしい！」いう期待がたくさん出てきてしまうものです。

でも、「あなたの望み通りに完璧に振舞えるような人っていると思う？」なんて聴くわけです。

もちろん、そう言われたら「まあ、そりゃそうですけどー」と思うんですけどね。

まあ、繰り返しになってしまいますが、やっぱり親に求めていたものを彼に求めちゃうんでしょうかね。

＊

なので人によっては、ここに来て「親離れ」にチャレンジしていただくことになります。

改めて親を受け入れ、親を許す、というプロセスで、これはこれで甚大なる影響を与えるので人生が変わるほどのインパクトを残すものです。

また、過去の男をずるずる引きずってる形跡が見えたなら、改めて「手放し」です。

そうして「彼」の背後に控える存在を成仏させていくわけですね！笑

＊

彼にすべてを満たしてもらいたいというのは可愛らしい子どもならではの思いで、大人になればひとりの人にすべてを満たしてもらうという発想は消えていくものです。

だから友達ひとりに自分のすべてを背負わせようとは思わないでしょう？

しかし、パートナーシップというのは心理的にとても近い存在になりますから、両親や過去のパートナーを投影しやすく、それゆえ、子どもっぽい思いが出てきて、それが知らず知らずのうちにお互いの関係を破壊していきます。

それだけ期待されてもしんどいですし、逆を想像するとぞーーーーっとしちゃいませんか？

そう、逆のケースももちろんありまして、距離が近づくと「ん？こいつ、年上じゃなかったっけ？なんでこんな甘えん坊なんだ？」と引いてしまうこともあるわけです。

だからこそ、「あー、彼にすべてを求めようとしてるわー」と気づいたなら、そこが変わり時です。

「彼が満たしてくれるものはありがたく受け取る」ということは当然なのですが、それ以外の部分は「自分で満たす」あるいは「他の人にお願いする」と捉え直す必要があります。

「そんな全部を彼に期待しなーい！！」ためにね。

＊

まあ、でも、「まあ、あたしはそんなことにならないから」と余裕をかましているみなさんへ。

私の元に相談に来るくらいですから、このネタの持ち主のみなさまも立派な自立系武闘派女子でございます。

なのに！出て来ちゃうんですよねー。

え？べつにざまーみろとか思ってないですからね。ええ。

心理的な距離が近づくと思ってもみなかったものが現れるわけでして、特に、自立系なみなさまは早くに自立された方も多いわけで、潜在的に抑圧されている親への依存心がないとは言えないのですよね。

なので、出て来ちゃったときは「あ！これかー！！」と声を大にしていただき、御礼として根本先生に何かしら課金されることをお勧めしたいところです。

＊

さて、話はグッと深まるというか広がりまして、この「彼に求めてしまうもの」の中には、親からも与えてもらえなかったし、歴代の男どもも与えてくれなかったものがあるでしょう。

例えば「安心感」ね。

育った家でも嵐が吹き荒れており、歴代の彼氏とは戦場で相まみえる相手だとしたならば、安心感とは無縁だったかもしれません。

そうするとヘラクレス君にはどうしたって「安心感」を求めてしまうものですね。

また、「癒し」。

いつも自分が癒してあげる側だった、という方もいらっしゃるでしょう。
あたしだって癒されたい！ってカウンセラーのところに行ったら、あろうことかカウンセラーを癒す側に回っていたりね。

さらに、「経済力」。

家はお金がなかったし、付き合った彼もお金の問題を持つ人ばかり。
だから、自分はきっちりお金を稼いできたし、貯金だってしてきたけど、いつも経済的不安を抱えていた。

他にもいろいろありますよね。

母性だったり、笑いだったり、リーダーシップだったり。

「なんで誰も与えてくれないの！？」と神様に中指を立てたくなるかもしれませんが、ここは腹を括って先の文章をお読みいただければと思います。

「誰もあなたに与えてくれないのは、あなたが与えに来た人だから」

「癒し」の例がヒントになるんですけれど、これが「才能」というものの現れ方でもあります。

だからライフワークを考えていくとき、この「与えられないのは与えに来たから」という法則にも目をやることになるんです。

でもまあ、そういうときは荒れますよね。笑

えーーーなんでーーーーって文句も言いたくなりますよね。

それが才能なんてやだ！ってはっきりお断りになる方もいます。

でも、ご安心ください！（なにが？）
才能ってのは使わなきゃいけない環境がなぜかやってきてしまうんです。（やだ）
逃げたとしても才能って追いかけてくるんです。（ひどい）
むしろ、自ら使わなきゃいけない状況を創造してしまうんです。（え。）

ということで、最後のくだりで一気にテンションが下がってしまった方も多いかもしれませんが、改めてそれを「才能」と認めてみると、その使い道も変わるんじゃないかと思います。

「その才能を自分が納得する形で使わなきゃいけないんだったらどうする？」

じっくり考えていきましょう。

★自分の「才能」を目覚めさせよう！

◎9/14（土）オンライン：１ＤＡＹリトリートセミナー～ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る１日を～
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757

◎10/12,13,14 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂～生き方が、人生が、自分自身が変わる３日間～
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう？」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください！もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません！（不採用になっちゃったらごめんなさい！何度でもチャレンジ可！です）
また、感想を送ってくださったり、ＳＮＳで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます！

＞問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト（ネタ提供）」をお選びください。

また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。