恋愛になると相手を大切にできない男子の心理と、親が離婚し、障がいのある姉を持つ武闘派女子の心理について。

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心の深いつながりを求めない男女が最近は増えているような気がします。
その背景も色々とあるのですが、その一端を解説。
でも、本題は両親が離婚し、かつ、障がいのある姉を持つとどんな問題を抱え、どんな才能を持つのかについてです。

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告白するくらいだし、今もまだ追いかけてるってことは彼のことが好きになっちゃったんですよね？
好きになった人にそういう扱いを受けるのは辛いですよね。

とはいえ、彼の本音もある程度見えているし、ああ、そういう人なんだろうなあ、ということが客観的に見れば分かってくるものです。

ちょっと彼の心理から触れていきましょう。

「彼は過去何度か浮気されている模様」ということですから、もしかすると彼はＩさん以上に「恋人を作るのが怖い」のだろうと推測されます。

何度か浮気された過去があって、それで新たにできた恋人にまた浮気されたらヤバいでしょう？再起不能になるかもしれないじゃないですか。

なぜ彼がそんな浮気される男なのかってのはもう少し話を聞いてみないと分からないですけれど、彼女が浮気したくなるような何かを持っているのだろうとも思います。

Ｉさんも彼と付き合ったら浮気したくなる日が来るかもしれませんねー。

で、最近彼のような男性が増えてるようです。特に若い世代に。

「女性をセックスの対象としか見られない」のは今のおじさん世代に多いのですが、そうではなく「セックスでしか女性を愛せない」というタイプ。

つまり、女子が求める映画や漫画に出てくるような「お付き合い」がよく分からないんですよね。

　友達として付き合うのは平気だし、楽しい。
　コミュニケーション能力もおじさん世代よりは高い。
　女性性が強く、女子からしても話し相手として良い。
　ひとりで過ごすのも平気で、ちょっと引きこもり気味。（受身な人生）
　特に何かを欲求することはなく、変化のない平和な生活を好む。

そういう男子が最近激増しているのですが、だからなのか「友達はＯＫだけど、恋人はＮＧ」みたいな感じです。（Ｉさんのその彼がそういうタイプかどうかは分からないけど）

深く人とつながることを求めていないように感じることもあるし、淡々と生きてるような気もするし、でも、家族や友達のことは自分なりに大事にしているし、優しいいい子だし、素直でまっすぐな感じなんだけど、どこか存在が薄い感じ。（例によってその彼がそういうタイプなのかは分からないけど）

そうすると、男女関係ってあんまり求めてないんですよね。

セックスにしても「興味本位」だったりするし、何ならセックスよりもオナニーの方が好き、という男子も増えてます（いや、女子も増えてます）。

彼は感情表現があまり得意ではないとのことですから、なおのこと人との深いつながりは求めてないんだろうと思います。

だから「セックスはしてみたいけれど、付き合うことはできない」という表現になるんだろうと思います。

ま、一言で言えば「セフレはありだけど、付き合うのはイヤだ」ということなんだろうと思います。

そういう彼の方針をＩさんはどう受け止めるか？という段階だろうと思います。

もちろん、彼のそういう気持ちを翻意させることもできなくはないですが、そのためには武闘派らしい情熱が必要です。

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ということで本番であるＩさんの話。

セックスに興味はあるけれど怖いというのは経験がないからだけでしょうか？
何か性的なものに対するよく分からん怖れとかあります？

＞私は親が離婚、姉が障がい者、失恋続きで交際歴0

という部分だけでＩさんの苦労がしのばれるのですけれど、もしかするとＩさんもまた「深いつながりが怖い」のかもしれません。

だって家族の中でけっこう大変な思いをされてきたでしょうから。

とはいえ、自立系武闘派女子と呼ばれる女子たちはそうした苦労を苦労とは思わず、持ち前のエネルギーで乗り切ってきているので、そういう指摘をしても「いやー、周りの人には大変だったでしょ？とか言われるんですけど自分はそれがふつうだったし、そんな苦労してきたとは思ってないんすよねー」なんてあっけらかんと言い放たれるものです。

親が離婚したのは何歳くらいのときなの？
Ｉさんはお母さんに付いたの？
お姉ちゃんの障がいって体の方？それとも精神的な方？

そのあたりを突っ込んで聞いてみたいと思うのですが、そういう環境に育つとＩさんはまず「いい子」になり「優等生」になりやすいものです。

そして、姉にエネルギーを取られる親を気遣って「迷惑をかけないように」ひとりで何でもできるように早くに自立します。

だから、Ｉさんと同じような環境の方の場合、「親に甘えた記憶がない」「むしろ、親から頼られる、甘えられることが多い」「何でも一人で頑張るクセが付いてるので人に頼るのが苦手」「優等生をしてきたので成績は良かった」「我慢するのは何よりも得意」みたいな傾向があります。

もちろん個人差は大きく、祖父母、親戚、学校の先生、塾の先生などの存在にずいぶんと助けられているケースも多いですけどね。

だけど、やっぱ家のなかでしっかりしなきゃいけなかった分、「自分は大丈夫にならなきゃ！」と頑張ってきたので、それが板に付いて体を壊すくらい一人で何でも抱え込んじゃう人も少なくないんです。

Ｉさんは仕事とか親とか友達のこととか抱え込んではいませんか？（ていうか、それを自覚できてないこともすごく多いのですけど）

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失恋歴も聞いてみたいことはいっぱいあるんです。

どういう人を好きになってきたの？何か傾向ってある？
手に届かない人とかを好きになったことはある？
なんでうまく行かなかったと思ってます？
女性としての自分にどれくらい自信があります？

まあ、あとはそこから根掘り葉掘りですけれど。

「いい子」をしてくると、内側の自分と外側の自分にギャップが生まれるものです。

そして、周りの人に内側の自分を出せなくてアンダーグラウンドに行ってしまったり、内側の自分がバレるのが嫌で人と深くつながれなくて寂しい思いをしたり、内側の自分をすごくひどい奴だと思って嫌っていたりしやすいものです。

また、２人分の人生を生きるような感じになるので疲れやすく、場合によっては楽しいことややりたいことが見つからなくなったりもするものです。

そして、そうした内面を持っているがゆえに自己肯定感が低くなりがちで、自分に自信を持てないことも多いものです。

こうした心理はこちらのセミナー動画に詳しいです。

★セミナー動画：応用心理学講座「ペルソナ～自分を偽ることで得られる不都合な現実～」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46480

★セミナー動画：応用心理学講座「自立すればするほどアンダーグラウンドが必要となる理由～なぜ、経営者はお姉ちゃんのいる店に行くのか？～」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46456

★セミナー動画：応用心理学講座「旦那もいるけど彼氏もいる問題～分裂したマインドがもたらす現代社会の問題～」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46448

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で、やはり環境的にＩさんは「家」を背負いやすいと思うのです。

お母さんのキャラにもよりますけれど、離婚した時期によればシングルマザーとしてフル稼働されていたでしょうし、経済的援助が乏しければなんとか子どもたちを養うことにお母さんは苦心されたかと思います。

だから、お母さんとの心理的距離が非常に近くなりやすく、中には小学生の頃から家事のほとんどを母に変わって担当していた方もいらっしゃるほどです。

お姉ちゃんのことがどれくらいＩさんの心理に影響しているかは分からないのですが、私も同じような方と会ってきましたので、いろいろと妄想することもできます。

一般的に障がい者のきょうだいと持つと、思春期頃はその存在を恥ずかしく思って隠すようになります。

周りの人にはひとりっ子だと言ってみたり、友達を家に呼べなかったり、姉のことを気にかけている一方で、外ではその存在を隠そうするのです。

それがパターンとなると大人になっても人を自分の心に招くことが苦手になります。

表面的な付き合いはできても、誰かと親密な付き合いをすることが怖くなります。

だから「表では明るく元気で前向きなキャラだけど、その裏にはひきこもりで、我慢ばかりして、しんどい自分がいる」みたいなことになるのです。

そして、物心ついたころからいずれ自分が姉の面倒を見なきゃいけないと思うので、それが精神的な負担になることも少なからずあります。

婚活をしていても「姉のことを含めて受け入れてくれる人じゃないと」と思ってプレッシャーを感じますし、実際、それで相手に断られたりしたらほんと辛い思いをしますよね。

それに自分たちのために頑張ってくれているお母さんとの心理的距離が非常に近くなり、「癒着」になってることも多いのです。

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そして、それが恋愛パターンにも反映されるんです。

ほんと様々な傾向があって一概には言えないのですが、例えば、、、

・何か問題のある人を好きになってしまい、助けたくなる。←姉や内側の自分を投影してるから。

・不倫やセフレばかりで対等な恋人関係が築けない。←人と深くつながることが怖いから。

・「家」を背負っているのでそもそも恋人ができにくい。←無意識に恋人よりも母を優先してしまう。

・恋人ができると相手のすべてを背負おうとして自滅する。←「家」を背負ってるからね。

・セックスに執着しやすい／性的欲求が強まりやすい。←家の中でたくさん我慢してきた思いを解放できる場だから。

みたいな傾向を持ちます。

だから、「なかなか男ができんのじゃー」というご相談に対しては「まあ、家のことからやっていこうね～」というアプローチを取ることが多いものです。

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とまあ、ネガティブなことを書いてきましたけど、私のブログを熟読されている方ならお察しかと思いますが、そういう環境で育った方というのは非常に愛が深い、強い、広いものです。

一言で表現すれば「女神性」とも言える愛を持っているのですね。
要するに「Ｉさんもまた女神様なんですよねー」ということです。

・・・が、まあ、その才能を受け取るのはなかなか抵抗があるっていうか、全然ピンと来ないと思いますので、徐々にそれを花開かせていきましょう。

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心理学の大前提に「私たちは親を選んで生まれてくる」という考え方があります。

最近は「親ガチャ」という言葉がありますけれど、まあ、それも一つの考え方ですが、心の世界ではそんな風には見ないんですね。

で、そうした話は最近では心理学ではなく医学（？）の側面からも斬り込まれてきてまして、有名なところでは「かみさまとのやくそく」というドキュメンタリー映画が各地で上映されていますし、池川明先生もそのような著作を数多く出されています。
（この映画とか先生の本は母親・父親のみなさん、そして、親子関係に問題を感じる方みんなに見ていただきたいと思ってよくお勧めしています。）

「もし、両親が離婚すること、そして、姉が障がいを持っていることを分かってあなたが生まれてきたとしたらなぜだと思う？そして、そういう環境を選ぶ子ってどんな才能を持ってると思う？」

そんな質問をよくさせてもらうんです。

たいがいの方が「それくらい広い心、強い愛を持っているし、パワフルでエネルギッシュだと思う」などとお答えになります。

そして、「家族を救いに来た。家族を救う才能がある。」という風に考えられると思います。

なので、そういう方々はカウンセラーになった方がいいんですけど（じゃなくても、誰かの役に立つ仕事。まあ、仕事は全部そうなんですけど、お客様とのかかわりを持つお仕事が特に向いてると思う）。

だから、ついつい恋愛でも助けが必要な人に目を向けちゃったり、傷ついた人を放っておけなくて背負い込んでしまったりしやすいものでもあります。

ということで、Ｉさんのご相談から大きく離れてしまっているわけですけれど、Ｉさんの人生を考えたとき、そうした視点を持っておくことは大切だと思い、お話させていただきました。

参考にしていただければ幸いです。

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