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周りから愛されるし、助けてもらえるお姫様は自立していく過程で、その姫を否定して、ほんらいの自分とはかけ離れた方向に進んでいくことも多いものです。
さらに、姫であるがゆえに「大人女子」を受け入れ難く、それがセクシャリティの問題につながることもよくあるのです。
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根本先生のブログや動画や本を毎日楽しく拝見している30代前半女性です。
別居&離婚協議中、小さい子供がいます。
子供の頃から可愛がられて育ち、いつも周りの人に助けてもらって生きてきたので、お姫様を隠そうとしている自立系武闘派女子だと思います。
過去の恋愛で、すごく甘えた結果、うまくいかなくなったのがトラウマでずっと武闘派の鎧を着ています。その後結婚したけどうまくいかなくて、本当の自分を模索した結果が今なのかなと思っています。
過去の恋愛のトラウマ、自分は幸せになれない、優等生じゃないと愛されないという思いを手放した瞬間、とても素敵な彼に出会いました。
でも、出逢ってすぐに意気投合して週2くらいであっていたのに、突然連絡があまり来なくなりました。どうしてあまり連絡をくれないの?と聞くと「(私の子供たちのことを考えると)入り込みすぎたらダメかなって」と言われました。「会いたい」とは言ってくれて、会う約束はしますが、2回ほどドタキャンされてしまいました。
彼ともっと仲良くなりたいし、会いたいです。
私なりに行こなっているのは・・
①自分の嫌なところを受け入れました。(寂しがりや、泣き虫、ヤキモチやき)そして、会いたいとか気持ちを彼に伝えるようにしています。
②自分の気持ちは抑えずに、好き、寂しい、会いたいなど感じるようにしています。
③彼とどうなるか深く考えずに、自分のなりたい未来を描きながら、過ごしています。(素敵な人と再婚する未来)
<ご質問>
上以外で私が幸せであり続けるために何かできることがあれば、ご教示いただけませんでしょうか?
(Yさん)
まあ、彼自身、Yさんと親密になるのが怖いんだろうなあ・・・と思われるのですが、そんなYさんは親密感への怖れに心当たりはありますでしょうか?
親密感への怖れってのはお互い距離を縮めることが怖かったり、どちらかが逃げ腰だったり、距離が近づくと不安や怖れが出てくることを言うんですけどね。
こういうときは「彼」の問題にしがちですけれど、「あたし」の問題として見ていくと発見があるものです。
Yさんのケースをさらっとなぞるだけでも「子供の頃から可愛がられて育ち、いつも周りの人に助けてもらって生きてきた」とか「過去の恋愛で、すごく甘えた結果、うまくいかなくなったのがトラウマ」とか「別居&離婚協議中」あたりからもそれが匂うんですけど、ただまだ確定ランプは灯ってないのでほんとはもっと情報が欲しいところです。
★セミナー動画:ワークショップ「親密感への怖れを徹底的に癒すワーク集」
https://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/49020
とはいえ、彼のせいにせずに、自分の問題として捉え、今の自分にできることをやってらっしゃるのは素晴らしいです。
①②③もとっても素敵な心がけなので、ぜひとも続けてみてくださいねー。
少なくとも自分のことはもっと好きになれるし、自己肯定感もさらに上がると思います。
で、3つも取り組んでいらっしゃるところに新たな取り組みを足すのはよほどの暇人じゃないと難しいのであんまりお勧めしたくないのですが(「は?その割に個人セッションのときは大量に宿題出すじゃねえか?」という的確なツッコミはスルーする方針です!)、いろいろとできることはあると思うので、その中でお好きな奴をチョイスして取り組んでいただければと思います。
とりあえずなんでそんな可愛がられて育ったYさんが別居&離婚協議中なのかが気になるところですけれど、そんなこと言うてもしゃあないので「なんでそうなっちまったんだろう?」という点は自分なりに考えるかカウンセリングでも受けて心理的な要素を明らかにしてみてください。たぶんけっこう象徴的な問題が出てくると思うので。
で、
>子供の頃から可愛がられて育ち、いつも周りの人に助けてもらって生きてきたので、お姫様を隠そうとしている自立系武闘派女子だと思います。
なぜお姫様を隠そうとしてるのかが気になるところなんですよね。
手放せたけど「自分は幸せになれない、優等生じゃないと愛されないという思い」があったということとつながってくるのかな?
よく私の元を訪れてくださる方には「お嬢系武闘派女子」という種族がおりまして、かわいがられて育った、何不自由なく育ってきた、周りの人に助けてもらってきた、、、、にも関わらず武闘派として生きてらっしゃる方々です。
子どもの頃から過酷な環境に育った筋金入りのみなさまに比べ、彼女たちは自分が武闘派であることをなかなか自覚できず、自分のことを「甘えた」「依存的」「ひとりじゃ何もできない」「もっと自立しなければ」と厳しく扱っているので、結果、頑固な自立を果たすことも珍しくないものです。
だからそういう方には「お嬢はお嬢らしく、姫は姫らしく」という言葉を授けまして、日々1万回ほど呟いていただくことにしております。
多くは思春期くらいに気付くんですけど、「あ、自分は周りの子とちがって全然しっかりしてない!周りに甘えてばかりだ!これではいけない!」と思い、愛されてきたことや周りの人が助けてきてくれたことを否定的に捉えてしまいます。
姫のくせに姫でいることが申し訳ないと思い、城を出て庶民になろうとしてしまうのです。
しかし、庶民のふりをしたって姫は姫ですから周りもどう扱ってよいか分からず、いじめの対象になったり、あまり友達ができなかったり、浮いちゃったりして困ることになるんですね。
で、さっさと城に戻ればいいものを「これはまだまだあたしの修行が足りないせいだ」などと解釈して、さらに自立を果たそうとするわけです。
それによって気が付けば自分に全然自信はないけど立派な自立系武闘派女子として世に出ることになるのですな。
だから、ハードワークして体を壊しちゃったり、身分の合わない男を追いかけちゃったり、なかなか自分を理解してくれる人に出会えず寂しかったり、不器用な生き方をしちゃうわけです。
そのためカウンセラーからは「だからさっさと城に戻れっつってんだろ?」などと言われてどうしていいのか分からず泣く羽目になるのです。(そんな怖いカウンセラーがいるんですね・・。)
姫は姫らしく、というのは要するに「愛されることに慣れているのだから、そのままでいれば勝手に愛されるし、周りはあなたのことを助けたくて助けているのだから、助けさせてあげることが正しいマナーなんですよ」ということでして、愛されることを恥ずかしく思ったり、周りの人に助けられることを「自分が未熟だから」と思い込んだりしなくていいってことです。
姫には愛される才能ってのがあるんだから、ただ愛されておけばwin-winな関係を築けるのです。
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とはいえ、姫にも特にパートナーシップにおいては問題を抱えることがあります。
愛され、助けられて生きてきたことはプラスな面もあるのですが、パートナーと対等な関係を築くことが苦手になり、つい、相手の下に入って依存的になってしまうのです。
もしかするとコレがそれを表してるのかなあ?なんて思ったりします。
↓
>過去の恋愛で、すごく甘えた結果、うまくいかなくなった
具体的にお話を伺わないと断定することなどとてもできないのですけれど、愛されキャラの姫は、つい相手を上に置いて、自分を依存の立場に置く癖を持ちやすいのです。
つまり、どこかで自分のことを「まだまだ子どもだ」と思ってしまうわけですね。
だから、対等な関係を築けず、それがパートナーシップがうまく行かない原因になるわけです。
とはいえ、Yさんの場合は大きくなる過程で「優等生じゃないと愛されない」という思い込みを持つようになったんですよねー。
それはやっぱ姫として生きていくことが家庭内で難しかったのかな?とも思います。
両親との関係、きょうだいとの関係がこの辺は影響しているかと思うのですが、「そのままでは愛されない。いい子をしてないとだめだ」と思い込んだのはいつ頃のことなのでしょうか?ものごころ付いたころにはそう思ってた感じなんでしょうか?
私から見ると「子供の頃から可愛がられて育ち、いつも周りの人に助けてもらって生きてきた」という話と、「優等生じゃないと愛されない」という部分が矛盾しているように感じるので、この間に何かあったんじゃねえかと思うのですが、どうでしょうか?
つまり、家庭内で姫でいられなくなり、姫を抑圧した結果、彼氏に「親」を求めてしまい、それでうまくいかなくなっちゃったのかな?なんてことを想定しているわけです。
けっこうこのパターンもよくあるんですよね。
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で、そういう風に姫は自分が大人であることを受け入れ難いため、そこがテーマになることが少なくありません。
ここが①②③に新たに加わるテーマとなるのですけれど、まず1つめは「どれくらい大人女子として自分の魅力に気づいてる?」という点です。
結婚・出産もし、十分大人女子なのですが、姫マインドを持つと「わらわはまだお子ちゃまなのじゃ。それが自己嫌悪なのじゃ。」などとのたまうこともあるわけです。
だから、大人の女性としての自信が実は空っぽなんてこともあるのです。
Yさんの場合はどうでしょうか?
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そして、そうなるとやはりセクシャリティの問題というのが土俵に上がってくるわけでして、姫であるがゆえに、セクシャリティそのものを抑圧しちまうケースが多いのです。
これはセックスが好きだ苦手だ、性欲が強い弱いという問題になることもありますが、もっとメンタルの問題です。
そして、これが親密感への怖れにつながることもよくあるわけです。
姫は姫であり続けようとするがゆえに、自分が大人の女になっていることを恥ずかしいと感じますし、場合によってはキモいとも思います。
性欲が強くてもそれをいけないことのように感じて抑圧しますし、セックスでも自分を解放できなくなることもあります。
だから身に着けるものも自然と性を隠すものになりがちで、自分自身のエネルギーとアンマッチな風貌になるものです。
つまり、「自分らしさ」からずいぶんと離れてしまうわけですね。
それゆえ、特にパートナーシップにおいては「アンマッチ」が生じます。
例えば、ある姫は幼少期から性欲が強めで、幼稚園くらいからオナニーをしてたのですが、大人になるにつれてそうした性的興味をいけないことと思い、隠すようになり、こっそり嗜むようになったのですね。
思春期くらいからセクシーなファッションをほんとうは好むのに、周りの雰囲気もあって(お嬢様学校だった)、性的な要素を隠し、コンサバだったり、フェミニンだったりを選ぶわけです。
当然自分本来のエネルギーを抑圧するものですから、周りから「おとなしい」「穏やか」「可愛らしい」「従順」みたいなイメージを持たれることになります。
その結果、「彼女だったら僕のことも相手にしてくれるだろう」と勘違いした男たちが押し寄せることになり、一応付き合ってみるものの「おもんない」「退屈」「レス」等の問題が生じて別れることになっていたのです。
それで「とてもいい人」と結婚したのですが、なぜかすぐに浮気をしてしまい、アンダーグラウンドに手を染め、それがきっかけで離婚することになったのでカウンセリングに来られたってことです。
そして、そのカウンセラーからは即座に「詐欺師」呼ばわりされまして、「人生つまんねーだろ?おもんねーだろ?」と指摘されたりもしまして、たいへん屈辱的な時間を過ごしたと言います。
しかし、元々情熱的かつ刺激好きかつエネルギッシュかつ負けず嫌いかつ武闘派なわけですから、そんな扱いに奮起しまして、一気に自分を変えることにしました。
結果、2回目にお会いしたときには「え?どなた様ですか?」というくらい見た目も変化しまして、それに伴いどんどん心の方も変わっていったわけです。
ちなみに東京人なのにヒョウ柄を好む彼女は前々から興味のあった夜のお仕事に従事するようになり、たちまち人気者になりました。
そして、バツイチの経営者に見初められまして、セックスの喜びも初めて知りまして、無事、姫から王女様に昇進されたのです。
・・・まあ、ちょっと極端な例ですけどね。
ということで、Yさんにおかれましては「大人女子」というところにフォーカスしてみるのはいかが?という提案でした。
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で、すでにカウンセリングを利用されているのかもしれませんが、Yさんはとても聡い方だと思うのですよね。
そして、フットワークも軽く、実践にも取り組んでいらっしゃいます。
そういう方って仕事の能力も高いことが多いのですよね。
そっち方面の話がまったくなかったので空想になってしまうのですけれど、本来の自分を発揮できるようになったら「どんな仕事」「どんなワークスタイル」が自分に合ってると思われます?
興味あることを自分でビジネスにしていくこととか考えたことあります?
この辺は実際お会いしてみないと分からないのですが、文章の雰囲気とか言葉遣いなどを見ると、受身の仕事はあんまり楽しくないと思うんですよね。
たぶんカリスマ性らしきものもあるので、何かしら自分が前に出る形の方が向いてるように思うんです。
そのあたりがライフワークになるのかもしれないなあ、と思いましたので僭越ながらご提案させていただきました。
ざっくりしてますけれど、興味があるならそっち方面を考えてもいいのかな?と思う次第です。
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さて、ずっと後回しにしてきた彼のことですけれど、まず考えていただきたいのは「彼はあたしに合ってる相手なのか?」という点です。
もう、そこから、なんです。笑
自分らしい恋愛ができる相手なのか?それともそうでないのか?
これはけっこう重要なポイントですので、じっくり考えてみてください。
そして、ドタキャンを2回も犯す重犯罪者の彼は野良猫気質かと思うのですが、そんな彼を追いかけたいと思うのかどうかを心に聞いてみてください。
ちなみに「姫」は「野良猫」を引き寄せやすいものです。
それは心理学的に見ると「姫」も「野良猫」も「自立の依存」という状態なので。
さらに、そんな彼とのお付き合いしていく未来を自分が幸せと感じられるかどうかを繊細にチェックしてみてください。
要するに「自分を知る」ということはめちゃくちゃ大事ですし、その上で「相手を知る」ことをやっていくわけです。
もし、ここまで合格だったら今日お話したことを参考にして自分を磨きつつ、彼が怖れを超えてまた近づいてくるのを待てばよいです。
彼が真実のパートナーであればまた距離が縮まるでしょうし、そうでなければ平行線をたどります。
それは神のみぞ知るって境地で今できることをやっていくことがお勧めです。
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