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「流れに身を委ねている」のか「相手任せにしている」のかは一見区別が付きにくいものです。
どれくらい主体的な意識を持っているのか?がそこを区別するポイントなのですが、なかなか自分では気付きにくいかもしれません。
サレンダーは何もしないことではなく、人事を尽くしながらなんですね。
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根本さん、こんにちは。
彼これ10年以上(独立される前からです)毎日毎日ブログ拝読させていただいています。
その昔、飛行機に乗って江坂までカウンセリングにお伺いしたこともあり、その後のご活躍もいつも応援しながら力を頂いています。
さて、私は、彼これ10年以上も前、夫の長年婚外恋愛が発覚し、その後一方的に出て行かれたまま、今に至ります。
離婚も修復もしておりません。
当初は夫も通って来ては一緒に過ごしたりする時期もありましたが、今ではすっかり子供達も独立しましたので、会う機会も殆どなくなりました。とは言え、全く疎遠かと言えばそうではなく、偶にやり取りしています。(経済的にもそのまま夫に頼っています)
これは私も頑張って声掛けを続けて来たり、愛を注いできた結果かなーと自負しています(笑
夫とは競争しないこと、心から夫を信頼すること、自分がされたら嫌なことはしないこと、私は私で幸せになること、を心掛けながら、夫婦で幸せになれたら良いなを心底にコミットメントして、後は「成るように成るさ」(根本さんに助けられながら)でやって来ました。
時にこのような夫婦関係の状態の私は「依存している」と見られがち、「いい加減にしたら?」と思われがちだと思いますが、この記事を読んで「私、執着しているわけじゃないな~」とまた元気を貰った次第です。
夫は夫で、いつでも受け入れられるように私はなったと思っています。
ただ、この先死ぬまでサレンダーのまま、関係は有耶無耶、家のことも放っておかれたまま、家族のことも…となりますと、本当にこのまま死んで良いのかと言うと、、、何とかすっきりしたいなと思っています。
夫には夫の人生があり、夫婦止めたいならばそう言ってくれれば良いので、私は「じゃあそれで」とそう言えるのに、聞いても聞いても逃げられはぐらかされるばかり、、、で結局何も変わりません・・・。
最近も私が突けば「今〇〇があって忙しくて」「仕事はこんなに大変で」とか逃げられてばかりです。勿論会って喋るなんて皆無な関係ですから、ラインでの連絡では「忙しい」のも普通に理解しますので、「そう大変ね・・お疲れ様」となってしまいます。
私は話し合いたいわけじゃありません。
夫がどう言うつもりかただ聞きたいのですが、、、聞けずで。
なのに、夫は帰ってこないことを仄めかしつつ、「貴方(私)の本音はどうなの??」と質問に質問で返して来ます。
夫は自分から言えないから私に「離婚しましょう」と言わせるようにしているのかとも感じますので、私の本音は「本当は良い夫婦になりたい」なので、それは言いたくありません。
(ただ戻って来たらそれでオールOKでもありません…)
どちらへ進むにしても一回は向き合ってもらわないとどうしようもないのですが、サレンダーの最終はどう決着付けていったらいいのか分からなくなっています。
自分軸のつもりですが、違うのでしょうか・・・
取り上げて頂けたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いします。
(Cさん)
10年以上も前から!?それはありがとうございます。
江坂まで、ということは前職時代ですね。
その後もご愛読いただきましてありがとうございます。
しかし、飛行機に乗って・・・ということは遠方にお住まいなのですね。
今もそういう方がいらっしゃるのですが、ほんとうに有難いことです。
とはいえ10年以上・・・おそらくCさんにお会いした頃は40代で髪もまだたくさんあった頃かと思いますから、なんか歴史を感じますねえ・・・笑
先日、20年来のお客様と久々にお会いしまして「あたしゃもう60ですよ。根本さんも50でしょ?お互い年を取りましたね~がははははは」という話になりまして、でも、相変わらずジャニーズを追いかけまくっているようで「お元気で何より」という会話を交わしたところです。
ということでCさんのお話。確かに自分軸な部分も多いように思いますけど、もうちょっとかな?と思いました。
「サレンダー」ってのは「流れに身を任せる」という意味でして、「煮るなり焼くなり好きにせえ!」とまな板の上に自ら乗っかってる状態を指します。
一見、何もしないように見えますが「人事を尽くして天命を待つ」ということで、まな板の上で腹を括るのは「人事を尽くしながら」なのですね。
なので、サレンダーするためにはその前に「腹を括る」という“コミットメント”が必須でありまして、「あたしゃ、あんたと幸せな夫婦になると決めたんじゃ」という覚悟を持ってまな板に乗るわけです。
で、時折この「サレンダー」を都合の良い方向に解釈されまして「ただ待ってるだけ」「相手任せ」「諦め」「執着」の状態になっているケースが見受けられます。
その違いはけっこう自分では判別するのが難しいのですが、端的に言えば「夫と関係を修復するためにあなたが今やっていることは何?」という質問から見えてくるものがあります。
その答えが「他人軸(夫軸)」であったり、曖昧だったり、他のことに逃げたりしているものだと「うーん、それってサレンダーかなあ?」という疑問を呈されることになります。
ということでCさんの状態がサレンダーなのかそうでないのかというのは文章を見る限りはっきりは言えないかなあ?というところです。
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>夫とは競争しないこと、心から夫を信頼すること、自分がされたら嫌なことはしないこと、私は私で幸せになること、を心掛けながら、夫婦で幸せになれたら良いなを心底にコミットメントして、後は「成るように成るさ」(根本さんに助けられながら)でやって来ました。
こういう意識はものすごく大切なことでして、「自分が人生の主人公である」ということを現実にしてくれるものですね。
競争や依存があれば軸は夫になってしまうし、信頼することで対等な関係性を築けますし、「私は私で幸せになる」という意識は自分を大いに助けてくれるものと思います。
ということは、今のCさんはけっこう幸せってことですよね?
夫はまだ帰ってこないけど、人生を楽しんでるってことでいいですよね?
執着を手放して夫を信頼することができ、日々楽しむことを意識しているとだいたいこんな境地に至ります。
「あたしは今の人生に満足してる!夫がいればよりベストだけど、今の状態でもあたしは幸せだよ!」
つまり、ライフワークを生きてる状態ですね。
そこに夫というパーツがハマれば最高だけど、確実にそこに向かってる実感があるので苦しくなくなるわけです。
だから、こういう境地に達する方はときどきこんなことをおっしゃいます。
「なんか今の日々が楽しくて幸せだから夫が返ってこなくてもいいと思っちゃうときがあるんですよねー(苦笑)」
まあ、だいたいそういう心境に至った頃に夫が帰ってきて「げ!?今!?マジ?3週間後とかじゃダメ?」という抵抗を示される奥様も多いものです。
そういう意味では今のCさんの日常をあれこれ聞いてみたいな、と思うわけです。
お仕事とか趣味とか友達関係とか子どもたちとの関係とか。
ライフワークってパートナーシップが軸になることも多いですが、そうした他の要素も入ってきますよね。
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>ただ、この先死ぬまでサレンダーのまま、関係は有耶無耶、家のことも放っておかれたまま、家族のことも…となりますと、本当にこのまま死んで良いのかと言うと、、、何とかすっきりしたいなと思っています。
こういう一文を読むと「それってサレンダーとちゃうんちゃう?」と思ってしまうものですので、より詳細を伺いたいと思いました。
関係を有耶無耶にしてるのは「夫」だけなんでしょうか?
確かに夫も50%分の責任はあるわけですけど、Cさんも「夫が夫婦関係を有耶無耶にしていることを認めてる」わけですから、残り50%の責任はCさんにあります。
それをどれくらい受け入れられているのでしょうか?
すなわち、「この状態は夫とあたしとの共同で創られている」ということです。
もし、そのことに抵抗があるならばそれはサレンダーではなさそうです。
>夫には夫の人生があり、夫婦止めたいならばそう言ってくれれば良いので、私は「じゃあそれで」とそう言えるのに、聞いても聞いても逃げられはぐらかされるばかり、、、で結局何も変わりません・・・。
ということは「変わらないのは夫のせい」と思ってらっしゃるのでしょうか?
似たようなお話を伺うことは多いのですが、「返事がないのも返事のうち」という風に解釈するものです。
逃げてはぐらかすのが夫からの回答というわけです。
だから、はっきりさせたくないんでしょうね。
で、そんな夫に対してCさんはどう主体的にこれからの人生を選択されますか?
「待つ」ということを選ぶのでしょうか?
それとも違う選択肢を模索するのでしょうか?
>夫は自分から言えないから私に「離婚しましょう」と言わせるようにしているのかとも感じますので、私の本音は「本当は良い夫婦になりたい」なので、それは言いたくありません。
なぜ言いたくないのでしょう?
・・・というか、なぜ言わないのでしょう?
言わなきゃ伝わらないと思いません?
何を怖れているのでしょうか?
この一連の流れを客観的に見れば「ああ、Cさんはまだまだ夫に執着していて他人軸になってるんだろうね」ということが言えそうです。
体よく「夫のせい」にしていますけれど、そこでCさんの意図は見えるようで見えないのです。
「私は夫を選ぶ。夫と幸せになる。」ということを決めてコミットしてるとします。
しかし、夫の態度はあいまいではっきりしませんし、家に帰ってくることもありません。
それが「お互いの選択」で、食い違いが発生してますよね。
「彼はおしゃれなイタリアンがいいって言うんだけど、あたしは二郎系ラーメンを食べたいの」ってくらい食い違ってるわけです。
そこで自分を犠牲にしてオシャレなイタリアンに行っても楽しくないし、無理やり二郎系ラーメン屋に連れ込んだとしても彼はハッピーじゃないですよね?
そこで二人がハッピーになるような選択を考えるのがwin-winであり、相互依存という関係性です。
「彼とランチを楽しみたい!が一番の本音。だから二郎には明日行くことにして今日は彼とオサレなイタリアンにする!パスタは大盛りで!ニンニクマシマシで!」という風に選択してもいいし、「いやいやしばらく二郎断ちしてたから、今日は譲れん!」ということであれば、彼にそれを伝えてどうするかを選択してもらえば良いです。
そして、彼の選択を支持することもまたwin-winですね。
「ランチで揉めてたらお互いハッピーじゃないよね!」とお互いにハッピーになる方を選択するわけです。
これが「コミットメント」であり「サレンダー」ということになります。
「彼と楽しいランチをしたい!」という気持ちにコミットメントするのも、「今日は二郎がいい!」という気持ちにコミットするのも自由です。
そして、それを決めたら彼に委ねます。(サレンダーですね)
その彼の選択を支持するわけですが、そこで彼が優柔不断さを発揮して「僕はオシャレな店に行きたいと思うんだけど、君が二郎がいいというなら合わせてあげたいんだけど、けど、僕は二郎の小でもあんまり食べられないし、どうしよう?」とあいまいな返事をしてきたならば、じゃあ、そんな彼の“選べない”という「選択」に対して二人がハッピーになる方をまた模索するんです。
まあ、その態度にモヤっとしてイラっとして袈裟切りにしちゃうのもその選択肢の一つですが。
そうしてお互いがハッピーになる選択を模索し続けることもコミットメントですが、とはいえ、そんな悟ったような人間はなかなかいないので「もう分かった!一緒に二郎行くよ!」とコントロールするか、「じゃあ、分かったよ。今日はイタリアンでいいよ」と犠牲するか、「もういい!別々で食べよ!」と分離するかのどれかになりやすいものです。
とはいえ、コントロールも犠牲も分離もwin-winではないので「せっかく楽しみにしてたデートなのに楽しくなかった」という残念な結果を得ることになるんです。
だから、Cさんとしてはそういう夫氏の選択に対して、まず自分がハッピーになる選択をし、そして、それを踏まえた上で二人がハッピーになる選択を考えていくことが必要なのですね。
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で、そうするとそこで問題になるのは「Cさんがほんとうに欲しいものって何よ?」ということです。
そこで「いやいやあたしは夫と幸せな夫婦関係を築きたいんです」という風に思われるかもしれませんが、そうすると意地悪なカウンセラーは「夫と?夫じゃなきゃダメなの?」とイヤなところを突いてくるわけですね。
「幸せな夫婦関係を築きたい」というのはアリですけれど、「その相手は今の夫じゃなきゃイヤ!」というのは「執着」ですよね?
「あたしが本当に欲しいのは幸せな夫婦関係!ラブラブでイチャイチャな夫婦関係!」ということであれば、その相手は夫じゃなくても良いはずです。
「今のところそのお相手は夫がベストだと思ってるけど、そうでない可能性だってあり得る」ということが“選択肢がある状態”であり「自由」です。
しかし、「夫じゃなきゃダメ」と思っているならば、選択肢がない状態ですので不自由ですし、それを「執着」と言います。
じゃあ、夫への執着を手放した方がいいですね?ということになります。
でも、そもそもCさんが「幸せな夫婦関係がほしい!」と思っているかどうかも正直分かりません。
夫への執着がそういう気持ちを作ってるんだったら、執着がなくなれば本当に欲しいものが変わる可能性もあるからです。
というのも10年以上も前に夫が出て行ったんですよね?
今の状態を10年以上も続けられてるんですよね?
ほんとうに幸せな夫婦関係を望む人がそんな長いこと欲しいものを放っておけるでしょうか?
なんぼ二郎断ちをしてるとはいえ、10年も耐えられると思います?
ほんとうにあの二郎ラーメンが好きだったら、我慢できずに開店前に並んじゃうと思うんですよね。
だから、Cさんがほんとうに欲しいものって何だろうね?と思うわけです。
Cさんにとっての「自分らしい幸せな人生=ライフワーク」とは何なのでしょう?
そこに意識を向けてみることが大切なんじゃないでしょうか?
◎「ほんとうの自分」と出会い、その自分が「ほんとうに望んでる人生」を見つける。
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★ライフワーク本&セミナー動画
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*忙しすぎて辞める人。暇すぎて病める人。(主婦の友社)
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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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