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モラハラ夫に代表される「問題のある夫」となぜ別れられないのか?
頭では別れたほうがいいと分かっているし、周りもそう言うんだけどなぜかできないのには様々な心理的な要因があるんです。
それを4つの段階に分けてお伝えしたいと思います。ちょっと難解な部分もありますが、参考にしていただければ幸いです。
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今回もこの間の日曜日に開催した大阪1DAYセミナーで出たネタを個人情報に気を付けながらお伝えしてみようと思います。
ちなみに午前中の1本目からこんな濃厚なセッションを展開しましたので、その日一日がディープなお話に終始することとなりました。
何度も「ふつうそういう話は16時頃にするもんなんですよ?」とお話したくらいでした。でも、それくらい参加してくださった皆さまのマインドが成熟していたということでもありますね。
(1DAYやリトリートなどのグループセラピーは個人ではなくグループ全体を扱うのでそういう見方が成立するんですよ。)
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さて、そもそもモラ夫に限らず、DV、浮気、仕事しない、お金の問題、性格の不一致等々、「問題のある夫」についてのご相談はとても多く、友達に相談すれば「別れろ!」と言われるのに、別居はできてもなぜか離婚はできない方のお話をよく伺います。
自分でも別れたほうがいいと思うのになぜかできないのはなぜか?
今日はその心理を段階を追って解説していきたいと思います。
ご自身に当てはまらなくても「予防策」として読んでいただいてもいいですし、周りの人出似た状況の方がいらっしゃいましたらそれとなくこのブログを教えてあげていただければと思います。
また、この記事はモラ夫を例に話を進めていますが、そのほかの「問題」にも共通しますので置き換えながら読んでいただければと思います。
(0)基本の心理「癒着/共依存関係」
「別れたほうがいいって分かっているのに。別れたいのに。なぜか別れられない」という状況になると多くの場合「癒着」とか「共依存」という関係になっているものです。
癒着というのは「お互いに執着している状態」で、「感情を共有してしまってる状態」を指します。
そして、そんな癒着している関係のことを「共依存関係」と呼びます。
常に頭の中に相手がいる状態で、一人で過ごしていても相手のことばかりを考えてしまいます。
まるで相手に憑依されてるかのように、自分が乗っ取られているかのように感じています。
だから、「相手のことをまるで自分のことのように考え、表現してしまう」ということになります。
カウンセリングをしていても、常に夫のことを考えているので、そのほとんどが夫の話になります。
「あなたはどう思うんですか?」とご本人のことを聞いても「夫が~」という返事をされるケースも少なくありません。
これが極まると「昨日も酔っぱらって暴れてしまったんです。」などとおっしゃるんですが、「え?あなたが?」と質問すると「いえいえ、もちろん夫です。」と答えられるんです。
夫のことをまるで自分のことのように語るようになってしまいます。
ただ、こうして妻が夫のことを常に考えているだけであれば「妻が夫に執着している」と言います。
つまり、癒着しているということは夫も妻に執着しているんです。
例えば、外ではものすごくいい人をやっているのに、妻に対してのみモラハラな態度を取る、という場合、明らかにその夫は妻に執着をしています。
そういう自分を妻の前でだけしか出せないわけですから。
こうした癒着した状態になりますと、それはアルコールやドラッグ、仕事、セックスなどに代表される「依存症」みたいな状態となります。
だからこそ、別れたいのに別れられない、という状態になるんです。
アルコールをやめたいと思ってもやめられないのと似てるわけです。
そういう意味でじっくりと腰を据えて向き合わないとどんどんメンタルがやられていくようになるでしょう。
さて、これが基礎編になりまして、次はその癒着に至るプロセスを紹介していきましょう。
(1)生活への不安
「別れたいのに別れられない」という気持ちになる理由としてもっともメジャーなのが「生活への不安」でしょう。
経済力を夫に頼っているなど、「離婚したら一人で子どもたちを育てていく自信がない」という思いがあると、どうしても離婚する勇気が持てません。
養育費や教育費なども確実に取れる保証がありませんし、離婚後もそういう形で関係が続いていくことで相変わらずモラハラを受けるんじゃないか?という不安も生まれます。
また、そんなパパでも子どもたちは大好きだったり、イクメンだったりすると「子どもたちから父親を切り離していいのか?」という疑問も付きまといます。
それゆえ「我慢するしかない」と思うようになり、その状況から抜け出せなくなるんです。
この場合、妻側に強い依存心があることが伺えます。
持病などで仕事ができない場合もありますが、経済的に強く夫に依存してしまっているが故の問題となります。
また、そこで実家等、頼れる場所であればよいのですが、そうでなかった場合、離婚したらひとりで子どもを育てなければならないというプレッシャーも離婚を踏みとどまらせる原因となります。
(2)怖れによる支配
モラハラってのは言葉による暴力ですが、そこでは散々自分を否定する言葉をぶつけられることになります。
何かと自分のせいにされ、自分がダメだと思い込まされ、どんどん自信を失い、自己肯定感は地を這うようになります。
そして、そうした言葉による暴力も肉体的暴力と同様に強い恐怖心を作り出します。
夫が口が立つ場合ならなおさらですが、言い返せなかったり、言ってることが“正当に”思えたりするようになると、「夫が言うように本当に自分はダメな人間なんだ」と思い込むようになります。
また、何かとひどい言葉を吐かれるので、その内容だけでなく、その怒りにも反応してしまうものですね。
「怒られることが怖い」というわけで、普段から夫に「怒らせないように気を遣う」ようになってしまいます。
つまりびくびくしながら生活することになるわけでストレスも増大するわけです。
そうして夫と言う存在が「怖れ」そのものになります。
怖いと足がすくんで動けなくなりますよね?
逃げたらもっとひどい目に遭うんじゃないかとも思いますよね?
そうして怖れがどんどん増大していき、別れられない状態を作ってしまうのです。
この「怖れによる支配」というのはいわゆる「恐怖政治」と呼ばれるものでして、暴君が国を支配する際によく使われる手段でもあります。
ここではやはり「自分軸」を確立しつつ、「自己肯定感」に着目していきたいものです。
依存症を抜け出すためにとても重要なこの2つのアイテムをまずは手に入れることから始めていきたいものです。
★自己肯定感をあげる動画&通信講座&書籍&ムック本
*自己肯定感とは?(Youtube)
*「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
*自己肯定感を高める100の法則 ありのままの自分をすきになる最もシンプルな方法
*「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)
*「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)
*ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)
(3)罪悪感による癒着
ここから少し話が難しくなっていきます。
さて、そもそも「癒着」するには「罪悪感」という“接着剤”が必須なものです。
モラハラ発言を繰り返す夫が妻に対して罪悪感を抱くのは分かりやすいと思います。
あ、もちろん、夫自身はそんな気配は見せないことが多いですよ。
ご本人も意識してないことも多いです。
でも、だからって罪悪感がないとは言えません。
「俺は正しい」という主張する人は間違いなく罪悪感の塊だと思ってよいです。
つまり「俺は正しい」を前提に「お前は間違ってる」という発言をする人は罪悪感を大いに抱えているんです。
これに気付くのはすごく大切なことですので、「うちの夫が罪悪感を持ってるとは思えない」という奥様も、「どうやらそうじゃないらしい」という風に見方を変えていただければと思います。
じゃあ、“被害者”であるはずの妻がなぜ罪悪感を持つのでしょう?
そもそも「被害者と加害者は心理的にはイコール」という解釈が成り立つのでそれだけで説明を終わってもいいのですが、分かりにくいと思うので別の説明を紹介したいと思います。
「夫のモラハラによって自分が悪い妻であることを植え付けられている」と言えば分かりやすいでしょうか?
夫の発言の多くは自分の自尊心を粉々に破壊するだけの力があり、「お前が悪い」「お前のせいだ」「お前は最低だ」みたいな言葉を頻繁に投げかけられることにより「自分が妻でごめんなさい」という罪悪感を持ちます。(それを植え付けられていると表現します。)
存在そのものを否定され続けた結果、自分の存在自体に罪悪感を覚えるようになることもあるんです。それはほんとうに悲劇だと思います。
もちろんその罪悪感が夫にだけ向けられるわけもなく、子どもたちには「自分が母でごめんなさい」、仕事仲間には「自分なんかと一緒に仕事することになってごめんなさい」みたいな思いを持つようになり、常に自分を責めるようになります。
また、そうした夫の発言を「真に受けてしまう」くらい、元々自己否定が強かったことも想定できます。
もし自信があるならばそういう夫の発言に対して「え?誰のこと言ってんの?は?あたし?なんで??」と思ってしまうわけで、そもそも自己肯定感が低い(自分に自信がない)からこそ、夫の言葉を「その通り!」と受け止めてしまうわけです。
罪悪感に支配されると自分は「罪人」であり「奴隷」であると思うようになりますから、その罪を償うために自由を禁じるのは当然のことですね。
だからこそ、別れたいと思っても「自分にはそうする資格もない」と思えて実際に別れることができなくなるんです。
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
しかし、ほんとうの罪悪感は別のところから生まれてくるし、そちらの罪悪感の方がはるかに巨大なんです。
(4)癒し人(ヒーラー)としての才能
ここから一気に見知らぬ世界の話になるのですが、潜在意識の奥深くでは「そんな傷ついた夫を癒してあげたい」という「愛」が存在しています。
言い換えれば「あたしには夫を癒せるだけの能力がある」ということを“知っている”のです。
もちろん、自覚はしていません。
が、少しでも心理学やカウンセリングを体験された方ならばうっすらとそんな思いを自覚されてるのではないでしょうか?
モラハラという「言動」だけを見ればひどいことなんですけれど、モラハラを作る裏には「傷ついた心」があるわけです。
そして、その傷ついた彼の心を女性性豊かな妻は「癒してあげたい」と思うんです。
バリバリの武闘派女子の中に豊かな女性性が存在することはいくつもの記事で語ってきましたが、要するに傷ついた男を癒す才能をお持ちなのです。
そういう目で振り返ってみれば、家族の中にも今まで関係を持った男たちの中にも心に傷を持った奴らがたくさんいることに気付くかもしれません。
彼を癒す才能を持っているにも関わらず、彼を癒してあげられていないとすれば・・・そこに強烈な罪悪感が芽生えるのは想像に難くないでしょう。
癒着を作り出す罪悪感は、これが非常に大きく作用しているのです。
このレベルで夫婦関係を見るならば「あたしは夫を癒してあげられるにも関わらず、まだその力を発揮できていない」ということになり、「別れる?まだやり残したことがあんのに?そんなことたぁできねえよ」というわけです。
つまり、このレベルで見れば「別れる気なんてねえんだよ」という話になります。
もちろんそれを感じるのはとても難しいです。
それに気付くということは、それが生み出す罪悪感にも気付くということになりますから、なかなかしんどいです。
そして、意識上では自分にそんな才能があるなんてつゆほど思っていません。
これが大きな問題となるのです。
「オアシス女」という褒めてんだかけなしてるのかよく分からない言葉があります。
砂漠を放浪してきた男たちが癒しを求めて立ち寄るオアシスです。
そこには水があり、食料があり、安全に眠れるベッドがあります。
また、人々が安心して楽しめる場でもあります。
こうした才能を持つ女性はそんなオアシスのオーナーなんです。
だから、傷ついた男たちが癒しを求めて集ってくるんです。
この話、砂漠を「社会」、オアシスを「家」に置き換えれば理解しやすいでしょう。
砂漠の中で湧き出す泉(水)は女性性(またはセクシャリティ)の象徴ですし、安全な空間は女性性が作り出すものです。
だから、その才能を受け入れ、大いに発揮することがこの問題の解決に役立ってくれます。
こうした才能を「女神性」とも言います。
しかし、その才能を封印すると罪悪感が生まれ、そうすると「魔女性」が出てきます。
女神と魔女は表裏一体なのです。
だから、この女神性という才能をもつ女性は自分のことを「魔女」だと思っていて、むしろ、自分は男を傷つける存在だ、男を苦しめる存在だ、という風に思っています。
ほんとはその真逆の才能を有しているので、使ってみれば案外あっさりモノにできたりするんですけどね。
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夫に目を向ければ、彼も潜在的に自分が傷つき、癒しを求めていることを知っています。
そして、自分を最も癒してくれそうなオアシスに立ち寄ったわけです。
ところがそのオアシスでのサービスがあんまりよくないんです。
そしたら暴れたくなるのも無理はありませんか?
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だから、このレベルで問題を見ていくときは「男性を癒す才能」を発揮していくべくセッションを組み立てていきます。
1DAYセミナーでも初っ端からそんなイメージワークを作りました。
女神性、母性は女性性の一部ですが、それを活かして行くんです。
そうすることで予想外のできごとが起こってくるから心の世界は不思議ですよね。
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一般的にすぐにこの(4)を受け入れられることはなく、説明すらしないことが多いのですが、私のカウンセリングやセミナーではまずここを扱っていくことが多いです。
罪悪感にフォーカスを当てるのも(4)で生まれたものを対象としています。
ただ、それはあくまで心理的なもので、その前に精神的に受けたダメージも大きいんです。
時には「すぐに逃げなさい!」と伝えることもありますし、弁護士を紹介することもあります。
やはりご自身やお子さんの身の安全を最優先するためです。
だから、現実的にはとりあえず別居でもいいから物理的な距離を取ることをお勧めしますし、離婚だって前向きに考えてもらうこともあります。
「今回のミッションは失敗でいいじゃない!次また頑張ろうよ!」という風に。
でも、その一方でちゃんとその才能を花開かせる方向も意識していくものです。
そうしてご自身に合ったペースとやり方で進めていければ何にせよ幸せへの道は開かれてくるものです。
◎5/3,4,5 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~ゴールデンウイークに人生を変える旅に出てみませんか?~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/48425
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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