褒められても素直に受け取れないのは、その言葉を「期待」に変えてしまっているから!?



「受け取る」ってどういうことだと感じていますか?
受け取るには「自分軸」がとても大切なんです。
そして、自信がないときほどその誉め言葉を「期待」に変えてしまい、自分に多大なるプレッシャーを与えてしまうんです。
つまり、ほめ言葉を期待として受け取ってしまってるのかもしれません。

いつも読ませていただいてます。お悩みに共感したり、先生の話術に笑ったり、腑に落ちたりしながら学ばせてもらっています。ありがとうございます。

私は元々別の仕事をしていたのですが、先生のブログや本を読んで自分を大切にしていたら、やりたいことを仕事にしたいと思うようになって、セラピストになりました。(今も細々と前職やってます)

そして、色んな経緯もあり、経験が浅いながらも自宅サロンをオープンすることになり、今5ヶ月目です。

お客様はまだまだで、月に数人来てくださる程度なのですが、お一人お一人とじっくり向き合えるので、ありがたいと思っています。

お客様にはご感想のアンケートをお願いしているのですが、全員それぞれにご満足いただけて、色々褒めていただいています。

それはありがたいなぁときちんと受け止められています。

ただ先日、お客様(知人)にめちゃくちゃ褒められたんです。

・サロンジプシーであちこち行ったけど、こんなに結果が出ることは初めて!
・めちゃくちゃリラックスできたし、気持ち良すぎた
・知り合いだから言ってるんじゃない。本当にめちゃくちゃ気に入った

などと、具体的にあれはこのようによかったなど長い時間たくさん褒めていただき、他の方にも同じようにウチのサロンを褒めて薦めてくれました。

すごく嬉しいし、ありがたいと思うんですけど、何故か素直に受け取れない自分がいます。

・たまたまよかっただけで、次の時ガッカリしないかなぁ
・ウソで言ってるとは思わないけど、そこまで言うほどじゃないんじゃない?
・私の前だから、褒めて他の人に薦めてるんじゃないかなぁ

と浮かんできます。

せっかく褒めてくれているのに、受け取れないのが悲しくて、相手にも失礼だなと思うのですが、私の本質がここにあるような気がしました。私自身、経験が浅いのもあったり、周りに尊敬するセラピストがたくさんいて、自分は全然及ばないと思い、自信がありません。

ちなみに、私自身も『いいなぁ』と思ったら、この知人のようにめちゃくちゃ褒める(と言うか、感想を伝える)し、この良さをあなた自身にもっと気づいて欲しい!って熱弁をふるうし、他の人にもめちゃくちゃいいって薦めるというか想いを伝えます。(そんな頻繁にはこんなこと起こらないですが…。だからこそ、良い!ってことを伝えたいんです)

あ、私も知人もおんなじなのかなぁ…と思うのですが、この受け取ることへの抵抗はどうしていったらいいのでしょうか。
(Kさん)

「受け取る」ってのはなかなか難しい所業でございまして、大峰山に10年籠って修行した僧でも抵抗を覚えるものらしいです。(ほんまか?笑)

実はこのところ「受け取るってたぶんそういう意味じゃねえんだよな」という話をあちこちでさせていただいておりまして、それ故にどこでしゃべってのか覚えていなくて、もしかして数日前のブログに「受け取るとは?」なんて記事が踊ってるかもしれないんですけど、そしたら「今の自分に必要だから何度も目にするんだ!」と前向きに捉えていただければ幸いです。

さて、「受け取る」ってほんとどういうことなのでしょうね?

相手が褒めてくれたら「ええ、その通りです!うれしい!きゃー!大好き―!」というリアクションを素直にできることでしょうか?

たぶん、「何の抵抗もなく相手の言葉を受け入れること」のように捉えられている方が多いように思います。

確かにその通りなこともあるんですけれど、でも、それってある意味危険じゃないですかね?という部分もあるんです。

「初心(うぶ)」という言葉があります。

「相手の言うことを全部鵜呑みにしちゃう状態」です。

それって危ないと思いません?

大人になれば様々な経験から「いやー、人の言葉をそのまんま信じることは良くないよね」とか「男の言葉は話半分どころか10分の1くらいに薄めて聞かないと振り回されるよね」とか思うようになるじゃないですか。

それって自己防衛ですから悪いことじゃないんです。
実際そういうことだってあるし、人の言葉を鵜呑みにして傷ついたこともあるでしょう?

だから、そういう風にお客様から褒められても「素直に受け取れない」と感じるのは無理のないことなのです。

で、Kさんのように元々知人であり、信頼すべき人物からの発言であれば、「言ってくれた言葉をちゃんと信じなきゃいけない」「受け取らないのは失礼である」みたいに思っちゃうかもしれません。

「サロンジプシーであちこち行ったけど、こんなに結果が出ることは初めて!」とか言われたら、「そうなんですね!あなたが言ってくださるなら間違いないですよね!めちゃくちゃうれしいっす!!」と喜ばなきゃいけないような、それくらい素直に100%鵜呑みにしなきゃいけないような気がしませんか?

それができないから「素直に受け取れない」という風に思っちゃうのでしょう。

そして、もれなく「素直に受け取れないあたしはばかばかばか!」と自分を責めるモードに突入したりしませんか?

褒められたときに「わー。ほんとうですかー!うれしいです!」とニコニコしてくれたら、褒めたほうもうれしいですよね?

そして、それが正しい受け取る姿だし、そういうリアクションを取らなきゃいけないと思いますよね?

そういう風にできる人は別にいいんですけど、その一方で「たまたまよかっただけで、次の時ガッカリしないかなぁ」みたいに思っちゃうのも自然なことだと思うんです。

だってまだ自信がないんですもの。

喜ばれたら喜ばれたで次回へのプレッシャーになっちゃうのも無理はないです。

でも、もし、その褒めてくれた言葉を素直に受け取れたら何がヤバいと思います?

調子に乗りそうですか?
周りに自慢しちゃいそうですか?
この程度でいいんだと思って成長を止めちゃうと思いますか?
天狗になって誰かにその鼻をへし折られそうに思いますか?

こういうのも「正解主義」や「理想主義」の一つかもしれません。

「せっかく知人が褒めてくれたんだから素直に喜ばなきゃいけない」というルールを持っているのかもしれません。

「受け取る」ってどういうことか?と言えば、「そっかー、この人はそういう風に思ってくれてるんだ」と思うことだし、その思いに対して「ありがたいなあ」と思うことです。

たぶんKさんはその方の言葉を少し前のめりで取りに行こうとしてるのかもしれません。

一線引いたほうがいいんです。

すなわち、「自分軸」ってことです。

「その知人はそういう風に感じてくれて、こういう風に表現してくれている」だけです。

あくまで、その知人が今回はそう思ってくれた、ということに過ぎないのです。

そして、そういう表現で伝えてくれた、わけです。

敢えて客観的に書いているのですが、知人だから、大切なお客様だから、リピートして欲しいから、と思っていると、相手の言葉を全面的に支持し、受け入れなければいけないと思い込んでいるんです。

いやあ、そんなことはないですよね?

そうして、受け取れる分だけ受け取ればいいんです。

自信がまだないのも事実だし、周りにすごいと思う人がいるのも事実ですから。

友達が6号サイズのケーキ(直径18cm)を持って遊びに来てくれました。

「あなたが大好きだと思って奮発して買って来たんだ!」とニコニコしながらあなたに渡してくれます。

あなたもそのケーキが大好きだったので「うわー!うれしいー!ありがとう!」と言います。

さて、そのとき、「せっかく大切な友達があたしのことを思って買ってきてくれたケーキなんだから、友達の前ですべて食べきらなければ!」と思います?

あなたはフードファイターでしたっけ?笑

たぶん、とりあえず食べられる分だけ食べるし、友達とシェアするし、余った分はとりあえず冷蔵庫に入れますよね。

でも、内心、「おいおい、ケーキ買ってきてくれるのはいいけどさー。6号はデカいやろ。ショートケーキで十分やろ?何考えてんねん、ボケ!」と思ってますよね?

ここで起きてることは「ケーキを受け取る」ということと「あたしのためにケーキを買ってきてくれた友達の気持ちを受け取る」という2つあるんです。

さすがに6号サイズのケーキをすべて「受け取る」ってことは身体にも良くないし、苦行になる方がほとんどだと思います。(もし、うちの読者様のほとんどが「え?6号?一人用でしょ?あたしいつもそうしてるけど?」という方々であれば申し訳ありません。私は皆さまのことをまだ理解しておりませんでした。)

でも、そこで「わざわざ買ってきてくれたケーキをすべて平らげられないなんて申し訳ない!」と思いますか?

受け取るのは気持ちの方だと思うんですよね。

さて、そういうわけでKさんのお話に戻るわけですけれど、実はこれあるあるだよなあ、と思うのが先ほどさらっと書いた「前のめりに受け取りに行く」というところでして、この「前のめり」というのが問題なんです。だから自分軸が大事だよ、という話をその後していたんです。

そんな風に褒めて頂いたら、その内容(ケーキ)ではなく、気持ちの方を受け取ることが大切です。

「そういう風に褒めてくれた!」ということだけを受け取ればよくて、その言葉の中身を鵜呑みにする必要はないんです。

Kさんもその知人と同じタイプであれば分かると思うんですけど、若干、盛っちゃうことってないですか?

「たしかに『サロンジプシーであちこち行ったけど、こんなに結果が出ることは初めて!』と言ったけどー、ほんとに他になかったか?と言われたらまあ微妙だよねー。でも、それくらい素晴らしかったってことにはウソはないんだよ」みたいな感じ。

それを知ってるからなおさら受け取れなくなるのかもしれませんが、別に話す方も「その言葉のすべてを信じられるとそれはそれで困る」んじゃないでしょうか?

だから、「それくらい喜んでくれたんだ」でいいんです。

そして、ここまでつらつらと長く書いてきてようやく今日の本題に入るのですが、そうやって前のめりで「受け取らなきゃ」と思う人は、「相手が見てくれた価値を期待に変える」という作業を熱心にやってしまうんです。

これ、皆さんも何となくやっちゃいませんか?

「めちゃくちゃリラックスできたし、気持ち良すぎた」と言われたら、次はもっとリラックスして気持ちよくなってもらわなきゃいけないように感じませんか?

「知り合いだから言ってるんじゃない。本当にめちゃくちゃ気に入った」と言われたら、その期待に応え続けなきゃいけない、失望させてはいけない、と思いませんか?

これもまた「期待」なんです。「自分が自分にかけた期待」です。

自分に厳しい人が癖になっている「自分が自分に期待する」問題~常に正しい基準を作って自分を責めていませんか?~

だから、しんどくなっちゃうし、素直に受け取れないと思っちゃうんです。

「すごく良かったよ」と言われたら、次はもっと良いことをしなきゃと思うわけで、それでは苦しくなっちゃうし、プレッシャーも半端なくなってしまうでしょう。

でも、これって難しいですよねー。

褒められたらやっぱ、相手を失望させたくないですから、自分に期待をかけちゃいますよねー!

80点取って褒められたら次も絶対80点は取らなきゃって思うじゃないですか。

それだけ「いい人」ってことになるんですが、やっぱりそれだと苦しいんです。

つまり「相手が褒めてくれた言葉を自分への期待に変換しちゃってる」ってことなんです。

そして、そういう意識でいると「期待に応えること」ばかりを考えてしまうようになるので自信だって付きません。

だから一線引いて「そうやって喜んでくれた気持ち」を「ありがとう」と受け取るだけにとどめておくことを意識してみてください。

そうして「今の自分にベストを尽くすこと」だけに目を向けるわけです。

「今の自分にできることしかできないから、できることを一生懸命やろう」と思います。

そして、自分なりにベストを尽くしたら、その判定はお客様に委ねます。

そのお客様が喜んでくれたら嬉しいし、そうじゃなかったら悲しいですが、「ベストを尽くした」という思いが自分を救ってくれます。

自分がベストを尽くしたと思っている分だけ、仮にお客様に喜んでもらえなかったときは“素直に”「仕方ないなあ。まだまだ力不足ってことだからまた頑張ろう」と思えます。

「がっかり」したり「ショックを引きずる」なんてことはないんです。

自分が自分に期待していたから、自分が自分に失望するんです。

そうして常にベストを尽くそうとすることで、Kさんの意識も変わり始め、より今来てくださるお客様に良いサービスをしたいと思えるし、腕も上がっていくでしょう。

そして、その繰り返しが「自信」を与えてくれるんです。

その知人が次にサロンへいらっしゃったとき「今できるベストを尽くせばいい」とだけ思ってみてください。

もちろん、他のお客様に対しても同じ気持ちでやってらっしゃると思いますので。

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