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嫉妬を覚えたときに「相手の方が下だから」などとマウントを取る感じでその嫉妬を感じないようにしてしまうことはありませんか?
誰にでもあるこの心理とその対処法を解説していきます。カギは劣等感、無価値感、そして、競争心です。
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最近は幼少期の傷に気付き、夜な夜な傷を抉っては自分を慰め号泣しています
そんな私も例にもれず、ロックマンに片思い中です
彼の言動は自分と同じだということに気付き、父親に似た彼に幼少期に得たかった愛を求めている気もします
彼の音信不通やキツい言動は全く気にならなくなり、少しずつ素直になれるようになりました
そんな彼には、仲の良い女性がいます
恋愛関係ではありませんが、頻繁に連絡を取り一緒に飲んでいます
相手の女性は私もよく知っており、無価値感全開の武闘派です
彼女は私が彼を好きなことを知っていて、応援すると言いながらも彼との仲をアピールしてきます
彼は彼女を下に見ていてマウントを取れるから相手にするのではないか。私への当てつけではないか
彼女は私に対する優越感を我慢出来ない子供だ。彼の当てつけに使われて可哀想だ
ついそんな風に誰かを下げて自分の嫉妬心を落ち着けようとしてしまいます
でも、そんなやり方で自分の気持ちをコントロールしようとするのがすごく嫌です
嫉妬心を自己完結するにはどうしたらいいのでしょうか?
(Aさん)
嫉妬!おぉ!嫉妬!!ってことはこちらの話をすればいいってことっすね!!
*「つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本」(学研プラス)
*動画配信/DVD:「嫉妬って何?嫉妬ってどうしたらなくなるの?嫉妬とどうしたらうまく付き合えるの?」講演会&質問会
華麗なるパスをありがとうございます(^^)
この本や動画は今日のネタにつながるお話もバンバン出てきますのできっと参考になると思います。
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さて、彼と仲の良い女友達に嫉妬するというのは古今東西老若男女共通のテーマでございまして、俗に言う「三角関係」と呼ばれるものです。
この三角関係ってのは「私-彼-女友達」に限らず、「女友達」の部分が「元カノ」「元嫁」「彼の姉・妹」「彼の母」「職場の同僚」「友達・親友」という“ヒト”に限らず、「仕事」「趣味」「時間」「ガジェット」などの“モノ”に至るまで様々なものが入るものです。
なので、情熱系武闘派女子の皆様にとってはたいへん馴染のある話かと思われるのです。
なんせ、情熱の女=嫉妬の炎を燃やす=万年聖火ランナーですので、むしろ積極的に三角関係を創出し、「うぉりゃぁぁー!!!」と嫉妬の業火を燃やす次第ですね。
おつかれさまですっ!!(満面の笑みで)
で、この三角関係というのは突き詰めるとたいてい「私-父-母」にたどり着くものでして、Aさんのお話を読めば、「もしかしてAさんってファザコン?ロックマンな父が好きだったの?てことは、自武女母といろいろあったの?」という邪推を働かせずにはいられなくなるものです。
彼もロックマンなわけですから。
この「私-父-母」の三角形は、「父」が「彼」と似てきたり、「私」が「彼」と心理的距離を縮めてくるとかなりの確率で出現確率が高く、カウンセラーとしては「いよいよ本丸突入だね」と目を細めることになるものです。
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そんな風にカウンセリング的な見方をしていくと、彼のことも、女友達のこともぶっ飛ばしていきなり父・母の話に行ってしまうのですが、それくらい両親との関係というのは大人になっても一定の影響を残しています。
だから、
>ついそんな風に誰かを下げて自分の嫉妬心を落ち着けようとしてしまいます
という一文を読めば、もしかするとAさんはこのパターンを母との関係でやってきてねぇかな?と推測することもできるのです。
つまり、母とだいぶ競争してきませんでしたか?
母にマウントを取られたり、母にマウントを仕掛けたり、ドンパチやったのか冷戦だったのか分かりませんが、そこに葛藤は残っていませんか?ということがだいぶ気になってしまうわけですね。
じゃあ、母親との戦争を終わらせましょう、というのが一つのテーマとなるものです。
一方で、お父ちゃんがロックマン氏であったということから、Aさんはどれくらいパパの愛情を感じられてきたのだろう?という疑問も浮かぶわけです。
ロックマン氏でありながらむっつりと愛情を注いでくれたのか、それともその恥ずかしさから父は全く愛情を示さなかったのか。
となれば、Aさんはここでパパの愛を受け取るという課題が与えられているわけです。
それはすなわち彼の愛を受け取るという重大なテーマにもつながるものです。
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さて、
>ついそんな風に誰かを下げて自分の嫉妬心を落ち着けようとしてしまいます
という作戦は多くの方が自分を慰めるために習得してきた技の一つですね。
きっとこれをお読みの方も「ああ、分かる分かる。ついやっちゃうよね」と同意してくださると思います。
でも、こうして「誰かを下げて嫉妬心をコントロールしている」ということに気付けることはめちゃくちゃ偉大なことでして、Aさんが自分の心とちゃんと向き合えていることを表してると思います。
なかなかその嫉妬心に気付かないし、気付いたとしても認めたくないものですよね。
それくらい嫉妬心って嫌なものです。
さて、その心理をもう少し解析していいましょう。
嫉妬を覚えたときってたぶん「自分が下」という感覚を得ていると思います。すなわち、劣等感という奴ですし、無価値感という感情も出てくるかもしれません。
それが悔しいし、惨めだし、すごくイヤです。
だから、その「自分が下」という感覚を払拭したいと強く思います。
それで人はその反対の「自分が上」という優越感を得たいと思います。
そこで自分の意志で感情をコントロールして劣等感を優越感にするための創意工夫を始めます。
そこで
>彼は彼女を下に見ていてマウントを取れるから相手にするのではないか。私への当てつけではないか
>彼女は私に対する優越感を我慢出来ない子供だ。彼の当てつけに使われて可哀想だ
という風に思い込もうとするんですね。
ところが、これって自分の思考が作り出したものですし、表面上は強がって優越感を感じていたとしても、そもそもの劣等感、無価値感はなくなりません。
いわば、我慢しきれずにしてしまった野グソに土をかぶせて見えなくしたようなものでして、一応ウンコは隠れたものの、明らかに周りの土の様子がおかしいし、何よりも匂いが漏れてきてしまいます。
そういうわけで、優越感を得るためのかりそめの物語で劣等感・無価値感を隠したとしても、その匂いがあたりに充満するので、自分としてもたいへん気分が悪いものです。
このルーツは先ほどお話しした「父・母」との関係などにたどり着くわけですが、ともかくAさんがずーっと心の中に抱え込んできた劣等感や無価値感がその競争心を作り出している構図を変えていくことが今の目標となるでしょう。
自立系な方々にとって「競争心」はいらんものだけど必須アイテムとも言える代物ですから、何かと張り合ってしまうものです。
今回は女友達に対して競争心を抱いているわけですが、タイミングが変われば彼自身に対しても競争を仕掛けてしまうこともあるでしょう。
また、その背景に劣等感・無価値感のようなものがあるならば、自ら進んで自分を落としてしまう癖があるわけですから、彼と成就したところでその愛を受け取ることができません。
「彼はあたしを選んでくれたけど、本当かな?遊ばれてるんじゃないかな?」
「彼はあたしの方が好きって言ってくれるけど、信じられない」
「いつかあたしは彼に捨てられるんじゃないかな?」
「どうせ他の女の方がいいんでしょ?」
みたいな不安や怖れや疑いがじゃんじゃん出てきます。
そうすると先ほど説明した「劣等感を優越感に変えるコントロール」がここでも登場して、
「彼に見捨てられないように彼を束縛する作戦を考える」
「怖れや不安を使って彼をコントロールする」
「彼に捨てられてもいいように、常に防御態勢を整えておく」
などの幸せではない行動を生み出してしまって、ここでも嫌な気分になるわけです。
ということは、やはりその嫉妬を作っている競争心、そして、その背景にある劣等感や無価値感を癒していこうぜ!ということを掲げます。
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要するにこのセミナーに出たらどう?というお誘いなんですけれどね。グッドタイミングでしょ?笑
◎6/25(土)13:00-17:00 無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ。(1週間アーカイブ視聴可)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220
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このセミナーのネタバラシにもなるんですけれど、例えば、こんな方向性を付けていくことが一般的です。
〇自分軸を確立する。
そもそも「彼が」「彼女が」という風に自分の意識がだいぶ外側に行きやすくなっているので、他人軸な状態になりやすいですよね。
ということは「私は私、彼は彼、あの女はあの女」という風にきちんと線引きして自分軸を確立することがまずは最重要課題となります。
「今の自分で勝負するしかない!」というわけで、相手がどう出ようとも自分らしく振舞おうという覚悟を決めるわけです。
これだけでもずいぶんと楽になると思います。
自分軸が確立されれば競争心はだいぶ大人しくなりますからね。
〇今の自分にできることに目を向ける。
「あの女がこうしてるから自分はこうする」みたいな“後手”に出てしまうと振り回されるわけでして、「今の自分ができること」にフォーカスを当てます。
「ああ、あたしがもう2サイズ、胸がデカかったら」と嘆いても、そんなすぐに胸は膨らみませんよね?
今の胸で勝負するしかないわけです。
今の自分が彼に与えられるものは何か?
今の自分が自分と彼のためにできることは何なのか?
という風に「今の自分ができること」に意識を向けます。
〇今の自分の価値や魅力をちゃんと受け取る。
上の項目に入れてしまってもいいのですが、無価値感ってのは要するに自分の価値や魅力が見えなくなってしまった状態を指すわけです。
だから、そこで“今の自分”の価値や魅力をちゃんと受け取るわけです。
それは人として、女として、大人として、なんでも構いません。
実はこの自分の価値や魅力を見るということは「ないものねだりを卒業する」という意味にもなるんですね。
人は放っておくと欠点の方ばかり目をやる癖があります。これは誰でもそうです。
だから、意識的に「だけど、あたしにもこんないいところがあるよね」という風に持って行ってあげないとなかなか自分の価値や魅力にフォーカスすることはできません。
だから、自分の価値や魅力を“ある前提で”探し、受け取り、それを自信に変えていくことがすごく役立ちます。
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そもそもはこの三角関係、さらには競争心、劣等感、無価値感を生み出した両親との関係を見ていくことは本質的な解決を見出すのですが、まずは今日紹介したあたりをゴリゴリ頑張ってみるだけでもずいぶんと気分は楽になるんじゃないでしょうか?
今回は「私-彼-女友達」というところでの問題ですが、ここを見ていくと、職場など他の場面でも競争心、劣等感、無価値感が蠢いていることに気付くと思います。
そこでも同様に自分軸を確立し、今できることを見つけ、そして、今の自分が持つ魅力や価値にフォーカスを当てていくことで、その辺もずいぶんと楽になるはずです。
ということでやはり自分が基準ですから、そこんとこ気合を入れて頑張っていただければと思う次第でございます。
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