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男に対抗心を燃やし、競争を繰り返し、そして、燃え尽きたり、疲弊しちゃったりしやすい自立系武闘派女子の皆様。
そんな競争心、手放したいと思いません?
そのカギは自分の弱さを認め、愛することなんです。
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おかげさまで随分とありのままの自分を受け入れられるようになり、自分に厳しかった自分がどんどん甘くなってきています。
でもまだまだ男性に対して戦いの姿勢を取ってしまうのは直りません。
酔っ払った父や兄から悪戯された経験があり、しばらく男性が怖かったです。
社会人になってようやく彼氏が出来たものの当時の会社上司からのセクハラ、失恋でまたも傷つき、その後ようやく結婚した相手は私に競争心剥き出しの結果疲れて私のもとを去りました。
男女の関係だけでなく仕事仲間や友達としても、もう男性と普通にお付き合い出来る自信が全くないです。
再婚願望もないのですがやはり女ですから時々は男性に抱きしめて欲しいと思うこともあります。
過去と向き合ってもう大丈夫なはずなのですが何が欠けているのでしょうか。
(Hさん)
シンプルかつ明瞭で、かつ、あるあるなネタをありがとうございます。
「男に対して戦う姿勢を取ってしまう」
この言葉に「ああ!あたしのことだ!」と目を見開いた自立系武闘派女子はおそらく100万人を下らないでしょう。
そして、希少な男性読者の皆様はその言葉に古傷が疼き、そっとブラウザを閉じてしまうかもしれません。
さて、こういうお話を伺うと「まだまだ父や兄を許せていないのかなあ?」という風に見るのがカウンセラーの性なんですけど、それが大丈夫なはず、ということは他に何かあるんかな?というテイで考えていきたいと思います。
そもそもなぜ「男と戦う女」になったのか?というプロセスを復讐、あ、いや、復習していきましょう。
父や兄に悪戯される
→男が怖い
→それではあかんと「打倒男!」をスローガンに強くなる
→強くなったHさんに周りの男たちが怖れをなして競争(攻撃)を仕掛ける
→その攻撃に対抗(競争)してますます強くなる
→あるいは鈍感な男がHさんの地雷を踏んでくる
→そこでまた攻撃力が強化される
→気が付けば最強の女の称号を得る
すなわち、物語を重ねるにしたがって強くなっていく主人公の如く、様々な面で男と競争して強くなってきたHさんがいるんですね。
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例えばカウンセリングの現場ではこんなやり取りが交わされることがあります。
「ついつい強がってしまうことってありません?」
「え?あります。なんで分かるんですか?」
「黙ってればいい女なのにとか言われません?」
「え?めっちゃ言われます!」
「何かと頭で考えすぎる癖ってありません?」
「ええ、すごくあります。よく分かりましたね。」
「何かと相手に対抗心燃やしちゃいません?」
「え?超能力者かなんかですか?」
なんで、そういう風に言えるかと言えば言葉の端々にそれが現れてるからです。
つい強がっちゃう人は強がりな言葉を連発します。
美人なのにめっちゃおしゃべりで口が悪いので、きっとそう言われるだろうな、と思います。
考えすぎる人は話す言葉が妙に論理的・説明的だったり、あれこれ考えて言葉を選んでる様子が伝わってきます。
「でも」という言葉が多かったり、何かと反発したり、そういうできごとを話してくれるので対抗心燃やしちゃうんだな、と分かります。
つまり、クライアントさんが普通に話している言葉に何らかの癖が入り込むわけですね。
だから、その話し方を聞いていればそういうことは分かるんです。
で、別に「根本さんと話すのが怖くなるかも」と思わせたくてこの話を書いてるわけじゃなくて、誰もが自分の言葉には癖があり、心の状態がにじみ出ちゃってるってことを言いたいわけです。
しかも、それが自分ではなかなか気づきにくいことです。
自分が言外に漂わせている癖を自分で気づくには「普通にしゃべってる言葉を録音する→その録音を文字起こしして読む」くらいのことをする必要があります。
あるいは、周りにちゃんとそういうことを指摘してくれる人を置くという手もあります。
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ということで、すでにお察しかと思いますが、「男に対して戦う姿勢を取ってしまう」という癖があると、それが言葉に思わず出ちゃうことが多いと思うんですね。
もちろん、言葉だけじゃなくて態度にも。
つまり、男が「カチン」と来るようなこと、特に相手の競争心を煽る/プライドに触れるようなことを思わず言ってしまうんですね。
それで、相手が何かしらHさんを攻撃してくることになるわけです。
でも、それは自分が意識してることではありませんから、自分としてはいきなり相手が攻撃を仕掛けてきたように感じます。
もちろん、それに自分も対抗しますからそこで喧嘩になるわけですね。
そして、数回そんなことがあると相手の方にHさんは自分に攻撃を仕掛けてくる人という認識が生まれますから、Hさんと接する際は自分を守るためにもファイティングポーズをとるようになるんですね。
そうすると何かと喧嘩が勃発するようになるんですけど、前の旦那さんとはそういうことがあったのかもしれないですよね。
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ということは、自分がファイティングポーズを下ろして無防備な人になる必要があるんですけど、当然ながらそんなことは怖くてやってられないんです。
さて、「男に対して戦う姿勢を取ってしまう」という裏側にはある観念が存在しています。
「私は弱い」
という奴で、私は弱いから強くなければいけないし、私は弱いから相手を攻撃してもいいと思っている自分がいるってことです。
これは自覚がありますか?
意外とこれも自覚できないケースが多くて、弱さを隠して強くなっているものですから、自分が元々強いと思い込んでる人もいるんです。
例えば、空手家でも格闘家でも自分の拳が凶器だと知っているので、相手から何を言われてもグッと堪えて何もしません。
自分が強いことを知っているから、相手を攻撃することをしないんです。
これ、心の世界でも同じことが言えます。
つまり、自分は男に対して弱いって思っているから競争心が煽られてしまうわけですね。
また、みなさんも「あの人にマウント取られたらムカつくけど、この人にマウント取られても別に何とも思わない」という人がいると思うんですね。
これも似た仕組みで、お互いに競争相手だと認識している人からマウント取られたら「なんでお前に上から目線で言われなあかんねん」とムカつくんですが、そうじゃない相手からマウントを取られても別に競争心が煽られたりはしないんです。
ということは、Hさんの中には「私は弱い存在だ」と思っていると同時に、男を「敵に不足なし!」と同等の競争相手だと思ってる、ということが言えるわけですね。
で、「私は弱い」という思いがあると、次のような心理につながるので「戦い続ける女」になっちゃうんですね。
「私は弱い。だから強くならなければならない。」
「私は弱い。だけど誰も私を守ってくれる人はいない。」
「弱いと傷つけられる。だから自分で自分を守らなければならない。」
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ということで、最近少しずつ自分を甘やかせるようになってきたHさんにとっての次の課題は「弱さを受け入れる」ということですね。
>やはり女ですから時々は男性に抱きしめて欲しいと思うこともあります。
ということですから、うすうすは気づいていらっしゃると思うのです。
じゃあ、自分の弱さを受け入れるってどうすればいいのか?と言えば、実はそれ、自己肯定感そのものなんですよね。ありのままの自分を受け入れるってことですから。
だから、自己肯定感をあげていけば弱さを受け入れることもできるようになります。
ただ、それじゃあ、ネタとしては面白くないので、ちょっとした実験をしてみたいと思います。
この記事を読まれたときから1週間、何かと「私は弱い」ということを意識するようにしてみてください。
「弱いのはダメだ!」と思うんじゃなくてむしろ「弱くていい」という許可を出すつもりで。
そうするといろんな思いが巡ってくると思うんですね。
悔しさだったり、怖さや不安だったり、過去の出来事が蘇ってきたり、すごく自分が情けない人間のように思えたり。
でも、実はこの弱さを受け入れるってのは「自立を手放す」ということと同義なんです。
逆に言えば、自立を手放し相互依存の世界に入り始めると人は「弱くなった」と感じるんです。
「弱くてもいいじゃん」という風に思えるようになるとちょっと人間関係に変化が表れてくると思います。
なぜか自分を助けてくれる人が現れたり、気にかけてくれる人、優しく接してくれる人が現れるんです。
1週間でそこまで行くかは分かりませんが、まずは実験してみてください。
そして、それが案外良かったらぜひ続けてみてください。
※強さについてこんな記事も書きました。
*頑張りすぎることがクセになっている自立系武闘派女子がもっと自分を緩め、甘やかせられるようになると得られるものとは?
*
ちなみに「弱さを受け入れるとどんな変化が日常に起こると思いますか?」を想像してみてください。
ネガティブなことばかりじゃなく、ポジティブなこともぜひ探してみてください。
そして、そんな弱い自分をずいぶん長い間嫌ってきたことに気付いてください。
弱さを嫌って強くなっても、それは本当の強さではなく「強がり」になります。
本当の強さとは「弱い自分を許せる(愛せる)ほどの強さ」と表現されます。
ちなみに、この弱い自分を許す(愛する)のは、女王様マインド獲得にも役立つんですけどね!
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★弱さを受け入れるための参考図書としてもご活用ください。
★強がりを辞めて弱い自分を愛するために使えます。
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