私たちは寂しさや孤独感を「役割」で埋めてきた。



私たちは何かと寂しさや孤独感を覚える生き物ですが、しっかり者の長女などは特にその役割を使って寂しさや孤独感に蓋をして成長することが多いと思います。
だから、大人になってもその役割を続けてしまうのですが、何かの拍子にずっと寂しかったことを悟るのです。

根本先生こんにちは。
いつも遠くから勝手にお世話になっています。ありがとうございます。

まんまとステマにはめられまして(そんなことない)出版記念の講演会に申込みました!楽しみです。

寂しさ本についての、前のめりな質問です。

先生のvoicyで「ずっと、寂しかった」の回を運転しながら聞いていました。
流し聞きしていたつもりなのに、ワークの部分でうっかり泣きが入りそうになり、慌てました。

これまで、遠くから勝手に先生にお世話になる中で、自分の中の罪悪感や無価値感には、何度も何度も遭遇し、向き合いながら今日に至ります。
でも、自分が寂しさを持ってるなんて、これっぽっちも思っていませんでした。
びっくりしました。

運転中は危ないので、家に帰ってから改めて、「ずっと、寂しかった」と伝えたいのは誰かなと思ったとき、浮かんだのは父と母です。
イメージの中で伝えようとしても、言葉が出なくて、変わりに涙がボロボロ流れて、こんなに泣くかと思うほどに号泣しました。

自分の中に罪悪感と無価値感と並ぶ、寂しさ孤独感のでっかい穴を見つけてしまい、ホントに驚いています。
今までどれだけ埋めて隠してたんだろうと。

「寂しさ・孤独感を感じるシーンと、その感情を癒す方法について。」を読ませてもらい、自分の愛を止めると寂しさ孤独感がやってくるとあり、質問なのですが、

私の寂しさは、小さい頃からの父と母への思いにくっついてる気がしたのですが(両親共働き、私は3人弟妹の長女)子どもってただただ、親に愛を与え続ける存在だと思うし、きっと私もそうだったんだろうと思うのですが、こんなに寂しさのでっかい穴があるのは、両親への愛を止めちゃったからなんでしょうか?

罪悪感や無価値感と同じように、寂しさ孤独感も人の内側にある、でっかい穴の一つなのでしょうか。
(Aさん)

Aさんがまんまとステマに騙されて参加してしまった講演会はこちら!動画販売してます!
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/40158

その本はこちら。
「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)

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今日は何となく寂しさ・孤独感の話を書こうかな、と思っていたらAさんのネタがパッと目に入りました。不思議なご縁、流れですね。

さて、

>でも、自分が寂しさを持ってるなんて、これっぽっちも思っていませんでした。

こう感じている方ってどうやら多いみたいですね。
寂しさ本を著してからよくそんな話をお聴きするんです。
自分には寂しさとか孤独なんて縁がないと思ってたって。

けど、ブログを読んだり、動画を観たり、voicyを聴いたりして「なんか引っ掛かる、なんか気になる」と思って本を読んでくださったら、あら、これ、あたしのこと!え?あたし、孤独だったの?え?あたし、寂しかったの?と気づく方が続出しています。

ちなみにたまに「あの本、絶対読まないようにしてる。読んだらハマるの分かってるから」とおっしゃる方もいまして、当然私はニヤニヤしながらいつまで我慢できるのかを見ております。笑

で、Aさんの話に戻りましょう。

結論から言うとたぶんAさんは子どもの頃からずっと寂しさを抱えてきたんだろうと思います。
私自身も似たところがあったんですけど、寂しいのが当たり前になると寂しさなんて感じなくなるんです。感じたら辛いから麻痺させちゃうわけですね。

両親共働き・3人きょうだいの第一子って私も同じです。(私、「ぜったいお姉ちゃん、いるでしょ?」とよく言われるんですけど、妹×2の第一子長男です。女性恐怖症です。)

>イメージの中で伝えようとしても、言葉が出なくて、変わりに涙がボロボロ流れて、こんなに泣くかと思うほどに号泣しました。

めちゃくちゃ大切な経験をされましたねー。素晴らしいですー。しかし、セミナーでやろうと思ってたワークを勝手にやりよったなっ!!くそっ!笑

でも、この辺の話をちょっと深くしましょう。

両親共働き、第一子長女という条件が揃うと「しっかり者の長女」になりやすいと思います。

※参考:しっかり者の長女の処方箋。

それは数多くの長所を生み出します。
例えば「信頼される」「仕事ができる」「まとめるのがうまい」「リーダーシップを取れる」「自立してる」「前向きである」「頑張り屋さん」「きれい系女子になれる」「姐御肌が身に着く」「面倒見がいい」「場の空気を読むのがうまい」「カリスマ性を持つ」等々、書き切れませんな。

しかし、その一方で、その代償もいくつかあります。

・下に弟妹がいるので甘えられない。(むしろ、弟妹に甘えさせてあげる)

・しっかりしなきゃと思うので自分に厳しい。ときに完璧主義になる。(怖いお姉ちゃんになる)

・人に頼るのが苦手。何でも自分ひとりで何とかしようとする。(その結果、ダメンズメーカーになる人も多い)

・親を困らせないようにいい子になる。(しんどい気持ちは我慢する癖が付く)

・親を助けようと小姑化する。(面倒見は良いけどやりすぎることも)

・時に親の親代わりを担うこともある。(両親不仲、使えない父、弱い母の場合は特に)

・自立が早かった分、子ども時代に子どもをちゃんとできなかった。

等々。

Aさん、みなさん、思い当たるところはありますか?ありますよね?ね?あるよね?笑

もちろん、すべてがこうなるわけでなく、年の近い妹が実質的な姉役をやってることもありますし、両親共働きだけど優しいおばあちゃんがいて母替わりをしてくれたりするとまた変わります。

で、Aさんは見事心の中にぽっかり空いた穴の存在に気付いたのですが、これは「おめでとうございます!」案件ですね。

弟妹の面倒を見たり、親に心配かけないようにしっかり者になったりしてうまく隠していたんですけど、その裏には大きな寂しさがあったんだろうと思います。

甘えたくても甘えられなかったり、自分よりも弟妹を優先したり、学校で嫌なことがあっても一人で何とかしようとしたり、「パパやママを困らせちゃいけない」ということを最優先にして自分の辛い気持ちを押し込めることが多かったのかもしれません。
(長女は案外そういうことをよくやるもんです)

つまり「お姉ちゃんという役割を使って寂しさの穴を埋める」ということをしてきたんですよね。

例えば、みなさんも野良猫に逃げられたり、ロックマン氏にシャッターを下ろされたりして寂しさを感じるときってよくあるでしょう?え?もう慣れてる??

で、寂しい気持ちのときに「仕事」が案外救ってくれた経験ってありませんか?
自分の居場所があって、やるべきことがあって、必要とされる経験。

辛いけれどその気持ちを押し殺して仕事に集中してたらその寂しさを忘れられた、みたいな感じ。だから、終業時間がすごく嫌だったり、もっと仕事ちょうだいと思ったり。

また、家事をやっているとちょっと気が紛れた経験とかありませんか?
洗濯して、掃除機かけて、お皿を洗って、なんなら拭き掃除もしようか、お風呂ぴかぴかにしようか、バルコニーもきれいにしようか、なんてやっていると寂しさを忘れられます。

会社に行くとちゃんと自分の役割が与えられていますよね。
主婦をやっていてもその役割がありますよね。

その役割、つまり、やるべきこと、があると寂しさを紛らわすことができるんです。
だから何かと「役割」を求めて過ごすことが多いのです。
もちろん、それは意識を逸らすことで寂しさを感じないようにするためで、その寂しさがなくなるわけではありませんが。

「お姉ちゃん」という役割を担うと寂しさに蓋をすることができるんです。

そして、そのパターンが板に付くと家でなく、学校でも、友達関係でも、職場でも「お姉ちゃん」的なふるまいをするようになります。もちろん、男に対しても。

そうすることでずーっと寂しさに蓋をし続けられるんですね。

けど、蓋をして感じなくすることはできても、その寂しさはやっぱり徐々に増えていくんです。

彼氏ができても甘えられない、仕事で行き詰まっても誰かに頼れない、どこかで一人ぼっちを感じます。
だから、このパターンを持つ人はけっこう忙しくしてます。

心の穴を埋めるように予定を入れ、やるべきことをたくさん作ります。それでバタバタ動いてます。気を抜いたら寂しくなっちゃうからかもしれません。

だから、「ずっと寂しかった」という言葉を口にすることはめちゃくちゃ抵抗があって、イヤで、悲しくて、悔しくて、訳が分からなくなるんです。

私もそんな方をいっぱい見てきました。
武闘派な女子だけでなく、男性にもすごく多いです。
社会的な地位があったり、周りから見れば幸せそうに見られたりする人もすごく多いです。

そういう人はほんとに優しくていい人が多いので、「自分が寂しいって認めたら、それって親を責めてることになりませんか?」と気を遣う人もいます。

寂しいって認めることが悔しかったり、屈辱的に感じたりする人もいます。

でも、「寂しい」ってそんなに悪い感情なんですかね?

寂しさと仲良くしよう!というのが私のコンセプトなんですけれど、ね。

>子どもってただただ、親に愛を与え続ける存在だと思うし、きっと私もそうだったんだろうと思うのですが、こんなに寂しさのでっかい穴があるのは、両親への愛を止めちゃったからなんでしょうか?

確かにそうなんですけどねー。Aさんは与えることばかり頑張って受け取ることを忘れてたのかもしれません。

「親に愛を与える」ということはもちろん重要なんですよね。そして、Aさんはそれをやってこられたんだと思います。そして、今も誰かに愛を贈り続けていらっしゃるのでしょう。

しかし、「愛を受け取る」ということについてはどうでしょうか?
これを頭で考えちゃいけませんよ。(けっこう皆さんよくやります。「あたしは親からちゃんと愛されてたと思います」なんて)

親に愛を与えて、そして、親からの愛をちゃんと受け取る。それで愛が循環しますね。

けれど与えるのが得意な自立系な方々はよく「与えるけど、受け取らない」のでエネルギーが枯渇しちゃってるんですね。それが寂しさを生みます。

お姉ちゃんという役割にハマると与えることはするんだけど、自分を愛させてあげる、とか、誰かからの愛をただ受け取る、ってことが苦手になります。

そういう方はおしなべて「何もしなくてもあたしは愛される」という意識を持つことができません。なんかすごく抵抗を持ったりします。

そもそも「自立系」を標榜する方々は「ひとりで頑張る」のが基本線なので寂しくないわけはないんです。でも、それを感じないように何らかの役割で蓋をしてきたわけですね。
それが何かの拍子に問題として出てきちゃうので、某N先生に「寂しいって認めろや!おら!」と恫喝して泣く泣く「寂しいです」と認めなきゃいけなくなるんですね。

けど、それは出発点。
そのあと、めちゃくちゃいろんな恩恵が入ってきます。

その蓋を開けて寂しさを解放したら、その分、様々なギフトが入ってくるんです。

なんかめちゃくちゃあたし愛されてるじゃん!とか、あたしってかなりいい奴じゃない?とか、愛がたくさん入って来るだけでなく、ますます人の気持ちが分かるようになるし、人に与えることが上手になります。

また、自分を愛させることができるようになるので一人で頑張らなくても大丈夫になります。人も信頼できます。サレンダーができるようになります。

ってことで、いいことがたくさん起きるので今日のネタに共感された方は素直にセミナーに参加するといいですよ!って話ですよ、ほんま。

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そんな寂しさや孤独感を見て見ぬふりせずにちゃんと向き合った方がいいと思いませんか?って話ですよ、ほんま。

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そういうわけで、年貢の納め時と悟ってこのセミナーに参加される方を大募集します。
っていうか、いいセミナーになると思うんだけどなあ。

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本で読みたい人はこちらもアリっす。

「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)


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私たちは寂しさや孤独感を役割で埋めてきた。
 


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